IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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漸く時間が作れましたので、投稿をします。


第五十九話

μ'sのメンバーと合流した龍聖と束の二人であったが、西木野家が所有する別荘に着いたとたんに一悶着あったが、無事に解決し、練習へと出るところであった。

 

だが―――――

 

「これが合宿のメニューです‼」

 

海未は全員を集めると、画用紙に書いたメニュー表を窓ガラスに張り付けた。

 

「こんなにびっしり………」

 

ことりが言う様に、メニュー表には殆ど休憩時間が記載されていなかった。それに反発して声を上げたのは、穂乃果であった。

 

「て言うか、海は‼」

 

「海未は私ですが?」

 

海未は自分の事を呼ばれたのだと勘違いする。

 

「そうじゃなくて‼ あっちの海‼ 海水浴だよ‼」

 

穂乃果は後ろに広がる海を指さして叫ぶ。穂乃果としては海水浴をして海を満喫したい様子であった。その証拠に、水着に着替えている程である。

海未は、穂乃果が海水浴をしたいという事を聞き、納得するとメニュー表に記載されている遠泳の所を指さした。

 

「遠泳……10㎞……」

 

「その後、ランニング10㎞………」

 

穂乃果とにこは、遠泳とランニングと記載されているメニュー表を見て、絶望した表情となった。

 

「最近、基礎体力を付ける練習が減っています……折角の合宿ですしここでみっちりとやっといた方が良いかと‼」

 

海未はこれまでの練習内容に少し……否、かなりの不満を持っている様子で、今回の合宿を利用して基礎体力の向上を目指そうと考えていたのである。

しかし、絵里が待ったをかける。

 

「そ、それは重要だけど…皆が持つかしら………」

 

絵里の言葉に穂乃果、にこ、凛が強く頷いて賛同していた。

 

「大丈夫です‼ 熱いハートがあれば‼」

 

海未は唐突な根性論を出して来たのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、龍聖はと言うと、水着に着替えて怪我の影響で落ちてしまった体力を戻すべく、束に協力してもらって水泳を軽くしていた。

 

「龍君、いい調子だね」

 

「まぁまぁだな………本当は走り込みをしたい処なんだが………まだ怪我が完治していないしな下手にやって怪我が悪化したらそれこそ、本末転倒だ」

 

龍聖はそう言いながらも、ゆっくりと水泳を楽しんでいた。

 

「そろそろ、休憩にしない?」

 

「それもそうですね」

 

龍聖と束は砂浜に戻ると、真姫が用意してくれたチェアに座って休憩をする。すると、一夏から珍しく電話が来たのである。

 

「ん? 一夏からか……なんだ、一夏? どうかしたのか?」

 

一夏からの電話に出た龍聖であったが、海の方でミューズのメンバーが遊んでいる為、注意をしようかと思ったが、自分たちが招かれているという事もあってそのままにしていた。

 

『龍聖、俺のダチの妹が簡易適性試験を受けたらしいのだが、スポンサーが明記されていないところだったんだ』

 

一夏の言葉に龍聖はある一つの疑念を持ち、詳しい説明を要求する。

 

「………詳しく聞かせろ。あと、その子にも聞きたいことがある。スピーカーにしてくれ」

 

『あいよ』

 

龍聖は詳しい話を聞くため、一夏にスピーカーにするようにお願いし、一夏の友人の妹からの詳しい説明を聞くことにする。その横では束が神妙な面持ちで耳を傾けていた。すると、一夏側の方からスマホを机か何かに置いたような音がしたため、龍聖は話を始める。

 

「さて、初めまして。俺は国際IS委員会日本支部所属、対IS用部隊天照隊隊長の黒崎龍聖だ」

 

『は、初めまして‼ 五反田蘭です‼』

 

蘭と呼ばれた少女は、声を裏返して返事をしたため、龍聖は苦笑いをする。

 

「詳しく聞きたいのだが、スポンサー名が明記されていない会場で簡易適性試験を受けた。ここまでは良いかな?」

 

『は、はい。その通りです』

 

龍聖は確認の為、蘭に尋ねると返事が返ってくる。そして、龍聖は事の重大さを理解する。

 

「………まずいな………もしかしたら、既に君の周りには君を誘拐する為の工作員が配備されている危険性がある…………仕方がないか。少し切るぞ。すぐにかけなおす」

 

龍聖はそう言うと一方的に通話を切ると、今度は睦月の方に連絡を入れた。

 

「睦月さん、龍聖です」

 

『そろそろ電話が来る頃だと思っていたよ……一夏君の友人の妹の件の事だね?』

 

「はい、その通りです」

 

龍聖は一夏が先に睦月に連絡を入れていたのかと感心していた。

 

『詳しくは聞いていないのだが、どういった話なのかな? 私が聞いた話では彼の友人の妹が簡易適性試験でA判定を貰ったとしか聞いていないのだが、こちらの情報ではキャッチしていないんだ』

 

龍聖は睦月に事の顛末を説明した。

 

『なるほど………それは緊急だな。天照隊か武御雷隊のどちらかを護衛として、派遣するほかないな』

 

「ですね……では、こちらの方で対処するという形でも良いですか?」

 

『構わないよ』

 

「了解しました」

 

睦月の了承を得た龍聖は、すぐに天照隊に繋がる電話番号に電話を掛ける。

 

『黒崎隊長、どうかされたんですか?』

 

電話に出たのは、副隊長の黒柳節子であった。

 

「緊急事案だ。すぐに出られるものはいるか?」

 

龍聖の言葉を聞き、節子はすぐに理解し、現在のメンバーですぐに動けるものを調べ上げる。

 

『現状で、動けるものは一人だけですね』

 

「誰なのか教えてくれ」

 

『天龍さんだけしか、現状動けれる人はいません』

 

「なら、天龍に伝えてくれ。五反田蘭と言う少女が何処かの国家に狙われている。詳しくは追って連絡すると」

 

『了解しました』

 

龍聖は麻子の返事を聞き、電話を切ると一夏に掛けなおすと、すぐに一夏が電話に出た。

 

「すまない、切ってしまって。さて、五反田蘭さん」

 

『は、はい⁉』

 

電話の向こうにいる蘭は緊張しているのか、少し声が上ずっていた。

 

「そう緊張することはない……と言っても無理もないか。君は今後、護衛を就けさせてもらう。因みにだが、拒否権は無いよ。そうでもしないと、君は誘拐されてしまう危険性があるから。もう少ししたら、一人の女性が来ると思うから、その女性がこれから君の護衛になる人だ。あと、ついでに言っておくと、君は普通の高校に通う事が出来ず、強制的にIS学園に入学してもらう事となる。その代わりと言っては何だが、君には専用機が与えられる。まぁ、今すぐっていう話ではないから安心して」

 

『は、はぁ~……えっ⁉ 専用機ですか⁉』

 

専用機と言う言葉に驚いたのであろう、蘭は嬉しそうな声をしていた。だが、まだ話には続きがあった。

 

「専用機が与えられると言う事は、それだけの力が必要となってくる。その為、冬休みからは専用機を扱えれるだけの技量を身に着けてもらう必要がある。これの意味が解るよね?」

 

『もしかして……今年の冬からですか?』

 

「その通り。冬休みの殆どをISに費やす必要がある。だけど、安心して。何も休みが無いと言う訳ではない。必ず、休みは入れるし、メンタルケアも行うから」

 

龍聖の言葉を受け、蘭はショックを受けていた。冬休みは殆どをISに費やすのだから仕方がないだろう。だが、龍聖は蘭だけに話がある訳ではなかった。

 

「それから、一夏」

 

『俺⁉』

 

いきなり名指しされた一夏は驚いていた。

 

「お前も冬休みの殆どをISの訓練で日本支部に来てもらうから」

 

『箒はどうなんだよ‼』

 

『一夏‼ 余計な事を言うな‼』

 

龍聖は一夏と箒のやり取りに少し苦笑いを浮かべる。

 

「確かに、箒は訓練に………」

 

「龍君、箒ちゃんも一緒に訓練をしてほしいんだけど」

 

すると、横で聞いていた束が横やりを入れてくる。

 

「え? マジで言ってるんですか………解りました。予定変更だ。二人は来週の月曜日に日本支部に来てもらう。その時に蘭さんも連れて来てくれ。不安だったら家族の一人だけ連れてきてもいいよ」

 

龍聖は蘭一人では心細いと思い、家族の一人を連れてくることを許可した。

 

『龍聖、勝手に決めていいのか?』

 

「問題ねぇよ。それから、迎えは俺が行くから。じゃ、楽しめよ」

 

龍聖はそう言って電話を切るのであった。

 

「龍君、いっくんも言ってたけど、勝手にそんなこと決めちゃっても大丈夫なの?」

 

「大丈夫ですよ。とある裏技を使えばね」

 

束は龍聖が勝手に専用機の事やら、訓練の事やらを龍聖一人で決めていいのか尋ねてくる。本来であれば、日本支部局長である山本睦月に一声かけることが本来の形であるが、今回は天照隊隊長の権限を使って、スカウトするという名目であれば、問題無いのである。この事は、武御雷隊でも同様の事が言えるのである。

 

「さてと、そろそろ海に入りますかね」

 

「一緒に入るよ」

 

龍聖と束はもう一度、海に入りリハビリを再開するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某南朝鮮の国では怪しい動きをしている組織があった。

 

「それで、日本に放っていた工作員からの報告はどうなっているのかしら?」

 

「それにつきましては、こちらをご覧ください」

 

議長席に座る女性は、秘書のような女性から複数枚の用紙を手渡されると、一枚一枚丁寧に見ながら捲っていった。

すると、一枚の用紙に目を止めた。

 

「…………このことは本当の事なのかしら?」

 

「はい、嘘偽りなく書かれている事です」

 

「………すぐに動き出しなさい」

 

「判りました」

 

女性の言葉に秘書はすぐに動き出そうとしていた。

 

「これで、やっと再建する事が出来る………忌々しい国際IS委員会め‼ 今度こそは目に物を言わせてやる‼」

 

女性の目には憎悪の炎が灯っていたのであった。

そして、この女性が見ていた用紙には一人の少女の名前が記されていた。

 

『五反田 蘭』

 




誤字脱字、感想、指摘、質問等ございましたら、どしどし送って下さい‼

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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