IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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漸く時間を見つけて執筆して完成したので投稿いたします。
長らくお待たせしてしまい、申し訳ないです。
また、今回の話は少し短めとなっています。


第六十話

μ’sのメンバー達と一緒に西木野家が所有している別荘へと戻った龍聖と束だったが、夕食の食材がなく、買い出しに行くことになった。

 

「やっぱり、急に別荘を使いたいと言ったから、夕食の食材がないわ」

 

「なら、買い出しに行かないといけないね」

 

「そうね」

 

今回の合宿は、真姫が父親である真に別荘の一つを急に貸してほしいと言った為、食材を搬入する時間が無かった。真姫は少し位の食材があると思っていたが、保存期間が長い缶詰以外の食材が全くと言っていい程になかったのである。

その為、食材の買い出しへと行かなくてはいけなくなってしまった。

 

「私が行くわ」

 

「でも、一人だけじゃ重いと思うよ?」

 

真姫は一人で行くと言い出したが、ことりは流石に一人だけでは持てないと考え、他のメンバーに言って、手伝ってもらおうと考え、リビングの方へと向かっていた。

 

「今ね、真姫ちゃんと冷蔵庫の中身を確認してみたんだけど、食材が全くないの。だから、買い出しに行かないといけないんだけど………」

 

「買い出し?  なら、私が行くよ」

 

ことりの言葉に穂乃果が名乗り出たのだが、それに待ったを真姫が掛ける。

 

「別に私一人で行けるから、いいわよ」

 

「だが、この人数だ。流石の真姫だけでは持てない重さになるだろう?  俺もリハビリを兼ねて一緒に行くわ」

 

「龍君はまだ本調子じゃないんだから、無理しないの。だから、私も一緒にいくよ」

 

龍聖は真姫だけでは持てないと考え、一緒に行くと言い出したが、束が龍聖の補助を名乗り出た。

 

「じゃぁ、ウチもお供する。偶にはええやろ?  こういう組み合わせも」

 

すると、希も一緒にいくと名乗り出たのである。

 

「ところで、真姫ちゃん」

 

「何?」

 

束は真姫の名前を呼ぶ。

 

「スーパーって歩いて行くつもり?」

 

「そのつもりだけど………」

 

「なら、私が車を出すよ」

 

「え?」

 

束は車を出すと言ったが、そもそも、ここまで来るのに、真姫の父親である真に連れて来てもらった為、車を持ってきていない。だから、龍聖は束にどうするのか尋ねると、驚きの回答が帰ってくる。

 

「そう言えば、龍君には言ってないけど量子変換で私、自分の車を持ってきているのだ」

 

技術の無駄使いとはこういう事を言うのではないのだろうか………

 

「その方が早いし、安全だしね」

 

「ちょっと、待とうか。束さん? そもそも、束さんは免許を取得しているのかが疑問なんだが?」

 

「大丈夫だよ‼︎ 運転するのは私じゃないし」

 

「ん? まさかとは思うけど………」

 

「そうだよ、龍くんに運転してもらうんだよ‼︎」

 

なんと、車は持ってきていても運転するのは龍聖であった。

 

「いや、なんで俺が運転すること前提で話を進めているんですか?」

 

「だって、私が運転しても良いんだけど、ペーパードライバーだしね………」

 

束は自分が運転に自信がないことを告白する。

 

「それこそ、束さんの技術があれば自動運転装置ぐらい作れるでしょう?」

 

「………………………………」

 

龍聖の言葉に束は目を逸らし、黙りする。

 

「はぁ~。判りましたよ。俺が運転します」

 

龍聖はこのままでは埒が明かないと判り、諦めて運転することを承諾した。

 

「すまないが、そういう事だから」

 

「わ、分かったわ……でも、怪我の具合は大丈夫なの?」

 

龍聖は真姫に伝えると、真姫は龍聖の怪我で運転できるのか心配する。

 

「ん? ああ、怪我の具合は大分良くなってきているし、運転ぐらいは余裕のよっちゃんだぜ」

 

龍聖は真姫と束を連れて買い出しへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、束さん」

 

「何かな? 龍君」

 

「なんでこの車を持って来たんですかね?」

 

別荘の入り口に束は量子変換していた車を出した瞬間、龍聖は驚きを通り越して呆れていた。

 

「何でって……だって、この車が一番、安全でしょ?」

 

「だからって、防弾仕様のこの車はやりすぎだ‼」

 

なんと、束が出した車は約2700万はするベンツの高級車。マイバッハであった。因みにこの価格はメーカー希望小売価格となっており、防弾仕様となれば………ね? あっ、因みに作者は専属運転手をしているので、マジ物のマイバッハを運転しております。左ハンドル、マジで怖い。日本で運転する車じゃないぞ。マジで。今は漸く慣れたけど………でも、怖いものは怖い。

 

「因みに、この車はどうやって入手したんですか? 聞くのは怖いけど」

 

「これ? これね、なんか特許を昔に申請していたやつのお金がいつの間にか貯まっていて、気付けば日本の国家予算に近いお金がまだ残っているの。だから、買っちゃった」

 

束はてへぺろと言いながら言い訳を言っていた。

 

「……はぁ~、もう良いです。それで、助手席には真姫で良いんですよね?」

 

「持ちの論。さぁ、乗って」

 

「運転するのは俺なんですけどね」

 

そう言うと、龍聖は左側に乗り込む。

 

「え、ええ」

 

真姫も右側に乗り込む。

 

「ほら、何しているの? 乗って」

 

「あ、うん」

 

希はイマイチ、理解が追い付いていないまま車に乗り込んだ。

 

「さぁて、この車は初めて乗るけど………うん、大丈夫だな。感覚が違うのは仕方が無いとして」

 

龍聖はそう言うと、右側のレバーを下へ下げDに入れて車を発進させるのであった。

 

「それで」

 

「ん? 何かな龍君」

 

龍聖はバックミラー越しから束を見つめて、何か言いたそうにしていた。

 

「どうして、こういう組み合わせにしたんですか?」

 

「何のことかな? 束さん。ちっとも解んないや」

 

「惚けないで下さい。これでも貴女の婚約者です。何か思惑があって俺に運転をさせたんでしょ?」

 

「………バレちゃったか。真姫ちゃん」

 

「なに……何ですか?」

 

束に呼ばれた真姫はつい、ため口でしゃべってしまうが、気付いて言い直した。

 

「いつも通りのしゃべり方でいいよ。その方がお互いに良いでしょ?」

 

「………うん」

 

束に言われて真姫もいつものしゃべり口調に戻した。

 

「それで、話の続きなんだけど……どうして、みんなと壁を作っているのかな?」

 

「壁なんて………」

 

「作っているよ。無意識のうちに……ね?」

 

「…………」

 

束に言われて真姫も思う節があるのか、それ以上反論することはなかった。

 

「それに、希ちゃん…だっけ?」

 

「は、はい」

 

「君も真姫ちゃんに思う節があるんでしょ?」

 

「そう……ですね。真姫ちゃんは本当はみんなと仲良くなりたいのに、中々、素直になれない」

 

希は自分が思う事を真姫にぶつけた。

 

「私は普通にしているだけで」

 

「そうそう、そうやって素直になれないんやね……うちは知っているんよ。そういうタイプ。だから、偶には無茶をしてみても良いんじゃない? 合宿やし」

 

「………」

 

希の言葉に真姫は何も言い返す事が出来なかった。

 

「まぁ、束さんも同じ思いかな。今日、見ていたけどどこか、皆に遠慮している節も見えているし……希ちゃんの言う通り、無茶をしても誰も咎めないよ………って、何龍君は驚いているのかな⁉」

 

束は運転している龍聖が驚きの目でこちらを見ている事に気付き、束は憤慨していた。

 

「え、だって………本当に束さんなのか?」

 

「失礼にも程があるんじゃないかな⁉」

 

「ぶっちゃけて言いますけど………真面目に話す束さんに違和感しかない件について」

 

「ちょっと⁉」

 

「フフ」

 

「「「?」」」

 

真姫が少し笑ったので、三人は真姫を見つめた。

 

「こうして皆と楽しくするのも……悪くないのかもね」

 

「そうだな」

 

「そうやね」

 

「と言う事で、料理も任せたよ。龍君」

 

「なんで、そういう話の流れになるんですかね⁉ 俺、けが人ですよ」

 

龍聖の束に対するツッコミで車の中は笑い声が絶えなかったのであった。




gp字脱字、感想、指摘等ございましたら、どしどし送って下さい。
作者のやる気に繋がります。多分。

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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