IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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漸く次回から本編に移れると、思っていた。だが、フラグを立てておいて放置するところでした。まだまだ夏休み編は終わりません。いつになったらIS本編に戻れるのだろうか………トホホ


第六十二話

天龍は、これから自分がどのように蘭に対して、護衛をするのか説明をし始める。

 

「では、改めて自己紹介をさせて頂きます。私は国際IS委員会日本支部、対IS用部隊“天照隊”隊員の天龍麻子と申します。先ほどまでの口調は素であり、今は皆さんに丁寧に説明をしなければなりませんので、この口調のままやらせて頂きます」

 

麻子はそう言うと、お辞儀をする。弾達も吊られてお辞儀を返した。

 

「では、説明をさせて頂きます。まず初めに今後は私が蘭さんの護衛に就きます。ここまでは、黒崎隊長からの説明があったと思われます」

 

麻子の言葉に弾達は頷く。

 

「護衛に関しては、学校への送り迎えは勿論、自宅周辺などについても護衛の範囲となります。また、蘭さん一人だけを護衛していては、もしご家族の内、どなたが人質になってしまう危険性も考慮し、翌日となりますが、別の者が皆様の護衛に就きます。補足としてですが、皆様に就く護衛に関しては、どこにいるのかはお知らせする事はできませんので、ご了承ください」

 

「あの、なぜなのか説明して頂いても………」

 

香織が麻子に説明を求めると、麻子も納得した様子で頷いて答える。

 

「確かに何も知らされないままでは不安でしょう。説明不足でした。申し訳ありません。では、改めて説明させて頂きます。皆様に就く護衛のお知らせ出来ない訳は幾つかありますが、大まかに説明すると、どこかの国の諜報員に知られてしまう危険性があるからです」

 

「えっ、でも牽制になるんじゃないですか?」

 

麻子の説明に弾が口を挟む。

 

「確かに牽制となるでしょうが、国の諜報員も馬鹿ではありません。護衛の目が無い処を突いて、どなたか、もしくは一家全員を誘拐する。なんて事は可能です。なので、我々としては、蘭様以外のご家族に関しての護衛がどこにいるのかは教えられないのです」

 

麻子は丁寧に説明をした。すると、今度は静かに聞いていた厳が口を開いた。

 

「それで、この店は続けることは出来るのか?」

 

厳の発言は、孫娘を軽んじているように見えるが、そうではなかった。彼の中には麻子が絶対に蘭を守ってくれると信じているからこそ、この質問を投げたのである。

 

「ええ、問題なく経営して頂いて構いません。その間も護衛はどこかしらに絶対にいますので」

 

麻子は自信満々に頷いて答えた。

 

「なら、安心だ」

 

厳も納得した様子であった。

すると、今度は部外者である一夏が口を開く。

 

「それで、天龍さん。来週の件については龍聖から何か聞いていますか?」

 

「いや、何にも聞いていないぞ。まぁ、あれだ。大丈夫だろ………多分」

 

麻子は目を逸らしながら答えるのであった。

 

そしてこの時、一夏、箒、鈴は察した。

 

「「「(あっ、ヲワタ)」」」

 

三人が静かに涙を流しているのを見て、蘭は一層、不安になるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、某南朝鮮半島にある国では動きを見せていた。

 

「さて、急いで日本に向かうぞ」

 

男の他に、複数の女性の姿があった。男の言葉に隊員と思われる複数の人物達は頷く。

 

「これより五反田蘭の誘拐行動を開始する。早くに動かないと気づかれては元も子も無いからな」

 

男達は地下ドックに係留されている潜水艦に乗り込み、日本へと向かっていく。だが、すでに天照隊と武御雷隊が動いていることは知らなかった。

だが、男達はそのことを知るのは、日本に到着してになるのだが、この時の男達の脳内には蘭を犯す事しかなかった。

 

「俺、写真を見た瞬間、ビビッと来たわ」

 

「お前もか⁉︎  俺もそうだ。どんな顔して泣いてくれるのか、楽しみで楽しみで夜しか寝れなかったぜ」

 

「いや、寝るのは夜だろ。それに、それ言うなら、夜も寝れなかった。だろ?」

 

「………気にするな、俺は気にしない」

 

男達はゲスイ内容のことをしゃべっていた。一方で、女性陣達はというと、蘭のことよりも兄の弾のことで盛り上がっていた。

 

「あの男、私たちの色気に負けて、妹を引き渡すんじゃない?」

 

「あり得そう………まぁ、その時は絞れるだけ絞って、あとはサメの餌にでもしたらいいわ」

 

「そうね。でも、いい男だわ」

 

女性達は弾の写真を見ながらうっとりとしている様子であった。

これを見ていた、隊長格の男は、呆れている様子であった。

 

「大丈夫なのか、こんなんで………まぁ、総書記が選んだ者達だから、それ相応の能力を持っていると思うんだが………」

 

男は隊員達の言動などを見て、不安を感じていた。

 

「失敗は許されないからな………」

 

男はそう言うと静かに目を瞑り、今のうちに休もうとするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

龍聖達が宿泊しているコテージでは、朝日が登っていた。

 

「もう朝か………」

 

龍聖は朝日に照らされて、起き上がった。すると、右には束がすやすやと眠っており、反対側を見ると、真姫の姿が見えなかった。

 

「真姫は……海に行ったのか」

 

龍聖は束を起こさないように起き上がると、松葉杖を点いて部屋を後にし、真姫がいる海の方へと向かった。

 

 

真姫は砂浜へと続く階段のところへ行くと先客がいることに気づく。先客は希であった。希はじっと海を見つめていた。

すると、砂浜を歩く足音に気付いたのか、希は振り向いた。

 

「早起きは三文の徳。お日様からたっぷりとパワーをもらおうか」

 

真姫は訝しめて希に尋ねる。

 

「どう言うつもり?」

 

真姫が尋ねた真意は、昨日の晩にμ’sのメンバーが巫山戯て枕投げをした事であった。その際に、希が投げた枕がにこに当たり、希がそれを真姫の所為にしたのである。だが、それは希が仕組んだ策略でもあった。

 

「別に真姫ちゃんの為やないよ」

 

希は真姫の為にやったことではあるが、別に自分の為でもあった。

 

「海はいいよね。見ていると、おっきい悩み事が小さく見えてきたりする。ねぇ、真姫ちゃん」

 

希は真姫の名前を呼ぶ。

 

「うちな、μ'sのメンバーのことが好きなんや。うちはμ'sの誰一人として欠けて欲しくないの。確かにμ'sを作ったのは穂乃果ちゃん達やけど、うちもずっと見てきた。何かある毎にアドバイスもしてきたつもり。それだけ思い入れがある」

 

そういう希の表情は、少し寂げであった。すると、海を見ていた希が真姫の方を見る。

 

「ちょっと話しすぎたかも。みんなには内緒にね」

 

希はそういうと人差し指を唇に当てて、笑う。

 

「めんどくさい人ね………希」

 

漸く真姫は、壁を取り払うことが出来たのである。

 

「あっ、言われちゃった」

 

希はそういうが嬉しそうな表情をするのであった。

 

「真姫ちゃーん‼︎ 希ちゃーん‼︎」

 

すると、海岸から穂乃果が二人を呼ぶ声がする。二人が振り返ると、そこにはμ'sのメンバーが手を振りながら向かってくる姿が見えた。

そして、全員が揃うと、誰も言わないのにも関わらず、手を取り合って海の方を見た。そして、太陽が登っていく姿を見つめる。

すると、真姫は意を決して絵里を呼ぶ。

 

「ねぇ、絵里」

 

「何?」

 

真姫は一度、希を見ると希は笑顔になる。「大丈夫だよ」と言っているように感じ取った真姫は口を開く。

 

「ありがとう」

 

この一言だけで、絵里は報われたような気がした。

 

「хорошо‼︎」

 

クウォーターである絵里は、ロシア語で「素晴らしい」と言った。

 

「よーし‼︎ ラブライブに向けて、頑張るぞー‼︎」

 

リーダーである穂乃果がそう言うと、全員が手を挙げて気合を入れるのであった。

 

「よかったな、真姫」

 

その姿を見て龍聖は安心するのであった。

 

「不審者はっけーん‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

不意に声を掛けられた龍聖が振り返ると束の姿があった。

 

「よかったね、龍くん」

 

「ええ」

 

二人は静かにμ'sの後ろ姿を見るのであった。




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IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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