IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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新作です………この作品に関しては、ゆっくり更新ですので、期待しないで下さい。


プロローグ

篠ノ之束(しのののたばね)が開発したマルチフォームスーツ。インフィニット・ストラトス。通称“IS”が出来て早8年の月日が経った。

最初、篠ノ之束が学会で提出し、演説を行ったが学会に参加していた者達には一切、目を向けてくれず自暴自棄になった篠ノ之束は世界各地に配備されているミサイル発射システムにハッキングし、日本に向けて発射させた。だが、これは篠ノ之束が自作自演した物であり、白騎士と呼ばれる第一世代ISがミサイル全部を破壊する事に成功させた。

だが、これにより世界の重鎮はISを防衛能力の一環としか目を向ける事は無かった。それにより、ISは次世代の防衛能力機として世界各地で開発される事になった。

 

この文は、小学生で習う教科書の一部から抜粋させた物だ。

しかし、ISには決定的な欠点があった。それは、女性にしか動かす事が出来ないと言う事である。だが、それを覆す事になったのが第一回国際IS競技“モンド・グロッソ”優勝者織斑千冬の実の弟である、織斑一夏である。だが、もう一人。男性操縦者として名を轟かせた男がいた。

その男の名は“黒崎 龍聖(くろさきりゅうせい)”である。

だが、まだ二人はそれを知らなかったのである。

 

 

 

 

 

 

龍聖が中学一年生の夏頃、父親である大虎に連れられて両親が営む企業に来ていた。

 

「親父。どうしてここに連れて来させられたんだ?」

 

「お前ももう中学生だ。これからはこの企業の事を深く知ってもらう為だ」

 

「だからって、高校からでも遅くは無いのかよ?」

 

「確かに高校に入学してからでも遅くは無い。だが、今から勉強しておいた方が後々の事を考えたら、遅いかも知れんからな」

 

龍聖の質問に大虎は、今から社会勉強をしておけと言う意味を込めて、今日、連れて来させたのである。

 

「それで、一応、俺でもこの企業が行っている事は知っているんだが?」

 

「いや、それはほんの一部でしか話していない。特にこれから話す内容は、この企業にとっても大切な事だ。おいそれと簡単に話せる内容では無いからな」

 

「さいで………それで、行く場所は?」

 

「付いて来い」

 

「へいへい」

 

大虎はそう言うと、先を進む。龍聖も遅れない様に大虎について行った。

そして、二人は無言のまま辿り着いた場所は、企業の地下に設立された区画であった。

 

「親父、企業に地下って必要なのか?」

 

「男のロマンだ」

 

「…………」

 

「ロマンだ」

 

「二回も言わんで良いわ‼ なに? 必要な事だから二回、言いました的な事か‼」

 

「そうだが?」

 

龍聖のツッコミに、大虎は「コイツは何言ってるんだ?」と言う表情をしながら答える。

 

「もう、良いわ…………それで、ここは?」

 

「ここはISの開発部だ」

 

「そうか……え? マジで?」

 

「本気と書いてマジと読む」

 

龍聖もまさか自分の両親が営む企業の地下にISを開発している部署があるとは思いもしなかったのである。

 

「だけど、今の時世だと第二世代機だよな? 有名なのは倉持技研の打鉄とフランスの大企業であるデュノア社のラファールだよな?」

 

「良く知っているじゃないか……勉強でもしていたのか?」

 

大虎は龍聖がISの事を知っているとは知らなかったので、驚いていた。

 

「いや、クラスの女子達が話をしていたのを耳に入れたんだよ………でも、大方はスクールアイドルの話で持ち切りだけどな」

 

「まぁ、確かにスクールアイドルとISは日本発祥だからな………だが、聞いている限り、ISの事に関心を持っている女子もいるんだな」

 

「そりゃそうなるわ。今の日本はアニメ、スクールアイドル、ISが有名だからな………まぁ、俺は県立の高校に行くつもりだけど」

 

「そうか………お前の人生だ。父さんや母さんはお前にこの企業を継いでほしいと言う気持ちがあるが、最終的に決めるのは、お前だ。悔いの無い様に決めなさい」

 

「解ってるっつーの………それで、中に入らないのかよ?」

 

龍聖も父親や母親の気持ちには気付いていた。だが、反発心が少しだけあって、専門学校には行かずに県立の高校に行くつもりであった。だが、龍聖自身、最終的にはこの企業の後を継ぐつもりでいるのだが、それを両親に言うつもりは無かったのである。

 

「そうだったな。では開けるぞ」

 

そう言うと大虎は懐に仕舞っていたカードキーを取り出し、スロット内に差し込む。すると、扉は自動的に開き始め、内部が明らかになった。

 

「IS? でも打鉄でもラファールでも無い………まさか‼」

 

「ああ、この黒崎企業独自開発第二世代機“雀”だ。基本コンセプトは、機動性重視だ」

 

「だからか、打鉄の様に鎧に見立てた装甲では無く、どちらかと言えば、戦闘機を思い浮かぶようなフォルムをしているのか………」

 

「そこは、我々の専売特許だろ?」

 

「フッ、そうだったな………それで、この機体は完成しているのか?」

 

「ああ、完成している。触ってみるか?」

 

「………良いのか?」

 

龍聖の確認に大虎は一つ、頷いて答える。龍聖は雀の近くに来ると、全体を見る為に周囲を回る。

 

「……スラスターは完全に戦闘機を模した感じだな……武装も戦闘機の物を改良した物か………日本刀に模した刀では無く、重斬刀にしているのか………親父‼ この機体は機動性重視にした機体なんだよな?」

 

「ああ、機動性重視の機体だが、どうしてそれを確認する必要がある?」

 

「いや、機動性重視の機体に重斬刀は合わないんじゃないのか?」

 

龍聖の言葉に大虎は驚く。一瞬で機体の問題を導き出したからである。

 

「確かにそうだ。機動性重視の機体に重斬刀は合わない。だが、それ以外の近接武装はほとんどの企業が開発してしまって、唯一、この武装だけが開発されていなかった。だから、致し方が無く重斬刀を搭載したのだ」

 

「そう言う事ね………ならさ、このままでも良いけど、ヒット&アウェイみたいな戦闘をすると言う事で良いのか?」

 

「お前、そこまで分かったのか?」

 

「まぁね………でも、それだとスラスターが貧弱じゃないか? それに舵を取る所も見当たらない………未完成機じゃないか………ハァ~」

 

龍聖は溜息を吐いて、雀の装甲に手を置いた。その瞬間であった。龍聖は何かが足りない気がしたのである。

 

「なぁ、親父……この機体にはコアを載せているのか?」

 

「いや、まだ載せていない。明日、コアを入れる予定にしているが?」

 

龍聖は大虎の言葉を聞き、興味が湧いた。ISコアの存在こそ知っているが、写真でしか見た事が無く、実物を見てみたいのと触ってみたいという思いが強くなった。

 

「なぁ、親父……コアを触ってみたいんだが………」

 

「……大丈夫だと思うが、壊すなよ」

 

「判ってるよ」

 

龍聖は大虎から渡されたコアをじっくりと見つめ始めた。

 

「これが、コアか………綺麗だな……ん? 光ってr」

 

龍聖は「光ってる」と言おうとしたが、その瞬間、龍聖は光に包まれたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは…………」

 

「目が覚めましたか? 龍聖くん?」

 

龍聖は目を覚ましたが、そこは雀が置かれていた研究室では無く真っ白な空間であった。すると、龍聖が起きた事に気付いた一人の少女が近寄る。

 

「君は、誰だ? それに………ここは何処だ?」

 

「ここは、ISのコアの内部だよ」

 

「ISコアの内部だと? どうして、俺はここに来させられたんだ?」

 

「貴方は私の事を綺麗だって言ってくれた……だから、私が貴方を呼んだの‼」

 

「それは、良いのだが………俺を呼んだ理由は何だ?」

 

「それは………貴方に私を使って欲しいの‼」

 

「は? 待て‼ ISって言えば女性だけにしか起動しないんじゃないのか?」

 

「みんなはそう言う風に言ってるけど、合っているけど違ってるとでも言えるね」

 

「待て、訳が判らん」

 

少女の説明に龍聖は頭が混乱してしまう。

 

「なら、簡単に言うとね、ISのコアには独立した思考があるって言うのは知ってるよね?」

 

「あ、ああ。開発者である篠ノ之束博士が言っていたな………それで、どう言う事だ? それと関係あるのか?」

 

「うん。ママは操縦者については、男性も女性も関係なく乗れることを前提に開発してたの。だけどね、誰もが乗れる訳じゃなくて、私たちコアが認めた男性のみにしか乗れない様に設定をしちゃったの」

 

龍聖は少女の説明に疑問を抱いた。

 

「どうしてそんな面倒くさいプロテクトを組んだんだ? 男性も乗れる様になれば、女尊男卑と言う事も起きなかっただろう?」

 

「ママ曰くなんだけど…男は皆、欲に塗れた存在が多いって言ってたし、男が乗ったらそれこそ、男尊女卑の世界に戻っちゃうって心配した結果、逆になっちゃったんだけどね……」

 

少女は苦笑いをする。だが、龍聖は納得した。しかし、龍聖には解せない事があった。それは、先程少女が自分を使って欲しいと言った事である。

 

「なら、俺はどうなるんだ?」

 

「私は貴方を認め、この空間に呼んだの。だから、貴方は私に認められたの‼。まだ、どの世界を探しても貴方だけだろうね。コアに認められた男性は」

 

「え? と言う事は俺はISを操縦する事が出来ると言う事なのか?」

 

「うん‼」

 

「……………」

 

少女の言葉に龍聖は言葉を失う。だが、問題はまだ多くあった。

 

「だけど、俺はまだ中学生だ。そんな俺にISが乗れるとでも?」

 

「そこは問題ないよ。今はまだママに報告してないから、世界に報道されると言う事は無いと思うよ‼」

 

少女は篠ノ之束に報告をしていないと言ったのである。必然的に世界に知れると言う事は無いと言っているのである。

 

「何と言うか、ありがとうと言った方が良いのかな?」

 

「だけど、まだ問題は残ってるよ………貴方の事をスキャンしましたけど、この機体では貴方に合わないの………」

 

少女はそう言うとしょんぼりとする。

 

「どう言う事だ?」

 

「今から貴方を戻すね。起きた時に頭痛がすると思うけど……許してね?」

 

「いや、ちょっと待って⁉ どう言う事なのか、もっと説明をしてくれ‼」

 

「これ以上の説明は必要ないよ。それに、起きた時に必ず判るから‼」

 

少女はそう言うと消えた。そして、龍聖自身も体が浮く感覚を覚えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「龍聖‼ 起きろ‼」

 

「龍ちゃん‼ 起きて‼」

 

雷鳥が置かれている研究室には、雷鳥の傍らから運ばれた龍聖が意識を失ったままであった。その傍には父親である大虎と母親の蒼龍が龍聖の名前を呼び、起こそうとしていたのである。

 

「………グッ⁉ ここ………は…………戻ったのか?」

 

「龍聖‼」

 

「龍ちゃん‼」

 

龍聖が起きると、大虎と蒼龍は龍聖の体を強く抱きしめたのである。

 

「親父にお袋………グッ⁉ 痛い‼ 痛い‼ 体と頭が同時に痛い⁉」

 

両親に抱きしめられている痛みと、コアの言っていた頭痛が同時進行で龍聖に痛みを与えたのである。

 

「体を離せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼」

 

龍聖は頭痛のする頭の痛みを堪えて、両親に向かって叫ぶのであった。

 

「「あっ」」

 

「今、『あっ』って言ったよな‼ 今気づいたのかよ‼ いてて………やっと頭痛が収まった。親父、お袋。大切な話がある」

 

「なんだ?」

 

「もしかして、彼女が出来たの⁉」

 

龍聖が声を掛けた両親は、大虎は真剣に耳を傾けようとしているに対して、蒼龍がずれた事を言う。

 

「お袋‼ 違うに決まってるだろうが‼ それに彼女が出来たとしても報告なんかしねぇよ‼ って、真剣な話をしようとしてんだよ、こっちは‼」

 

「もう、冗談よ。冗談………2割だけね」

 

「残りは⁉ じゃなくて………今から話す内容は親父達には信じられないかも知れないけど、さっきまでの事だ。聞いてくれ」

 

そう言うと、龍聖は先程のコアとの会話に付いて話し出したのである。

 

「……と言う事だ」

 

「「…………」」

 

龍聖の説明に二人は言葉を失った様子で、口を開けて呆けていt「「なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉」」あのう、説明している時に被せないで下さい。

 

「と言う事は何だ? お前はISに乗る事が出来て」

 

「第二世代機だったら、龍ちゃんに合わないから、新しい機体を開発しろって言うのかしら?」

 

「ああ、そう言う事だ。機体に関しては、コアが俺に合った機体の設計図を頭に入れて来たから、それを図面に起こして設計すれば問題ないと思う。後、コアはこの雷鳥に使われているコアにして欲しい」

 

「そう言う事なら、仕方が無いな‼」

 

「早速図面を持って来るわ‼」

 

そう言うと、大虎は研究者や開発主任を呼び出しに行き、蒼龍は図面をかく為の紙を取りに行き、その場には龍聖一人が取り残されたのであった。

 

「これから、どうすれば良いんだろうな………」

 

龍聖の言葉に応えるかのように、ISコアが一つ、光るのであった。




修正をしました。

IS学園でユニットを組んでほしいか

  • やってほしい‼
  • やる必要なし
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