IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語   作:武御雷参型

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皆様、お久しぶりです。
執筆できたので、投稿いたします。


第六十四話

ゲートが開かれ、五反田蘭の目には、至る所にコードが繋がれている一機のISが鎮座されている台座であった。

 

「りゅ、龍聖? まさかとは思うが、新型機なのか?」

 

「一応、な」

 

一夏は目の前に鎮座されている機体が、どの国家にも属されていない機体である子は目に見えていた。となると、龍聖の実家である黒崎重工と日本支部が新たに開発した機体であると結論に至るが、龍聖から帰ってきた返事は、そうではなさそうである。

 

「一応とは?」

 

「………実を言うとな、この機体は確かに俺の実家である黒崎重工が第三世代型量産機の試作機の一つとして開発したものなんだ」

 

龍聖か告げられたのは、まさかのテレスターレとは別のもう一つの量産試作機だと言う事であった。だが、龍聖には続きがある様で口を開いた。

 

「だが、誰も起動させることができなかったんだ」

 

「どう言うことだ?」

 

「じゃぁ、なんでここにあるのよ?」

 

鈴が言っていることは尤もである。誰も起動させられない機体を見せられても、どうしようもないのである。だが、そうではなかった。

 

「いや、続きがあってな。実は蘭さんのデータを入力をしているとな、どうもこいつが反応していてな」

 

龍聖はそういうと、鎮座されている機体を見つめた。

 

「ですが、私が触っても反応しない可能性もあるんですよね?」

 

蘭は少し期待を込めて龍聖に尋ねると、龍聖は静かに頷いて答える。

 

「もし、この機体が君に反応して起動させることができれば正式にこの機体を受託してほしい」

 

龍聖は蘭の目を真っ直ぐに見つめて言うと、蘭も頷いてゆっくりとISの方へと歩み寄っていく。

 

「(もし起動させる事が出来れば………私も一夏さんの側に…でも)」

 

蘭はもう少しでISに手が触れそうな距離で手を止めてしまう。不純な気持ちのままでISを触ってはいけないと考えてしまったからである。

 

「どうしたんだ、蘭?」

 

止まったままの妹を心配して、弾が声をかけるとハッとした様子で蘭が反応する。

 

「だ、大丈夫」

 

蘭はゆっくりとISに触れた瞬間、ISから眩い光が蘭を包み込んでしまった。

 

「やはり……か………」

 

龍聖は蘭が光に包まれる光景を見ても驚いた様子は無かった。

 

「りゅ、龍聖‼︎ 蘭が‼︎」

 

だが逆に一夏や弾、箒、鈴は動揺を見せて挙動不審となっていた。

 

「大丈夫だ、安心しろ。俺も昔、同じ光景を受けているからな。そうだな、もしかしたら、ISのコア人格主に認められるんじゃないか?」

 

龍聖がそういうと、光が段々と収まっていき、完全に光が無くなると、そこには誰も起動させられずにいたISを身に纏った蘭の姿があったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭がISに手を触れた瞬間、光に飲み込まれ、眩しくなった蘭は目を閉じた。そして、眩しさが収まり蘭は静かに目を開けると、そこは青々とした草原が一面に広がっていたのである。

 

「うわぁ〜綺麗………」

 

蘭がそう呟くと、どこからともなく声が聞こえた。

 

「そう言ってもらえると嬉しいですわね」

 

「えっ?」

 

蘭が声をする方を見ると、いつの間にか少女が立っていたのである。

 

「あ、あなたは………?」

 

「あら、自己紹介がまだだったわね。わたしの名前は………個体名称としての名前は持っていないの。仮称名称だったらあるんだけど、それでもいい?」

 

少女の問いに蘭は驚きながらも頷いた。

 

「ありがとう。なら、仮称名称はISコアNo.400。機体名、カルダトアよ」

 

「それがあなたの名前?」

 

「いえ、わたし自身には名前は付いていないわ。さっきも言ったけど、仮称名称だけしか持ち合わせていないの」

 

カルダトアと呼ぶ少女は特に何も感じられないように様に淡々と蘭に説明をする。

 

「そんなのかわいそ過ぎる‼︎」

 

「かわいそ過ぎると言われてもね……今までそれで何不自由なく来れたから」

 

「だったら、私が付けてあげる‼︎」

 

「………いいの?」

 

蘭はカルダトアのコア事態に名前が無いと、もし自分の専用機になったときに話がし辛いと感じた為、名前をつける事にした。

 

「そうだなー、カルダトア………No.400………そうだ‼︎」

 

蘭は機体名とコアナンバーを思い出しながら考えていると、思い付いた様子。

 

「あなたの名前は、ヘルヴィ‼︎ そう、今度から貴女の名前はヘルヴィよ‼︎」

 

「ヘルヴィ………なんだか懐かしい響きの名前ね。いいわ。私の個体名称はヘルヴィにする。よろしくね、マスター」

 

「へ?」

 

蘭が驚いていると、いつの間にか、体が透き通って消えようとしていた。

 

「もう時間なのね」

 

「時間って⁉︎」

 

ヘルヴィの言葉に蘭は驚くが、消えいく体に止める術がなく、ヘルヴィに聞く間も無く蘭はその場から消え去った。

 

「ふふ、面白くなるわね。ね、団長」

 

ヘルヴィがそういうと、ヘルヴィも消え去った。そして、その空間自体も無かったかの様に消え去ったのである。

 

 

 

 

 

「聞こえた様だな。コアの声が」

 

「えっと、私………って、何これ⁉︎」

 

龍聖が声をかけると、蘭は今までのことを思い出そうとするが、自身の目線が高い事に気づき見渡すと、そこには色々な表示がされたモニターが至る所に写っている事に驚いていた。

 

「やはり、データを入れた時に反応したから、もしかしたらと思ったが、本当になるとはな」

 

「龍聖、どう言う事なのか説明をしてくれないか?」

 

龍聖は一人で納得している様子だったが、置いてけぼりとなっている一夏は龍聖にことの顛末の説明を求める。

 

「おっと、俺一人で納得してたわ。さて、部屋を移動しようか」

 

「あの、どうやって収納すれば」

 

蘭はISを初めて触った為、量子変換させる方法を知らなかった。

 

「念じてやれば自ずと機体は収納されるよ」

 

龍聖のアドバイスをもとに、ISに念じると機体が量子変換されブレスレットへと変貌した。

 

「じゃぁ、ちょっと今後のことで話をしようか」

 

龍聖はそういうと一夏達を連れて格納庫を後にするのであった。




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