一夏はテロリストの鎮圧とコアの回収を済ませて、周りは確認した。確認した上で変身解除した。だが、早速姿を見られてしまった。
水色髪の少女は、恐る恐るだがその目に好奇心を持って一夏に接触してきた。
「え、えーと、もしかして、……仮面ライダーブレイド……ですか?」
「うっ!『た、束さんどうしましょ?』」
ヘルメットを着用しておいて正解だった。まだ素顔は見られてない。なんとでもごまかせる。
『うーん、その子……完璧にブレイドって知ってて接触してきたよね〜。…………連れてきてこっち側に引きずり込んじゃう?』
「流石にまずいでしょ。」
『じゃあどうする〜?』
「……引き摺り込む込まないは後にして、とりあえず連れて行って、束さんの方から口止めで…。」
『OK〜。』
連れてくことは決まったのでヘルメットを簪に渡す。
「あ、まだこっち見ないでね。」
「は、はい!」
せめて顔を見られないようにし、再度変身する。
ブルースペイダーに乗り、本来ならスペードスートのK『Evolution Caucasus』がある位置にあるハートスートの4『Float Dragonfly』をスペーダーの“モビルラウザー”にスキャンする。
本来ならば『Thunder』と『Mach』のみだが、そこは兎印の発明品。少しだけだが幅が増えている。
「戻るか、しっかり掴まってね!」
「は、はい!」
ブルースペイダーが浮き上がり、エスカレーターを経由して、屋上から束の元へと戻った。
束のラボに戻ると、一夏は変身を解かずに少女を束の元へと連れて行った。
少女はオロオロと周りを見渡している。
「さてと、とりあえず自己紹介しよっかな。まず、このラボの主である束さんだよ〜。」
「わ、私は……さ、更識簪……です。」
「俺もした方がいいですかね?」
「そうだね〜、もう解いていいんじゃな!い?」
「そうですね。」
一夏は変身を解いた。
「織斑一夏、よろしく。」
「え?お、織斑一夏?し、死んだはずの?」
「「ヴェ!?」」
「ダバネザァン!イッダイドゥウナッテルンディス!」
「束さんが聞きた………あー、そう言えば束さんいっくんをここに連れてくるとき誰にも言ってないや〜。」
「だからだ〜。死亡扱いになってるじゃないですか。死んだ人間が生きてるなんて事になったら、大騒ぎだ。ってか、束さん。千冬姉にも言ってないんじゃないんですか?」
「どーしよ?とりあえずちーちゃんには生きてるって言っとこうか。」
「そうですね、そうしましょう。」
急いで姉の織斑千冬に電話する。
『はい……どちら様でしょうか?』
「あ、千冬姉?一夏だけど…。」
『イタ電なら、切ってくれ。そういう気分じゃないんだ。』
「束さん、ダメです。ショックで聞いてくれません!」
「じゃあ、直接会いにいくしかなさそうだね〜。」
「えっと、あの……、私は…。」
「あ、この娘の事は束さんが話しておくから、いっくんは一回帰るといいよ。」
「わかりました!そうします!」
こうして、一夏は家に戻るのだった。
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