可愛くて、小動物っぽいというか、なんというか無口だけど可愛い! そんなキャラが好きです! 同じ会社が出してる戦国恋姫ではむろん信玄ですね! あと武田3姉妹は好きです!
第十話
???「もどったで~」
???「月様、ただいま戻りました」
庭先の東屋にてお茶をごちそうになっていると、そこに入ってきたのは若干関西弁? 訛りの女性と、忠誠心高い女性がいた。
月「あ、ご紹介しますね。こちらが張遼ちゃんと華雄ちゃんです」
この二人が、あの有名な神速の張遼と、剛力の華雄か。
華雄「? 月様、こちらの御仁は?」
張「見たことない奴やな? 新しく雇ったん?」
すると、詠殿が前に出て、
詠「違うわよ。こいつは夏候覇。あなたたちでも一度は耳にしたことあるでしょ?」
その言葉を聞いた二人は驚愕の目をした。だが、その後の反応は少し違ったようだ。
張「ほぉ、へぇ、あんたがあの名高き黄泉路への案内人かぁ・・・・えぇ体しとるやないか」
華雄「こいつが、あの? いや、だが確かに体などは・・・・だが、本当か?」
張遼は興味津々、一方の華雄は疑いのまなざしといったところだろうか。
葵「えぇ、今は旅人というのが妥当でしょうか」
それを聞くと、そういえばみたいな顔を華雄と張遼がしていた。
張「ほな何か? その途中で月が治める涼州に来たんか?」
星那「えぇ。あとは長安、洛陽を通り徐州をめぐって陳留に戻る予定です」
華「? 陳留に戻るなら徐州を通る必要はあるのか?」
翼「当初の予定は陳留からだったようですが、洛陽からの出立、その後南下して荊州、江南に向かったため徐州には立ち寄れなかったのです」
華「なるほどな。で、それだけの話ではないのだろ。ここで待ってたというのはおそらく、吹雪あたりか?」
そういう華雄は視線をそのまま吹雪に向ける。
張「あぁ~、なんやウチもわかったで」
そういって二人は自分が持っていた得物を構える。
待て待て・・・・この流れってまさか・・・・
吹・張・華「「「一戦お相手願おう(うで)」」」
ですよね・・・・・なんとなく予想しておりましたよ。
張「で、一戦目はだれがするんや?」
華雄「では、私が「いや、私にさせてもらうぞ」吹雪?」
張「珍しいな。あんたが一戦目をするなんて」
彼女が持ってるのは偃月刀なんだが、
葵「珍しい形だな」
通常の偃月刀というのは槍同様先端が薙刀みたいな形、というよりほの薙刀と同類なのだが、彼女が持っているのは長さ的に刃の部分と柄の部分が半々という珍しい形状であった。
吹「では一戦お願いしよう!」
SIDE吹雪
詠「それでははじめ!」
詠の始まりの一言によって始まったこの試合。誰がどう見ても優勢は決まっていた。
武器の優勢は翼のような刀を二刀構えてる夏候覇殿だろうが、力の純粋さでは男に勝ち目はない。なのに、
霞「なぁ、彩」
彩「なんだ」
霞「なんで吹雪は動かへんの」
そう、開始の一言から吹雪は動かない、いや動けないといった方がいい。二人は観戦しているのにこの気が伝わらないのか? 殺気でもない、かといって人間が生まれたときからまとっている気でもない。なんなんだこれは・・・・
覇「いかがなされた?」
吹「な、なに、あいての初動を探るは必須だろ」
いいわけだ。実際動こうにも隙が無い。
覇「そちらから参らないのであればこちから行くぞ!」
そういって二刀を構えてとんだ・・・・跳んだ!?
霞「なんでや!?」
華雄「ほぉ。意表を突くという意味ではいいな」
いや、とんだ以上は狙いをつけやすい!?
覇「ぼけっとしてるとこうなるぞ!」
彼がいきなりさらに意表を突いた。それは手に持って刀を二本ともこちらに向けて投げつけてきたのだ。
だが、これで、
吹「(着したところを狙えば!)もらった!」
だが、次の音に誰もが驚きを隠せなかった。その音は
――ガキィン
吹「なっ!?」
私だけではなかった。霞や彩、さらにこれを見ていた詠や月様、恋、音々も驚いていた。唯一驚いていなかったのは、司馬懿と徐庶だけだった。
あれ?
霞「いや、なんで一緒に旅してた鳳統もおどろいとんや?」
鳳「いえ、わたしもそこまで葵さんの戦いを見たわけではないので」
そういうものなのか。いや、でも、
吹「すごいな、あそこにお前の剣があるのに、もう二本私の目の前にある。どういうことだ? まさか妖術か?」
覇「似て非なるもの。どちらかというと魔術、仙術に近いものかな?」
鍔ぜりをすぐに解き放ち、距離を取るかと思ったら、
覇「まだまだ参るぞ!」
そのまま距離を詰めて、腹を狙ってきた。
吹「させると思うか!?」
横払いをし、距離を詰めさせないようにしたが、
覇「それぐらいは!」
姿勢を低くしかいくぐると同時に、偃月刀の柄の部分をけり上げる。そして、
吹「・・・・・参った」
私はそのけりの勢いに勝てず、手から得物が落ちてしまい、さらに彼の刀が私ののど元に突き付けられた。
全く私も落ちたものだ。相手の実力を測り間違えるなだと。
SIDEOut
SIDE霞
霞「嘘・・・・やろ・・・」
うちは自分が目にしている光景を信じられへんかった。吹雪はうちらの中でも指折りの猛将といっても過言やない。でも、それをあいつは軽々と倒してしまった。
彩「次は私が参ろう」
彩は自分の得物、金剛爆斧を持ち彼の前に立つ。
移動する間に、吹雪から彩が情報を交換し合っていた。ふつうなら何を話してる。みたいなことを言うのだが彼はそれすらも気にしていない様子だ。
霞「ホンマになにもんなんや」
分からへん。わからへんことが怖い、でもそれに挑戦することが楽しみでもある。
そう思ってると吹雪が戻ってきた、
霞「お帰り」
吹「あぁ戻った。お前たちは彼を見てどう思った?」
吹雪はうちだけやなく将である恋にも聞いていた。
恋「夏候覇すごい。たぶん、恋と同じ」
霞「はぁ!? 恋と同じのわけあるかい! 恋と同じやったらさっきの戦いで気を感じるはずや!」
吹「やはりそうか」
霞「どういうことや?」
吹「実はな―――」
彩にも確認を取ったがと前置きをし、吹雪は語り始めた。
吹「私と彼の一対一で戦っている時私には彼から流れる気が感じたんだ。だが、お前たちは平然と観戦していた」
霞「んなあほな」
吹「それを踏まえてあの戦いを見てみろ」
そういってうちは彩と夏候覇の戦いを見ると、完全に夏候覇が押しとるのがわかった。
吹「ああいうことだ。おそらくまともに戦えるとしたら恋ぐらいだろ」
結果は出足が悪かったことから夏候覇の勝利だった。だが、
彩「ふむ」
珍しくもの考える彩がいた。
霞「なんや、珍しいな」
彩「いや、なに、私もまだまだだというかなんというか」
妙に歯切れが悪いな。ほんまどしたんや?
彩「まぁ霞が闘ってみればわかるというものか」
霞「言われんでもそうするわ。それにしても―――」
恐怖はある。だがそれ以上に、
覇「何やら怖い笑顔を見せますね・・・・」
苦笑いを浮かべる彼やけど、それもそやろ。だって――
霞「久々に腕が鳴りそうな相手との一騎打ちやで。誰だって腕が鳴るやろ!」
SIDEOut
卑怯。いや、策略といえばそれも策といえよう。
葵「ほぉ」
鉄と鉄がぶつかる音があたりを鳴り響く。おそらく今までの戦闘から分析した結果なのだろう。私が剣を抜き気を当てるよりも前に先制攻撃を仕掛ける。
葵「さすが、神速と名高い張遼殿。だが、やはり」
そのまま抑えた黒翼刀をはじくことなく、足で、
張「ちょっ!? マジかいな!?」
足を使い、槍を下に強制的に落とす。
張「ちっ! ほんなら!」
それで終わりではないか。彼女はそのまま槍を突き付け、足を狙いに来た。
葵「そう来ますか! では!」
槍が突き付けてくるなら、振り上げさせるよりも前に、
張「そう来ると思うたわ!」
葵「!?」
突っ込むことを前提にしていたとは。いやはや。性別は違えどやはり英雄か。
葵「見事な槍裁きです」
張「そりゃどうも。そっちもやるやないか」
葵「そうでしょうか? 張遼殿ほどではないと思いますが」
張「そういうけどな、あの一瞬やったけどこっちは神経を削りながら、汗もかき苦戦させられとるいうのに、そっちは涼しい顔して汗一つかいてないやんか!」
まぁ実際は結構こちらも神経を削ってるんだがな。
張「こっちもやる気ださんとな!!!」
張遼の構える槍に違和感を覚えた。槍、とくに薙刀といわれるものは薙ぎ払うものだ。決して従来の槍のように着くということに特化したものではない。にもかかわらず、
張「でりゃあぁあああああああああ!!!!」
葵「いっ!?」
迷うことなく突っ込んできた。これには意表というか想定していなかった私もいけなかったのだろう。とっさに、
葵「陽炎!」
張「なんやて!?」
華・吹・陳「「「!?」」」
呂「・・・・」
思わず使ってしまった陽炎。やっちまった。あれは人間ができる技じゃない。
雛「・・・・今のはいったい」
雛里の言うように今この場にいる全員が何が起こったのかわからなかった。それこそ、本当に目の前にあった私自身を確かに突き刺したはずだったが、
張「なんや、今のは・・・・まるで、風を切ったように手ごたえがなかったで・・・・か、夏候覇・・・・あんたいったい何モノや!? ホントにただの武将か!?」
すると、呂布が一歩前に出て。
呂「次は恋の番」
葵「え? それは本気ですか?」
呂布はこくりとうなずく。それを見てた張遼が、
張「いやいやいや、恋でもこれは譲れへんで! こいつとはまだ決着が「今のでついた。霞もわかってるはず」・・・・うっ」
その静かに張遼を見る目は何とも言えない威圧感があった。
葵(さすがと飛将軍とでもいうべきか)
そう思ってると静かに彼女が得物、方天画戟を構えた。
葵「これは、本気で行かないと死ぬかな」
私も静かに両翼刀を構える。
さすがというべきか、隙が無いな。どう攻略するか。
SIDE恋
変。
彼はへん。ふつうならもう突っ込んでくるはずなのに。彼はしない。
恋「・・・・・」
覇「・・・・・」
無言。沈黙。とても長い。
でもいやな感じじゃない。なんかこの時を待ってたみたい。
恋「お前、強い」
覇「そうでしょうか?」
恋「あの三人に勝った」
覇「たまたま――といえば彼女たちに失礼でしょうね。伊達に武を磨いただけではないということでしょう」
ほかの人たちから見たら違和感がすごいことになってると思う。が、見る人が見ればわかる。
でも、
兵士「ほ、報告します!!!」
張「ちょ、なんやお前!? いまいい「それどころではありません!」は?」
この時恋は知らなかった。誰も知らなかった。この夏候覇の力と恋たちの力に差がありすぎること、その壁はそう簡単に越えられるものじゃないことを。
SIDEOut
書いてて思った。月と詠が空気すぎる・・・・
一話だけ書いてたぶん旅編は終了。その後は陳留に戻って黄巾編に入っていきたいと思います。
さて、次がいつになるやら・・・・