黄泉路への案内人~覇王と共に~   作:楽一

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一年ぶりでしょうか。お久しぶりです。
やっと投稿できました。難産でした。はい。
頭の中ではIS、恋姫、そして、そして! 艦これが葵の入った世界という妄想が膨らんでおります! ただ、ちょっと文章にするのは・・・・・
楽しんでいただければ幸いです。
あと誤字脱字はいつも通りご了承を。


第一一話

 

 

第一一話

 

 

 

呂「どうかした?」

 

葵「いや、なんでこうなったのかなって今更思ってな」

 

雛「も、もう決まったことですから・・・・」

 

陳「うだうだ言ってないで、さっさと始めるのですぞ!」

 

 数刻前月のところの兵士が持ってきた情報は月が納める領土内で黄巾党の群れがすぐそこまで来ているという情報だった。

それも珍しい二面作戦だったということだ。ただ単純に違う部隊が二つ別方面たまたまあらわれただけなのか、はたまた作戦行動でこうなったのか。

 

 後者であればかなり面倒なことになる。いまの月がいる部隊では将兵ともに質的には問題ない。だが、問題は数だ。多くの兵を持てばそれこそこの世の中だ、中央に目をつけられる。

 

 そして報告を受けたのち、なぜか私を交えてすぐに軍議が開かれた。現在確認が取れている洛陽方面からの黄巾党と、荊州からの軍、兵力も洛陽のほうが荊州の2~3倍。主作戦行動をとられているのであればおそらくこちらが主力だろう。

 

葵「現状で対処できる兵力は7対3で洛陽方面に固めるのが定石。だが涼州を守る兵も必要となると」

 

賈「荊州方面に向ける兵はそれほど多くはないわ。実際私たちの軍勢は攻勢よりも防衛に向いているといっても過言ではないわ」

 

張「ちょい待ちぃな!? うちの騎馬隊だって活躍しとるやろ!?」

 

呂「霞の部隊、守るの苦手」

 

華雄「それはそうだろ。こいつの部隊は騎馬隊が主だ」

 

徐「だけど、荊州方面の軍勢なら騎馬隊の速力と威力があれば敵をけん制できる。その後、歩兵でさらに押し通せば・・・・」

 

 荊州方面はそれでいい。だが、

 

雛「で、でしゅが、それだと、洛陽方面が・・・・」

 

 最低でも相手の優位に立ちたければ倍の兵を。となればやはり。

 

呂「だったら―――」

 

 言葉の続きが気になったが、彼女の目を見た瞬間、何かが気になった。いや、この瞳はよく知っている。まさか―――

 

葵「〈星那。悪いが〉

 

 そういって星那にある策を告げる。そして、呂布の言葉をさせぎるように。

 

星那「なら、奇策を用いてはいかがでしょう?」

 

葵「奇策?」

 

翼「もしや、お前・・・・いや、だがそれが良策か」

 

 二人して何を・・・・まさか・・・・

 

星那「さすがお父様。そのまさかですよ」

 

 そういってにっこりとほほ笑む星那。その笑顔はとても素晴らしくいいのだが、逆にその・・・・よすぎやしないか?

 

賈「その策とやら聞きましょ」

 

 詠に促されるように星那は説明に入る。

 

 それは策といえる策ではない。ただ単純な力勝負だ。

 

賈「ばっっっっっっかじゃないの!!!?」

 

 賈?はそれを策ということに腹を立て怒鳴るが、武人である張遼をはじめ徐晃、華雄はというと、

 

張「おぉ! その策があったかいな!」

 

徐「なるほど。妙案だ」

 

華雄「確かにそれであれば戦力を保持できる」

 

 呂布も首を縦に振るが陳宮はというと、

 

陳「彼の徐庶と司馬懿ともあろうものがそれを策というのは愚策ですぞ!?」

 

 どうやら、賈?と同意見らしい。

 

 しかし、こちらの軍師陣営はというと、

 

星那「ではこれ以上の策はおありというのですか?」

 

翼「この策であればおそらく被害を最小限に抑えられるし、董卓陣営の名をとどろかす時でもある」

 

雛「た、確かにこれ以上はないかと・・・・でも、策とは・・・・」

 

 まぁ、でもこれでいいのではないのだろうか。

 

葵「これで行きましょう。雛里、供をしてくれるか」

 

雛「ふぇ!?」

 

 おや、何を驚いているのやら。

葵「いずれ戦場を知るのであれば早いほうがいい。そして最悪を見ておけ。慣れろとは言わない。だが、見ておけ。己が出した策でどういう結末が見いだされるということを」

 

 雛里は少し悩んだ末に首を縦に振る。

 

 まぁ策戦内容はというと、

 

荊州方面軍 将―張遼、徐晃、以下数名

      軍師―星那、翼

      兵数―2万

 

涼州防衛軍 将―華雄

      軍師―賈?

      兵数―5千

 

洛陽方面軍 将―呂布、葵

      軍師―陳宮、雛里

      兵数―・・・・・・・・・・・0

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・まぁ一つだけ作戦とは言えんな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして今に至るというわけだ。

 

葵「・・・・は~るばるきたぜ洛陽・・・・」

 

雛「な、何ですかその歌?」

 

葵「いや、歌わないといけない雰囲気かなと思って」

 

呂「余裕?」

 

葵「いえ、かなり緊張してます」

 

 嘘なんですがね。かつて、人間は無論ながら悪魔、天使、獣人族、精霊、そしてそれらに属さない最悪であり災悪の敵【不の者】と戦い、あまたにもわたり殺し続けた今、たかだが人間ごときにと思う私もどうかな。

 

呂「きた」

 

雛「あわわわわわ・・・・・」

 

陳「しっかりするのです! これから、いえ、これからもこういう経験は来るのですぞ!」

 

 雛里はやはり初めてなのか、かなり動揺している。

 

 恋は得物を構え、ねねは雛里に喝をいれた。

 

黄巾A「おいおい、たった二人だぜここの兵隊さんはよ」

 

 呂布殿と、私を見た黄巾の兵が何が言い放ったようだな。

 

呂「行く!」

 

葵「応!」

 

 恋と私はともに中央に駆け込んだ。

 

黄巾A「へっ! たった二人で何ができる!?」

 

黄巾B「おら野郎ども!! やっちま――――」

 

 しかし片方の黄巾党の兵から続く言葉がなかった。なぜなら。

 

葵「邪魔者は消えろ。この場からすぐにな」

 

 感情のこもらない冷徹な声に、黄巾の兵どもは動揺した。その覇気はともに戦っていた呂布は無論、それよりも遠くにいた雛里や、寧々たちにも届いていた。

 

葵「これより汝らが旅する、黄泉路への案内。この私が勤めよう。死への恐れがないなら挑め」

 

黄巾A「や、やっちまえ・・・・・やっちまぇえええええええええええ!!!!!」

 

 焦りを見せ、動揺を見せ、恐怖を見せた黄巾の兵にもはや勝利はない。ただ、群れた野犬のように、考えもなく突っ込む。いや、

 

葵「これならまだ、野犬のほうが優秀か。知恵も回り無駄な戦いを避ける。だが」

 

 私は両翼刀を天に回し投げ、

 

雛「な!?」

 

陳「何をしているのです!?」

 

葵「舞え、永遠に舞え」

 

 そしてもう一つ、二つ、三つ。さぁ、付き合ってもらうぞ。この実験に。

 

葵「踊れ、踊れ、舞え、舞え、永遠に舞い踊れ、血塗られた舞台の上で」

 

 白き翼の刀、黒き翼の刀は、永遠に舞っていた。そして、その光景に黄巾党の兵どもの動きは止まった。あまりにも不可思議な光景に。

 

葵「さぁ、始めよう。血塗られた演舞いを!!!」

 

 そういうと、刀は意思を持ったように、重力に逆らうように回転しながら敵兵を切り刻みに行った。そしてある者に対しては突き刺し、ある者には抉り切り、ある者はチェーンソーで切ったように。そして私自身も、

 

葵「おや? 私を放たらかしにするつもりか?」

 

黄巾D「た、たすけてくれぇ・・・・」

 

葵「そうやって助けを乞うものを何人殺した?」

 

 そして容赦なく刀を振り下ろす。次から次へと。空では今なお翼が舞い続け、次の獲物を狙う猛禽類のごとく、獲物へと降下する。

 

黄巾C「し、死にたくない!!」

 

黄巾F「や、やめてくれぇええ!!!」

 

 散り散りになる黄巾に対し、私は容赦なく。

 

葵「私は聖者ではない。どちらかというと悪魔側に近いだろうな。救うべきものは救う。だが、殺すものには容赦なくそのこぶしを振り下ろす。そして、お前らはどちら側かわかるな?」

 

 地面に両手をつけ、

 

葵「大地の壁」

 

 静かに叫ぶと、黄巾党が逃げていく先の地面が盛り上がり、城壁をほうふつさせる壁ができた。

 

黄巾G「なんだよこれ?! こんなものはなかったぞ!?!」

 

葵「そうだろうな。今先ほど作ったのだから」

 

 

SIDE雛里

 

 

雛「な、なんです・・・・あれ」

 

 声がやっと出た。出た言葉はその一言。

 

 怖い、恐い、畏い。

 

 見てはいけない光景を見ているような感じ。でも、葵さんを、お父さんを見ると、悲しい。

 

 逃げていく黄巾党の兵を見ると、胸の、何かわだかまりが解けていく感じ。

 

 さらに、お父さんは目を疑う光景をわたしたちに見せつけた。逃げていく黄巾の兵に対し、地面に両手をつけ、何かつぶやくと、逃げていく黄巾の先に城壁が一瞬のうちに出来上がっていた。そして、それを見た黄巾に対し、お父さんはなんと、

 

陳「と、飛んでるのですぞ・・・・」

 

 先ほどまでの黒い鎧に反し、白い屈強な鎧を身にまとい、何やら太い筒を黄巾の残党兵に向けた。

 

葵「せめてもの情けだ、眠れ」

 筒の先端に光の球体が浮かび上がり、まるでその球体が周りの光を吸収して膨張していった。

 

葵「『世界の終焉(地獄の業火)』」

 

 放たれた球体は目を疑うような速さで、黄巾党の兵のたまり場に落ちた。そして、ものすごい暴風とともに、気持ち悪い風がこちらを襲った。

 

呂「・・・・・」

 

 飛将軍と畏れられた彼の呂布ですら、沈黙の状態を破れなかった。

 

 わたしもただただ無言でいるしかなかった。でも、一人だけ違った。お父さんだけは一言発した。

 

葵「恨むなら恨め、憎しむなら大いに憎しめ。ただ忘れるな。お前らも私同様命を奪ってきたということを、憎しみを、怨みを知らず知らずのうちに背負ってきていたということを」

 

 

 

 その一言にどれほどの重みがあるのだろうか。単純に思ってしまった。

 

 

 

SIDEOUT

 

 

SIDE恋

 

 

 彼が再び地に足を下した。恋は迷わず彼のほほをたたいた。

 

葵「・・・・・」

 

ねね「れ、恋殿!?」

 

 彼のはたかれた頬は、赤くはれたが彼は何も言わなかった。

 

恋「あそこまでする必要はない」

 

鳳「で、ですが?!」

 

覇「雛里、黙っててくれ。呂布殿。その理由は何でですか? と、問うのはおかしいですか?」

 

恋「確かに、彼らも人を殺した。でも、もう戦う意思なかった」

 

 それが酷と? と彼はわざとらしく聞いてきた。理由はわかる。そして、静かにうなずく。でも、でも・・・・・

 

覇「確かに誰も温情あるものならあれを程する必要はないというでしょう。だが」

 

 彼は告げた。では逃がしたらどうなる? その後どうなる? 考えればすぐにわかる。また、無辜の民に被害が及ぶ。それも恋たちが知らない場所で。そしてそれは、

 

ねね「闇の中へ―――」 

 

 ねねの言う通り。だが、これほどの戦果、いや、虐殺を行えば。そう思っていたら。

 

覇「恐らくでしょうが、同じ考えを持ち実行しようとしたあなたは実際この役目を担おうとしてたのではないでしょうか」

 

 そして、恋が最も恐れていた言葉を告げた。

 

覇「嫌われ者を担い、畏れを担う。そして、すべての悪を背負うと」

 

恋「!?」

 

 

SIDEOUT

 

 

 史実の呂布という男は確かに畏怖と、恐怖、悪の具現といっても過言ではない。何せ、自分が使える主を、そして、董卓という養父を殺したのだ。

 

 だが、彼女はそれとかけ離れすぎていた。いや、真逆といってもいい。そんな子にこのには重過ぎる。

 

呂「な、なにが・・・わか・・・」

 

葵「君にはその荷は重過ぎる。なら、重い部分は背負おう。憎まれ役なら担おう。嫌われ者なら喜んで演じよう。畏れるならその視線を集めよう。君はただ誇りと威厳を担え」

 

 すると彼女の目から一筋の涙が流れた。それが次第に、堰を切ったかようにぼろぼろと流れ始めた。

 

 そっと抱き寄せ、

 

葵「泣け。我慢をするな。今ならお前の救い主はいない。強がる必要もない。弱い面を見せても大丈夫だ」

 

 声をあげ、何かを吐き出すかのように彼女は泣きだした。

 

呂「だ・・・・め・・・それ・・・は」

 

葵「弱者? 違うな。泣くことが必ず弱者の特権ではない。強者こそ泣け。人目をはばからず泣け。じゃないと」

 

 私は告げた。あまり言いたくはなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵「お前が壊れてしまう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを聞いた彼女の目が私の目を見つめた。

 

 それは驚きの目立った。だが、それも一瞬だ。次第に目が赤くなり、静かになっていたしずくが、再び流れ始めた。

 

呂「こ・・・わ・かっ・・・た! お・・・もか・・・った! にげ・・・たか・・・た・・・で、でも!?」

 

葵「知っている。董卓殿のため、そして、友のため。なら今を恥じることはない。生きろ。そして、周りを見ろ。お前を必要としているもののために。だが、たまには吐き出してもいいと思うぞ。貯めるな」

 

呂「な・・・んで?」

 

葵「董卓殿が、お前を倒れた姿を見るとどうなるかぐらい簡単に予想できる。なら、笑ってやれ。それが董卓殿のためだ」

 

 彼女にたまっていた何かを彼女は必死に吐き出した。それはあまりにも重く、だが光あふれていた。彼女の思いが、想いが、そして、彼女が最も大切にしていた未来が見えた気がした。

 

 そのために必死になっていた。彼女は感情を失っていたのではない。殺したわけでもない。忘れていただけなのだ。いや、消そうとしていたのだ。

 

 

 

 

 

 しばらく泣きつかれたのか、彼女は子供の用にすやすやと眠っていた。

 

 死体の処理は陳宮にも伝え、処理をしたのち、呂布を背負い董卓たちが待つもとへ向かった。

 

 その道中で、

 

陳「しかし驚きましたぞ。恋殿があんな風に」

 

葵「誰だってつらいときはあれば、悲しい時もある。今の風潮がそれを許さないだけだ」

 

雛「つらい時に泣き、悲しい時にもなき、楽しい時に喜び、喧嘩したら怒る。そんなことが許されないなんて・・・・・悲しいです」

 

 後ろの呂布を見れば彼女だって人なのだと思う。

 

葵「時代は変わるよ。いや、変えねばならない」

 

 その後無事に城に到着するごろには呂布も起きたが、若干寝起きだったのか顔が赤い。降りる時も、無駄な動作もなくさっと降りて行った。

 

 ・・・・な、なんか胸にグサッと刺さるな。避けられているようで・・・。

 

 その夜は前もって約束していたように部屋を二部屋(男女で分けましたよむろん)借り、そこで眠っていると。

 

呂「お、おきてる?」

 

 扉の向こうから珍しい客人の声が聞こえた。

 

葵「呂布殿? あぁ、まだ眠ってはいないよ」

 

 そういうと、扉があくとそこにいたのは寝間着姿の呂布殿だった。

 

葵「・・・・・あれ?」

 

 話を聞きたいというなら私服でよくないか? と思っていると、私は寝台から起きようとしたら、

 

呂「いい」

 

葵「はい?」

 

 何をわけのわからないことを言っているのだろうと思ったがすぐに答えが導き出された。というより、彼女が迷いなく寝台に入ってきたのである。

 

呂「寝る」

 

葵「え? あ、はい」

 

 そういって、隣に倒され、向かい合うように寝ようとするが、

 

葵「いやいやいや、まずくないですかこれ!?」

 

呂「ん?」

 

葵「いえ、だから呂布ど「恋」え?」

 

呂(以後恋)「真名。恋の真名、恋」

 

葵「いいのか?」

 

恋「大丈夫」

 

葵「では。私の真名も預けよう。私は葵だ」

 

恋「葵」

 

葵「ちなみに恋・・・ど「恋でいい」そうか? では恋。一緒に寝るのは確定なのか?」

 

 そういうと布団を口元まで隠し、まるでだめ? と聞いてるようなしぐさを見せつけられるとダメとは言えず、流されて了承してしまった。

 

 まぁ彼女がそれでいいなら今日はそうしよう。

 

 そういって静かに二人は眠りについた。

 




恋最高ぅううううううううううううううううううううう!!!!
恋姫シリーズでは恋は最強だと思います!
特に食事のもぐもぐはきゃわいいいいいいいいいぃいいいいいいい!!!

さて。活動報告でお伝えしたようにおいおい原作寄りに修正してきますので。
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