黄泉路への案内人~覇王と共に~   作:楽一

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第四話

第四話

 

 司馬家を後にいったん曹家に向かうことにした。向かうのは司馬懿こと星那、司馬師の光那、司馬昭の陽那、王元姫の藍那、司馬防の刹那殿だ。

 

 まぁ距離的にはそんなに離れていなかった。

 

葵「ただいま戻りました」

 

 門をくぐるとすぐに、

 

月「兄様!」

 

 私の腰元に手を回し抱き付いてくる月琳。

 

月琳「月琳はいい子で待っておりました!」

 

葵「そうか。ならこれはそのご褒美だな」

 

 そういい彼女の頭をなでる。そして遅れながら、

 

華「あら、兄上。ずいぶん遅いおかえりじゃないかしら?」

 

 ちょっとなんか怒ってらっしゃいます? 華琳様?

 

月琳「でも姉様もよい子で待っておりましたよ。兄様!」

 

葵「そうなのか? なら」

 

 そういい華琳のほうも撫でる。すると華琳の顔がちょっと赤く染まったのがわかった。

 

華琳「・・・・・・ばか」

 

葵「ん?」

 

 なんといったんだ?

 

華琳「それより気になってたのだけど後ろの者たちは?」

 

葵「あぁそうだった。ここで立ち話もなんだから中に入ってもらおう」

 

 そういい、聖琳殿を含め私、華琳、月琳がその場にいた。

 

聖「あら。刹那殿? どうしてこちらに?」

 

刹「なに。ご挨拶にと思いまして」

 

聖「? 挨拶ならこちらから「いいえ。家臣としての誓いをたてにです」はぁ・・・・・はぁああ!!?」

 

 聖琳様のその驚きはごもっともだろ。それに華琳も月琳も驚いていた。

 

聖「え!? え? えぇ!? ど、どういうこと!?」

 

刹「そのままの意味です。それに私だけでなく我娘たち、とくに司馬懿のほうはかなりこの者にご執着と見て」

 

 そういい星那のほうを刹那殿はみる。

 

華「ということはあなたがかの有名な司馬懿?」

 

 華琳もそれにつられて星那のほうを見る。

 

星那「はい。我名は司馬仲達。夏候覇(お父様)さまに忠義を誓った身です」

 

月「ん? 変な声が?」

 

星那「気のせいでしょう」

 

月琳「?」

 

 そして後ろの方を華琳が見て、

 

華「ということはこの者たちは司馬一族、司馬師、司馬昭ということかしら。でもあと一人は・・・・・王元姫ね」

 

藍「ご明察。さすがは曹家の麒麟児」

 

聖「まさか人を選ぶ司馬を目の前で拝めるとわね・・・・」

 

葵「どういう意味ですか?」

 

 聖琳殿の説明によると今まで星那はおろかほかの司馬一族はほとんどの勧誘を断り続けてきたらしい。司馬防殿は官職ゆえ仕方ないにしろその娘たちはたとえ有名な家柄でも断り続けてきたらしい。それが、

 

華「兄上が全員をこうも引っ張り込んでくるなんて、夏候家だけでなく曹家にとっても大きい。それはお分かりですよね」

 

葵「むろん。躍進のためには必要な才だと私は思ってる。誰かが欠けてもいけない。ならそれを脅かす存在が現れるならそれをただ斬るのみだ」

 

光・陽・藍「「「///!?」」」

 

 私が強く彼女たちを見ると、なぜか目をそらされた。あれ? そんなに怖かったかな?

 

華・月琳・星那(((・・・・・鈍感)))

 

光(な、なんですかあの強い瞳は///)

 

陽(お、男があんな目をするなんて・・・・///)

 

藍(ちょっと胸が///)

 

刹「(ふむ。この者なら)葵殿ちょっとこちらに」

 

 そういわれ私は刹那殿のほうに向かうと、肩を組まれ私に聞こえるように、

 

刹「いかがでしょうか葵殿? 我娘たちは?」

 

葵「はい?」

 

刹「親馬鹿と思われましょうが、それ抜きにしても我娘と姪はとても美人といっても過言ではないでしょう」

 

葵「そうですね」

 

 それは思う。彼女たちはどれだけ賛美を送っても足りないぐらい美しい。

 

刹「で、どうでしょう?」

 

葵「せ、刹那殿・・・・それってまさか・・・いやいや、彼女たちには」

 

刹「葵殿。これは私は真剣にお願いしております。あなたと娘たちが結ばれればそれが彼女たちにとっての幸せ。ま、まさか、わが子たちでは・・・・・」

 

 そういうと膝をつき、この世終わりのような顔をしていた。

 

葵「い、いえそういうわけではなく・・・・なんというか彼女たちは最高のるいに入るほど美しいといいますか、私にはもったいないといいますか」

 

 すると、刹那殿の目がひかり、

 

刹「なら、彼女たちから求められたら答えるのですね!」

 

葵「はい!?」

 

刹「いやぁ~これで司馬一族も安泰だ!」

 

 ど、どしてこうなった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 その後のことというと今後のことの話題になった。ここでちょうどいいということで聖琳殿から私の今後について話をすることになった。母のほうでも春蘭と秋蘭にはすでに話が言っているようで、こちらでもほとんどの話が昨日に行われたらしい。あ、だからあんなに月琳が甘えてきたし、華琳がちょっと不機嫌なのね。

 

刹「なるほど。であれば私は洛陽に残りましょう」

 

聖「あら? 一緒に陳留まで来ればいいのに」

 

 そうはいくまいて。

 

聖「といいたいのは本音だけど実際はあなたほどの人物がこっちに来たラウラがあると思われるわね」

 

陽「では父上はどうするおつもりだ?」

 

刹「うむ。洛陽で情勢を少し見極めようと思うてな。その後ある程度まとめたのち陳留に向かうとする」

 

 そうか。なら、

 

葵「ではこれを」

 

 そういって羽のお守りを渡す。

 

刹「これは?」

 

葵「お守りです。ちょっとしたまじないがありまして」

 

 この世界なら華琳、月琳、春蘭、秋蘭、聖琳殿、そして我母に渡している。そして、新たに光那、陽那、藍那にも渡す。その反応はとてもうれしそうだった。

 

刹「あとは星那よ。お前は葵殿共に旅をするといい」 

 

 その言葉に少しばかり驚いたが、

 

刹「なに、私もこの子には旅をさせるべきだと考えていたのですが、いやはや、親馬鹿でどうにも決断が鈍りましてな。ですが葵殿ならお任せできましょう」

 

 その言葉に司馬妹たちが反応するが、

 

刹「お前らは少し陳留で鍛えてもらえ。せめて星那のいる頂まで行ったらよしとする」

 

 その一言に黙り込んでしまった。

 

 そして、翌日

 

葵「それで行ってまいります」

 

星那「それでは吉報を」

 

 私と星那は大陸の情勢を回る旅に出ることになった。

 

 

 

 

 洛陽を出てまず行先は、

 

葵「まずは荊州だな」

 

星「翼に会いにいくのですかお父様?」

 

 ある程度洛陽から離れたところで星那は私のことをいつものように父と呼ぶようになった。

 

葵「そうだな。戦力は多いほどいい。それよりもお前らはどうやってこっちの世界へ? というかよく三国の知識を持っていたな」

 

 その言葉に星那は、

 

星那「最初の質問ですがあの後、私と翼がすぐに壊れそうになったのです」

 

 壊れる? ・・・・そうか、

 

葵「すまんな、星那」

 

 そういって私は星那のところまで視線をおろし、そっと抱きしめる。

 

星那「え///」

 

葵「さみしい思いをさせてしまったな。無神経だったな」

 

星那「いえ、私はお父様がそばにいるだけで幸せなのですよ。今もとっても温かい気持ちです」

 

 そう言い離そうとしたが、ぎゅっと背中にある手に力を入れられそのまま抱き上げて移動することにした。だけど、

 

葵「少しばかり趣向を凝らすか?」

 

星那「え? ふぇ///」

 

 シグナムたちには少ししたがこのことには初めてだな。いわゆるお姫様抱っこだ。

 

星那「これが・・・・なんか恥ずかしいですが、心地いです」

 

葵「そうか。それはよかった。で、もう一つは」

 

星那「それは簡単です。お父様の書籍で読み漁ったまでです」

 

 なるほど。だから司馬懿という名前が出てきたわけか。

 

星那「でもこの世界には驚いたものです」

 

葵「何がだ?」

 

星那「はい。三国志を読む限りこの時代に妹達はいないはず。むしろ兄がいて弟がいてそれらを足して司馬八達と呼ばれていたそうです。ですがそのような気配はなかった。それどころか華琳にあって思いましたが」

 

葵「有名ない英雄が女性。だろ」

 

星那「はい。これはもしかして」

 

葵「パラレルワールド、もしかすると並行世界の可能性が高いな。とりあえずそれを含めて調査だな」

 

星那「はい」

 

 そういいとりあえず歩みを荊州にある水鏡塾に向けることにした。

 

 




次回からは旅編です。原作まではちょっと時間がかかるかな・・・・・
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