『偽物』の世界で『本物』を求める。   作:yunami

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ついにアスナ登場!!
な、長かった…メインヒロイン出るのに8話って。

今回も結構なご都合主義が含まれています。
まあ、ほぼモンハンネタなんですけれども。

タグにモンハンいれとこー。

あ、今回は長いです。


第8話

 

「卵?」

「そう、卵」

 

たぶんこれは、さっきの試練のクリア報酬なんだろう。

2個あったし。

その考えをキリトに伝えると、受ける事にしたらしい。

そして、キリトに卵を渡すためにアイテムを見ると…

 

≪モンスターの卵×20≫

 

え?いやいや、なんで?

俺が取ったのは2個だった筈…あ!!

そうか、俺のユニークスキルか!!

恐るべし、俺のユニークスキル(今更すぎる)

 

「…取り敢えず1個やるよ」

「取り敢えず?まだあるのか?」

「俺のユニークスキルだよ。20個になってた」

「ああ…相変わらずのチートだな」

 

ほっとけ、と俺は伝える。

まあ、今に始まった話では無いしな。

しかし、どうやって孵化させるのだろうか?

俺は、取り敢えず1個をオブジェクト化してみた。

だが、何も起こらなかった。

 

「どうだキリト。分かったか?」

「ああ。どうやら、一度アイテムストレージに戻す必要があるらしい」

「わざわざ戻さなきゃいかんのか」

「それで、もう一度オブジェクト化させる」

「うわ、もう面倒臭い」

「それから卵をクリックすると、孵化するらしい」

 

うわあ、面倒臭いな…

だが、孵化さえすれば、俺の代わりに戦ってくれる筈!!

仕方ないか。

 

「取り敢えず、やってみろよ」

「そのつもりだよ」

 

キリトは、手に持っている卵をクリックし、

『孵化させますか?』の『YES』をクリックする。

そして、卵にヒビが入った。

そこから産まれてきたのは、

 

『…ガウ?』

 

とても可愛い犬だった。

いや、確かに変な色をしていて、

尻尾も長いし角もあるから、犬じゃ無いんだろうけど、可愛い。

 

「キリト、名前は?」

「えっと『雷狼竜ジンオウガ』だって」

「は?狼?どっからどう見ても犬だろう」

「いや、これは非戦闘状態らしい」

「あ、じゃあ戦闘状態があるのか?」

「そうみたいだな」

「やってみてくれ」

「了解」

 

キリトは、肩に乗ったジンオウガに何か話していた。

てか、言葉通じるん?

そんな心配を他所に、どうやら戦闘状態になるようだ。

地面に降りたジンオウガを見ていると、なにやら蛍みたいなのが集まってきた。

 

それは、ジンオウガに集まって行った。

偶に、「パチっ」と音がなり、閃光が走る。

雷なのだろうか?

かなりの量が集まり、ジンオウガを光が包む。

そして、小さいながらも立派な遠吠えをする。

その瞬間、ジンオウガに雷が落ちた。

 

余りにも急だったので、思わず顔を背ける。

そして、再び目を開けると…

 

『グオォォォォォォォオ』

 

立派な狼がいましたとさ。

いや、デカイっての。小さい時の見る影も無い…

しかしジンオウガは、まだやめていなかった。

蛍を集め続け、また遠吠えをする。

 

「パリッ、パリパリパリ」

 

次は、雷を纏っていた。

いやいやいや、カッコよすぎでしょ!?

何これ?くっそ、キリトめ…羨ましい。

キリトも興奮気味に話している。

ジンオウガと。

 

「名前とかって決めたのか?」

「ああ、どうしようかな」

 

あれからジンオウガには、元の姿に戻っていただき、

犬とか可愛いとか言ったことを謝罪した。

あれはもうジンオウガ先輩っすね。尊敬します。

 

「そうだな…お」

「お?」

「最初をとって『ジン』ってのは?」

「おう、いいんじゃないか?よかったな、キリト」

「おう!!」

 

キリトは肯定の返事をし、こう続けた。

 

「エイトはどうなんだ?」

 

おっと、忘れてたぜ。

俺にも卵はあったんだよな。

俺も孵化させるべく、アイテムストレージを見る。

が、そこでもう一度、俺は驚愕した。

 

≪モンスターの卵×29≫

 

は?どうしてこうなった?

キリトに1個渡したから残りは19の筈なんだが…あ。

いや、まさかそんな事は、ありえない、よな?

そんな事が起こっているんだとしたら…

 

俺は、辿り着いた仮説を検証すべく、もう一度卵をオブジェクト化させる。

キリトはどうやら、俺が孵化させると思っているらしい。

残念!!もう一度アイテムストレージに入れます!!

いつから孵化させると錯覚していた?

 

そんな事はどうでもよく、もう一度アイテムストレージを見る。

そこには、

 

≪モンスターの卵×39≫

 

はい、立証。

俺の仮説は正しかった!!

こんなに証明の問題を、外れて欲しいと思った事はなかった。

いや、もういいや。

 

俺はキリトにこのことを説明し、卵を9個あげた。

だって、半端だったから。

恐らく、半永久的に卵は増え続けるだろうし。

取り敢えず、俺もやってみるか。

 

俺も、キリトと同じ手順で始める。

卵を孵化させる。

ヒビが入り、卵が割れ、産まれてくる。

 

『ガウ』

 

か、可愛い。

何?生まれてくる奴皆んな可愛いの?

黒と緑の龍だろうか?

 

名前は『雷龍ライゼクス』

 

おお、かっこいい名前だ。

だが、それには似つかない容姿をしている。

キリトもジンを置いて見ている。

 

「なあ、ライゼクス?」

『ガウ?』

「お前、戦闘状態になれるか?」

『ガウガウ』

「んじゃ、頼む」

 

これはいいな。

言葉は通じないが、意思疎通は出来るらしい。

いいもんだな。

 

その間にも、ライゼクスは準備をしている。

ジンの時と同じように、蛍を集め始める。

だが色は、黒みがかっている。

 

そしてー

 

『グルガアァァァァァア』

 

黒く光り輝く雷を纏い、咆哮を上げる。

うん。カッコいいね。もう最高だわ。

移動も楽そうだ。

 

「ありがと、もういいぞ」

『グアァァ』

 

縮んでいくのも面白いな。

やっぱ、これ可愛いな。

でも、さっきのイメージの方が合ってるからな…

 

「よし。今からお前は『ゼクス』だ。よろしくな、ゼクス」

『ガウ!!』

 

どうやら、クエストは終わっていたらしく、俺たちは一旦別行動をとる事にした。

キリトはクラインの元へ行くらしい。

フレンド登録をして、キリトはジンに乗って行った。

後日、森の中を駆ける狼使いがいたと、噂されるとも知らずに。

 

俺はと言うと、未だにあのダンジョンにいる。

どうやらクリア後は、特殊空間になるらしく、

転移門から、自由に俺とキリトだけ行き来できるらしい。

そこで、俺はここをホームにした。

しかも、試練も受け放題らしい。

こんな優良物件他にあるか?

 

でも、流石に腹が減ったので街に向かう。

デスゲームが始まって、まだ1日も経っていない。

辺りはまだ薄暗かった。

 

森の中を歩いていると、フードを被ったプレイヤーを見つけた。

はっきり言って、危な過ぎる。

オーバーキルは当たり前。

周りを見ず、ただ正面の敵を倒していくだけ。

はあ、せめて俺のいない所でやってくれよ…

 

「ゼクス、いけるか?」

『ガウ』

「んじゃ、行ってこい」

 

そういい、ゼクスは俺の肩から飛ぶ。

しかし、その姿を捉える事はできなかった。

幾ら小さいとはいえ、ステータスは共通だ。

つまり、小さい俺が、全力で動いているのと同じ。

しかも、暗い中を黒いゼクスが飛ぶのだ。

黄緑色の線しか見えない。

某白い空想上の動物の名を持つ機械が、リミッターを解除し飛んでいるようだった。

……これでわかるのか?

 

結局直ぐに終わった。

いつの間にか帰ってきたゼクスを撫で、

フードを被っているプレイヤーの元へ行く。

 

「お前、オーバーキルもいいとこだぞ?」

「……」

「おーい、聞いてっか?」

「…なんで私を助けたの?どうせ皆んな死ぬのよ」

「あ、お前女だったのか。すまん、気付かんかったわ」

「そうじゃない。私の質問に答えて」

「じゃあ聞くが、お前、死にたかったのに何故戦っていた?」

「……」

「あんあ必死に戦っていたのに、死にたいってか?」

「……」

「矛盾してんだろ?そう言うのを逃げ…って聞いてんのか?」

「……」

「おいおい、人の話は聞け………よ?」

 

余りにも無視を続けるもんだから、

俺はデコピンをしてみた。

そしたら、あら不思議。

 

そいつは麻痺毒を受けたかのように、仰向けに倒れていった。

 

その時、フードが外れ、顔が見える。

そして、俺は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまでの…まさか独り言?うわ、黒歴史じゃん」





はい、アスナさん初登場。
次回はもっと踏み込んでみましょうか。

やっぱ、ジンオウガ先輩はかっこいいっすね。
でも、同じくらいライゼクス好きなんすよ。
皆さんはどっち派ですかね?

次回、第9話(当たり前っすねー)
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