[今日の夜、皆様に伝えておきたいことがあります。自分の宿舎の部屋にてお待ちください。ー管理者よりー]
各々が集まり、管理者の能力によってブリタニア王国とも幻想郷とも言えない場所へと飛ばされた七人。少なからずいると思われた青年は姿はなくまた気配もない。完全に話を聞くことは遠慮しているのか、それとも今日のことが気になっているのか。
「皆さんよく集まってくれたわ。」
扇子で口元を隠した怪しい魅力のある女性は襖を開けて大広間の中へと入ってきていた。ツヤのある金色の長い髪をしていて紫色のドレスを着込んでいる。どこの世界なのかははさておき人とは違うセンスを感じる服装をしていた。
「早急に準備が必要な事が出来たわ。三日後に出発する事になったわよ。」
急な事に驚くのは仕方ないが声には出さずにふとどうして急に話が決まったかを博麗の巫女は聞いていた。
「青年がそのように言ったからよ。」
管理者は軽く答えていた。元々つかみどころのない節があるのでどのような言葉が飛び出そうともあまり驚かれないのだが今回ばかりはそうでもなかったらしい。
「それでこっちの事は何も考えていないわけ。いい加減にしなさいよ。」
「その気持ちも分かるわ。そうなるのも分かっていて青年からは一人10,000ルピずつ配って欲しいと頼まれたわ。それでも文句はあるかしら。」
「その本人がいないのが気になるが何かあったか?」
額にある赤い角が特徴的な鬼は少し穏やかな表情で聞いていた。本人がいない事には少なからず腹を立てていたとしても文句も付けにくい状況となっていた事であまり感情を露わに出来なかったのだろう。
「あまり綺麗なお金とは言いにくいそうよ。真相は闇の中に葬りたいようね。」
意外と明るく話す管理者だが周りはあまりついてきている感じはしなかった。
「どのような事情があるのでしょうか。」
緑色の髪をしている左肩に一房の結んだ髪を乗せている少女は心配そうに聞いていた。気になることは大体合っているが気になることであるのは間違いないらしい。
「私には到底理解出来ない話だわ。」
「案外冷たいのね。貴女。」
「どんなものでも金は金なのよ。それが今更ねじ曲がることはないわよ。」
博麗の巫女はそう叫ぶ。言わんこともわからんでもない。事情は知らないわけだ。
「早めに貰って明日に備えていなさい。」
管理者は手早く炎上する前に話を終わらせた。用がなくなればそうなるのは仕方がない。
「分かったわよ。」
もう仕方がなさそうに答えているだけの博麗の巫女だが何があるのかはやってみないと分かったものではない。