青年英雄記   作:mZu

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第23話

博麗神社に急に召集される事になった新聞記者たちはそれぞれの記事を作り出して叩き売り状態で全ての人の目に止まるようにしていた。そのようにさせたのは霊夢とその管理者である八雲 紫であり青年の思った通りになっていた。そして報酬に対して大きな喜びをあげる者もいれば本物を見ている人は絶望に打ちひしがれていた。

 

躍起している人を自警隊は抑えていて姫はそれでも青年に言われた事を忠実に実行していた。相対する両者だがそれを止めるような人もいない。そもそも言った本人が幻想郷には普通では探せなかった。

 

何処にいるのかはもう分かっている。

 

魔界の中にある仙界という場所にいた。その場所には壮大な建物があるだけの孤独な世界をしている。そこで住人である仙人たちは修行に明け暮れるわけだがそれを行うための部屋しかない。

 

居間と何らかの像が置かれている部屋に雑事を行う際に使用する部屋の三部屋しかない。だが一つ一つは大きく作られているのでそう不自由を感じるような事はないと思われる。

 

「幻想郷で騒がれている声は聞こえるのか。」

黒い上着をしていてその下には白色の着物を着用している。紐のようなものでばってんを作られていて止められているので風で遊ぶようなこともない。そして大きな笠を被っていた。

 

「物凄いことをしてくれました。ヘッドフォンをしていてもここから聞こうと思えば聞こえてしまいます。ある人は貴方を倒そうと躍起しています。その一方では絶望に飲まれている人もいます。どうすることも出来ないでしょう。」

耳を作っているような髪型をしている光のない金色をしている。和と書かれたヘッドフォンをしていてしっかりとした自信に満ち溢れた顔つきをしている。その人こそが豊聡耳 神子である。青年が前に対決した後に聖 白蓮と会うことになりそこからもちずもたれずの関係を保ちながら此処へと移住してきた。そして仙界という自分たちだけの世界を作り上げるほどの実力を有している。

 

「そうか。それが俺の狙いだったが。大変な事になっているだろう。」

 

「ええ。これを私だけでは到底何も出来ませんよ。」

 

「という事は視えているのか。残念だが抑圧を任せた人もいれば油を注ぐように頼んだ人も逃す役目を与えた人もいる。残念だが混沌とした世界を作り上げた。だが、必ず一つになる。皆が一つのことに対して競争する。そこで誰が一番上に上がってくるのかはそれこそ賭けだ。もう戻す事はできない。」

 

「何をしてくれたのかは言うまでもなく分かっているのでしょう。そして何が起こるのかは言うまでもありません。貴方がとても怖いですよ。」

 

「そうか。前は四人で戦ったがこれだけの戦力を集めればそれは大きな力となる。そしてそれは勝手に管理者に任せる事にした。残念だがもう終わっている事だ。」

 

「何処まで未来を見据えているのかは知りませんが賛同すると決めたからには最後までやらせて頂く。それは譲れない。」

 

「それは心強い。さて、俺はそろそろ行く。」

 

「何処に行こうと言うのだ。」

 

「魔界だ。雲隠れするにはちょうど良い。」

 

「待て。死んだらどうするんだ。」

 

「その時は任せた。」

 

「そんな身勝手な。謀ったな。」

 

「気付かない貴方が悪い。」

青年は神子に頭の中を見せていた。それがどうしてこういう事態に発展するのかは知らないがやると言っている以上はやるしない。唇を噛み締めた神子は青年の背中を目で追っていた。

 

「死なないように頼む。」

 

「そうか。」

床を足で叩く音がしている。そして草履を履いていたのかそれが擦れる音が外から聞こえていた。もう戻ってくる事はない。その事実だけが神子の手元には残っていた。

 

「布都、屠自古、青娥。こうなればやりますよ。青年の期待に応えましょう。」

変に気合を入れた神子とそれについてこれない三人と一人が青年に置いていかれた神子と同じ気分になっていた。

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