何もない大地に真っ平らの様な感じがする大地が広がっている。その上には草は勿論のこと、枯れ木というものもない。当然ながら水というものはない。
辺りには正気が立ち込めていてとても人間が過ごせる様な環境ではない。そして水もなく食べ物もないこの環境の中である男はピクニック気分で焚き火をして休憩をしていた。
その男はボロボロとなっている衣服で所々傷が付いて空いている格好をしていた。髪も頭の手入れをしておらずボサボサな髪をしていて全体的に同じ様な長さをしていて目を髪によって隠れているが確実に見えないということではない程度だった。水もないので体を洗うことも許されないのでそれなりに匂いが付いている。
人間が過ごせないだけで他の生物は生きている。その肉を狩っては焼いて食べている。調味料も一切無いので素材の味を楽しむ事ができる。
此処は聖 白蓮が封印されていたり、仙界と言って豊聡耳 神子が作り出した世界のある魔界と呼ばれる幻想郷とはまた違う場所である。帰る手段も特になければ行く手段もあまり無いという世界で救いというのは特になかった。
幻想郷を引っ掻き回した挙句、逃げ出した青年は自分の剣を地面の上に置いて柄を握りながら今日の食事を摂っていた。いつ食にありつけるのかも検討もつかず、またいつ喉の渇きを癒せるのかも同じなのでありつけた時には摂れる限りは摂る様にしている。そうらしい。
ピクニック気分の青年の横に倒れていた魔物らしき影は腹の辺りを抉られていて意外と綺麗に切り出されていた。そして垂れている血を啜りながら十分に焼けるのを待っていた青年は懐から小刀を取り出して焼きながら食べやすい一口程度の大きさに切り分けながら豪快に食べていた。別に感想というものもないがそこら辺にいる様な物とはまた違う味がすると思える。空腹の中では食べれるものは食べる。
倫理観がどうのこうのと言われようとも死ぬか食うかの世界でそのようなもの理屈は通らない。青年はそれを自然に受け取って此処まで過ごしていた。此処まで数ヶ月、幻想郷では秋となるまでその様に過ごしていた。
魔界にも一応集落らしき場所はあったがその情けをかけられない様に魔界を練り歩きながら毎日を楽しく過ごしていた。
いつになれば幻想郷へと戻れるのかは未定なのだが青年は別にこのままでも良いとさえ思ってはいない。いつかは戻りたいと思いつつ日々を楽しく過ごす矛盾しかないか生活を青年は魔界でこれからも過ごすのだろう。
それに間違いはない。だが、迷いというものはあるが素直に戻れない事もあり、頼んであるものもある。もう暫くは帰りたいと嘆くことはないだろう。