絶対無敵のヒーローアカデミア 作:DestinyImpulse
今年最後の投稿です、どうぞ!!
ヒーローインターンが一区切りついたある日、龍悟達の部屋に何時のもメンバーが集まっていた。
話の議題は魔神ドミグラについてだ。
トワと同じく時間操る極悪人。しかも、戦闘力はミラ以上、トワを上回る魔術の使い手……時の界王神に封印されているのにも関わらず、あれだけ活動できるのだ。
八斎會突入作戦にも介入してきた以上、奴に対して対策を練らねばならない。
そしてその話し合いにはビック3の通形と波動も参加していた。ドミグラ介入を直に見ていた通形には言い逃れできない。波動は話を聞こうと龍悟の元に行く通形を見つけ、くっついてきた。
波動が来たのは驚いたが二人とも信用できる人物だ。龍悟は自分の正体も含めて全てを話した。
自分が元々別世界の人間だったこと。
別世界からやって来た、トワとミラという二人の魔族。彼等が行ってきた悪事。
そして魔神ドミグラに時の界王神。
「……………これが、俺の全てだ」
「…………君が嘘をついていないのはわかる、信じるが………ここまで壮大な話だったとは……」
「驚いた……!」
不思議ちゃんの波動も驚きが勝っている様だ……それでも信じてくれる先輩達に笑みを浮かべて龍悟は話を進める。
「さて、あの時俺はドミグラによってアッチの第七宇宙に飛ばされたんだ…………そこで俺は"フリーザ"と戦った」
フリーザ………宇宙の帝王と恐れられたその名に響香達は身を引き締める。
「フリーザは倒されたんじゃないのか?」
「どうやら、フリーザ軍の残党が地球のドラゴンボールで復活させた様だ。そして奴は復讐の為に地球に来ていたんだ」
ドラゴンボール……死人すら生き返らせる神秘の願い玉。通形達もいるので少しフリーザについておさらいした後に龍悟は語る。
「フリーザは元々、何の努力もせずに宇宙の帝王になった男だ。蘇った奴はトレーニングを積んだようでな、あの時とは比べ物にならない力を手に入れていた」
龍悟が取り出したのは歴史が記されている終わりと始まりの書。それを開くとフリーザ映像が浮かび上がる。
「これが宇宙の帝王か………!」
「へぇーいろんな姿があるんだね~」
それぞれの感想を言う通形達の後、龍悟は口を開く。
「響香達には前に話したよな、もしアイツが修行をして力を高めたらってifの話を……」
「……その話をするってことは…」
目を細める轟に頷く。
「ああ、アイツは更なる姿……第五形態を見せてきた……その名も"ゴールデンフリーザ"をな」
◆◆◆
ドミグラによって転移させられた龍悟、気づけば見知らぬ土地に立っていた。
「ッ!此所は!!」
すぐに辺りを見回す、周りに人の姿はなく、人工物もない開けた荒野にポツンと立っていた。とにかく響香達の所に戻らなければ、瞬間移動の為に響香の気を探る。しかし、感じた気は響香のモノではない。
(!………これは……"悟飯"!それに"ピッコロ"や"クリリン"の気も感じる………此所は第七宇宙……ドミグラの野郎、面倒な事をしやがって…!)
自らを神と名乗るだけある。別世界に飛ばされてしまってはいくらゴジータでも自力で帰るのは難しい。
(ウィスさんの力を借りてぇ所だが……)
このまま、ビルスの星まで瞬間移動してウィスに帰してもらうのが良いのだが……
(…………フリーザが蘇っているなんてな)
地球にフリーザの気を感じる、おそらくドラゴンボールの力で蘇ったのだろう。ゴジータが元居た世界ではジャネンバの異変の時にほボージャックと共に蘇り、悟飯に瞬殺された奴だ。この世界の悟飯やピッコロで対処できる…………と、思っていたのだが。
今のフリーザから感じられるかつてない強大な気の波動だ。
(フリーザは産まれてから何の努力もせずにあれだけの強さだった男だ。潜在能力を全て解放すれば、これだけの強さになってもおかしくはない……か、今の悟飯達じゃ勝てねぇ)
悟空達はビルスの星に居る、すぐには来れない。このままでは皆が殺されてしまう。
「……………行くしかないか!」
悟飯の気を頼りに瞬間移動した。例え転生しようとも彼等は大切な仲間なのだから……
◆◆◆
「ホーホホホ!!随分無様ですね、孫悟空の息子、孫悟飯さん?」
「クッ…!フリーザ!!」
フリーザ軍と悟飯達、地球の戦士の戦い………それは、地球の戦士達にとって絶望的な状況だった。圧倒的な力を手に入れたフリーザに悟飯達は手も足も出ない。
倒れ伏す悟飯にフリーザは指先を向ける。悟飯は悔いていた、何時も自分はそうだった……強くなった自分に酔って慢心して事態を悪化させてしまう……平和に酔いしれ究極化どころか超サイヤ人2すら忘れてしまった。そのせいで強くなったフリーザに手も足も出せない。
「泣きなさい、叫びなさい!」
(すみません、父さん……)
「ざまあみろ!孫悟空!!」
フリーザが指先から高出力のエネルギー波、【デスビーム】を放つ。放たれた凶弾は悟飯の心臓を容赦なく撃ち抜くだろう。
「悟飯!!」
地球の戦士であり悟飯の師であるピッコロが我が身を盾に悟飯を守ろうとするが間に合わない。
「クッ、……………?」
しかし、いくら待っても痛みが来ない。不思議に思い目を開けると……………この場の誰も知らない男が立っていた。
服装は悟天とトランクスの融合ゴテンクスやメタモル星人という異星人が着る独特の衣装を纏う見た事のない戦士だ。
「……父さん?」
しかし、悟飯は目の前の男の背中に父の背中を被せていた。見に纏う気も父と……いや、ベジータの気も混じっている。これはどういう事だ、混乱する悟飯に謎の男………龍悟は振り向く。
「貴方は……?」
逆立った髪と生え際はベジータを思わせるが、顔立ちは悟空に近い。ますます、正体がわからない。そんな悟飯に龍悟は笑みを浮かべる。
「……いつもなら悟空でもベジータでもないって言うんだけどな……後は
その笑顔は正に優しい父と瓜二つだった。
「と、父さん!?」
次に龍悟はクリリン達に姿勢を向ける。
「随分久しぶりだなクリリン……髪切ったのか、やっぱりスキンヘッドが一番似合ってるぜ」
ブウの時は髪を生やしていたクリリンだが、今は昔の様にスキンヘッドだ。
「お前………悟空なのか」
「説明してる時間はねぇ………悟飯に仙豆を」
「あ、ああ」
悟飯に仙豆を与えるクリリンを確認している龍悟にピッコロが声をかける。
「その服装……まさかお前は!?」
流石ピッコロだ、龍悟の正体に気づいた様だ。
「………ピッコロ、皆を連れて離れててくれ」
それだけを告げて龍悟はフリーザに歩を進める。歩き様に指を横に一線……するとなぞった線が光になり鏡の破片の様に砕け、フリーザ軍に流星の様に飛んでいく。
自分達の主の強さを見て笑みを浮かべていた彼等は流星の様に飛んでくる光の刃に切り裂かれその命を手放した。
それはフリーザ軍の中心人物のソルベや圧倒的な戦闘力で地球の戦士達を圧倒したタゴマも例外ではない。
「す、すげぇ」
「あ、ああ」
クリリンの呟きに同じく地球の戦士である天津飯が冷や汗を流しながら頷く。他の戦士達も同じようなものだ。光の刃は雑兵だけでなく宇宙船も切り裂いた。
燃え上がる己の宇宙船を唖然と見つめるフリーザはこんな真似を仕出かした龍悟を睨み付ける。
「貴様、何者だ!孫悟空か!?それともベジータか!?」
「どっちでもないさ……地獄に落ちてもちっとも反省してねぇ様だな、フリーザ」
ゴジータが居た世界では地獄に落ちてもセルと一緒に悪事を働きパイクーハンに瞬殺された。反省してないのはこっちでも変わらない様だ。
「……………どうやら孫悟空と何らかの関係があるようですね………いいでしょう、復讐の準備運動にしてあげますよ!!」
フリーザが眩く発光し、第一形態だった姿は、第二と第三形態を飛ばしていきなり最終形態へと進化した。あまりに凄まじい気に地球が鳴動し、龍悟の表情が険しくなる。神の気ではないため誰でも感知出来るが、この気の大きさ………とても、あのフリーザとは思えない。
「その尻尾を見る限り貴方もサイヤ人でしょう、超サイヤ人にならなくていいんですか?」
「……………なら、お言葉に甘えるか」
そう言って超サイヤ人と、ワン・フォー・オール・フルカウルを組み合わせ、超サイヤ人フルカウルになる。
最終形態となったフリーザが勝利を確信したように笑うのに対して龍悟は無表情……それが癪に触ったのか青筋をたててフリーザが殴りかかる。
それを難なく受け流し戦いが始まる。
「死ねぇエェ!」
「……………」
フリーザと龍悟が衝突し、衝撃波が発生する。超高速の打撃戦を展開し、目まぐるしく火花を散らす。フリーザの拳を受け流し、逸らし、隙を見て龍悟は殴る。フリーザは多少のダメージなど気にせず強引に攻勢へと出る。フリーザの拳が龍悟をガード越しに吹き飛ばし、龍悟の拳がフリーザの顔を打ち抜く。
両者の姿が同時に消え、離れた場所に出現して攻防を繰り広げたと思ったらまた姿を消して別の場所で戦いを続ける。大気が破裂したかのように振動し、空が連続して爆ぜた。大砲でも発射したかのような音が幾度も木霊し、余波だけで地面が崩れる。
一見互角の戦い……だが、フリーザは着実にダメージが積み重なっているのに対し、龍悟は無傷に近い。
如何に強くなったとはいえ戦いは所詮力任せだ。
そもそもフリーザには【戦い】の経験がない。ナメック星での悟空との戦いを除いて全てが一方的な【蹂躙】であり戦いと呼べる事をしたことがないのだ。
そんなフリーザの戦い方が龍悟に通じる筈もなく均衡が崩れる。
「……………憎い」
「………なに?」
その時、不意にフリーザが呟く。その瞳には憎悪の炎が燃えていた。
「こうして戦って実感する!お前の声が!顔が!あの孫悟空と同じ様に……憎いんだよ!!」
そう叫び指先からデスビームを連続で放つ。だが、それは龍悟ではなく悟飯達にだ。
突然の事に対応できない悟飯達、してやったりと笑みを浮かべるフリーザ、しかし龍悟は慌てる事なく瞬間移動で悟飯達の前に立ち。
「
五代目から託された【黒鞭】を発動させる。手足が赤みがかった黒色に変色し………
「
ワン・フォー・オールで強化された“黒鞭”を凝縮・圧縮した疑似腕を数が増えたと錯覚する程の速度で拳を打ち出した。蛇の大群の如く放たれた連撃は次々とデスビームを打ち破る。
そしてそのままフリーザ目掛けて飛んでいく。
「なにぃぃい!?」
孫悟空ならきっと隙を見せると思っていたが、まさかこうも簡単に対処されるとは……光の如く鋭い連撃にフリーザは反撃ができない。そしてフリーザの尻尾を掴み勢いよく地面に叩きつけた。
「何も考えてないとでも思ったのか……お前はピンチになるとこういう事ばっかするからな……」
「はぁ…はぁ……どうやら、孫悟空よりは……甘く、ないようですね」
フリーザは地面を血で汚し、明らかに疲労の色を濃く顔に出していた。しかしそれでも尚、その顔は余裕に満ちている。
「フリーザの野郎……まだ余裕そうにしてるぞ!」
それは地球の戦士達を不安がらせるには十分なモノだった。龍悟は油断なくフリーザを睨み付ける。
「いいでしょう!孫悟空の為に温存するつもりでしたが見せてあげますよ!このフリーザの真の力を!!」
フリーザが両手をダラン、と下げてそこから少しだけ広げ左足を前に出し、凄まじい気を放つ。黄金の炎の様に輝く気がフリーザを包み込む。
「…………………まさか、ホントに第五形態があるなんてな」
そう呟く龍悟の目の前には新たな姿となったフリーザの姿があった。第四形態を金メッキで塗装したような姿だ。
「どうですかこの姿!安っぽいネーミングですが【ゴールデンフリーザ】とでも言っておきましょうか」
炎様に揺らめく黄金の気を身に纏うフリーザ、その力はあの時、戦った超サイヤ人ゴッドを上回っている。
「…………まさか、そこまでパワーアップするとはな、正直驚いたぜ」
「ホーホホホ!さぁ、続きを始めましょうか!!」
黄金の気を爆発させ、フリーザは凶悪な笑みを浮かべる……………本当の戦いが戦いはここから始まる。
END
最後まで読んでくれてありがとうございました!!
後編は新年へ……それでは皆様、よいお年を!