ロキ・ファミリアに妹との再会を求めるのは間違っているだろうか 作:非常食の大勝利!!
これからもこのような感じの投稿になると思いますが、よろしくお願い申し上げます。
2022/11/8
1部修正を加えました
「大丈夫。俺は美遊の兄だ。妹が頑張ってるんだ。いくらレベルがゼロでもやって見せるさ」
「そしたら勝負は明日にしとこか。もうこんな時間や」
窓の外をみると、辺りは夕焼けに染まっていた。話してる間に日が暮れたのだ。
「所で自分、寝床は?飯はどないするんや?」
「そこまで考えてなかったな…今日は野宿、かな…飯は抜きで」
「見た目によらずワイルドやな〜」
「シロウ君、君って奴は…ハァ‥」
ため息の後リヴェリアは続けて言った。
「馬鹿なのか?」
一瞬の沈黙の後、無性にこう言いたくなった。
「なんでさ...」
「ママ、ダメやろ?馬鹿はな!ケケケ!」
「えっ、マ、ママ?」
俺は戸惑っている。いきなりロキがリヴェリアの事をママと言っていたから。
「まったく、誰がママだ。すまないな、混乱しただろう?なに、いつもの事だ。気にすることはない」
(いつもの事なのか?)と頭に疑問符を浮かべながら返事だけした。
「お、おう...」
「そや!ミア母さんの所に泊めて貰えばいいんや!!ウチの名前出せばエエからな!後で案内しとくようミユに言っとくわ!!」
「あ、ありがとう、助かる」
「場所はここの屋敷内の修練場でやるわ。時間になったらミユに呼びに行くように言って置くから」
さっきから何者かの気配がする。
「分かった。で、誰かドアの向こうにいるんだが...」
「んー、空気を読んで気配を消していたんだけどまさか気づかれていたなんて…」
ドアを開けながら入ってきたのは小柄な男の子だった。
「サッサと入って来ればいい物を…他の幹部も来るのか?」
「いや、僕だけだ。僕はフィン・ディムナ、このファミリアの団長だ。早速で悪いけど、シロウくん」
リヴェリアと軽く挨拶を交わした後の声のトーンが本気になるのを感じた。
「君は…いや、聞くまでもなかったね。君がここにいる理由なんてものはひとつしかないからね」
間違っていない。だって
「そこに美遊が居るから。もう二度と美遊を手離したくないから。ただ、それだけだ」
理由なんてこれしかない。逆にこれ以外何がある。
今まで黙って聞いていたロキがニヤニヤしながら口を開いた。
「相当なシスコンなんやな~グヘヘ…」
「でも今の言葉だけでも相当な覚悟をしてることは分かったよ」
「そうだな。なら今日はお開きとしよう。ミユが門で待ってる。門までは案内をするから早く行こうか」
「じゃあ、そうするよ」
ふと思った。今俺がこうしていることを切嗣はなんと思うだろうか…
俺は切嗣の意志を継げなかった。なのにこうしてまた新しい道を進もうとしている。
けど、あの時の一緒。もう決めたんだ。(切嗣、見ててくれるかい?)
もう外は薄暗い。美遊と初めて出会った日と同じ景色。少し懐かしみながら俺は最愛の妹が待つ門に向かった。
美遊との他愛のない会話をしてる間に着いた場所は…
次回、「豊饒の女主人」