ロキ・ファミリアに妹との再会を求めるのは間違っているだろうか 作:非常食の大勝利!!
"こんだけ時間使ってこのクオリティ?"などの痛いコメントはなるべく控えて頂くようお願い申し上げます。
「なぁ、シロウ君は"英霊の力を行使できる"と言うことで良いのか?」
「ま、そうなるな」
「そうか…さ、ここをまっすぐ行けば門だ」
「あぁ助かった」
屋敷から出ると、もう辺りは暗くなりかけていた。
「美遊、遅くなってゴメンな」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん」
ここから美遊に案内してもらう場所の名前は、"豊饒の女主人"って言う店。料理が美味しいので冒険者に人気なんだとか。それに加えてもうひとつ理由もあるらしいのだが、美遊は教えてくれなかった。
「なぁ、美遊?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「…ここに来て、楽しいか?」
「…うん、ファミリアの皆も優しくしてくれるし…でも、ちょっと寂しかったかな…」
美遊の言う"寂しい"は、その言葉単体で表せる物じゃないはずだ。
そう思うと、胸の底から熱い感情が湧き上がってくる。
その湧き上がる感情の意味も込めて、自分の掌を美遊の頭に置き、そっと動かした。
「ッ...」
急に撫でられてビックリしたのか、顔を赤らめた。
「わ、悪いな…」
「ううん、大丈夫。それと、ありがとね、私をここに連れてきてくれて」
「良いんだ、美遊が楽しいなら。それに、俺にはこれしか出来なかったからな」
「お兄ちゃん…」
美遊は今にも泣きそうな表情だった。それを俺は黙って美遊の頭をなで続けた。
「ここだよ、お兄ちゃん」
「ここか、"豊饒の女主人"」
会話を交わす間にとうとう着いた。
まだ開店して間もないようで、"人が少ないな"と思った矢先、店から一人出てきた。
「いらっしゃいませ。おやミユさん、こんばんは。今日はどうされました?」
出てきたのは先ほど話したばかりのリヴェリアと同じ種族、エルフの女性だった。
「こんばんは、リューさん。実はミアさんにお願いがあって来ました」
「分かりました、それで、隣にいる方は?」
「初めまして、美遊の兄の衛宮士郎だ。よろしく頼む」
リューに案内された店内には酒を片手に騒ぐ冒険者賑わっていた。
オープンキッチンには大柄な女性が料理を振る舞っていた。
「リュー、悪いけど今は客意外の奴と話してる暇はなくてね、おい、皿洗い位なら出来るだろ?話は全部終わったら聞いてやるよ。早くしな!」
「え、あ、ハイ」
「だそうです、シロウさん。皿洗いをお願いします。その間にミユさんを送ってきます」
「わかった。美遊、気を付けてな」
「うん、お兄ちゃん!」
美遊と別れた後はひたすら増え続ける皿と格闘した。
店にいた客が全員帰って間もなく誰かが入ってきた。
洗い物を全て片付けた後振り向くと、俺は目を見開いた。
"ここにはいない、もう二度と会うことは無いだろう。"ずっとそう思っていた。
ただその考えは今の一瞬のうちに砕けた。
そこには一人の少女が立っていた。
「………先、輩?」
スローペース過ぎるかな…。
せめて月に二本を目標に頑張ろうと思いますので、これからも引き続きよろしくお願いします。