気づいたら大自然 小心者の異世界闊歩   作:yomi読みonly

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前回の16話の内容ですが、アップした後、しばらくして違和感がすごかったので、少し手を入れました。

馬車を降りてから、転移門を通り、アインズさんが妹たち2人と別行動をするまで、ベルリバーさんが空気になってたので、そこらへん、ちょこちょこと絡むようにしてみました。

とは言え、姿を消してるし、気配もなにも、課金アイテムで消してる以上、話の展開に変わりはなく、大筋ではまったく進行に変化はありません。


さてさて、いよいよ、やっと17話。

アルベドの闇を垣間見てしまったベルリバーさん。どうするやら…


第17話 アルシェ、帝国から脱走する?

 ジエットとアルシェは2人きりで、初めに通された部屋にあるソファに促され、座った状態でゴウン様が返ってくるのを待っている状態だ。

 

 アインズが妹たち2人を伴い、このおとぎのような城の中を見せに扉の外を出て行ってから、アルシェは何故、あそこで止められてしまったのか…妹たちの身の安全の確保は必要だと思っていたのに、それを止めたジエット君に対してついそれを問い詰めてしまう。

「なんであそこで止めたりしたの? 妹たちだけでは何かあった時…」

 そう言いかけるが、ジエット君の言葉で、その続きを言い出せなくなってしまう。

 

「アインズ様はね…ボクの前でもあそこまで楽しげに…嬉しそうに笑った場面なんて、ただの一度も見たことはなかったんだよ。 あれはきっとあの子たちがアインズ様の心をしっかりとつかんだ結果なんだと思う…この城の中で言うなら、アインズ様のそば以外の安全地帯なんてないんだから、大丈夫だ…それに、ここで話しておかなきゃいけないこともあるから…」

 

「え?…話? 今? ここで?」

 

「そう…妹たち2人のことは…ちゃんとアインズ様に相談した方がいい…あのお気に入りようであれば、あの子たちが売られてしまうなんてことを聞けば、きっと助けてくれるはず…どういう形にしろ…身の安全はこの世界のどこにいるより安全になるのは間違いはない…しっかり守ってくださるはずだから…」

 

 ここまで言うと、しばらく席を外していたメイドの内の1人がティーセットを持ってきてくれ、テキパキと…それでいて、優雅な動きでテーブルの準備を整えていく。

 

「お待たせしました、アルシェ様、ジエット様。こちらは本日ご用意させていただきました、黄金紅茶とインテリジェンスアップルの果汁を合わせたアップルティーとなっております。 お砂糖などもこちらにありますので、お好みでどうぞ。 添え物として、こちらのお菓子もどうぞ。」

 

「あ…ありがとうございます。」

「ありがとう、他に仕事もいっぱいあるだろうにボクらの対応なんてさせて申し訳ないです、大変でしょ?」

 

 なにやら事情を知ってそうな言い分のジエットくんの問いに、メイドは何でもないことのようにこう答えた。

 

「なにも大変などという事はありません、私たちは至高なるアインズさまに従う事こそ生きる喜びなのですから…その方から「もてなせ」と言われれば主人の意向に沿うのが私たちの生きがいなのです、お気になさらずおくつろぎください。」

 

 すごい信頼されてるんだ…ゴウンさまって人…ついそういう感想を抱いてしまった…ただのメイドに至るまでこうまで信頼を寄せられてるなど、そこいらの貴族でもそうそう見かけることのない光景だったアルシェからすれば、驚きでしかない。

 

 しかも「従う事こそ生き甲斐」などとさらりと言えるメイドなど、自分の知る限り、ただの1人として会ったことはない。

 

 普通は朝から夜までこき使われ、ようやく館の皆が寝静まってからの自由時間でも、最期の残り湯が余っていればいい方で、大抵身体を拭く程度が関の山…。

 眠ろうとしても、与えられるのは「使用人として」最低限の部屋という、ほとんど倉庫のような部屋、下手をすれば離れの小屋や、馬小屋並の隙間風の吹く自室をメイドたちみんなで雑魚寝…というような環境が当たり前の世界なのだから…もちろん、ローテーションで週末の休みなど、与えられるような世界でもないのだから…それ故に、ここまで満ち足りて仕えられる環境とはどういうものなんだろうという意識が頭から離れない…。

 

「すごいんだね、ゴウンさまって人…。」つい言葉にして呟きが我知らずに零れてしまっていた。

 

「ありがとうございます、アルシェさま、そのお言葉だけでワタクシ共も満足するに足る賛辞でございます。」

 

「最初、会った時から、ずっとすごい面ばかり見せられてるからね、ボクなんか、そういうのが当たり前に見えるようになってきてるみたいでちょっと怖くなる時があるよ。」

 紅茶に口を付けながら、しみじみと懐かしむようにジエット君がそんなことを言い出して、少し興味を惹かれてしまった。

 

「そういえば、最初にゴウン様と会った時って、どんな時だったの?」

 

「普通に当たり前の「人」として最初に会ったのは、学院での昇級試験の時かな? 試験で対戦する相手として戦う事になったのがランゴバルトのチームでね…リーダーはもちろん彼だったけど、ゴウン様は「モモン」って名前で学院の生徒として編入してきたんだよ」

 

 ん? その名前、どこかで聞いたような…どこだったっけ? と思うも、思いつかず、話の続きが気になり、そっちに意識を持っていかれ、その疑問は湧き出てきた興味という波にさらわれ、かき消えてしまう。

 

「それと同時に、まるで何かの間違いじゃないの?って感じでフールーダ様が生徒として学院に、しかもボクのクラスに編入されて来てね…、一番メンバー集めで苦しんでた僕らを助けてくれるようにチームに入ってくれたんだ。」

 

 え? えぇぇ??? フールーダ様が? 生徒に? 編入? なんの冗談?

 

「うん…その表情、よくわかるよ、その気持ち…その当時のボクも同じ気持ちだったからさ…」

 そう苦笑するジエット君も、きっと今の私と同じ気持ちだったのだろう。

 

「色々あって、フールーダ様を入れてメンバーが5人揃ってさ。

 それで学院恒例の初級試験は初年度こそ普通に行われたけど、次の年から一気に様変わりしてしまってね、次の年からはお互いのチーム同士のトーナメント形式の対戦って感じで試験が行われることになったんだ。

 

 まぁ、2年目もその試験を受けられるようにはなったんだけど、ほとんどがフールーダ様とモモン…つまりゴウン様との魔法合戦みたいになっちゃってね。昇級試験をするたびに、先生方もルール作りの変更に、学院に出る被害の補填に魔法の余波による施設の破損を防ぐための防御魔法に苦心したり、パワーバランスによる成績の優劣の差が開きすぎないようにって、大変だったみたいだよ。」

 

「そ…そこまで先生方を苦しめるまでの展開だったの?」

 

「そりゃそうさ、フールーダ様も全力で第6位階魔法を出してくるし、他の系統の魔法を組み込んで戦い方の応用は広くしてたけど、ゴウン様はそれに対応して、フールーダ様の使う位階までの魔法で留めておく、って宣言までしてたんだから…きっともっと上の魔法まで使えたんだろうね。 でもそれは使わず、第6位階魔法同士のぶつかり合いになったんだもの…そりゃ被害もすごいさ。」

 

「そうなんだ…よく怪我人が出なかったね…」

 

「出たりはしたけど、最悪でも軽い怪我で済むようにお互い<飛行(フライ)>を使って空の上で戦ってたからね、こっちはこっちでランゴバルト達との戦いの方に意識を向けるしかなかったよ」

(色々思う所はあるんだろうな…嬉しそうに話してるけど、複雑そうな顔もしてる…)

 

 

 実際にジエットが複雑な顔をしているのは、この昇級試験が終わってからが大変だったからという事情を知る者は当事者しか知りえないことなのだ。

 ただの昇級試験なのに、校舎が破損、怪我人が出たり…まぁ怪我人は試験の性質上、毎回何かで出ていたことは出ていたのだが、校舎の破損からの瓦礫で巻き沿いを食う生徒がいたり、校庭にクレーターができたり、流れ魔法で教師が(防御魔法を展開させていてなお)負傷するという事態が起きては、さすがに皇帝にまで話が行かぬ道理はなく…

 

 昇級試験前まではなんとかごまかせていたフールーダも、とうとうその時になって、アインズ(この時はまだ皇帝にはアインズの詳細は知らされていないが…)との関係性(フールーダが弟子入りした先の師匠(モモン&アインズが同一人物とはまだこの時、知られていない。)の頼みの延長で今回の事件に発展したこと)や、「いつ国を捨てても不思議じゃない」くらいには尋常じゃない信奉ぶりを見抜いてしまい…そこから混迷を極めていくことになってしまっていたのだ…。

 

 しかしここでそんなことはとりあえず言う必要はないと判断したジエットは、先ほどの話の続きに思考を切り替え、昔話を再開させる。

 

「とは言え、もう1人のチームメイトで、最期に入ってきた黒髪の女の人がほとんど独壇場で、最初の昇級試験は無双で終わらせた感じだからねぇ、昇級試験は「チーム単位での成績」で判断されてたのがその時のルールだったから、その時の昇級試験での1位と2位は、ゴウン様の居るランゴバルトチームに…これは後から知ったことだけど、無双してた黒髪の女性はゴウン様が手配してくれた高位階魔法の使い手で、剣での戦いもできるって人だったみたいでね…その人がいてくれたおかげで、2位がボクらのチームだったんだよ。」

 

「え? なんで?? 黒髪の女の人が全員を負かせたんでしょ? なのになんで2位?」

 

「それが先生たちが悩んで出した結論でね…チームとして負けた人数は、ランゴバルトチームが多かったわけだけど…チームの中で一番実力のかけ離れた戦いを繰り広げていた、フールーダ様とゴウン様の戦いは、ゴウン様の勝利で決着してしまったんだよ。」

 

「え?? ということは?」

 

「つまり、人類最強という肩書も実力もあるフールーダ様を実力で組み伏せた…しかも魔法合戦で…だよ? そんな「編入してきたばかりの新人」がいるチームをどう扱うべきか…そこを数日に渡って先生たちは議論していたよ…そこに結論を出させたのがフールーダ様さ。」

 

 

『私を負かしたあのモモンという生徒はただモノではない、将来は有望だろう、今回は人数比率としてはジエット氏のチームが優勢だが、どれだけの人数をそろえても「私を超える」という偉業は何にも代えがたい、だから今回の勝者は、ランゴバルトくんの…モモンくんの所属していたチームにその栄誉を与えるのがふさわしかろう。』

 

 

「なんてことを言ったみたいでね、それが決め手になって、言わばゴウン様チームの優勝ってことに、その時の昇級試験では…そうなっちゃったのさ。」

 

 そこで、今までずっと空気のようにメイドの仕事に徹していた女性が「おぉぉ…」と顔を上げ、目を見開き、感動しての感嘆で、つい出てしまった声なんだろうという雰囲気をありありとにじませていた。

 

「そうなんだ…それもきっとゴウン様のすごさの一端なんだね、力を抑えて戦ってもフールーダ様以上なんて…」

 

「そう…だからその次の試験からは先生方も同じ位階同士の戦いをさせるようにして、位階ごとにそれぞれ別の採点方法を導入してバランスをとったり、なるべく実力の拮抗した者同士を対戦させて競わせようとしたり…そんな中でも格上の位階魔法を使う相手と戦いたい場合は両者の承認がある場合のみ…だとか、それで格上に勝てたら飛び級の可能性もあるだとか…いろんなルール変更を実施してかなり苦労してたよ。」

 

「そうなんだ…そんなことがあったのね…」

(なんかそばにいるメイドさんの方が、やたら夢中になって聞き入ってる気がするんだけど…そこまで気に入られてるんだなぁ~…)

 

「そういうことだから、ゴウン様も、フールーダ様も、お二人ともボクにとっては級友だった…クラスメートとして競い合った仲間みたいなモノなのかな、気分としては。」

(実力の方は天と地ほどの差はあるけどね…と付け加えるのも忘れてないあたり、そういう点で、彼はゴウン様との線引きをしているんだという雰囲気は感じられて、初めて今までの彼とゴウン様との関係性が理解できた気がした。)

 

 

 そうやって話題がひと段落ついたあたりで、お互いに出された紅茶をゆったりと味わっていると、不意に扉が開き、ゴウン様と妹たちが戻ってきた。

 

「いやいや、長いこと待たせてしまって済まないね。 ついこの子らに見せたいモノが次々にできてしまったもので…あそこまで素直に称賛されると、こちらももっと喜ばせたくなってしまう…全く、ホントに得な子達だよ。」

 

 イヤそうな声ではなく、どこまでも明るく、そして軽い口調で嬉しそうに言ってくれたので、何の失礼もなかったことに安堵してしまった。

 

「ゴウン様、ありがとうございました。2人も纏わりついてしまって、ご迷惑だったのでは…?」

 

「イヤイヤ、そんなことはないよ。彼女たちは本当にいい子達だ、こちらも若返ったような気分にさせられたよ、気が向いたらまたいつでも来るとイイ。」

 

「ねぇねぇ、お姉さま! すごいんだよぉ~? ゴウンさまって何でもできるんだよぉ~…それにキラキラのおへやにまほうのへいたいさんたちのおへやもあったのぉ~。」

「うんうん、すごかったんだよぉ~! ゴウンさまの未来のおよめさんもすっごくつよかったんだよ~、びしゅ!って、しゅば!!って」

 

 この場にアルベドが居たら、ウレイリカとクーデリカを「下等生物のわりに見どころはあるじゃない」程度にはいい印象を持ち…「未来の…お嫁さん。アインズさまの…ふふ…くふふふ。」なんて状態になりそうな展開を思い浮かべたアインズは、その発言をし出したクーデリカに念のためと声を掛ける。

 

「いいかい? あの女性は別に私の恋人とかじゃないんだよ? なんでお嫁さん候補だと思ったんだい?」

 

「だって、さいしょにゴウンさまにだきついていたし…スキってず~っとおもってゴウンさまを見てたんだよ? ゴウンさまもあのひとに「スキになるように」ってなにかをされたんでしょ?」

 

「うぐ…んん…まぁ…その時は、まぁ、そういう気分だったこともあるのだが…クーデリカはなんでそんなことまでわかるんだい?」

 

「えぇぇ?だってあのひとのまわりにずっと見えてたよ?「わたしだけがゆいいつ、あいするようにめいじられた。とくべつなんだ。」って…」

 

「うぉぉ…、そうか、そういう…それがキミの生まれながらの異能(タレント)なんだね、キミら姉妹は3人そろって、タレント持ちだったのか、すごいものだね。」

 

(すげぇな…クーデリカちゃんもウレイリカちゃんもアルシェちゃんも、3人ともなにかのタレント持ちか…クーデリカちゃんのタレントだけがどこまでのモノか不明なのがちょっと怖いかな、面白くもあるけど)

 などと、後ろでただ一人、状況を面白がってるベルリバー。

 

 アインズさんが、アルベドに「愛するように」なんてコトをしてたって?これすごいニュースだな、なんて思いながらも、宝物殿でのアルベドの一部始終の行動につじつまが合うことをそこでようやく理解できたベルリバーであった。

 

                 ☆☆☆

 

 …無事合流を果たした姉妹3人と、今回奇跡の出会いのきっかけをもたらしてくれた人間の協力者の一名であるジエットの4名を伴い、(ベルリバーも居るが姿を消しているので数に入っていない。)アインズは改めて「今回はよく来てくれた、今回キミ達が運んで来てくれた情報は私がずっと待ち望んでいたもの…もはやあきらめようとけじめを付けねばと思い始めた矢先のことだったので大変喜ばしいものだった、なので、この度の私の喜びと感謝を形として表したい、料理も用意してあるので、たくさん食べて行って欲しい。」

 

 そう伝えて「私自身は同席はしないつもりだ、緊張せずにマナーなども気にせず、好きなように食べて欲しい。」

 そう言うと、 その後でゆっくり話を聞かせてもらおうじゃないか。との言葉だけ残し「楽しんでくれたまえ」と…、とある部屋の扉を開けると、広いテーブルというだけでなく、どこまでも長く伸びているテーブルクロスの上にコレでもかと言うほどの料理の数々に目を見張る。

 

 貴族だった頃でも恐らくこれほどのモノを見ることはなかったであろうと思えるものばかりだ…あらゆる食材が輝いて見え、どれも美味しそうなものばかり…。

 どれ1つとして、そこいらの市場でさっと買って来られるものではないことがよくわかる。

 

「こんな素晴らしいお料理は見たことがありません、これはどちらのですか?」

 思わず問いかけてしまったアルシェにアインズはこう答える。

 

「イヤ、これは私が元居た…いや、もはや遠くになってしまった故郷…と言ってもいいかもしれない場所で採れた食材の数々だ、これらを振る舞ってもまだ私の感謝の気持ちを表すには充分ではないと感じてるくらいだよ。」

 

 それは…と思うも、言葉にはとうとう出来ずに絶句してしまった。

 それはすでに帝国の基準をもすでにはるか上を行っている…どれだけの世界?いや…国だったのだろうか?

 〝もはや遠くになってしまった〟ということは、きっと戻るつもりも戻れもしないのかもしれない…そう思うと断ったり遠慮するというのもあまりにも失礼な行為に思えてしまう。

 

「さすがに全部は食べきれませんが、謹んでお受けします、このような席を設けていただき感謝いたします。」

 

 思わず普段ではそんな言葉は使わないはずの…「貴族であったころ」に受けた教育でその場でするべき受け答えが自然に出てしまった。

 …とは言え、それもアルシェが物心ついた幼いころに覚えた言葉なので、大人の貴族社会でも通じるものかは怪しいとは思うも、自分ではその言葉で精いっぱいだった。

 

「いやいや、礼には及ばない…恩には恩で返さねばな…私が感じた『恩』に見合うだけの礼をしたいだけなのだから、かしこまることもない、いつも通り、くつろいでくれたまえ。」

 

 そう言い残して、ゆっくりと扉を閉めながら、部屋の中に居る数人のメイドに「それでは皆、粗相のないようにな…丁重にもてなして差し上げるのだ」

 

 言い終わると同時に扉が閉まり、わずかな静寂が訪れる。

 

 ハ…と意識が戻ってくるのを自覚すると、もうすでにメイドたちは行動を開始していた、す…と静かに椅子を引き、中には脚の高い子供用に作られたのだろう椅子も2脚あった。

 テーブルの中央に私、そしてその両隣にはウレイリカとクーデリカ…わずかに入口の扉側へとずれた隣の席がジエット君だ。

 椅子を引いて待ってくれていたメイドたちが「こちらに用意された席は、特に座る場所によっての序列などはこの場ではございません、そういう意識も考えず、心行くまで味わっていただければ幸いです。」

 

 そう言って、椅子をテーブル側に寄せてくれ、次々と料理を皿に乗せ、目の前に運んできてくれる。

「うわぁ~~、すごいねぇ、クーデ、おいしそうだねぇ」

「うんうん、ウレイの好きなくだものもあるよぉ」

 

「慌てないで?時間はまだたくさんあるし、急がなくてもお料理は逃げないから」

 

「そうだよ。これはゴウン様が催してくれた感謝の宴席みたいなものさ、ゆっくり味わって食べても誰にも叱られたりしないから、好きなものを好きなペースで食べていいんだよ」

 

 「「うん! ありがとうジエットくん」」

 

 そこからは本当に夢のような時間、至福とはこういう事かという味わいの数々に、料理を口に運ぶごとに恍惚としてしまうアルシェ達であった。

 

 

                 ☆☆☆

 

 

「さてさて、では改めて自己紹介と行こう、私はジエット君のかつての級友にして、帝国内でイプシロン商会という団体のスポンサーをさせてもらっているアインズ・ウール・ゴウンという、今日はみんなと会えて大変喜ばしい日だ、まだまだ時間はある、色んな話をしようじゃないか」

 重々しい口調ではなく、妹たちと接してからはずっと軽い感じの…こちらを歓迎しているという声音がよくわかる感じで語り掛けてくれている、時々メイドさんたちに発している「支配者」っぽい口調だとどうしても緊張してしまうので、こちらとしてもありがたい。

 

 すでに食事も終え、場所も変わり、ここは周りを緑で囲まれた場所。

 この屋敷は、実は地下にあり、大きく「階層」と呼ばれているフロアで区切られているらしいという事まではかろうじて分かった。

 

 先程食事をしたのは第九階層と言っていた…つまりは、少しだけ地上部分に近づいてはいるが、未だに地下深くに居るのは間違いはない…なのに、今、目の前には広大に広がる…、草の香りさえ感じられ、風のニオイもわかる…

 

 地下の中で自然が広がっている場所があるなど思いもよらなかったが、現実として目の前にある以上、疑いようがなかった。

 

 そして今自分たちが居るのはその中の一角で、かつては女性めんばーと呼ばれる人たちがくつろぎ、歓談し、親交を深めるために使われていた「星青の館」という場所である。

 

「自分にしがみつくか、手を握るか、服のどこかを握っていてくれ」とゴウン様に言われて、服をつかみ、妹たちは手をつないでいた。ジエット君はもちろん服のすそをつまんでいる程度であったが…、そうすると瞬きする間に、場所が入れ替わり、ここに居た。

 

 というのが、今の状況である。

 

 

「アインズ様、この度のお食事、ホントにおいしかったです。ありがとうございました。」とジエット君が初めに口火を切ってくれた。

「いやいや、気にすることはない、あの程度ならうちのメイドたち5人ほどが本気を出せばみんなペロリと食べてしまう程度だからな。」

 

 アルシェはしばし、あの玉座の前に勢ぞろいしていたメイドさんたちを思い出していた、どう考えてもそうは思えなかった、みんながみんな煌びやかで、スタイルも整っており、1人として太っている人などいなかったのに…と思い、これはきっとこの場の空気を和ませるための大げさに言った冗談なのだろうと思うことにした。

 

「今回のことはキミが彼の所に水晶玉を持って現れてくれなければ、ずっと気付かずにいた可能性が高かった、アルシェ君、キミには大きな借りを作ってしまったと私はそう思っている、キミ自身はそうは思わないだろうが、私はそう思っている、それほどに強く感謝しているという事をわかってほしい。」

 

 急に自分に話を振られ、うろたえながらもなんとか言葉を紡ぎだす。

「いえ、あれはホントにたまたま選んだお店が彼のいるお店だったという幸運に過ぎません。そこまでのことでは…」

 

「いやいや、その幸運こそキミの持つ『巡り合わせ』という縁が導いてくれた朗報であった。キミがワーカーをして、それを入手できていなかったら、無駄に時を過ごし、欲しいものをみすみす見逃すところであったのだ。私の長年の夢をかなえてくれたことに深い感謝を送るよ。」

 

「そう言ってもらえると…ありがとうございます。」

 

「所で、ワーカーをしているという事だが、冒険者とかには興味はなかったのかね?」

 何気ない話題で問いかけられた言葉だが、この質問が本題に入るためのきっかけになったことをアルシェとジエットだけが強く自覚できていた。

 

「ハイ、私がワーカーになろうと思った時点では、まだ第3位階の魔法も使えず、実績も無い身、家庭の事情でどうしても短期間で大きく稼ぐ必要があって…そこが当時はどうしても譲れない一点だったのです。」

 

「あぁ、つまりは銅級、鉄級と、チマチマ小銭稼ぎのように地道に階段を上がるような時間的な余裕はなかったという事だね?」

 

「ハイ、その通りです、とは言え、ここ数年、少しずつ返してはいましたが親の借金癖は治らず、私が返済していることも手伝い、尚更拍車がかかるようになりました。」

 

「親とは…自分の身を削ってでも子供のために未来を切り開いてあげようという精神こそが尊いというのに…そんなふざけた親もいるのだな…」

 

 静かに、そしてどこまでも深く、重い感情が乗せられたように感じるその言葉にゴウン様も親のことで何かあったのだろうか…そう思うも、今はそれを聞いている時ではない、今は妹たちのことを優先にさせてもらうことにする、と心に強く刻み込み、次の言葉を続けた。

 

「ハイ、なので先日とうとうウチの親は妹たち二人を借金返済の名目で売り払ってしまったのです、人攫い共が妹たちを連れ去っていこうとする直前に助けてくれた人がいました、その人のおかげで妹たちが今もこうして私の元で過ごすことができています。」

 

「ほぉ…それは見上げた人だね、その人はどんな人だったのかな?」

 

「実は後で知ったことですが、その妹たちを救ってくれた人と、私に水晶玉を渡してくれた人は同一人物だったんです。」

 

(おぉぉ!! すごいなベルリバーさん、人助けもしてるなんてまるでたっちさんみたいじゃないかぁ~)

「ほぉ…それはすごい偶然もあったものだね…まさにそれは天の采配というべきものかもしれないな」

 

「その人は私と初めに会った時、ヴェールリバー=スゥズカゥワ―と呼んでくれと名乗ってくれました、その時はスゥズさんとお呼びしますと言ったのですが、今ではヴェールさんと呼ばせてもらってます。」

 

(安直すぎる! なにそのネーミング! アバター名とリアの名前が混然一体になってるじゃないですか!)

「そして、彼は今もキミの護衛として、ここに来てくれているってことだね。」

 

「ハイ、今も居てくれているはずです、さっきの食事の時も時々、目の前から食事が消えてたりしたので…彼も食べていたのだろうと思います。」

 

(うん!食べてたよぉ~…お腹の中の3人娘たちが「食べたい食べたい」とずっとうるさかったものでねぇ、お腹にあった口に運んであげる感じで、丸呑みしてお腹の中の彼女たちにおすそ分けしてた!…まぁこの声も届いてないだろうけどね!)

 

 アルシェの後ろで、静かにその返答をしているベルリバー、アインズと話したいという想いはあるが、今はまだ自分のターンじゃないというのは承知している、なので静かに状況を見守ることに注力していた。

 

「それで…彼に助けられて、もう妹さんたちは何の心配もなくなったということかな?」

 

「いえ…そうではなく…危ないのは今も状況は変わってません、何故なら、人攫い達を一蹴して追い払ってもらっただけで、『親が売り払った』という事実は消えてはいません。いずれはまた何度でも…ひょっとしたら私がワーカーに出てるうちに攫いにくることも考えられる。」

 

「そうか…となると、すぐにでも帝国から出た方がいいだろうね。どこか身を寄せる当ては…というか、今はジエット君の所に居るのだったね。彼の所からも早く離れた方がいいだろう。」

 

「何故です! あそこなら滅多なことでは見つからないはずでは?」

 ジエット君がゴウン様に帝国から離れねばならない理由に説明を求め始めてしまった。まぁ私もそこらへんはなんでそうなるのか、少し知りたい部分ではあったけど…

 

「ジエット君、君が水晶玉と共に私の所に運んでくれたクリスタルのグラスは覚えているね? あれを入手する時、アルシェ君のワーカーのメンバーが非合法な連中に危うく身ぐるみをはがされそうな局面だったみたいじゃないか?そういう報告だったと思うが。」

 

「ハイ、それはその通りです。その時は手を尽くして救い出し、1つとして外に漏らさないよう全て回収する必要があったのでそうしましたが…」

 

「そこが問題なのだよ…その場にいた非合法な連中にアルシェ君とジエット君が一緒に居ることを見られていただろう?直接の関わりはないとしても、そういう危ない連中というものは危ないことをしている者同士、どこかしらで繋がりは持つことになるだろう…そう遠くない内にその事実に行きつき、ジエット君の家にも押しかけてくる可能性がある。」

 

(確かに、そう言われてみれば、そうかもしれない…そういう裏のある連中は似たような事をする者同士でつながっている可能性もある…きっとジエット君の家に迷惑をかけることになってしまう。)

 

「でも…あの家には「用のない者からは発見されにくい」魔法がかかっているのでは?」

 

「それはそうだが、ジエット君、キミほどの物わかりのいい人間がソコに気づかないというのは珍しいと私は思ってしまったが…確かに<認識阻害>の魔法はあの家には施してある。 しかし…『アルシェ君の妹達を取り戻す』という用がある場合は、その限りじゃないとは思わないかい?」

 

「あ…」

 そう言われてやっとそこに思い当たったようだ。

 

「<上位認識阻害>をかけても良かったのだが、必要な連絡や、郵便物などが届かなくなっては生活もしにくかろう…訪問客が道に迷ってもそのこと自体の連絡が入らないようでは迎えに行くこともできまい?そう思って低位の<認識阻害>に留めておいたのだよ。」

(この世界では<伝言(メッセージ)>の魔法がそもそも信用されていないっていう事実を聞いたときは驚いたものだがなぁ~…)

 

「それでは、彼女は一体どこに行けばいいのでしょう…帝国に居られなくなり、家も捨て、親類も頼れないとなると…」

 

「まぁ、身を寄せるという場所に心当たりがない訳ではない…しかしそれはアルシェ君にその場所に住める適性があるかどうかなんだよ…」

 

「適性…」

 何のことだかわからないアルシェはその言葉だけを呟き、『その適正ってどういうものですか?』と恐る恐る聞いてみると、不可思議な質問をされ、秘密の厳守ができるかの確認を取られた。

 

「必要があるなら、仲間たちにも秘密にすることも厭わない! 妹達が護れるなら…私にとっての1番は常に妹達。ワーカーを始めたのも妹達のため、チームを組んで冒険をするのも妹達に被害が行かないように私がなるべく多額の返済をする必要があったから…、妹達が護れなくなる原因を排除するためなら、チームに隠し事を持つことだって別に苦じゃない!」

 

 いつのまにか、いつも通りの言葉使いになっていることにも気づかずに自らの意思を告げ、適正とは何かについての話に移る。

 

 アインズにしてみれば、その言葉自体に共感を覚えていた。丁寧ではなくなった言葉遣いも別に不快ではなかった、それこそが包み隠さない、飾り立てても居ない本心だと分かったから。

 妹達こそが第一、それに比べれば全てのことを排除することもいとわない。その精神が「アインズ・ウール・ゴウン」を第一に考える自分の考えとどこか似ている雰囲気を感じ取ったためだ。

 

「よろしい、それなら、アルシェ君、キミは亜人種のことをどう思うね?」

 

「亜人種…ですか? エルフさんや、ドワーフさんのような?」

 もっとすごい何かを問われるかと思っていたアルシェは肩透かしを食らったような気分になる。

 

「まぁ、それも含まれることは確かだがね…そう、例えば、人を食わず、分け与えるあらゆる動物の肉だけを食べると約束してくれる友好的なオーガとか…良心的で話の通じるトロールや…商いという点において、もしくは忠義という精神を持ったゴブリン達…そういう者たちが同じ場所に住んでいる町、もしくは村、もっと言えば小規模な団体としてでもいい。そんなところがもしも存在しているとして、そこに住むことに嫌悪感とかはあったりするかね?」

 

「いえ、多分初めは戸惑うと思います、でも自分たちの身に危険がないのが分かっていれば…、相手の表情がどんなものか理解できるようになる時間は必要とは思うけど、友好的に接してくれるのであれば…妹たちが安全に暮らせるのであれば、それがどんなところでも!」

 

「いいだろう、それが聞きたかった、これはまだ表には出せないことなんだが、その「場所」は王国領にある。とは言え、この屋敷も王国領にあることだし、ご近所ともいえる場所にある土地だ、そこには「族長」と言われるトップが存在し、その者の統治の元、平和にあらゆる種族が過ごしている…」

 

 一旦そこで言葉を止め、大事な…言いにくいことを言い出す時のような雰囲気で口を開く。

「しかしこれは王国の王族たちに知られれば無用な争いに発展しかねない案件だ…だからこそ、これは表沙汰にはできない。チームメイトであれ、その場所に「移り住む」という確約がなければ、そのことを露見させるわけにはいかない、どこからどう話が誤解して伝わり、『王国軍による殲滅や虐殺』になるかもしれないのだから…そういう事態に発展させないためにも秘密を守ることは必要なのだ…本当は案内するつもりもなかったが、よかろう…私の「友達」になってくれたクーデリカとウレイリカの身の安全のためだ。アルシェくんも秘密は守ってくれると言うし…早速、案内しようじゃないか…よかったら、ジエット君も来るかい? キミだけ仲間はずれで帰されては心細かろう」

 

「「わぁ~い、ありがとう、ゴウンさまぁ~、だいすき~♪」」

 

「はい、アインズ様 是非ともお供致します。」

 

「族長…ですか? その方も亜人種で?」

 町長でも都市長でも、村長とかでもなく、族長という事は人ではないという事だろうかと…そこが気になり、つい問いかけてしまった。

 さっき、妹たちが無事ならば、それ以外は気にしないと言ったばかりなのに…「適正」を問われるだろうか…

 

「ふふ…それは私の口からではなくその場所についてから追い追い知っていくことになるだろう…なぁに、そんなに危ない存在ではない、会えば意外に仲良くなれるかもしれないぞ?」

(そうだろうか…特に否定も肯定もしなかったという事は…オーガとかトロールとか…馴染みにくい相手とかではなさそうだけど…)

 

「では、そこに行く前にまずは、私やみんなの護衛となる者らを連れて行くことにしようか…ちょっと待っていてくれ?」

 そう言うとゴウン様はこめかみの辺りに指を当て、何ごとかを呟いている。

 

「さて、これでいいな。 それでは、少し魔法で護衛を1人生み出すとしよう…スキル!【中位アンデッド作成】ジャックザリッパー!」

 

 ゴウン様がそう唱えると、地面に魔法陣のような光が灯ったかと思うとそこから仮面をかぶったスラリとした長身の男性(?)のような存在が姿を現した…そしてなにやら甲高いキャキャキャ!とでも言うような鳴き声?のような声を発している。

 

「まぁ、とりあえずあそこに行くのならこれで充分だろう。」

(アルシェ君の護衛にはベルリバーさんも居ることだし、それ以外にもつけてあるけどな、みんなは気づいていないだろう…多分分かったのはベルリバーさんだけだろうし…彼ならあれらが害はないという事は理解してくれるだろうし問題はない。)

 

 そう判断して目の前に<転移門(ゲート)>を発生させる。

 

「さて、この闇の扉をくぐると、すぐ目の前がその「場所」だ…姉妹の3人が気に入ってくれると嬉しいのだが、用意はいいかね?」

 

 そう問いかけ、振り向くとなにやら二人とも緊張したような表情をしているが、すぐさま決意した面持ちになり「ハイ!参ります。」と、元気に…そして幼い方の姉妹は「またあのくろいのだぁ~…こんどはどんなばしょかな~? ねぇ、クーデリカぁ?」「どんなばしょだろうねぇ~ウレイリカ~♪」と無邪気に楽しんでいる。

 

当然、緊張した表情だったのは【中位アンデッド作成】などという聞いたこともない手段をいきなり使われたからであり…それが魔法なのか、武技か何かの系統なのか…それとも全く別の何かだったのか…それすらわからなかったせいだ。

 

 そうした手段で現れた存在が、見かけからではわからないながらも、実力差は何となく感じられ、絶句していた。ということには支配者は気づいていないのである…。

 

 そうして一向は、はた目には全くそうとは見えないが、実は総勢で10体を超える団体になってその姉妹の知らぬ地に行くことになっているとは彼女らも、ジエット君ですら気づいておらず、知っているのは護衛してる当事者と、支配者、そして捕食者というメンバーだけであった。

 

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さてさて、これを読んでいる皆様はとっくにどこに行くのか理解していると思いますが…

 

現在、その村に向かったメンバーはまず我らがアインズ様、そしてその護衛として呼び出された某階層のシモベでサイゾウが1体(隠密特化で、姿を消していられる為)

 

そして、アルシェの護衛として付き添ってきていたベルリバー、そしてアルシェに気づかれないように隠密能力を発揮して着いてきているエイトエッジアサシン。

ジエット君と幼い妹2人の影にはシャドーデーモンが1体ずつ。

 

そして、一応目に見える形として(スケープゴートとも言う)護衛で召喚したジャックザリッパー。という人数構成。

 加えて、仮面をしてるながらも声を出さなければ人の種類に見えなくもないって感じだからである。当のアインズ様も今の所、仮面をつけておりますしね。

 

この世界ではまだアインズ様は漆黒聖典の存在は知りません、(陽光聖典とは遭遇済み)なので、警戒はしているものの、書籍版と比べて若干ゆるゆるの警戒レベルとなっております。

 

そして、転移した場には赤毛のメイドさんが一足早く到着して、至高の御方を待っている、という図式になっております。

 

 




作中の「星青の館」について…

書籍版は一通り読んでおりますが、各種特典で出されている作品などは見てもおらず、読めていないので、実際にそういうのが本編に出ているのかわからない中。他の2次小説の作品の中で、作者的にお気に入りの要素をつまみ食いというか…好きな設定だからこそ使わせてもらいたいという欲求に負け、使わせてもらいました。

どこかからダメ出しや、警告などがあった場合、予告なく変更する場合もあり得ますが、現状ではその方向性で進めていきたい自分がいます。

もしかしたら、他にも色んな作品の個人的に好きなシチュや、設定などが入っちゃうかもしれませんが、本編の設定がどこまでのモノなのか、明るくないがための「やっちゃったね」で済ませてもらえるとありがたいです。

この場を借りて、その作者様にはお詫びと共に、もしその作品独自の設定などであるならありがたい設定を作ってくれたことに感謝したい想いでいっぱいです。

それらの作品の数々の皆様もこれからもいい作品を続けて書いていただきたいという想いと共に応援の言葉とさせていただきます。
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