気づいたら大自然 小心者の異世界闊歩   作:yomi読みonly

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さてさて、楽しみにしてくださっていた皆さまにちょっとしたお詫び。

今回はカルネ村視点ではなく、誘拐事件が解決して、ジエットくんがアルシェのことについてフォーサイトの面々に事情を話した後、の展開から、ヤシチ(仮)さんや、メンバーのみんなが夜の眠りにつくまでの内容となっております。

 なので、恐らくはカルネ村に到着するのは、多分次の話になると思われます。

肩透かしを食らったような気分にさせてしまったなら申し訳ないです。

 ちょっとしたアナザーステージ的な話になりますが、よろしくお願いします。


第30話 カルネ村行き、前夜。

 それは、フォーサイトの面々が、ジエット氏の母を救出した後、アルシェの情報を教えてもらえた夜の時間の事。

 

 アルシェの無事を確かめたいが為、亡命先の「とある村」に身を寄せていることを知ったフォーサイトメンバー、〝亜人種と人間の共存〟を理想として掲げている場所で、彼女がどのような扱いを受けているか、という心配もあるが、それ以上に、そんな理想を体現できる指導者など、本当に居るのだろうか?という想いがフォーサイトの残された3名の一致している認識で、不安要素でもある。

 

 その中でもメンバーの1人、イミーナは「亜人種」の1人に数えられ、ハーフエルフという人種に区分される。そのせいで彼女は特にその疑いの色が強かった。

 

 彼女は種族名の通り、エルフと人間の混血、人間からは「エルフの血が混じってる」と冷たい目で見られ、エルフからは「人の血が混じっているなど…」と軽蔑され、どちらからも冷遇されることが多い種族なのだ。

 

 唯一の救いは、両親が、愛情を注いで育ててくれたという環境があればまだ『多少ひねくれている』程度の成長で済むのだが、そうでない場合は、アンダーグラウンドな人生を送ることとなる。

 

 それがよくわかっているイミーナからすれば、他人ごとではない問題。

 

 〝亜人種と人間の共存〟

 

 果たしてそれが絵空事でも、夢物語でも、理想だけを追い求め、統率能力もない指導者のお花畑な妄想でもないのだとしたら…、それは素晴らしいことだが、そうでなかった場合はアルシェをすぐにでも救い出さなければ…という想いもある。

 

 他のメンバーは全員人間だから、そこまで深くは考えていないだろうが、それでもアルシェの身を案じているのは同じ気持ちだろうと信じている。

 

 目の前の、「ヤシチ」と名乗る女性…時々、妙に男勝りな言動をすることもあるのが気にかかるが、今まで傍で見ていて、悪い人ではなさそうだ…それにどこか…普通の人とは違う気がする。

 

 もしかしたら、彼女も亜人の血が多少、入っているのかもしれない、ハーフでなくてもクォーターか…それとももう少し遠い先祖なのか…、確証はないが、瞳の印象が獣のそれに近く感じることがある…、まぁそこらへんはひとまず置いといて、彼女の提案に乗ってみることにした。

 

 しかし、時間はもう夜になり、これから夜も深い時間になる頃だ。

 とりあえず、その村に向かうのは朝一番に立つとして、今は休める所で寝る場所の確保が優先だ、と判断する。

 

 自分たちは早々に、いつもの定宿に引き上げようと思っていると、鑑定屋の、鑑定室長室から出ようとしていたジエット氏と、その母が声を掛けてきた。

 

「あら、みなさん、今日はどちらに行かれるの? いつも泊られる宿に行くのはオススメできないんじゃないかと思いません?」

「そうですね、人質から母を救ったとは言え、イミーナさん自身はそのまま顔を変えずに乗り込んだわけですし、そこから宿にまで危害が及ぶかもしれません、ここはよろしければ私の家に来られてはいかがですか? 部屋数なら余るほどありますよ?」

 

「いやいや、オレらはこれでもワーカーとしてちっとは名の知れたチームだからな、あんなチンピラ共がいくら出て来たってなんてことはないさ。」

 

 軽い調子でヘッケランがチームを代表としてそう告げ、遠慮しようとするもそれに対しても心配の言葉が返って来る。

 

「フォーサイトのみなさんがお強いのは今までのことからわかるとしても…お宿の経営者としてはどうでしょう? そんな厄介ごとを引き連れてくるチームが毎度毎度泊まりに来るというのは…自分の経営している宿が傷ついたり、壊される危険を考えたら、出入り禁止の扱いになったりは…しませんか?」

 

「ん~~…そいつは確かに…いただけねぇな…。」

 

「何もこれからずっとウチを宿代わりにしてくださいって言ってるわけじゃないですからね? 明日までの繋ぎとして、まだ私の家までは突き止められていないはずなので、どうでしょう?っていう感じなのですが…せめて母救出の護衛をしてくれた駄賃代わりに、このお話…聞き入れてはくれませんか?」

 

 ヘッケランも、たしかに自分が定宿としている場所がイザコザの場に巻き込まれるのは、できれば避けたい。

 これからも、何かあったら使うことがあるかもしれないのだから、出入り禁止などの処分は遠慮願いたい…、となれば、その可能性はゼロではないと考えると、安全策として、その申し出は受けてもいいかもしれない。

 

 その考えをチームの2人に打ち明けると、どちらからも了承はもらえたので、心苦しい部分はあるが、その言葉に甘えることにした。

 

「え~っと、それって、その中には私も含まれていると考えて大丈夫なんですか?」

 と、遠慮がちに問いかけてきたヤシチ(仮)さんにジエット氏は「もちろんですよ。」と明るく…そして、その母親も「えぇ、遠慮なさらずにどうぞ?」と朗らかに寄こしてくれた返答に、「では、お言葉に甘えさせてもらいますね?」と返し、一緒に着いていくことになるのだった。

 

 

                   ☆☆☆

 

 

「……すげぇな…、屋上にこんなの…よく作れたもんだ…。…ってそれ以前に良く許可をもらえたな…天井抜けねぇか?」

 

 目の前に展開されているそのあまりにもな光景に、ヘッケランはつい、質問を一度にいくつもしてしまうくらいには衝撃を受けていた。

 

 しかしながら…さすがに最後の質問は言葉にはしなかったが、『こんなとこでうちら3人…とは行かなくても、イミーナの部屋と、オレとロバ―の部屋の二つなんてあるのかよ?』って思ってしまうくらいの大きさしかない外見だった。

 

 なにせ見た目が一般的な小屋よりは一回りくらいは大きいかな?程度にしか見えなかったからだ。

 

「ここに来られる方は大体みなさん同じ感想のようですね、でも中は意外に広いんですよ?」

 

 ジエットがそう言うと玄関のドアにかかっていたカギを開け、扉を建物の内側へと押し開く…、「どうぞ」というジエットの案内のまま、中に入ったフォーサイトのメンバーは絶句した。

 

 あまりにも広すぎるのだ…、扉自体が転移魔法の引き金で、今目にしている光景が、全くの違う場所に飛ばされたと言われた方がまだ納得がいく、というくらいに外見と中身が別世界であった。

 それに、広さだけではない、見た感じ平屋にしか見えなかった小屋風の建物だったはずなのに、中に入ってみると、階段があり、さらには上階には恐らく部屋なのだろう扉がいくつもある。

 

「えぇぇ? 6…7…8…まだあるんじゃない? 何この家、ドッキリハウス?」

 

 普段あまり表情の豊かな方ではないイミーナが驚きで何とも言えない顔をして、今いる場所を評価する。

 

「いえいえ、私を雇ってくれた方が寛大な方でしてね、『いざという時や、急な来客、仕事の上での接待などする際に恥ずかしくない広さの家はあった方がいいだろう』って言われまして、支給されたのです…えぇぇ~っと…たしか「ぼーなすがわり」だとか言っておりましたが…、まぁ、恐らく特別手当みたいな意味なのでしょう。」

 

(あぁ~…やっぱり、これ[新緑の隠れ家(グリーン・シークレットハウス)]の外装や内装をいじくって渡したものだな…ホントにアインズさんって、身内には甘い…っていうかマメっていうか…、ボクもNPCのみんなに認めてもらえたら、そこんところもフォローしてあげないとな…きっと無くなっているはずの胃を痛めそうになりながら支配者ロールしてるんだろうから……)

 

 そんなことを考えながら、ジエットや、その母、フォーサイトの面々と冒険譚などの話、ジエットの母の現役時代の話など…もちろん相手にばかり話をさせて自分の事を話さないのはフェアじゃない…なので、自分のことも(話しても無難な範囲で)語り合いながら、夕食をとり、夜が更けていき、翌朝のアルシェ訪問への心の準備を整える面々であった。

 

 

 

 ●ベルリバーに割り当てられたお部屋にて…

 

 ベルリバーであり、ヤシチ(仮)としても行動している彼は、みんながそれぞれの部屋に散る直前、ジエットに声を掛け、今回、連絡を取る原因となった、「香辛料を追加で用立ててもらいたい。」という依頼をやっと伝えることが出来、あてがわれた部屋の中で、ゆっくりとくつろいでいた。

 

「やれやれ…やっと人目のない状態になれたな…、これでようやく羽根も伸ばせるというもの…と、その前に…。」

 

 ベルリバーはすぐに<伝言(メッセージ)>の魔法を唱える、もちろん、発信先は自らのNPC、フレイラだ。

 コール音もそこそこに、すぐに相手が対応し、通話状態となる。

 

「おぉ、フレイラか、そっちは今、どんな調子だ?まだヤシチ続行中か?」

 

『いえ、マスター、それに関しては詳しい話はそちらにて…、今はマスターのおられます館の屋根の上に控えております。』

 

「そうか…早いな、もうこっちに居るのか…、それで?セバスやソリュシャンにはちゃんと引き継ぎは出来たのか?」

 

『はい…万事無事に、滞りなく…。 初めて他の至高の御方々がご創造されし皆様方とわずかではありますが話が出来て光栄でございました。』

 

「そうか…ならばすぐに来い、窓も開けておいてやろう」

 

 そう言いながら、窓の方へと歩みを進め、窓のカギを開け、内開きの仕様となっている窓を開け、フレイラが入りやすいようにする。

 すると、窓の外側、上枠の部分に手をかけ、そのまま振り子のように体をスイングさせ、足から入ってきたフレイラが部屋に入るや、窓枠から手を放し…部屋の中で体を丸め、華麗に空中で一回転すると、部屋の隅で、己の主に対しての姿勢として、NPCならみんなプログラムで組み込まれてしまったものなのだろう「臣下の礼」をとる。

 

「お呼びにより、御身のシモベ、フレイラ、御前に。」

 

(あぁぁ~、そうだな、元々、こいつ種族がネコ科の獣人だもんな…このくらいの軽業的な身のこなしは当たり前か…、それにしても、ほとんど音もしないって、すごいもんだ。)

 なんて感想を抱きつつ、「うん、よく来たな、まぁ私達だけの場で臣下の礼など必要ない、親子として肩ひじ張らずに行こうじゃないか」と言ってみる。

 

「そんな…、我が身を創造されし至高なる御身に対してあまりにもそれは…、しかし、御身のご命令とあらば、それに従わぬというのも不忠というもの…承知しました。 そのように…。」

 

「まぁ、とりあえずこっちに来て座っていいぞ?」

 

 そう言って、ベルリバーは、自分に割り当てられた部屋にあるシングルベッドの脇に座り、自分の横に腰かけるようにと指示を出す。

 

「いえ、さすがにそれは、マスターの指示とは言え、その…甘えすぎは…よくないのではと…その…。」

 

 跪きながらも顔を伏せ、もじもじとしている可愛い仕草にちょっと意地悪を言ってみる。

 

「会って早々、抱きついてきたお前が、まさかそんな遠慮深くなるなんてな…ま、テキストでの性格設定で、猫科らしく奔放な感じに書いた記憶はあるが、あそこまでとは思わなかったぞ?」

 

「あの…はい、あの時は数年ぶりにようやくマスターに会えた喜びで…その、半分我を失っていたもので…申し訳ありません。今後はあのような失態を演じないよう、慎み深く…」

 

 そこまで一気に早口でまくし立てていたフレイラに、ベルリバーは優しく告げる。

 

「いや、かまわないぞ?別に。」

 

「え?」

 

 そう言って、少し顔をあげたフレイラに続けてこう言い聞かせてあげる。

 

「まぁ、ナザリックの中や、ギルドのNPC達の居る前ではそういう仕草は抑えた方がいいだろうけどな…多分、約一名を除いて、創造主の帰りを密かに待っているんじゃないか?って連中ばかりだからな…、無いとは言い切れないが、恐らくは嫉妬…というよりは、羨望の眼差し…ならまだいいが、愛する相手に振り向いてもらえない統括殿からの烈火の如き感情の奔流(別名、八つ当たりともいう…)などを向けられる可能性もあるからな…そういう場面でさえ、ちゃんと主従のものっぽい振る舞いをしてくれれば、それ以外の時は、好きにしてていいんじゃないか?」

 

 そこまで言うと、突如、我が主はピクンと何かに反応したようなご様子を見せられた、何だろう?周囲には特には感知に引っかかるものはないのですが・・・?

 

「あ、そうそう…それも言っておかないとダメだったな…、ありがとう、みんな」

 

 口調に変な言い回しを感じ、自分の主人を見ると、己の腹の辺りを見て、なでている。

 あぁ、と思った、どうやら彼女たちも来ているらしい、お腹の中に入っていれば、とりあえずこの世界のどこよりも安全だろう。

 

 などと思っていると、自らの主人に、自分のおでこを指で「ツン」とばかりに優しく押され、こう言われてしまった。

 

「フレイ? お前、香辛料使いすぎたら使い過ぎたで、ちゃんと伝えておいてくれよ? 自分で調達するつもりだったのかもしれないけど…それならそう言ってくれるかどうかすれば、あの子達に買いに行かせるか、自分で行くか。って相談もみんなで出来るだろう?」

 

 恥ずかしくなって、顔をあげられなくなってしまった。

 事実、瓶に入っていた香辛料は、かなり使ってしまったのだ。

 

 久々の料理ということもあったし、LV1のコックという成功率のこともあったろう…だが、至高の存在の1人であるマスターのNPCとして創られた自分が、調理くらいで失態を演じたなどと思われたくない…そのため、あとで手ごろな…無臭(オーダレス)の効果でも込められたポーションでも売りに行って、入手できた金銭で買い求めようと思っていたのだ。

 

 もちろんそれは無限の背負い袋(インフィニティ・ハヴァサック)を背負わせてもらった、あの時につい、そう思ってしまったので、理由としては後付けなのだが…。

 

 香辛料のこと如きで心を砕かれるようなことのないように…という想いからだ…、決して失敗した事実を隠して、帳尻を合わせようと思っていたわけではない。という言い訳を自分に用意していたのだが、どうやら我が創造主は、お見通しだったようだ…自分がなお恥ずかしい。

 

 そこまでのやり取りが終わると、我が主人が急に、独り言を言い始める。

 

「大丈夫だって、うん、ちゃんと覚えてるって、出してあげるから、ちょっと待ってなって!」

 

 そう言うと、急に目の前のマスターが、自分の記憶の中にあった、かつてのあの神々しいばかりのお姿に戻られ、周囲の口を一か所に集められたかと思うと、その口を集約させ、大きな口へと変化させる…と同時に『ぼぉ~ぅえぇぇ~~…』という音と共にポトンと、エルフの彼女たちを吐き出す。

 もちろん、その身にヨダレなどといったものは付着していない、キレイなものだ…さすがは我がマスター。

 

「あ~~…やっと外に出られましたよ~」…と、セピア。

「まぁ、ヴェール様のお体の中はお腹もすかず、寒暖も感じず快適で、過ごし易いんですけどね」…とディーネ。

「とは言え、何にもなくって段々手持ち無沙汰になってしまうのは仕方のないことなのでしょうか」…とルチル。

 

「あ、そうだ、聞いてくださいよぉ~、ヴェールさん、私達、お腹の中にいる間、ヒマだったからずっと3人で手合わせ稽古してたんです! そしたらなにか新しい魔法、覚えられそうな感覚があって…どういう魔法にしたらいいと思います?」

 

「え? お腹の中で3人で入り乱れのPVPかい?そりゃずいぶんと思い切った事考えたね…って、それさ…ボクのお腹の中が、焼け焦げる可能性、考えなかったのかい?」

 

「え?(ぴーぶい?なんのことなんだろう?今度、機会があれば聞かせてもらおうかな…) ああ…そのことなんですけど、ずっとあの中にいて気づいたんですが、ヴェールさんのお腹の中って周囲に壁みたいなものも、天井みたいなものもないんですよ、だから、大丈夫かな?って♪ あ、でも床はちゃんとありましたから問題ありませんでしたよ?」

 

 軽く「テヘペロ」的な表情を軽く浮かべ、いたずらを咎められた子供のような表情をして居る…、キミらエルフでしょ~に、年を考えなさい。とはさすがに言えなかった。

 

 はぁ~…とため息をつくベルリバーに、ディーネが心配そうな顔を寄せてくる。

 

「あの…やっぱり、時々お腹の中で痛みとか…そういうの感じた時、あったりしましたか?」

 

 そう言われ、今までのことで、そういったことを感じた瞬間は無かったなと想いを馳せる。

 

「いや、そういえば、痛みを感じた事は無かったよ、…そう言えばライフの方も特別減った様子も無かったな…。」

 

 ステータス画面が映らなくなったこの世界では、自分に意識を向けただけで自分のライフの量、MPの残量もわかるようになったことは素直に便利だなと思った。

 そういうものは<生命の精髄(ライフ・エッセンス)>を自分自身に使わなくても、すぐにわかるのだ、これを便利と言わずして何と言おう!

 

「そういえば、みんな全員レベルアップしたの?」

 

 と問うと、不思議そうな顔をされる。

 

「れべる…あっぷ? とは何でしょう?」

 

 

                   ☆☆☆

 

 

 一通りの内容を教えることは出来たが、理解してもらえるまでとにかく時間がかかった…それというのも「何故、数字を3分の1にする必要が有るのか?」という問いに答えを用意できなかったためだ。

 

 細かいことは自分にも「そもそもなんで「難度」という基準がそう決められたのか」という部分が分からない、なので、とりあえず、自分が知っている事実だけを説明することにした。

 

 自分が元々居た世界では、強さの基準は上限が100まで、ということ。

 

 その強さの基準を表す単位が「レベル」という名称だということ。

 

 この世界で自分が気が付いたときには、強さを表す単位に「難度」という基準がいつのまにか、知らない内に世の中に浸透していたが、その理由は自分にもわからない。

 

 ということで何とか、とりあえずは納得はしてないようだが、理解はできたようだ。

 

 

「まぁ、そんな感じでね…ボクにもよくわからないんだけど、ボクが居た前の世界では強さを表す単位は「レベル」と言われていたんだ…、こっちの世界での基準では、聞いたところ、レベルの数字を3倍にすると、ほぼ、「難度」として説明がつく基準になっていたってことくらいしかわからないんだ、それ以上の説明ができなくて、ごめんね?」

 

「まぁ、それは仕方ない事ですよ、ヴェールさんの責任ではありませんし…とりあえず、レベル…というものが一つ上がれば「難度」が3上昇したのと同じ意味になるということは分かりました。」

 

「まぁ、つまりはそういうことで、『レベルアップした?』ってのは、こっちの世界で言えば、『難度は上がったかい?』って意味と似たようなものだと思ってもらえれば、大きな間違いじゃないと思う。」

 

 などと言いながら、話題はその流れで、難度が上がった感覚へと移っていく。

 

 話を聞いてみると、エルフは世間一般では亜人種として扱われる事が多いが「森妖精」と言われることもあるように精霊の一種としての側面もある、そこまではユグドラシルでの知識として持っていたので知っていたが、こっちの世界のエルフは、自分の実力が上がり、魔法を覚えられそうだと思った時には、「直感」というか…そういう「勘」のようなものが降って来るらしい。

 それはエルフたちからすれば「精霊からのささやき」とも、「自然の呼び声」とも言われるが、魔法、呪文を新しく覚えられそうな瞬間には、必ずと言っていいほど、それが起こるらしい。

 

 必然的に、それが3ついっぺんに魔法を覚えられるのかと言うと、そうではないらしいので、ユグドラシル基準ではなく、こっちの世界の住人たちに最適化された方法と言うのが、難度を一つずつ、階段を地道に上がるように実力をつけていくという方式になっているようだ。

 

「そうなると、みんな一つずつ覚えられそうってことなのかな?」

 

 そう問いかけるヴェールに応えてきたのがセピアだ。

 

「それが聞いてくださいよ、私、魔法詠唱者(マジックキャスター)の魔法、1つしか覚えられそうな感覚、無いのに、ルチルも、ディーネも、2つ分、お告げがあったらしいんですよ~?」

 

「仕方ないじゃない…私は神官職で、みんなが特訓で体力やライフが削れてたりしたら、その都度、回復してたんだし…、ルチルだってドルイドなんだから、<軽症治癒(ライト・ヒーリング)>で、回復の手伝いしてくれたり<爆風の壁(ウォール・オブ・ブラスト・ウインド)>を使って矢を吹き飛ばしたり、植物の絡みつき(トワイン・プラント)での足止めとか色々使ってたんだし。」

 

「それがずるい~…私、<炎の矢>しか攻撃魔法って使えないし、あとは肉体上昇とか感覚鋭敏化なんかの支援魔法ばっかなのは知ってるじゃない、全部対策されてるんだもん…。」

 

 ブチブチと文句を言うセピアにため息をつきながらルチルが言い放つ。

 

「よく言うわよ、最後の方はムキになって、「ショットボウ[ボルカノ]」使って、やたらめったら撃ってくれてたじゃない…痛かったんだからね、ディーネが<祝福(ブレス)>や、<祝福されし護り(ブレスド・ガード)>で守ってくれてなかったら、火傷じゃすまないのよ? 溶岩弾なのよ?わかってる?」

 

 詰め寄られたセピアが、申し訳なさそうに…うなだれながら返事をしている。

 

「わかってるよ…だから、初めは手加減して「コメットインパクト」も第2位階以上にはしなかったじゃない」

 

 それを受けて、ルチルも言い返す。

「どこが手加減よ?あなた最高で第2位階が上限でしょ? 第3位階分のコメットなんて撃ったら、MP満タンでも、2発も撃ったら魔力切れで意識不明でしょうに…手加減って言いたいなら第1位階にしておきなさいよ。」

 

 それを横で聞いていたベルリバーが頭を抱えていた

(そっか、それらの装備を付けたまま腹の中にいたら、そりゃ、性能を試してみたくもなるよな…) 

 

 そして、はた…と気づく。

(ん?コメットロッドの効果って彗星だよな…つまりは小規模な隕石みたいなもの…それが中空から…つまりは無から有が生じたわけか? 実際に空から落ちてくるんじゃなく??)

 

 そう思って、ルチルにセピア、ディーネにも聞いてみたが、やはり「異空間」とも言える腹の中での戦闘でも問題なく機能し、パワーワードを発声してロッドを振り上げたら、それの少し上あたりに燃え上がる彗星が発生するとのことで、当たったら、とりあえず燃え上がりながら破裂するらしい。

 

 ディーネ曰く、貸してもらった装備一式が無かったら、恐らく<中傷治癒(ミドル・キュアウーンズ)>一回でも全回復はムリというくらいのダメージだったかも…という目算のようだ。

 

(ん?…となると、ナザリックへの遺跡調査に行った時、コメットロッドを使っても中空から発生するなら、墳墓をやたらに傷つけずに済むな…、さすがに外壁に彗星が直撃とか…まぁ、ナザリックはそんな程度じゃビクともしない壁だけど…、せっかくMP使ったのに、外壁に当たって消えたので、目の前のPOPアンデッドには届きませんでした、っていう事態は回避できるな…)

 

「まあまあ、ただでさえ魔力系の魔法詠唱者(マジックキャスター)って、一段階強くなるのに、他の職業よりも多くの経験を積まないとステップアップしないからね、あとは、地道な経験以外にも自分より難度の高い敵を倒すっていう手段もあるけどね…でもこの場合、チームで戦った時は、メンバーの人数で分割されちゃうから、結局回数はこなさないと…なんだけどね。」

 

 すると目の色を変えたセピアがすがりついてくるようににじり寄り、密着しそうなほど近くまで来て問いかけてきた。

「それじゃ~、あと少し何かの敵を倒せば、私ももう一個魔法を覚えられそうなんですか?」

 

「ん? まぁ…多分?」

 

 そうすると、それまで黙って聞いていたフレイラがそっとベルリバーにだけ聞こえるように囁きかける。

 

「あの…マスター、このままで大丈夫なんですか? 第2位階で上限ってことは、あそこでは第2階層にすらいけないのでは?」

 

「うん…そこなんだよね、今まででレベル上げが出来る理想的な状況に遭遇しなかったからさ…今回の騒ぎもあそこまで低レベルなチンピラだと思ってなかったし…。」

(もうちょっとこう…「こうなりゃ、腕ずくだ!野郎ども!」…だなんて展開になってくれるんなら、返り討ちに出来たんだけどな…)

 

「ま、それより前にぬいぐるみにされたんじゃ、誰にも号令なんて出せないだろう…が? …って、そっか、その件もあったか…。」

 

 そうつぶやくと、ベルリバーは己のこめかみに指を当てて、魔法を発動させる、もちろんそれは<伝言(メッセージ)>、相手はアインズだ。

 

 しばらくのコール音の後、軽やかな音が鳴り、通話状態になる。

 

『あぁ、私だ…、誰からの<伝言(メッセージ)>だ?』

 

「あ、夜分すみませんね、ボクですよ、ベルリバーです、ちょっと聞きたいことがあったので、連絡させてもらいました、ジエット君から話はもう聞いてるかも知れませんが、念のため聞いておきたくて…今、お仕事中ですか? 手は空けられます?」

 

『あぁ…問題はない…なんだ? 用件というのは…』

 

(なんだ?ずいぶん、口調が重々しいな…、もしかして…)

 

「アインズさん、もしかして、今、アルベドに張り付かれてたりとか…されてます?」

 

『あぁ、その通りだ、よく気が回るな…、そういう事情なのだ…、手短(てみじか)にな。』

 

「あぁ、それじゃ用件だけ、この前のジエット君の母親誘拐騒ぎの最初のリーダーって、今ジエット君の手にあるんですけど…どうします? ナザリックで必要ですか?今、ぬいぐるみと化してそのままイベントリに入ってるのに近い状態ですが…」

 

『その件か…大丈夫だ、そのことなら問題ない、こちらにもっと有効利用できる者が来ていてな、今ちょうど尋問中なのだ、一通りの情報を聞き終わったあとでナザリックの為に、『苗床』になってもらう予定だ、なので、そちらにある方は、そちらで処分してもらってもかまわないぞ? まぁ、生かさず殺さず…っていうのも一つの手だが…それはそちらに任せよう…。』

 

「そうですか、分かりました、それじゃ、そういう路線でってことで、お仕事中、お邪魔様でした、あまりムリし過ぎないように…頑張ってくださいね、それじゃ、夜分に失礼しました。」

 

 プツリと通話状態をオフにする、危うくリアル世界でのクセで「おやすみなさい」って言っちゃいそうだったよ、危ない危ない、アインズさんってば睡眠不要の身体になっちゃってるんだよな、不適当な言葉を掛けちゃうところだったよ。

 

 突然<伝言(メッセージ)>など使いだしたせいで、エルフの3人娘と、そしてフレイラの4名が心配そうな顔を向けている。

 

「こっちの話だから、そんな心配そうにしなくてもいいよ、ちょっとお人形にされちゃった人さらいチームの元リーダーさんをどうするつもりか?って聞いただけだから」

 

 恐らく腹の中からでも、外の様子が見えていたのだろう、ディーネ、セピア、ルチルの3人が「あぁ…あの人…」という顔をしている。

 

「さて、ところで、差し当たって、今の問題を片付けよう…みんなはどんな魔法を新しく覚えたい?」

 

「私はもちろん、新しい攻撃魔法が欲しいです!」

 

「私はそろそろ、神聖属性の攻撃魔法か何かがあったら、欲しいんですが、難度的にまだ覚えられそうなのってないですかね?」

 

「私は、ドルイドとして、自然の精霊とか、そうじゃなければエレメンタル系の召喚か何かが欲しいですかね?」

 

 

 そんな会話をして、あぁでもない、こうでもない…という話し合いをしながら、ゆっくりと長い夜が過ぎていく…。

 

「さて、魔法もそれぞれ何を覚えたか、ちゃんと皆覚えておくんだぞ?度忘れして、使わなかったらせっかく覚えたのにもったいないからな?」

 

 などと言いながら、ヴェール(ベルリバー)は、ごそごそとイベントリを探し、探し物を発見すると、黒い空間に突っ込んだ手をずるりと、引き抜く。

 すると、出てきたのは、何分の1かのサイズに作られているベッド、それをこの部屋に備え付けのシングルベッドの横に置くと、通常サイズのベッドにサイズアップ…というより、戻ったというべきか…。

 

「この部屋もそうだけど、この家自体、中に入る人のサイズによって家のサイズもその都度、大きくなったりする特別仕様だからな、思い切って、ダブルベッドを用意しておいた。」

 

(まぁ、実際はユグドラシルでのインテリアガチャで出たものを取っておいただけだけど…懐かしいな、インテリアは課金の回収率がそこまでじゃなかったのか、次第に新しいインテリアの更新がされなくなって行ったんだよな、そんな中での初期ガチャタイプのダブルベッド…とはいえボク1人でダブルなんて使うことなんてないし、基本、ナザリックの自分に割り当てられた部屋にベッドがあるから、出番がなかったんだよな。)

 

「それじゃ、ここにディーネにルチル?それからセピアの3人で使うといいよ、キミらエルフはみんな細身だから、寄り添うようにすれば、人間用のダブルベッドで3人寝られるだろう。」

 

「わぁ~、ありがとうございます~。 ヴェールさん優しい~。」

「すみません、ヴェールさん、こんな素晴らしい物まで…私たちドレイなど、床に掛布団の雑魚寝で充分ですのに…」

「まぁまぁ、御厚意で用意して下さった物ですし、遠慮なく使わせてもらいましょうよ、ディーネ。私達の間で遠慮は無用ですよ」

 

 

「あぁ、そうだったね、そういやキミら、ボクのドレイってことになってたっけか、すっかり家族みたいに思ってて忘れてたよ。 家族であり、チームメイトみたいなものなんだから、使ってよ?」

 

「あの…ヴェールさんは?? どこに…?」

 

 すると、部屋に最初からあったシングルベッドを指さす。

「これがあるから平気さ、フレイは…、そうだな、どっちが寝やすい?元の方と、そっちの方…」

 

 部屋を一通り見回したフレイラは一言、こう答える。

「この部屋の感じだと、元の姿の方が…寝やすいかもしれませんね。」

 

「え? 元の姿って? その姿が普通なんじゃないんですか?ヴェールさんみたいに姿、変われるんでしょうか?」

 

「いえ?今のこの姿が、どちらかと言うと人間社会で暮らしやすいようにと用意されたもの、本来の姿は…。」

 

 と、そこまで言うと、身体が一瞬、ぐにゃりと歪んだかと思うと、全身がぐにゅぐにゅにとろけ始め、横に大きくなりながら、床の少し上あたりまで沈み、安定した姿は、獣のそれになる。

 

「この姿を皆さまに晒すのは初めてですね。これが私の本当の姿、『獣人族(ライカンスロープ)』のブラックジャガー、それが私になります。 よろしくお願いしますね?」

 

 

 その後は、女性陣がみんなでフレイラに抱きつき、もふもふ~、だの、ネコネコ~、だのふかふか~だのもみくちゃにして、寝るのにまだ、しばしの時間がかかるのだった。

 

 もちろん、寝る前にセピアに部屋の外の通路に<警報(アラーム)>の魔法をかけてもらい、誰かが部屋に近づいたら、早めに教えてもらうようにお願いするのは忘れない。

 

 

 寝る前には、フレイラにもう一つだけ、伝えておく。

 

「そうだ、フレイ、カルネ村へ行く道中は、フレイラ自身に彼らと共に行ってもらおうと思ってるからよろしくな? 心配しなくても、自分も<不可知化(アンノウアブル)>と<不可視化(アンシーング)>、それに<溶け込み(カモフラージュ)>を重ね掛けして着いていくから大丈夫だ、なにか指示がある時は耳打ちするか、<伝言(メッセージ)>で支持するから、安心するといい。」

 

 そう言うと、フレイラの首に自分の手持ちのアイテム、「ネックレス・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」を提げてやる

 

「今回、そのカルネ村に行く時に、それが身分証明代わり…通行許可証の意味があるらしいからな、今回アインズさんがそう決めたらしいからフレイラは、村の代表にちゃんとそれを見せるようにな?」

 

 とりあえずは、こんなもんかな?と思ったベルリバーは、しばらく、他に伝え忘れはないか考えるも、今日はこの辺で大丈夫だろうと思った後、翌日の朝一番で<上位転移(グレーター・テレポーテーション)>で、馬車屋に行って、5~6人乗りくらいの幌付きの物を用立ててもらおうと、明日の予定について、頭に強く刻んでおくのだった。

 

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※「ネックレス・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」について

 

 かつて、まだギルドを結成したばかりの時期、新しいギルドメンバーの拡充を図ろうかという声もチラホラあった時期に敢えて「新規参入」してきた者に持たせる用にと、「ギルメン」としての身分証明の役目として作成された物。

 

 まだギルド内の荒らしが話題に大きくなってはいなかった時期のことだが、ぷにっと萌えを始めとした、ギルドに侵入してのスパイ疑惑や、アイテム持ち逃げなどの泥棒行為を重く見る意見に賛同する者が多かった結果、作られたアイテムである。

 

 内容はこのネックレス自体を持ち逃げされてもいいようにレアリティの低いデータクリスタルを使用。

 

 ユグドラシル基準では微妙過ぎて、あまりお得感のない程度のバフ効果を付与させただけで、そのまま持ち逃げされても痛くないようにと、「ギルドの指輪」には込められている転移などの効果は一切ナシ。

 

 ギルド入りして日が浅く、素行などの面で信用が得られるまではそのネックレスで地表部から、霊廟を通って内部に…という経路をたどってもらっていた。

(フレンドリーファイア(同士討ち)が出来ない仕様だったため、ギルドのメンバーとして名前がある内は罠にかかったりしてもダメージを受けることは無かった)

 

 しかし、市場に出回っていたそのネックレスを購入し、それを所持したままギルド拠点に侵入しようとした輩も中にはたま~に居たが、身分証明は持っていてもギルドメンバー一覧に名前が存在しない場合、フレンドリーファイア規制等の対象には数えられず、問答無用で拠点の洗礼を受ける羽目になるため、DQNギルドとしての悪評を広めるための道具として使われるか、ファッションアクセサリとしての使い道しか無くなっていき、最終的には「とある事件」をきっかけに「ギルドメンバー41人」という数字が上限として打ち止めとなってしまってからは、使い道のなくなってしまったアイテムであった。

 

 最初期は、ギルメンみんなに一定数を持たせ、幅広くではなかったが、異形種限定で仲間に入れたい存在を見かけた時は、よくよく人柄を見て、その上で「これは」と思う者が居た時のみ、手渡すことを許されていたというだけのアクセサリだった。

 

 




とりあえず、翌朝、馬車に乗る面子は、ジエット、姿を見えないようにしているヴェール、そしてフレイラ、そしてヘッケラン、イミーナ、ロバーデイクの予定。

森の中のシークレットハウスは「回収」したとは明言してないので、ナザリックに入る前に多分、何かのタイミングで回収に行くのでしょうね…今は無人のまま、森に放置。

ユグドラシル→異世界転移の影響により、多分中に人が居ない場合、自動的にカギがかかっちゃう仕様…と思って下さい、空き巣がどう頑張っても、あの中には入れないでしょう。

●今回エルフの3人が覚えた魔法
 セピア→ファイアーレイン(火の雨)
 ルチル→エレメンタルの召喚1st(自然の精霊召喚1st)、シャードストーンショット(土石散弾)
ディーネ→マーシーレイン(慈悲の雨)、ホーリーウェーブ(聖衝波)


それにしても今回、初めて知った衝撃の事実。

8月かその後か、そこいらにパチスロで「オーバーロード」が出るらしい。
今まで、そっちの方は一切手を出さずに譲らなかった私ですが…どうしようか悩み中。
(そっちの方、とはパチスロのこと、オバロの関連物とかの話ではありません。)

まさか、その一機の内容で、第1期、第2期、第3期、全部詰め込んで作っちゃうんですかね?
それとも、全く別のオリジナルストーリーなのでしょうか…オリジナルなら、手を出すしかないのかな?
とかなんとか、悩んでいる今日この頃。
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