『了解、リンクをカットして…あ』
「ん?どうし…あ」
「『解除コード変更し忘れた!?』」
このあとまた叫んだ。
「「「乾杯!!!」」」
カァン!
とジョッキが打ち合わされる音が響く。
黄金色の液体を喉に流し込む。
冷えた感覚が心地よい。
「ふはー!あー、ビール最高!」
ローニンが空にしたジョッキをテーブルに打ち付けた。
「ちょっとローニン?いきなり器物損壊は辞めてよ?」
「大丈夫大丈夫、壊れてねーよ」
場所はS-12地区市街地の歓楽街。
やっとすべての工事が終わり、オープンしたのだ。
ここはその中の店の一つ。
メンバーは俺、ローニン、モナーク、リージョン、トーン、スコーチ、ノーススターだ。
「指揮官、男性だけの宴会だと聞いていましたが」
「ん?あー、ノーススターがな…」
「うへへーお姉ちゃん可愛いねーどこ住み?」
トーンと俺が声のする方を見ると、ノーススターが店員の女の子のスカートを摘んでいた。
スコーチがすぐに引っ叩いて謝っていた。
「いだっ!!何すんのよ!」
「店に迷惑だろう」
「いーじゃない!女の子は愛でるものでしょ!」
「そこには同意するがTPOを考えろノーススター」
「いやお前が言うなジョージ」
うるせぇぞローニン。
「でも羨ましぃな指揮官。あんなに人形ちゃん達にモテモテで」
「知らんわ」
「アタシの所に皆相談にくるんだけど、いい加減選んであげたら?」
「モナークまで…」
「指揮官、やはり交際というのは清く正しいべきだ」
「トーン君は好青年だねぇ…」
ローニンが凄い眩しそうにトーンを見ていた。
「あ、そうだローニン!奥さんの写真とか無いの?」
「何だノーススター。見たいのか?しょうがねぇなぁ」
「馬鹿、ローニンは嫁の自慢長いぞ」
「うぇ!?ちょ、早く言ってよ指揮官!」
まぁでもノーススターの暴走がローニンによって抑えられてるので結果オーライ。
「リージョン、飲んでるか?」
「げふ…僕はね、アルコール駄目なんだ…これ以上は飲まないから」
「え、あー…そうだったのか」
リージョンが青い顔して突っ伏している。
その背中をモナークがバシバシ叩いて大笑いしている。
「まだ若いんだから飲んで吐いて強くなりな!」
「ぐえー」
「ははは…」
しかし、まさかこうやって笑いながら飲める日がやって来るなんてなぁ。
「皆、今までよく頑張ってくれた。これからも、力を貸してくれ」
「「応!」」
何だかんだ、人間関係にも恵まれたのかな。
「あ!指揮官!今度トカレフちゃんにバニー着せたいんだけど!」
「何でだ!!」
「ノーススター、辞めてやりな…この前あの子姿見の前で胸元見て泣いてたから」
「それ言ってやるなよ…」
アルコールのせいか、皆饒舌になっていた。
ーーーーーーーーー
「こんばんは、指揮官」
「…………は?」
待て、なんだこの状況は。
俺は、帰ってきてシャワー浴びてそのまま寝たはず。
「ちょっと聞きたいことあるんだけど?協力してくれるよね?しきかーん?」
…目が醒めたら、UMP45にマウントを取られ、拳銃を突き付けられていた。
「…………何事?!」
人間メンバーでの宴会風景。
一回書いてみたかった。
最後に不穏。
これどうやって畳もうかな…。