「……………朝か」
カーテンの隙間から差し込む朝日に目を細める。
今日は基地内での統一休暇…先日ハイエンドとの大規模な追跡戦があったためわざわざ発令したのだった。
なので、静かだ…。
俺も久しぶりに射撃の腕を見ておこうかと起き上がろうとして、
…手が六本体に絡んでいて叫びそうになった。
「……………あるぇ?」
左側にスプリングフィールド、右側にカラビーナ、その間に俺とリサ。
…全員全裸である。
いつぞやのイタズラとは違い、俺も正真正銘の素っ裸。
「あ、あ、あぁぁあ゛あ゛あアア゛ああ゛アアア゛アああアア゛ああアア゛ア゛アァァ…」
段々昨夜の事を思い出してきて、頭を抱えたくなる。
腕絡め取られてて動かせないけど。
昨夜、あまりにもあんまりな俺の態度に業を煮やしたライフル三人が俺を部屋に連行してそのまま…。
「…おはよう、ジョージ」
そんな俺の首元に手を伸ばし、密着するリサ。
そのまま俺の頬にキスを落とすもんだからびっくりするよね。
「えっ、おまっ、えぇ?」
「…何よ。私が素直になっちゃ駄目なの?それとも…素直な私は、嫌?」
「…そんな訳ねぇよ、全く…まさかお前が一番重いなんてなぁ…」
一番楽な距離感で、一緒に修羅場くぐってきた相棒と、まさかこんな事するなんてな…。
「重いなんて心外ね…アンタは誰にも渡さないだけよ。私の、私だけの相棒…」
「お前…そういうとこだぞ」
「ふふ、楽しそうですねわーちゃん」
左側からも手が伸びてきて無理矢理そっちに顔を向けさせられる。
痛い。
「春…んっ?!」
「おはようございます、ジョージ」
いきなり口を塞いでくるんだからこいつ。
知ってるか?俺昨日こいつにかと思うくらいのパンチ貰ったんだぞ?
「おはよう、春…」
「ふふ、私…幸せです」
「そりゃ、良かったよ…」
カラビーナはまだ眠っている。
こいつもこいつで激しかったからな…。
「しかし、腰が、痛い…」
「必要経費ですよ」
「ずっと離さなかったのお前らだろ…6発は、しんどい…」
不能になるかと思った。
「最後の方のアンタの顔、意外と可愛かったわよ」
「リサ…俺の中の相棒像がどんどん崩れてく…」
「私をこんなにしたのは、アンタよ相棒」
「泣けるぜ…」
あと、ちょっと、二人共?
俺を触る手付きが段々ねちっこくなってるんだけど。
「てか、おいっ、ヤラねーよ!?ちょ、離せ!カラビーナてめっ、起きてんだろ!?」
「ふふ、ジョージさん?わたくしも欲しくなってしまいましたわ」
「待ってくれ、流石に勃たなっ、ひぎっ」
今まで溜まってたのはとんでもねぇ性欲でした。
いやー……………やっぱつれぇわ。
「…どうしよこれ」
次に目が覚めたのは、昼過ぎだった。
結局、ジョージは真面目なので本格的に責任の取り方に悩む事に。
まぁ、これで終わるわけ無いんだけどね。