【完結】借金から始まる前線生活   作:塊ロック

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トカレフのスキン、と云うことで察した人が多かったですが今回は平穏に終わらせます。

…これが最後の平穏回かな。


誓約のスキン

渡す物は渡したし、今日の仕事をしよう。

書類もそこそこあるだろうし、スプリングフィールドを部隊長とした警戒部隊も送り出さないとな。

 

「さーて、今日も一日ガンヴォルぞいっと…」

「ハァイ、ジョージィ。おはよう」

「おはようございます、指揮官さん」

「おはよ、ジョージ」

「おはようございます指揮官!」

「……………………何で四人もいるの?」

 

執務室の扉を開くと、45、カラビーナ、リサ、M4がそれぞれ待ち構えていた。

 

「え、ちょっと、今日の副官はG17だった筈だけど…」

「代わってもらったわ」

「だとしても4人もいらん」

「知ってるわよジョージ。決心出来なくて私達と顔合わせ辛いからって避けてるの」

「うぐ…」

 

図星。

今日は朝から図星刺されるなぁ…。

 

「指揮官、大丈夫です。任せてください」

「そうですわ、指揮官さん?わたくし達がしっかりサポートして差し上げますわ」

「そう言われてもな…」

『BT4040が起動したよ!おはよう指揮官!今日も頑張ろう!』

「おう、おはようバンガード」

 

バンガードが外殻だけで執務室に入ってくる。

リサはやっぱり慣れてないのか小さくひっ、と呻いた。

 

その隣に部隊長の春も居た。

 

「お、おはよう、春。一日仕事だけどよろしく頼む」

「承りました、指揮官。…あら、指揮官。ネクタイが」

「え、おかしいな…直してきた筈だが」

「失礼しますね…んっ」

「んっ!?」

「「「あっ!!」」」

 

春が俺のネクタイを直そうと手を添え…たフリをして引っ張り、俺の唇を奪った。

 

柔かっ…オイオイオイオイどこまでする気だめっちゃ吸われてる気がする。

精気とか。

あっ、待っ、舌っ…!?

ちょ、背中に手を回さないで。

 

俺はひたすら彼女の肩を叩いたのだった。

 

30秒にも満たないくらいされていたのだろうか、春が口を離した。

 

「ぷはっ…隙有り、ですわ。スプリングフィールド以下四名、出発しますね」

 

イタズラが成功したかのように春が微笑む。

…口元に涎がちょっと付いてるから台無しだ。

 

ハンカチで拭ってやった。

 

「お前…はぁ。春、怪我するなよ」

「うふふ、はい。行ってきます」

 

そのままパタパタと春は出て行った。

一息付いて、仕事を…。

 

「ジョージ」「「指揮官(さん)」」「しきか〜ん?」

「…………………君たち、仕事させてくれへん?」

 

 

このあとめちゃくちゃお仕事した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー夜。

 

 

彼女達のご機嫌取りをしながら仕事をするのもだいぶ慣れてきてしまったとちょっと悲しくなってくる。

 

でもやはり皆有能と言うか、仕事がさっくりと片付いてしまい俺は食事と入浴をしっかりと済ませて夜を迎えたのだった。

 

…風呂?そりゃみんな来たよ。

丁重にお帰り願ったけどさ。

 

久しぶりにゆっくりと本を読みながら自室で寛いでいた。

 

…そんな時、部屋のドアがノックされた。

 

「空いてるぞ〜」

「しっ、失礼、し、しししましゅ…」

「ん?トカレフか?どうし…」

 

時間が止まった気がした。

 

……………いやいやいや、IOP何作ってんの?

 

 

トカレフは、いつもの白い制服ではなく…純白のヴェールに…コルセットと、ショーツと言った格好をしていた。

 

これではまるで…。

 

「あ、あのっ指揮官!に、似合ってますか…?」

 

本人も凄まじく恥ずかしいのか、顔が真っ赤でしどろもどろになっている。

 

…落ち着け、落ち着けよジョージ。

ここで返答をミスれば俺は幼女性愛者の烙印が押されてしまう…!

 

「あ、ああ…綺麗だぞ」

 

無難!

どうだ、これなら…。

 

「…指揮官、こう言うのがいいんですか?」

「ぐふっ」

 

致命傷だ。

もう俺は駄目みたいだ…俺が死んだら、灰を故郷の桜の下に埋めてくれ…。

 

「指揮官?どうしたんですか?」

「い、いや…何でもない。しかし…IOPめ、なんて物を…」

「…指揮官」

 

トカレフが椅子に座る俺の元へとやってきた。

 

「トカレフ」

「…私、皆が指揮官に愛されたって話を聞いても…よく分からなかったんです」

「…それは」

「私は指揮官に愛されたいです…けれど、もう私だけを見ては貰えない」

「…ごめんな。決めたんだ。全員に対して責任取るって」

 

トカレフの頭を撫でてから、細い体を抱いて膝の上に座らせた。

…結構上等なものなのか、手触りが良い。

 

「その全員に、私は入っているんですか?」

「…勿論」

「指揮か…ん」

 

トカレフの口に人差し指を立てて塞ぐ。

もうここから先は、お互いに言い訳は不要だ。

 

「…君は中身を見る前からスキンの事を知っていたみたいだね」

「あ、えっと、それは…前に調べて」

「そうか」

 

顎を指でなぞって、小さな顔をこちらに向けさせる。

しばしトカレフと見つめ合う。

 

「あ、あの…」

「トカレフ」

「ひゃ、ひゃい!」

「…男の部屋に、そんな格好で来るなんていけない子だ」

「…はい、わたしは悪い子です…だから」

 

トカレフが目を瞑って、不器用に俺にキスしてきた。

本当にただくっつけるだけ。

 

「…愛して、くれますか?」

「…ああ」

 

 

 

 




今回は逆レはお休みです。

これで、口説いた人形達全員と目出度く寝た訳です。
…10体。10体て。

次回、いよいよ404からの依頼が。
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