レイシフトの私的な使用は法律で禁止されています   作:ペニーボイス

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沖田さんキャラ大崩壊です。
苦手な方は回避推奨です。



19 ルイ・ナポレオンの手土産

 

 

 

 

 

 

 特別休養終了から1週間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特別休養は、主に邪ン姉さんと皇女殿下のお陰でとても良いモノとなった。

 疲れはすっかりと取れたし、精神も安定し、塞ぎ込んでいた気分も何かから解放されたような気持ちになる。

 長期休暇の効果は絶大で、俺は以前よりもより集中して、効率よく業務をこなせるようになった。

 根気を詰めすぎてパプ●カになってしまった爺さんも快復したらしい。

 おかげで仕事が驚くほど捗っている。

 

 

 だが、問題がなくなったわけではないし、全てがなくなる事なんてないのだろう。

 あれだけ休んで何を、と思うかもしれないがやはり人間働くと疲れるのである。

 我儘が過ぎるかもしれないが、その疲れを取るための睡眠を邪魔されると…少なくとも愉快な気分にはなれない。

 

 

 

 

「で、今度は何を壊したんです?」

 

「………ぇぇえっとね、部屋の照明の一つを壊しちゃって…」

 

「天井の?」

 

「……ぅん」

 

「…………今日の当直は爺さんの方です。俺は明日の朝早いんですよ。できれば…彼の方に頼んで下さい。」

 

「あっ!いやっ!待って!待って!…あのお爺さん、物壊すと怖くって…」

 

 

 人類最後のマスター、人類史最後の希望。

藤丸立香

 

 そんな彼女の頼みの綱が俺みたいなカス技術師とは恐れ入る。

 恐れ入るけども、もうちょっと時間を考えて欲しいのです。

 あのさ、この施設の部屋の照明構造的に変えんのクソめんどくさいのよ。

 んで持って明日は4時起きなのよ。

 なんで夜9時半の、「明日に備えてもう寝るかな、ふぁ〜あ」みたいな時間になってそんなクソみたいな案件持って来んのよ。

 嫌よ、そんなの。

 明日にして頂戴。

 

 

「常夜灯も壊れちゃったから…私暗すぎると怖くて眠れなくて…」

 

「私からもおねがいします!先輩のお部屋で枕投げを始めた原因は私にもありますから!」

 

 

 人類最後のマスターの傍にいるナス…じゃなかった、マシュ・キリエライトも訴えかける。

 いやさ、お年頃の女の子2人で枕投げって、青春かお前らは?

 青春全開か。

 じゃあ仕方ない。

 仕方ないけど、オラァもう寝たい。

 やだ。

 大人しく爺さんに怒られてくだせえ。

 

 

「うぅ…そんな殺生な……!もう!こうなったら!」

 

 

 駆け出していく人類最後のマスター。

 そうだ、いいぞ、マスターよ!

 時には諦めを知る事もまた必要!

 え?何?

うら若き美少女2人に頼られてるのになんて薄情な野郎なんだ、そんなのだから2つの世界跨いでエンジニアなんてクソみたいな選択しかできんのだ」だって?

 あー、はいはい。

 そうですよ、オイラはしがないカス技術者のクソ冷血野郎です。

 だから、もう、明日に向けて寝ますね。

 ふあ〜眠い。眠い眠い。

 電気交換どうすんだって?

 大丈夫、大丈夫。

 エジソン博士もテスラ博士もいんだから。

 どうにかなるでしょへーきへーき…

 

 

 

ロマノフ家の名において

 

はッ!!今すぐに!!!」

 

 

 俺は全身全霊を持ってベッドから飛び起き、帝政ロシア風の作業着に着替えて、ソリの高い官帽型の作業帽を被り、ドアを破らんばかりの勢いで外に出る。

 そこにはもちろん、ロマノフ家の正当な家系を継ぐ皇女殿下がいらっしゃった。

 殿下は私室から飛び出てきた俺の襟元や袖元を、その高貴なるお手により正して下さりながらも、この時間に俺を呼んだ理由を仰る。

 

 

「シマズさん。貴方は…雇用という形ではありますが…現在ロマノフ家の臣下たる者ですね?」

 

「はっ!皇女殿下!ロマノフ家に栄光あれ!」

 

「明朝より、貴方には大切な任務が付与されているそうですね。無理を承知でお願いをしたいのですが…引き受けて下さりますか?」

 

「無論です!皇女殿下!ロマノフ家に栄光あれ!」

 

 

 可能な限り直立不動の姿勢を保ち、皇女殿下のお言葉に賛意を示す。

 殿下の後方では悪戯っぽい笑みを浮かべる人類最後のマスターと、やっぱり申し訳なさそうな表情を浮かべるマシュ・キリエライトがこちらを見ていた。

 なんてこった畜生!

 一体どこで聞きつけやがった!

 俺が皇女殿下に絶対忠誠を誓うロマノフの臣下になった事を知ってる人間で、マスターにその事を漏らしそうな人間なんて………

 

 

 

 ---回想---

 

 エピソード12にて

 

 仏王妃『ご機嫌よう、シマズさん!お紅茶を2杯いただけるかしら!」

 

 

 ---回想終了---

 

 

 

 

 

 いた!!いやがった!!

 しかも、とんでもねえ奴に知られてるし、そもそもそいつに皇女殿下にご紹介いただいてるぅぅぅ!!

 

 

「シマズさん。現在、ロマノフ家はブルボン家と同盟関係にあります。」

 

 ………なんですと?

 

「ブルボン家はカルデアのマスターと同盟関係にあります。」

 

 え、何その三国協商

 

「よって…シマズさん。マスターのお部屋の照明を直していただけませんか?」

 

 ………どうしよう。

 どうしようつっても拒否権はない。

 現在俺の立場はイースターエッグによって雇われたロマノフ家の臣下。

 それ以上に、殿下からこの立派な素晴らしい作業服を下賜されている。

 もう皇女殿下には忠誠の限りを尽くすつもりでいるし、勿論、その意味でも拒否権はない。

 だが。

 なによりも俺の反対意思を阻害するものは、皇女殿下の天使….いや、大天使そのものと言える高貴な笑顔である。

 かわええぇ…

 

 いかんいかん、浄化されるところだった。

 ともかく、俺は諦めざるを得なかったし、実際に諦めた。

 こんな素敵な素敵なロシア式作業着と作業帽を2着も下賜くださった皇女殿下に足を向けて寝れるかよってんだ!

 

 

「勿論です!皇女殿下!ロマノフ家に栄光あれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マスターの私室

 

 

 

 

 2015年11月

 白軍占領地域---

 

ロマノフ白軍は皆さんの味方です!

 

 

 

「情け無用フォイアァァァア!!」

 

「ぶへえ!!!」

 

 

 ちゃんとメガホンまで使って宣伝したにも関わらず、俺の顔面に枕が投げつけられる。

 俺は枕の直撃を受けてぶっ倒れ、そのまま床にダイレクトアタック。

 頭の前後で繰り返された"電撃戦"のせいで、起き上がる為の意思を存分に削がれた俺は床の上で寝転んだ。

 いてぇ…

 

 

 カルデアのマスターは、私室の照明を枕投げで壊したと言っていた。

 物をぶっ壊したんだから、もう枕投げは終わったものと思っていたのだが。

 いざ入室してみると、そこはまだ枕の飛び交う戦場であった。

 織田信長…通称ノッブが沖田さんと枕投げに興じている。

 その様は…なんつーか戦争そのもの。

 ここまでガチで枕投げやる理由も必要性も理解できないが、双方とも真剣そのものの表情で枕を投げ合っていた。

 

 

「うおりゃあああ!!これが魔王の三段撃ちじゃああああ!!」

 

「我が枕の煌めき、受けるがいい!!」

 

「…皇女殿下。大変失礼ながら、発言してもよろしいでしょうか?」

 

「なんですか、シマズさん?」

 

「殿下、ここは今、激戦地です。それはそれはもう激戦地です。ここがライプツィヒなら殿下にとっては僥倖でしょうが」

 

あら、危ない

 

「ふげえっ!!」

 

 

 皇女殿下に流れ弾…いや、流れ枕の盾に使われた。

 臣下の使い方、荒すぎませんか?

 そりゃあ、俺も俺で貰うもん貰ってますし、普段頂いているお心遣いからして決してぐだぐだとは言えませんが…

 

 

「2人とも!そろそろいい加減にやめないと…」

 

「ほらノッブ!やめないとマスターが困りますよ!」

 

「なら沖田!そちらからやめぃ!!」

 

「ノッブからやめてください!」

 

「沖田からやめぃ!!」

 

「この頑固ノッブ!!」

 

「太ももムチムチセイバーめが!!」

 

「「うおおおおおお!!!」」

 

 

 カルデアのマスターを持ってしても、このグダグダとした枕投げは止められないらしい。

 止まるどころか、火に油を注ぐ結果となってしまう。

 飛び交う枕は激しさを増し、その様相はまるでショッギョ・ムッギョ。

 ついに限界がきたのか、マスターが声を張り上げた。

 

 

「もう!いい加減にして!電気技師の島津さんに来てもらったから、枕投げはもう終わりにしよう!」

 

「(ピタッ)島津………?」

 

「ば、馬鹿っ!?そ、そなたッ、こやつの前でその名は禁句じゃあ!!」

 

 

 おや?

 なんだろうかこの違和感は。

 カルデアのマスターが俺の名前を口にした瞬間、沖田さんが動きを止める。

 やがて、ギギギギ…という効果音が聞こえてきそうなくらいゆっくりとこちらに顔を向けたが、その顔は美少女のソレとはかけ離れていた。

 

 

「シィィィイマァァァズゥゥゥ…」

 

 

 やけにねっとりとした発音で名前を呼ばれたとき、これは避難した方が賢明だと勘で分かった。

 何かとんでもないことに巻き込まれそうな気がする。

 俺はジリジリと後退し、廊下へのドアへと向かう。

 ありがたい事に、皇女殿下も何かを察したようで俺なんかを守るかのように前に出てきてくれる。

 そのおかげで目の前の薩人マシ…いや、人斬りマシーンから着実に距離を取れたし、安心感も手に入れて冷静さを保てていた。

 だが、それでもこう判断せざるを得ない。

 "逃げた方が良いよね"

 

 

「…シィィィイマァァァズゥゥゥ!!!」

 

 

 やけにねっとりとした発音で、2回目に名前を呼ばれた時には、人斬りマシーン美少女は目にも止まらぬ速さで抜刀していた。

 そのままこちらに飛び掛からんとしているように見えたが、しかし、我らが皇女殿下が機転をきかせてくださる。

 

 

レリゴ〜♪レリゴ〜〜〜↑♪

 

 ツルンッ…ドタンッ!!

 

「シマ…ぎゃふん!!」

 

 

 皇女殿下がアナスタシアと雪の女王して下さったおかげで、人斬りマシーンの足元には大きな氷面ができ、彼女は少々コミカルな悲鳴を上げながら転倒する。

 

 

「今ですシマズさん!逃げますよ!」

 

「はっ!殿下のバイカル湖のようなお心遣い、誠に有難き」

 

「良いから行きなさい!!」

 

 

 俺は急いで廊下に引き返し、電動スクーターに飛び乗った。

 後ろに皇女殿下が乗った事を確認すると、アクセルを目一杯きかせて急発進。

 人斬りマシーンは早くも立ち直ったようで、こちら目掛けて突っ走ってきた。

 

 

島津だ!!島津だろう!?なあ!!島津だろうおまえ!!なあ!!置いてけ!!首置いてけ!!なあ!!

 

 

 物凄い形相を浮かべた美少女が、血気迫る様子でこちらを追っかける。

 よくよく、この人斬りマシーンを見て思い返しておくべきだった。

 着ている羽織にはある特有のマークが見られる。

 そのマーク…大きく掲げられた『誠』の字…は、江戸幕府末期に存在したある組織の物で、その組織とは、『新撰組』。

 島津という名前が気にくわないのにも無理はない。

 

 

「シマズさん!あの人に一体何をしたのです!?」

 

「何もしてません!!…ただ、生前のあの人の敵が俺と同じ『島津』って名前だったんですよ!とんでもない"とばっちり"です!!」

 

 

 俺の親類には鹿児島県出身どころか九州出身者すらいない。

 なのに名前だけ薩摩藩の藩主と同じもんだからとんでもない誤解を招いたのだろう。

 見事な日本刀を振り回しながら迫ってくる彼女はセイバーのようだが、この分だとバーサーカーでもおかしくはない。

 

 

「では話せば分かってもらえますね!…貴女!確か…沖田さんと言いましたか?彼は貴女の生前の仇敵ではありません!名前が同じだけで、何も関係は…」

 

尊王攘夷!尊王攘夷!シマズ死スベシ、慈悲ハナイ!!

 

「ダメです、殿下!彼女頭に血が昇り過ぎて、本来自分が取り締まるべき対象になってます!!完全にシマズ・スレイヤーになってます!!」

 

「こうなっては仕方ありません!武力行使です!」

 

 

 皇女殿下が俺のホルスターからG30自動拳銃を引き抜いて、初弾を装填してから片手で保持した。

 普通にキャスターとしての能力を使った方がいいような気もするのだが。

 

 

 パン!パン!パン!パン!

 カン!カン!カン!カン!

 

 

 当然の事とでも言うかのように、皇女殿下の放った45弾はシマズ・スレイヤーの日本刀によって弾かれる。

 ここまでハリウッドよろしくサムライアクションを見せつけられるとは思ってもみなかったが。

 しかし、ここ最近の、このちっぽけな拳銃に対するサーヴァントの方々の反応を見るに、残念ながら驚くことができない。

 あー、やっぱり弾かれました?とか、そんな感じ。

 

 他方、沖田さんの様子をサイドミラーで伺うと、彼女は凄まじい血相でこちらを追いながらも何やら懐を探っている様子が見て取れた。

 何事かと目を凝らすと、彼女は驚くべきものを持っていて、俺は自身の目を疑った。

 なんと近代的なリボルバー、44口径マグナムではないか!

 

 

ディ〜スイ〜ズフォーティーフォーマグナ〜

 

 

 シマズ・スレイヤー人斬りマシーン沖田さんが、一瞬cv:クリント・イースト●ッドになりながらも44口径マグナムを発射する。

 その瞬間に俺が覗き込んでいたサイドミラーは粉砕され、俺と皇女殿下は青ざめた。

 青ざめながらも、昔何かで読んだ資料が走馬灯のように頭をよぎる。

 シマズ・スレイヤーが44口径マグナムを完璧に扱えるのにはわけがあるのだ。

 

 

 

 

 薩摩と長州はそれぞれ専売品で利益を挙げ、当時の日本において最も実力のある藩でもあった。

 だが、その実力は英国を始めとする諸外国列強により完膚なきまでに否定される。

 薩摩軍は英国艦隊に太刀打ちできず、長州藩も下関砲台を失った。

 以降、薩摩藩は英国と手を組んで近代化に着手、長州藩ではクーデターが発生して倒幕へと方向転換・近代化を推し進めたのだ。

 

 他方、幕府からすれば薩摩・長州は両者とも幕府を凌ぐ実力を持ちかねない危険要因であった。

 アヘン戦争やアロー戦争での清国の惨敗で折から危機感を募らせていた幕府は、自身の軍隊が時代遅れの代物である事には気づいていて、やはり近代化を目指すようになる。

 その上で幕府が頼ったのはフランスだった。

 前話で述べた通り、この頃ナポレオン3世率いるフランスはアジアでの植民地獲得に野心的であり、イギリスと熾烈な植民地獲得競争を繰り広げていた。

 フランスはイギリスとの直接対決は望んでいなかったが、影響力の拡大は狙っていたのである。

 

 フランスの支援を取り付けた幕府は、軍事顧問団を招いて近代装備を輸入した。

 従来の軍組織と並立する形で、それまで幕府には存在しなかった近代的な様式軍隊として創設したのが『幕府陸軍』である。

 

 新撰組といえば、斬り込みのイメージが強い事だろう。

 だが、それでもやはり当時の趨勢を鑑みて近代的な訓練も行なっていたようである。

 幕府陸軍と同じくフランス式の軍事訓練を導入し、実際に小銃や大砲での訓練も行っていたのだ。

 

 よって、今沖田さんが44口径マグナムで精密な射撃をしていたって驚く必要はないのだ。

 普段の沖田さんなら斬り込みの方が得意…と言うより剣の達人だからこそ剣を使うのだろうが、この状況では銃を使うべきだと判断したのだろう…てか何で持ってんの?

 

 

 沖田さんはその後も4、5発の44口径弾を放って、その度に高速走行する電動スクーターの傍でチュンチュンと弾丸が跳ねる音がした。

 バッテリーも残り少ないのか、速度も徐々に下がっていく。

 やがて沖田さんがついにスクーターに追いついた!

 彼女はそのまま俺の側に来て、走り続けながらも44口径マグナムの銃口を向ける。

 

 

「考えてることは分かります。私がもう6発撃ったのか、まだ5発なのか。実を言うと、私もつい夢中になって、何発撃ったのか忘れてしまいました。でも、この銃は44口径マグナム…」

 

「あ、あのっ!すいません!ま、まずキャラクターを整理してください!妖怪首置いてけからのシマズ・スレイヤーからのダーティ・ハ●ーっていくらなんでも詰め込み過ぎ」

 

「シマズさん!前を!」

 

 

 

 皇女殿下が声を張り上げて、俺はスクーターの進行方向を見る。

 そこには信じられない物が迫っていた。

 

 

 

 ♪テテテテーテーテテ〜

 テテテテー、テテテテー

 

 

 ナレーション『機関車・チャールズ「フランと花嫁」という、お話

 

「ウ〜♪ウ〜♪」

 

「ヴィクターの娘よ、楽しそうでなによりだ。今度は天気のいい日にピクニックでも…」

 

 

 

 聴き慣れたBGMと共に、機関車態勢のヤバい奴が女の子をそのてっぺんに乗せてこちらへと向かってくる。

 実にほのぼのとした良い絵ではあるが、残念な事に、その機関車態勢のヤバい奴はカルデア廊下のほぼ全幅を占有していた。

 このままでは正面衝突は避けられない。

 だが、幸運な事に女の子の方がこちらに気付いてくれた。

 

 

「ウ!ウー!ウー!」

 

「どうした、ヴィクターの娘よ…おお、これはいかん。ブレーキをかけるぞ。」

 

ははっはあ!押せ押せぇ!

 

「ぬぉっ!?や、やめないか!やめてくれ!やめろ!押すんじゃない!」

 

 

 ナレーション『チャールズはブレーキをかけたが、意地悪な貨車達に押されて、止まることができない。

 

 

 

「止まることができない…じゃねええよ!!止まれえええ!!潰されるううう!!!」

 

「よ、避けてくれえええええ!!!」

 

「無茶言うなあああ!!Ahhhhhhhh!!

 

 最後に見たのは、一つしかない赤い眼光のようなものを器用にクルクルさせる機関車チャールズと、口を手で抑える女の子。

 先ほどまでの血気迫る顔は何処へやらと言うほどに青ざめた沖田さんや、ムンクの叫びみたいな顔の皇女殿下。

 そして最後に聞いたのは、軽金属が重金属に潰される、グシャッという音だった。

 

 

 

 




好きな物ぶっ込みすぎました、今は反省している
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