遅くなってすみません(>_<)
分校につき入学式が始まったが、分校長がまさか、オーレリアだとは思っていなかった。
オーレリアの話は中々のものだった、
オーレリアの話が終わり、クラス分けが始まった。
IX組をトワさんが、Vlll組をランドルフが、そして、俺が配属された組がVll組でリィンがそれぞれ担当することになっているらしく、担当の教官がそれぞれの場所で生徒達を集めている。
そしてリィンも、
「えっとそれじゃあ、シオン・アルテミア、ユウナ・クロフォード、クルト・バンダール、アルティナ・オライオン、今名前を呼ばれた生徒はここに来てくれ」
そう、呼んでいたので、すたすたと近付いて行く。回りには、アルティナと他の二人も来ていた。
「えっと、君たちはVll組、特務支援科として俺と共に活動してもらう。俺はリィン、リィン・シュバルツァーだ、よろしく頼む」
リィンは俺達に短い自己紹介をした後、
「これから、オリエンテーリングをするんだが、各自武装は持っているな?」
俺はそれにうなずき、アルティナもうなずき返す。クルトとユウナは戸惑いながらもうなずき、リィンにつれられて、校舎裏まで歩いていった。
校舎裏の奥には、巨大な施設があった。
「これは、あっちでの旧校舎みたいなもんか?」
「ああ、これから、この中でオリエンテーリングを行う。皆、準備はいいか?」
俺は無言で頷き、アルティナも無言のままうなずく。
クルトとユウナは戸惑いながらもうなずき、リィンはそれを確認すると、校舎裏の施設に入って行った。俺達はその後を追って入って行った。
「なぜ
校舎裏の施設に入るとそこには白衣の学者と制服の上にコートを羽織った女子がいた。
「シュミット博士、それは俺も今日聞いたんです」
リィンが説得をしているが、シュミット博士はどこかに行ってしまった。
コートを羽織った女子があたふたしている中、リィンが戻って来た。
「シュミット博士があれじゃあなぁっ!?」
リィンが話し始めたその時、床が傾き、俺達は下に滑り始めた。
「ここまで旧校舎と同じ仕様か」
俺とリィン、アルティナがゆっくりと滑り落ちているが、ユウナとクルトは中々の速さで落ちて行っている上に、軽くパニックになっているようだ、
「姿勢を低くして、着地をしっかりとしろ!」
リィンはユウナ達に指示を飛ばすが、パニックになっているユウナ達はするすると落ちて行く。アルティナは〈クラウ・ソラス〉を呼び、ゆっくりと落ちて行く。
俺達が下まで落ちきり、着地をしっかりとすると、クルトがユウナに胸を押し付けられながら、倒れていた。
ユウナは立ち上がって顔を真っ赤にしてうつむいているが、クルトは真顔で立ち上がり、
「言い訳はこの際いらないだろう、遠慮なくやってくれ」
胸が当たっていたことに対し、言い訳をせず-クルト自体、悪いわけではないのだが-やってくれと言う。ユウナはそれを聞き、ぷるぷると身を震わせながら、
「しゅ、殊勝な心掛けじゃない、そんなに叩かれたいならっ!!」
ユウナは左手を振り上げ、
ぱちぃぃんっ!!!
振り抜き、クルトの右頬に綺麗に入る。
クルトの右頬はユウナの手の形に赤くなり、少し痛そうだ、俺はクルトを呼び、導力魔法《ティア》をかける。
「ありがとう」
クルトは頬をさすりつつ、リィンの方を向き、俺もリィンの方向を向くと、
「クルト、大丈夫か?」
「はい、シオンが治癒魔法にかけてくれたので、大丈夫です」
リィンはそれを聞いて苦笑しながら、
「えっと、それじゃあここの説明を...」
『聞こえるか?ここはアインヘル小要塞と言う、殆どテストにはならんだろうが魔獣を配置している。最奥までさっさとこい』
リィンがここのことを説明しようとしたタイミングでシュミット博士が一方的に話して来た。
俺は何か言おうとしたが、ぶつっと一方的に切られ、リィンに俺は説明を求める。
「えっとだな、ここの名前は〈アインヘル小要塞〉と言って、シュミット博士が作った実験施設だ、俺達はここの最奥までたどり着くことがこのオリエンテーリングの終わりだ、ここまではいいか?」
「はい」
ユウナは微妙な表情でうなずき、
「大丈夫です」
クルトは特に表情が変わらずうなずく。
「私は特に問題ないです」
アルティナは無表情のままうなずく。
俺も何も言わずにうなずく、リィンはそれを認め、説明を続ける。
「ここでは、戦闘の能力を図るが、まずはこれを」
そういうと、リィンは俺達に少し大きめの
「おい、リィン、俺のはないのかよ」
「いや、シオンは持ってるだろ自分のを、マスタークオークは配布されたアークスllの中央にはめてくれ」
リィンは俺を適当にあしらいながら、他の三人に説明を続ける。いや、まあ、これからの内容は少しはわかっているが、
俺が何だのかんだのと考えている間に、他の三人はアークスllとの同調が終わったようだ。
「これで、〈リンク〉が使える。これからこのオリエンテーリングを進める中で大切になっていくから、覚えておくように」
「わかったから、そろそろ進もうぜ、リィン。そういえば、自己紹介がすんでなかったな、俺の名前はシオン、シオン・アルテミアだ、少し前には
俺はユウナとクルトに向かって自己紹介をする。
するとアルティナも、
「私はアルティナ、アルティナ・オライオンです。よろしくお願いします」
自己紹介をし始め、ユウナもクルトも自己紹介を始め、全員が終わると、リィンが口を開いた。
「えっと、それじゃあ皆の武装を見せてくれるか?」
そう言って、太刀を抜き、両手で持つ。ユウナは腰につけていたトンファーらしきものを取り出す。
クルトは背中につけていた鞘から二刀流の剣を取り出す。
アルティナはクラウ・ソラスを呼び出し、背に漂わせる。
俺は、弓を召喚し手に持つ。
「皆、準備はいいか?...これより、アインヘル小要塞の攻略を開始する!」
「応!」「了解しました」
俺とアルティナがすぐに答える中、ユウナとクルトは戸惑いながらも、
「「りょ、了解です」」
そう言って、アインヘル小要塞の奥に向かって、進み出した。
少し進むと、魔獣が六体徘徊していた。
「さっそくいたな」
「だな、総員準備はいいか?リンクを試す、いい機会だアークスを確認しておくように」
「「「「了解」」」」
リィンに返事を返し、弓を構える。
リィンが走りだし、それに気付いた魔獣はこちらを向き威嚇してくる。
魔獣は飛び猫と呼ばれる、背中に翼のある猫のような姿をしており、よく見る魔獣だが、ふざけてかかると痛い目を見ることで有名な魔獣だ。
俺は弓に魔力を使って創り出した矢をつがえ、放つ。
放たれた矢は高速で飛び、飛び猫の右の翼を吹き飛ばす。
翼を吹き飛ばされ体勢を崩された飛び猫に完璧なタイミングでリィンが追撃を加え、絶命する。
まずは一匹、ユウナ達三人も一匹を倒し、これで残りは四匹。俺は弓に新たな矢をつがえて狙いもまあまあに放つ。
高速で飛ぶ矢は異常な軌道を描きながら飛び猫の一匹の眉間に深く突き刺さり、絶命する。リィンは他の一匹に接近し、反応する前に翼を切り裂き、体勢を崩す。すると、俺の体感時間が極限まで引き延び、リィンの動きが手に取るようにわかり、最も最適な軌道を描き、飛び猫に追撃を加える。
眉間に吸い込まれて行った矢は貫通し、地面に突き刺さる。
これで四匹を倒し終わり、次に向かおうとするが、すでにユウナ達が倒し終わっており、全員が息をつく。
「さっきの感覚が〈リンク〉。不思議な感覚」
ユウナが息を整えながらそう呟く。
「共鳴できるか不安だったが意外と大丈夫だったな」
「はい、問題なく動作してますね」
俺の呟きに反応したアルティナがそれに答え、その場に弛緩した空気が漂う。
「そういえば、シオンだったっけ、銀哭って呼ばれてたけど、何?銀哭って」
ユウナが何気なく言ったその一言が俺とリィン、アルティナの表情が一瞬固まる。が、少し間を開けて俺は口を開く。
「銀哭は俺が呼ばれていた名前だよ。昔にな」
そういって、弓を持って立ち上がる。
「まあ、このオリエンテーションが終わって話す機会が来たらしっかりと答えるよ」
俺がそう言うとリィンとアルティナはなんとも言えないような顔で先に進み出す。それを見たクルトとユウナは追って歩き出す。俺はその後ろについて歩き出す。
そして少し進むと奇怪な魔獣が数匹いた。全身がゼラチンのようなものでできていて、触角のようなものの先に淡く発光する何かがついている魔獣だ。
「オルゲン種か、俺は弓のままでいいか」
そういい、矢をつがえる。リィンは太刀を構え、アルティナは〈クラウ・ソラス〉を呼び出し戦闘状態になる。
「そんじゃまずは俺から。
音速の速さに到達した矢が、オルゲンの核を貫き奥にいたオルゲンまでも貫通する。
一匹目は絶命し、二匹目は体の三分の一が吹き飛んでいて他に二匹はこちらに反応し近付いてくる。
俺は大きくバックステップをとり後退しつつ、リィンが前に素早くでて三分の一が吹き飛んだオルゲンの核を切り裂き絶命させる。アルティナ達は三人で一体を倒していた。
俺は思いきって弓から大剣に切り替える。
「!?シオンそれは!!」
リィンが俺を止めようとするけども俺は止まらない。一体のオルゲンに近付き大剣を振り抜く。
オルゲンは反応することなく体の三分の二以上を消失させ絶命した。
「ふぅ、スッとしたぜぇ。全部殺ったか?」
俺は両刃大剣を消しながら、周りを見る、リィンとアルティナは呆れた目でこちらを見ている、ユウナとクルトは驚きの表情でこちらを見ていた。
「シオンさん、それを使われたら私達がいる意味がないと思うのですが」
アルティナに少しジト目でそう言われる。リィンはハア、とため息をつき、ユウナとクルトは、状況が理解できていないようだ。
「悪い。でもなぁ、手応えが何も無いからさー。仕方ないけど」
ハア、とため息をつくとリィンにこずかれた。解せぬ。
そのままリィン達は歩き出した、やはり解せぬ。
*
少し歩くと大部屋に出た、そこには八匹の見るからに固そうな殻を纏っている虫がいた。俺は両刃大剣を呼び出すがリィンに止められる。解せぬ。
「次は
そう言い、リィンはユウナ達に詳しく説明をしている、その間に俺はしぶしぶ両刃大剣を消し、銃双剣を呼び出し感触を確かめる。
「説明は終わったか?」
リィン達に聞く。リィンは渋い顔をしながら、うなずく。
「んじゃ、
答えは聞かずに、硬虫の集団に飛び込む、リィン達はアークスを起動させ
俺は暴風のように暴れまわり、脚や触角等を主に狙い動きを鈍らせ、タイミングを見計らいその場から一旦引く。
そして四人が
『エアストライク!』『ファイアボルト!』
それぞれの
そして俺は絶命した硬虫以外の四匹の硬虫に弾丸が突き刺さり、動きが大きく鈍る。そこに四人の得物が更に襲う。
リィンの太刀が身体を切り裂き、ユウナのトンファーが硬虫を叩きへしゃげさせる。クルトの双剣が致命傷を叩き込み、アルティナのクラウソラスのレーザーが硬虫を爆殺する。
硬虫を全滅させ、得物をそれぞれが解除する。
「とまあ、硬い魔獣にも的確にダメージを与えることのできる手段が
リィンがまとめ、一旦収まる。
俺は得物を軽く振り、いまだに手応えが無いことに不満を覚えながらも得物を消す。リィン達は既に歩き始めており、俺はそれを追う。
それから、十分ほど少要塞を探索し、最奥の前まで来たらしく、回復装置があった。優しいなーなんておもった。
俺は弓を呼び出し、手に持つ。矢を生成し、つがえ扉の前に立つ。すでに回復はしたため、後はこの奥にいるボスを倒すだけだろう。
「いいか?行くぞ」
俺は周りに確認し、扉を開け、即効で中を確認する。
最奥の部屋は今までより大きく奥には上に続く階段があった。
「終点に何もいないわけないよな。来るぞっ!」
そう言うと、部屋の中心に巨大な人型の何かが現れた。
「あれは、魔煌兵!まさかシュミット博士が!?」
魔煌兵はさまざまな種類がいるが、今現れた種類は人型に限りなく近く、腕の部分が肥大化している種類だ、
「さすがに、これは騎神か?リィン」
「ああ、来い、灰の騎神...『騎神の使用は禁止だ。想定はしていない』」
灰の騎神を呼び出そうとしていたリィンは動きを止める。
『アークスllには新しい機能がある。それを使用すれば勝てないことはあるまい』
シュミットがそう言いブツッと音がした、俺は両刃大剣を呼び構える、リィンはアークスを呼びすると、
「《ブレイブオーダー》起動!」
そう言い、辺りに赤色の波が起きたかと思うと、周囲に広がり俺達を包み込む。
それと同時に体の内から力がわき出る。
「総員、これより魔煌兵〈オルトヘイム〉を討伐する。各自全力を尽くしてくれ!」
「よっし、やってや...『銀哭貴様は戦うな』...あー、わかったよ!」
俺はシュミットに止められ、観戦することになった。