自由気ままに淡々と過ご…せればいいなぁ…   作:暁牡丹

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今回は、前回よりもコメディ感あふれているかと
後、少しGL要素が微量にあるので、ご注意ください
今、アズリールのカリスマ性の全貌が明らかに!なるかはわかりません。


アズ!ジブ!ラフィ!3人合わせて、仲良しシスターズ(嘘)

リクとの協力関係を取り付けたアズリールとジブリールは、アヴァントヘイムへ帰還後、人間と協力関係となったことを同じ天翼種であるラフィールに知られてしまう。突然の登場に動揺していた2人だったが、そこにラフィールからの予想外の提案に2人は驚きはしたものの、素直に事情を話すことにした。

 

「ふむ、なるほど。つまり、お前達は、面白そうだからという理由だけで、敵の野望に加担するという本来なら処罰ものの裏切り行為を働いた、ということか。

「すごーくとげのある言い方な気がするけど、まぁザックリいうとそういうことにゃ。」

「申し訳ありません、ラフィール姉さま。私が不甲斐ないばかりに、先輩を止めることができませんでした。」

「にゃ?!じ、ジブちゃん!何あたかも自分は関係ないみたいなこと言っているののにゃ?!ジブちゃんも協力するって言ってたにゃ!むしろ、ノリノリだったにゃ!…逃がさない!逃がさないにゃ!逃がさないぞジブリールぅ!」

「?!な、何のことでしょう?私は、あくまで先輩に付き添っていただけです。先輩が1人で勝手に突っ切ったのでしょう?はて?面白そう?何のことだか私にはさっぱり…」

「にゃ?!(こ、こいつ…秒で裏切りやがったにゃ!)やっぱりジブちゃんは鬼にゃ!悪魔にゃ!ちょっと優しいな…とか、感心したウチが馬鹿だったにゃ!(何にゃ!原作の残虐さと何ら変わってないにゃ!)」

「(…少し、罪悪感がありますね)先輩は優しすぎるのです。そのようでは、天翼種の長は務まらないのでは?まぁ、元々長としての威厳などさほどありませんが(笑)」

「にゃにゃ?!…ジブちゃん!君は…言ってはいけないことを言ってしまったにゃ!ウチが密かに気にしていることをずばり言ってしまったのにゃ!もうダメにゃ…もう我慢の限界にゃ!今ここでジブちゃんを再教育するにゃ!ウチの堪忍袋の緒がキレたにゃー!」

「…いいでしょう。私も先輩の奔放さにはうんざりしていたところです。ここで決着をつけて差し上げましょう」

「その慢心、後悔させてあげるにゃ!出力50%!天g「馬鹿者!!」ぶふぅ?!!な、何するにゃ!ラフィちゃん!」

「何もクソもあるかっ!!貴様らはアヴァントヘイムを更地にするつもりか!」

「にゃ?!ら、ラフィちゃんには関k「黙れ!!」ひでぶ?!!!」

「それとも、アルトシュ様の怒りを買いたいのか?」

「「…………」」

「全く、お前達はいつもそうだ。少し、仲違いしただけで、過剰に反応して。しかも、大体が“ノリ”だから、なお!質が悪い。まあ、力を制御した攻撃だから、本気ではないのは分かるが。そして、アズリールもアズリールだが、お前もお前だ、ジブリール。お前は、狂人気質なところがあるが天翼種の中では数少ない常識枠だ。お前がしっかりしなければ、このアホは誰にも止めらr「ひどいにゃ」うるさい!」

「…ですがお姉さま。私が言ったところで、このアホは何もk「減らず口を叩くのはどの口だ?」や、やめへくだはい」

「あのな、お前たちは天翼種の中でも特別なんだ。お前たちが他の天翼種を率いていかなければならない。そのことを忘れるなよ?それと、お前達実は仲が良「こほん、分かりました。先ほどは失礼しました」分かっているなら良い」

「(特別と言ったら、ラフィちゃんも番外個体なんだけどにゃあ…)にゃあ、一周回って冷静になったにゃ。でも、おふざけにそんな本気になっt「ほう、まだ制裁が足りないらしいな?」ごめんなさいにゃ、ラフィールさん」

「はぁ、話を戻すぞ。その協力の件だが、私も協力しよう。「ホントかにゃ?!」あぁ、お前達だけだと不安しかない」

「(なんだかんだ心配してくれるラフィちゃん…天使だにゃあ)あ、でも、アルトシュ様にはどう説明するのにゃ?」

「説明?するわけないだろ?何だアズリール、死にたいのか?」

「じょ、冗談だにゃ」

「では、どうするおつもりで?長期間の留守は流石にまずいと思いますが、しかも番外個体が3体も抜けるとなると…1体は、一応長ですし…」

「…」

「そこは、それらしい理由で乗り切るしかないだろう。幸いなことに、我々はアルトシュ様の信頼も厚い。アズリールは特にな」

「なるほど、では、先輩次第ということですね」

「そういうことだ」

「…おーい、何ウチ抜きで勝手に話を進めているにゃ。全責任がウチに乗っかっているのは気のせいかにゃ?最悪ウチが消されるリスクがある気がするのは気のせいかにゃ?「「……」」目をそらさないでほしいにゃあ。」

「では、よろしく頼むぞ、“姉さん”」

「無事を祈っております(笑)“姉さん”」

「…………そういうときだけとか、ずるいにゃあ!!」

 

かくして、アズリールのアズリールによるアズリールのための(+2体)命がけの戦いが幕を開けたのであった!戦え!アズリール!敗けるな!アズリール!見守っているぞ!アズリール!ありがとう!アズリール!

 

 

 

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尊い命(笑)が犠牲となるのが確定した後、ジブリールとラフィールはリクから連絡を受け、一足先に指定の場所まで移動していた。そこでは、リクとシュヴィがジブリールたちを見て、驚愕の表情で待機していた。

 

「…なあ、そいつは?」

「お初にお目にかかる…だったか?天翼種四番個体ラフィールという。まあよろしく頼む」

「彼女は、私たちと同様、あなたの野望に興味を持ち、今回より協力していただけることになりました。姉さまは天翼種の中でも戦略家でありますので、作戦がスムーズに進むことは間違いないと確信しております。」

「おいおい、そんなことを言ったらお前やアズリールもそうだろう?まあ、そういうことだ。邪魔だったか?」

「いや、逆にあまりの運の良さに歓喜で震えているよ。まさか、天翼種が3人も味方になんてな。夢なんじゃねえかって、今も思うよ。」

「そうか。それは良かった。なら、お前は一生の運を使い果たしたな。我々は、天翼種でも番外個体と呼ばれるものでね、他の者と比べて特別なんだ。簡単に言えば、殲滅力が桁違いということだ。只、力を使い果たすと、年単位で行動不能になるから、そこは注意してくれ。」

「…………すまん、反応できるほどの心の余裕がねえ…(嘘だろ?俺らしくもねえが、これは驚かざるを得ないぜ…)」

「…シュヴィが相手、する。リク、会話、不可能」

「了解した。では、早速作戦会議に移ろう。まず、作戦メンバーだが…………」

 

しばらくして、放心状態から戻ってきたリクとを含めた人間側とジブリールとラフィールの天翼種側のなんともレアと言わざるを得ない異様な光景の中、星杯を得るべく、策を練っていった。方や、人間の天才、機凱種、方や天翼種の番外個体がそろった中での作戦会議などスムーズに進まない訳がなかった。

 

「よし、大まかな方向性は決まったな。だが、最終的に障害となる存在があるのは変わらねえな…」

「障害となる存在とは?」

「………あー、なんつうかな…ある奴を討つ必要があるんだ…」

「もどかしいな、誰だ?言ってみろ」

「お前らがいるから言いにくいんだが…」

「…………なるほど、そういうことですか」

「ジブリールはわk…………まさか…」

「ああ、察しの通り、あんたらの…………ご主人様さ」

 

 

 

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「にゃー、流石に今回は死ぬかと思ったにゃ…」

 

ジブリールとラフィールがアヴァントヘイムを飛び立った後、アズリールは戦神アルトシュと謁見し、苦労の末、自分たちのある程度の自由のある行動権を獲得していた。行動権を獲得するのもやはり一筋縄ではいかなかったようで、適度におだてつつ、しかしながら納得のいく根拠を提示しつつ、説得を試みた結果、なんとか成功したのだった。

 

「後半のアルトシュ様の威圧感が半端なかったにゃ。“久々に”死線を潜り抜けた気分だったにゃ。でも、うまくいって良かったにゃ。にゃふふ、これで、ジブちゃんもラフィちゃんもウチのこと見直してくれるにゃ。」

 

だが彼女は気づいていない、“見直す”ことが必要な程、落ちているのだということを…

 

「全く、2人とも人使いが荒いにゃあ。あ、人ではなかったにゃ。うっかりにゃあ♪それにしても、リクたちが野望をやり遂げるには、星杯が必要にゃ。でも、原作だと正規の方法では無理で、あの方を倒す必要があったにゃ。時系列はもうほとんどわからないけど、もし作戦が後者だった場合、2人はどうするのにゃ?心配にゃ。リクたちに危険がなければいいのだけどにゃ。あれ、今フラグ立ったにゃ?」

 

アズリールが放った何気ない一言、まさかその一言が現実になってしまうことにな…

 

 

 

らなかった!

 

「別に構わないが」「別に構いませんが」

「………え?…ちょ、ちょっと待て!あんたらの主人だろ?主人に仕えているんだろ?!そんなあっさり切り捨てちまうのか?!」

「そんなこと言われてもな…うむ…」

「ええ、別に本人がいないので言ってもよろしいかと…」

「よし、この際だから言わせてもらう。私たち2人はアルトシュ様に仕えている、表向きはな。だが実際、少なくとも緊急時はアズリールの指示を優先しているんだ。言い換えれば、私たちがあいつについて行っているといっても過言ではない。」

「それは…」

「言いたいことは分かる。だが、私たちは主のためよりかは、あいつが望むことを支持したいんだ。あいつには色々借りがある。それに、奴ほど仲間思いな、優しい奴は他の天翼種にはいないんだ。はは、まるで人間みたいなことを言っているな、私は。だが、事実私たちはあいつから様々なことを学んだんだ。最初個番体で教育担当ということもあるだろうがな。信頼に関しては、私だけではない。全天翼種がアズリールを信頼しているはずだ。事実、それにたる実績もある」

「先輩…姉さんは…天翼種が生まれてから、1体も損害を出していませんから」

「な?!…まじかよ…」

「驚き…」

「まあ、だからな、作戦に関しては遠慮なく話してくれ。そのほうがこちらも動きやすい」

「………よし、わかった!じゃあ次の作戦についてだが…………」

 

 

 

その頃、件のアズリールはというと…

 

「この本、前も読んだにゃ…」

 

呑気に読書していた。それでいいのか!アズリール!鈍感すぎるぞ!アズリール!

 

彼らのいきつく先はどうなるのか、次回!アズリール!死す!

来週もまた見てくれよな!

 

 

 

嘘です、はい

 




はい、アズリールの株が急上昇です
ポンコツな彼女ですが、やるときはやるリーダーなんですね
そんな上司が世の常ならよかったのに…

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