自由気ままに淡々と過ご…せればいいなぁ…   作:暁牡丹

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久々の投稿です
今回は、”彼らとの“との邂逅です
とはいっても、登場は今回切りで、しばらくはこの先出ません
とにかく展開を早めたい、その一心です
ちなみに私のSS内では天翼種はとても仲がいいことで評判です
後、いつもより短めです
ご了承ください


そのまま…止まるんじゃねえぞ…

人間と天翼種が“手を取り合う”という、他種族が聞いたら即答しかねない現象が起きている中で、彼らと別行動をとっていたアズリールは、着々と“その時”に向けて準備をしていた。すべては、被害を最小限に、と言えば聞こえはいいかもしれないが、大半はリクとシュヴィの結末を変えたいというアズリールのエゴそのものであった。

 

「ウチがのほほんとしている内に、物語は想像以上に進行してしまっていたにゃ。それに、シュヴィちゃん(彼女の中ではマスコットと化したようだ)の死を防いだ、いや

“防いでしまった”ためにその意思は伝わっていないはずにゃ。…でも、そんなことは承知の上にゃ。そんな“些細な逸脱”なんてどうとでもなるにゃ。ウチはなんだにゃ?

只の天使じゃないにゃ。天翼種にゃ。それにその代表でもあるにゃ。アルトシュという大きな壁はあるけど、権力はあるにゃ。それを有効に使わない手立てはないにゃ。

…リク、シュヴィちゃん、待ってるにゃ。必ず“彼ら”を探し出してみせるのにゃ。」

 

人間では達するには程遠い、しかしながら“異常”ならばたやすい、彼女は“確かな勝利”へことを進めているのだった。

 

 

 

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一方、リク一行“も”とある存在の居場所について情報収集を行い、探索を始めていた。

 

「なぁ、シュヴィ。まだ、奴らは見つからないか?」

「ん…まだ、見つか、らな、い。シュヴィは、彼ら、とは、接続が切れている、から、もう分からない。ごめ、んね…リク…」

「あ、わりぃ…そんなつもりじゃあなかったんだがな…でも、ありがとな。シュヴィのおかげで、幾分索敵も探索も楽になってる」

「ん、旦那、さんの、ために頑張、るのは、妻の、役目」

「そりゃ不変の真理だわな」「むふぅ」

 

「(私たちはいったい何を見せられているのだろうか。人間の考えることは全く理解できないな)」

「(ええ、そも理解などしたくはありませんが)」

「(アズリールの言っていた『リア充爆発しろ』はよく分からなかったが、それに伴う感情は何となくだが…この光景をみて理解できそうな気がするな)」

「(えー確か、『誰得』というやつでしょうか?確かに、誰も得しませんね)」

 

アズリールに続き、惚気の被害者になったラフィールとジブリールの2体(ジブリールは2度目である)。基本的に人間的な思考も持ち合わせるアズリールの考えはあまり理解できない2体であったが、どうやら今回の件に関しては思うことがあったようだ。彼女らは無自覚かもしれないが、アズリールと行動することが多いからか、少なからず人間的な影響を受けているのだった。アズリール本人のあずかり知らぬところで、原作との乖離が出始めているのだった。

 

「ん?…?!リク!」

「どうした?シュv…まさか!いたのか?!」

「うん…結構大きな集団」

「よし!っつっても、さすがに真正面から行くのは分が悪いか…攻撃を受けたらたまったもんじゃねえな。…すまn「分かっている。私たちが先行しよう」助かるぜ」

「お姉さま、最近身体がなまっていますので、いっそ殲m「アルトシュ様にチクられるぞ、主にアズリールから」あとで、お仕置きが必要ですね、先輩には」

「(あん?もしかして、不憫なのはアズじゃねえのか?)」

「よし、まずは交渉だな。今まではだいたいアズリールが行ってきたが、私も番外個体の内の1体だ。迎撃されたとしてもなまくらごときに遅れはとらん」

「それは頼もしいな。だが、極力戦闘は避けてくれ。目的の達成には奴らの協力が必要不可欠だからな」

「フッ、了解した。華麗な交渉術をご覧に入れよう」

「(お姉さまもずいぶんとキャラが変わっていますね。先輩と同じように、“マジ”の時は、冗談はもちろん、笑顔もありませんからね。やはり、姉妹というのはあながち間違っていないのでしょうか?となると、私も先輩のような一面を?…これは悲しむべきでしょうか?)」

 

ちょっとした茶番?を交えつつ、いよいよ“奴ら”と邂逅を果たす時が来たのだった。リクとシュヴィは普段の余裕はどこへやら、気を引き締めているのに対し、ラフィールとジブリールは平常運転、どこ吹く風といった面立ちであった。ラフィールが近づくことにいち早く気付いた“機体”を機に、すべての機体がラフィール達を凝視していた。

 

「ちょっといいだろうか?あぁ、警戒するのは分かるが、こちらはそのつもりはない。そうだな…私たちは只“お話”をしに来たんだ。こちらの都合ではあるが、とある目的の

ために君たちの力が必要でね。まぁ単刀直入に言うと、私たちに力を貸してほしい。」

「………疑問、そちらの意図が分からない。当機にとってのメリット、デメリットが不鮮明である。また、その岩の陰に隠れている人と同機の存在とそちらには何らかの関係が

あると推察。それらを含めて説明を要求する」

「ふむ、こちらの意図はいざ知らずとも、当然の反応だな。時間もない。簡単に説明する。疑問があれば、後ろの同機とやらに聞くといいさ。(あとは頼んだぞシュヴィ)」

 

ラフィールはリクの掲げる野望について説明し、その他のことを含め疑問については、シュヴィが対応した。また、彼女は説得も行い、なんとか“条件付き”ではあるが、協力を取り付けることができた。

 

「リク、ごめん。リクの負担、大きくなっちゃった」

「なんてことないぜ、シュヴィ。俺の崇高な野望「自分でいうか?」っるせえな。いいんだよ、そのほうがやる気も出るだろ?」

「そういうものか…よくわからんな」

「興味、そちらの人間の考えることは確率的にも不可能極まりない。だが、決して相容れることのないだろう天翼種を味方につけている。これは、確率的にも珍しい。

協力を申し入れた天翼種の長とやらも気になる。正確な情報を得るためにも、こちらの協力は惜しまない」

「なんつーか、学ぶ姿勢でいえば、天翼種よりも話が分かる気がするな、機凱種ってやつは。シュヴィの同族だもんな。当たり前か」

「機凱種は、全種族、の中で、も合理主義、だか、ら根拠のない、ことは信じ、ない。でも、リクは、特別」

「話が分からなくて悪かったな。正直なところ、あいつが異常なんだ。天翼種の中で他種族を平等に見ているのはあいつぐらいだろうさ。私でも、根本的なところは他の

天翼種と変わらんさ」

「そうなのか?」

「そうだ」

「今度アズリールとじっくり話してみるか。俺にとってもあいつの存在は興味がある」

「リク、浮気、ダメ」

「?!ちげえって!俺にはシュヴィしかいねえよ!浮気なんてもってのほかだって!」

「妻は、浮気には、容赦、しない」

「また始まりましたか。ラフィールお姉さま、そろそろ戻りませんか?アルトシュ様に感づかれないうちに」

「そうだな。結局アズリールは来なかったからな。説得はどうなったのか気になる」

「ええ。では、皆さま、私たちはこの辺で失礼します。また何かあれば、“先輩”の方にお願いします」

「ああ、要があれば“あいつ”に頼む、ではな」

「………信頼されてるのか、パしられているのか、もうよく分かんねえな」

「「同意」」

 

 

 

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同時刻、アヴァントヘイムにて…

 

「にゃあ~、ラフィちゃんたち、うまくいっているかにゃ?説得の後、気になった本が読みたいがためにサボったなんて、本人たちの前で言えないn「ほう、ずいぶんなご身分だな、長殿?」…………いつからいたにゃ?」

「いや、ついさっきだが?瞬間移動の魔法があるのを知らぬお前ではあるまい」

「別に、ちゃんと説得はしたにゃ。結果なんとかってところにゃ」

「そうですか、それはよかったですね」

「他人事じゃないかにゃ?ちなみにウチのメンタルはぼろぼろにゃ。誰かに膝枕してもらわないと立ち直れないn「嫌ですが何か?」…………」

「それに、本を読む余裕がある方が言えるようなセリフではないように思えますが?」

「………あれ?目から塩水が…」

「ジブリール、その辺にしておけ。あのアルトシュ様の説得に成功したんだ。並大抵のことではないだろう。精神的なダメージは相応と言えるだろう」

「…はぁ、これで何百、いや、何千回目でしょう?全く、私も甘くなったものですね、まあ、その功労の分は労って差し上げましょう…どうぞ」

「にゃあ~~…やっぱり、ジブちゃんの太ももは最高n「蹴り飛ばしますよ?」いや~疲れがとれるにゃー(こんなこと、頻繁とはいかないけど、してもらっているなんて前世のジブちゃんファンが聞いたら血眼確定にゃ。明日からまた頑張れるにゃ)」

「…全く、長とあろうお方がなんてだらしがない顔をしているのやら。(今回は、直訴ということで一時はどうなるかと思いましたが…無事でよかったです、“姉さん”)」

「(こういう光景を見ると、本当に仲がいいとしみじみと思う。私も負けてはいないがな。こいつらといると、本当に退屈しないな…)」

 

親の心子知らずならぬ妹の心姉しらずとはこのことか。“普段と何ら変わらぬ”日常を過ごす天使たち。過去も今もこれから変わらずに過ごしていくのだろう。先に平和な未来が待っていることを願っている。

 

 

(終……………………ではありません)

 

 

 




ちょっと
気分転換に別のTSものを書きたくなってきました。
具体的にはアイマスもので、ポテンシャルの高いキラキラしたがりなあの娘
になってしまう、というものですが。そういえば、おにg
気分が乗ればそれも書きたいですね

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