元号変わって最初の2が並ぶタイミングになんとか間に合わすことができた第10話(^u^)
精神生命体エレメリアンの一大組織アルティメギル。彼らは様々な世界を侵略し、
もちろん侵略された世界にも、最強の
そんな、アルティメギルと攻防を繰り広げる数ある世界の一つで創られたものが
【属性共鳴】。その言葉通り、使用者とエレメライザー中枢の属性を共鳴させることで出力を増すデバイス。
―開発者曰く、「
その機能中枢に、あらゆる髪型属性と親和性のある
―開発者曰く、「自分がより深く沼に沈むも良し、他人を布教して沼に沈めても良し、のお得品だよ、うひひひ」
ツインテールの戦士に授け強化することも、或いは共に戦う仲間となることも適う希望の灯。
変身システムは、
併せて
この2つの機構を連動させることで、
―開発者曰く、「正義のマッドサイエンティストは、ぽろっと偉大な発明ができたりするんだよね、うひひ。制御AI付の変身デバイスのつもりだったんだけど、独自の思考と嗜好を備えた機動精神生命体になったと言うべきかな、ひひ。え
こうして
―開発者曰く、「エレメリオンは
『そう、私はある意味で
「ごめん。ぜんっぜんわかんない……」
私はいつの間にか抱いてたぬいぐるみを横に置いて、かわりに頭を抱えてた。なにがなんだか、こんがらがってずつーがする……。
エレメリオンは自分がどーゆー存在なのか、きちんと説明してくれてる。でもねー、悲しいことに私の頭じゃ、ほとんど意味が分からなかった。特にエレメリオンの体がどーのこーのって辺りがさっぱりわかんない。
『すまない好香。私がちゃんと分かるように話すべきだった。』
「ううん、私が馬鹿でごめん……できれば大事なとこだけでも、もーちょっと分かりやすくオネガイシマス……」
いちおー小学3年生としては平均的なつもりだったんだけどな……どのテストだって50点くらいをキープしてるんだよ。え?半分の点だしへーきんでしょ?……ちい姉に言った時は、なんかだまって顔かくしてたけど。うーむ、自分で思うより頭悪いのかな私。
『確かにそうだね。私の構成要素やエレメライザーの機構設計は、好香の年齢には難しすぎるものだったか……。わかった好香、余分なことは忘れくれ。
『エレメリアンに対抗する為に異世界で創られた変身アイテム【
おお……むつかしーとこは、はぶいてくれた。これなら分かりやすい。
「じゃあ、エレメリオンは別の世界から私たちを助けに来てくれた、ヒーローで変身アイテム、でいいの?」
『その認識で構わない。好香の言う通り、私はあくまで
変身する人がいないと駄目で、それが私かあ。やっぱりキューティピュアと変身アイテムになる妖精みたいに思ってもよさそう。つまり魔法の力じゃなくて、すごそーな科学の力だから鎧ぽい感じで変身するってことだね。なるほど。
「……でもエレメリオンはさ、なんで私をえらんだの?」
エレメリオンのことを教えてもらったら、気になることもまたでてきた。
話を聞いてると、エレメリオンはいろんな世界に行って、そこで
「私、すぐには力を出せなかったよ?ちい姉のツインテールは好きだけどさ、その、自分の“大好き”……属性?もまだよくわかんないし。それこそ私よりちい姉の方が強そうだと思うんだけど……」
ツインテール属性がいちばん強いらしいし、それならぜったいちい姉ツインテール属性あるよね。ずーっとツインテールだし、力だってスーパーゴリラだよゴリラ。
それなのになんで私?エレメリオンがそんなにいろんな人と変身してきてるなら、私は今までの
『その通りだ。
『私は力の強さで
「だけどその“大好きなもの”がはっきりしないんだよ私。それなのにいーの?」
『まだ属性が芽吹いていないということは、これから“どんなものをどれだけ好きになるのか”、そこに無限の可能性が広がっているということさ。初めて出会った時、私は好香の“可能性”が結晶して花開くのを見たいと思った。好香の可能性を、未来の属性を守りたいと、
うわわ、こんなまっすぐに言われると、こうなんていうかその……ちょっと照れるじゃん。世界を守る勇者さまにほめられるのってうれしーんだけど。
「えへへ……そんな何でもできる何でもなれる、みたいにエレメリオンから言われると、その、はずかしいなぁ」
『謙遜する必要はない。本当に好香は、これから何だって好きになれるし何にだってなれるんだ。それに、お姉さんのツインテールが“大好き”だと意識できた時の好香の力―
もー、エレメリオンに力強く言われた、その気になってきちゃうじゃん。やっぱり、ちい姉やテイルブルーとちがうタイプだけど、エレメリオンもかっこいいなあ。今はただ小さいライトから声出てるだけなのに、自然と、あの空で助けてくれた姿とお話してるように思えちゃう。
うぅ、もーいっかいぬいぐるみ抱きしめなきゃ。だって、ぬいぐるみでかくれないと顔が熱くなってきたもん……エレメリオンずるい。
『そうだね、もっと噛み砕いて言うなら……
「……多分そのかみくだいた説明は無かった方がかっこよかったよエレメリオン」
『え。』
私がだまったから、気を使って、もっと分かりやすくしてくれたんだと思うけどぉ……その言い方じゃさっきまでのかっこいーふんいきが台無しだよエレメリオン……ちょっとドキドキしてたのに。
「あれ?初めて出会ったって……エレメリオンと私っていつが初対面なの?」
これはかっこいーふんいきが消えちゃったおかげで、そのままスルーしそうになってたのを気付いた、けがのこーみょーかな。
だって、エレメリオンと直接会ったのは今日だと思うんだけど。でもその前から声は聞いたし、夢に出てきたりポケットにエレメライザーが入ってたりしてるんだよね……うーん?
「そーいえばエレメリオン、ちい姉のことも知ってるみたいに言うよね。エレメライザーはいつの間にかポケットにあったし……夢で話しかけてきた時からもう家にいたの?」
『好香は、私といつ出会ったかは思い出してなかったのか。わかった話そう。……今となっては、私たちが出会ったきっかけはロックチョウデリットとも無関係では無いのかもしれない。』
え、軽い気持ちで聞いたのに、なんかまたオオゴトみたいになってきたどうしよう。いくらエレメリオンが分かりやすく説明してくれても、聞かなきゃいけないことが多すぎる気がしてきた。
『思い出していないなら、好香は私と出会ったのは、この数日以内だと思っているのかもしれない。そうではないんだ。』
「え?え?ちがうの?じゃあもっと前に……?それいつのことなの!?」
思ってたいじょーの昔に会ってますと言われた。びっくりしてベッドに身をのり出してエレメライザーつかんじゃった。
でもでも、私ってばそんな前からヒーローにえらばれてたの!?……もしかしてツインテイルズよりせんぱいだったり?……それだったら、もっとせんぱいっぽくツインテイルズにしゃべった方が良かったのかな。
『あ、出会ったのは以前だけど、
顔に出てたのかな。思ってたことそのままダメだしされた。なーんだ、ヒーローに一発スカウトされたんじゃないのかぁ。
『私と好香の出会い。それは――』
「それは――!?」
「ただいまー」
えぇー……玄関からちい姉の声が。まだ話のとちゅーだったのに帰ってきちゃったんだ。せっかくエレエリオンといつ会ってたのか聞けるところだったのにぃ。
「どーしよエレメリオン……ちい姉、帰ってきちゃった。このままお話してると気配でエレメリオンのこと気付くかもしれないよ、ちい姉なら」
ちい姉って野生どーぶつかってくらいに周りの気配感じたりするからなあ。自分の部屋でもエレメリオンと話すタイミングを考えなきゃいけないんだよね。どーせ野生どーぶつならもっとどん感なやつになればいーのに、これだからちい姉は。
変身するのバレたら心配するだろうし、もしかするともんどーむよーでエレメライザーぼっしゅーされちゃうかもしれないし……まだわかんないこといっぱいだけど、変身したその日にとり上げられるとかイヤだもんね。エレメリオンとだって、もっとお話してみたいし。
『好香にエレメライズしてもらった以上、ご家族にも挨拶しようと思っていたんだが……好香がまだ隠していたいならそうしよう。私たちの馴れ初めや残りの話も、そう急ぐ内容は残っていない。それでは、また今度にしよう。』
「あ、うん」
あれ。すんなり話を切り上げてくれた。急がなくてもいーんだ……なんかひょーしぬけしちゃう。
もうエレメライザーの光も消えちゃった……行動が早いなあ。私はまだお話のつづきも聞きたいけど、ちい姉に見つかるのもまずいし……ってまよってたのに。
それにしても変身アイテムの妖精みたいな感じなのに、おねーちゃんたちにあいさつするつもりだったんだエレメリオン……てっきり、こーゆーのは秘密にするパターンだと思ってたのに。
とにかく今はまず、ちい姉にエレメライザー見つからないようにしなきゃ。いつもの散らかしてる感じでランドセルおいて、枕を元にもどして
「とりあえずエレメライザーは……枕の下にかくしとこ」
これでいーかな。エレメライザーをかくして一息ついたら
「好香ー?いるのー?」
ノックと同時にドアを開けて制服のちい姉が入ってきた。な、なんで!?まさかもう気付いて……!?
「もー!こっちが返事するまで開けるのまってよ!!ちい姉は私のぷらいばしーを考えないんだからー!!」
さいしょの一歩いじょーはちい姉が入れないように、両手を広げて通せんぼする。そしたら、片手でむにゅっと顔はさまれた。なにすんのよ。
「なーにがプライバシーよ?どの口が言うんだか、んー?」
「あぶっ?むむむ~~~!!!」
「そーゆー一人前のセリフは、家に1人なのいいことにちい姉のお部屋で勝手に遊ばないようになってから言いなさい、よ・し・か・ちゃ・ん」
「あいたっ」
とっさにしたこーぎを鼻で笑った上に、おでこつついて尻もちつかされた。ぐぬぬちい姉めぇ。
「帰ってもあんたが出てこないから、まーたあたしの部屋でイタズラしてんのかと思ってね。そうしたらちゃんと自分の部屋で気配がするから確認しにきただけよ」
……やっぱり気配を読んでるじゃん
――でも、ちい姉の顔を見てたらなんか安心してきた。今日も朝から見てる顔なんだけど、ものすごい体験したせいかなあ。めちゃめちゃ久しぶりに会えた気持ちになっちゃう。
「え、ちょっとどうしたの好香?」
気が付いたらちい姉に抱きついてた。やっぱりベッドに寝ころがってる時より、こーしてる方が落ち着くかも。
「えへへ、べっつにー。今日はいろいろあったからー?ちい姉ポイントほきゅーしたいなーって」
「なによそれ?朝はあんなにむくれてたくせに」
意味がわかんない、って感じをちい姉がしてるけど、部屋にきたならこれくらいされてよね。私なんか、今日、
あぅ、なんか思ってたよりずっと気持ちが温かくなってきた。ちい姉のニオイがする……もーちょっとこのままにさせてちい姉。
「いーじゃん、朝は朝なーのー。今はちい姉といっしょがいーの……」
「そんなしがみつかなくてもいいでしょ。わかったわかった好香の部屋には入らないわよ。ほら、動けないでしょ離して」
部屋にいれないようにごまかしてると思われたのかな。あきれた声のちい姉に、腰に回してた手をつかまれた。力じゃちい姉にかなうわけもないしダメかぁ。もーちょっとこうしてたかったのになあ。
「……面倒ね、しょぼくれた顔してんじゃないわよ。はいはい。それじゃあたしも好香ポイントでも補給しよっか?」
「え?わっ」
腰に回してた私の手を簡単にといたら、ちい姉はちょっと考える様子で、じーっと私を見下ろしてきて――抱き上げてくれた。
「あたしも今日はいろいろあったのよ。どうせ引っ付かれるなら好香で上書きしてもいいかなってね」
「なにそれ?」
「チビスケにはわかんないことよ。ちい姉の気前が良い日でラッキーだって思ってなさい」
んん?どーゆーこと?ちい姉もなんかあったのかな?それとも私の好きなようにさせてくれるだけ?けど、イジワルしてきてもこーゆーことするから、ちい姉はズルイってゆーんだよ、かっこいい。
お言葉にあまえて、ぎゅっとちい姉の胸に顔をよせた。
「うぅ~だからちい姉ずるいよね……だいすき」
「はいはい。大サービスよ今日は好きにあたしの部屋いてもいいから。……いつもこれくらい素直なら、もうちょっと優しくしてあげるのよ?」
「……それはちい姉がいつも、はんせーしないからだもん」
「よーし。妹に改善の意思が無いので、ちい姉は優しくなりませんでした」
せいとーなしゅちょーをしたのに、ちい姉の部屋に入ったとたん、私はベッドに放りなげられた。もー!せっかく見直してるのに、かわいい妹のあつかいをすぐ雑にしないでよ。
「わぷっ。だーからー!こーゆーとこでしょちい姉!」
「あたしが言ってるのはそーゆーとこよチビスケ」
私の方を見もしないで着替えだしてる……なによなによ。でも、ちゃんと部屋に入れてくれてるあたりは……優しいもんちい姉。こーやって、代わりに枕たたいても何も言わないでくれてるし。
「何よ?ニヤニヤとこっち見て」
「ふふん、スタイルならもうすぐちい姉に勝てるなーって思っただけだもぷえっ!!」
脱いだ制服なげつけられた。しかもボタンがおでこに当たるよーにねらったなちい姉!いったぁい!
「すーぐつけあがるんだから。その減らず口なら大丈夫そうね……にしても家でも外でも生意気なチビスケが面倒な日だわ」
下着姿のちい姉が、なんかぶつぶつ言ってるのはよく聞こえなかった。それより、おでこ押さえてもだえてる妹スルーして着替えてるんじゃないわよちい姉めぇ……!
「迫力も無いのに睨むな睨むな。で、いつも忍び込んでるあたしの部屋でなにしたいの?」
部屋着に着替えたちい姉は私のとなりに腰かけて、肩を抱きよせてくれる。ちい姉のお部屋でしたいことがあるっていうか……
「……もーちょっとこのままがいい」
もーいっかい、ぎゅっとちい姉胸に抱きついた。今はちい姉といっしょにいたくなったの。
「ほんと朝と違ってやけに甘えてくるわね。何?学校で怒られでもしたの?」
「そーゆー気分なだけだもん」
「あっそう。暑いんだから、気が済んだら離れなさいよ?」
あつくるしいとかいーながら、頭なでてくれる、えへへ。ちい姉がリクエストに応えてくれるから、エレメリオンと話のつづきをするチャンスが来るまでは、ちい姉のとなりでいやされてようと思います。
エレメリオンやツインテイルズもいいけど、好香がいちばん落ち着くのはやっぱりちい姉の隣(^u^)
ヒーローも番外編をねじ込んだことで微妙に影をちらつかせたツィーカ。
【挿絵表示】
エレメリオンの成り立ち説明回だったので今回の絵はエレメリオン。棒立ちならばヒーローらしい属性勇者(視線の先が幼女である可能性も捨てきれない)