Fate/Grand Order Cosmo in tha Universe 作:一旦しーた
原作:Fate/
タグ:R-15 Fate Fate/Grand Order 謎のヒロインX[オルタ] イチャイチャ シリアス FGO
某私と一緒に逃げようシリーズを見て推しで書きたくなったので書きました。設定の捏造、キャラのデレ度が凄まじいです。苦手な方はご注意ください
書いたぞ。書いたからな! 文句は受け付けないからな!
「マスター? 起きられましたか。えぇそうです、つい先程帰ってきたとこですよ。遅くなってすみません。ですがちょっと遠めのスーパーで和菓子のセールをやってると近所の奥様方から聞き、いてもたってもいられず……!」
「……マスター? 泣いているのですが? ……嫌な夢でも見ましたか」
「大丈夫ですよ。私がいますから。私はあなたのサーヴァントであり、貴方の剣であり、貴方だけのヒロインなのですから」
「元気出ましたか? 出たなら夕飯作るのを手伝ってくださいね」
「今日はカレーです。食材は私のネクロカリバーに任せてくださ……なんですかその目は。包丁よりこっちの方が使い慣れてますし切れ味もいいんです。文句は受け付けません」
「ごちそうさまでした。……実はカレーを作るのは始めてだったで少し心配でしたが。マスターさんが喜んでくれたのなら何よりです」
「え? 『どうしてなにも言ってないのにわかるのか』って顔をしてますね。ふふふ。貴方のことですから。私にかかればそのぐらい余裕です」
「マスター……? まだ起きてるのですか?」
「寝れない、ですか。……もしよければ私と夜のお茶会。ご一緒してくれませんか?」
「……やらしい意味じゃないですよ。まったくマスターさんは」
「じゃっぱーんでは十五夜と言って夜にお月様を見ながら団子を食べる文化があると聞きました」
「思いっきり季節外れだ、とでも言いたげですね。そういう苦情も受け付けません。なにぶんバーサーカーですから。あ、ストーブつけてください。マスターさんのほうが近いので」
「どうですか? 私の買ってきた
「地球のお菓子も中々侮れませんね。この価格でこの味が楽しめるなんて……コスパ良すぎです。今度は地球のコンビニにも手を出してみましょうか……マスターさんはなにか好きなお菓子はありますか?」
「おそようございます。マスターさん」
「慌てて飛び起きるからびっくりしましたよ。今はお昼少し前ぐらいです」
「……そうです。今日は土曜日ですよ。……もうブリーフィングもミーティングもないんです」
「バイトもお休みですよ。クリスマスも終わってますからね。あとは明けるまでお休みだそうです」
「だから今日は一緒にどこかに出掛けませんか?」
「……マスターさんは外に出るのは久しぶりでしょうか。それとも一人でお散歩なりしてましたか?」
「してなかった、ですか。では私と一緒に色々回りましょう。マスターさんと一緒に行ってみたい場所もあるんです」
「つかぬことをお聞きするのですが。マスターさんが住んでいたところもこんな感じだったのでしょうか」
「なんですか……? あぁ、海。海が近い街だったのですね」
「マスターさん。いい顔してます。いつか詳しく話聞かせてくださいね」
「……マスターさん。今他の女の人見ていましたね」
「怒ってなどいません。別に私が怒る必要なんて……
「……あぁ、なるほど」
「あの人に似ていたのですね」
「大丈夫ですよ。きっと大丈夫です。ダ・ヴィンチさんにホームズさん……あちらには頼れる人がたくさんいます……きっと大丈夫です」
「そろそろ帰りましょうかマスター。途中でなにか食べていくのもいいかもしれませんね。何か希望はありますか?」
「あけましておめでとうございます。マスターさん」
「今年も……いや、これからも末永くよろしくおねがいしますね。マスターさん」
「マスターさん。顔赤くなってますよ。ふふっ、作戦大成功ですね」
「……酔ってなんかいませんよ。チョコしか食べていませんし。ちょっと苦くて大人な味ですけど……」
「え、ウイスキーボンボン? なんですかそれ?」
「な、なななななななんで私とマスターが同じ布団に……し、しししかもお互い服が……!」
「あっマスターさん……その……私、昨晩の記憶が無いのですがこれは一体……」
「か、顔をそんないちご大福のようにほんのり赤らめて……! しちゃったのですか!? 本当にしちゃったのですか!?」
「なんとか言ってくださいマスターさん! いえ、無理を言ってるのはわかっているのですが……いるのですがっ!」
「あ、マスターおはようございます」
「マスターさんはこの生活にはもう慣れましたか? ……微妙な所。って感じですかね」
「……実は昨日マスターさんが寝言を言っているのを聞きました。何を言っていたか、ですか?」
「……それはあまり上手く聞き取れませんでした。けれどいい兆候だと思います」
「それじゃあ私はそろそろアルバイトに行ってまいります。大丈夫です。夕飯前にはちゃんと戻りますので」
「マスターさん。ですか」
「……はい。ごめんなさい。遅くなってしまって」
「……そういう話じゃないですよね」
「人払いはしてあるのですが。やはり気づかれてしまいましたね。……ごめんなさい」
「お察しの通り魔術師でした。ただの小間使いのようでしたが……襲われてやむを得ず」
「そもそもここを知られた時点で生かして返すつもりはありませんでしたが。……だからこそマスターさんにはと思っていたのですが」
「……相手がなんと言っていたかですか。……それは、言えません」
「言ってしまったらマスターさんの重荷を増やしてしまうことになる」
「この身は貴方の剣であると誓ったのに……ごめんなさい」
「……カルデアが襲撃されたそうです。施設的にもほぼ壊滅状態だそうで」
「けれど脱出のあとから少数の生き残りがいることは確実だそうです。……どこへ逃げたのかはわからなかったそうですが」
「……戻るなんて言わないでくださいね。あそこがどこであるかはマスターさんももうご存知のはず。第一戻ったところでもうあそこには何もないでしょう」
「……まだ、声は戻らないんですね」
「全て私が悪いのです……」
「マスター」
「マスター」
「わたしのマスター」
「まだ離れたくないと願ってしまった。貴方に良くないことが起こるのも薄々ですがわかってしまっていた」
「貴方に逃げようと言っても。首を横に振るのはわかりきっていたのに。そんな貴方だから私はここまで……」
「だから願ってしまった。せめて、せめて始めて出会ったあの日までと」
「……その日は訪れてしまった。それが貴方の運命だから。貴方は人類最後のマスターさんなのだから」
「救ってあげたかった。開放してあげたかった。それが貴方の重荷になるとしても」
「……けれど貴方は最後にありがとう、と。言ってくれましたね」
「貴方にはずいぶん甘えてしまいました。……ふふ、チョコのように濃厚な一ヶ月でした」
「私はここで消えますが。いつか……そう遠くないうちにまた出会えるでしょう」
「その時は――また――――貴方と一緒に―――――――」