東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜 作:ミズヤ
今回から新しい小説を書いていきます!
タイトルは東方現代物語で、内容はサブタイ通りです!
それではどうぞ!
第1話
暗い部屋の中俺はパソコンを叩いていた。
昼間から学校をサボってだ。
だが断じて引きこもりでも
今まさに仕事をしている。
まぁ俺はパソコンを使う場合や実際に行動する場合に別れている。
そして俺はニヤリと笑った。
「ついに掴んだぞ。その尻尾を」
ちなみにこの仕事をする時は高確率でサボっている。
いや、俺の場合公欠を取っているからサボりでは無いのかもしれないな。
それくらい俺の仕事は学校内で重要なものだという事だ。
そしてこの仕事が終わったらやっと登校する。
今回は早く終わったからな。午後には間に合いそうだ。
学校に着いたら既に校庭には飯を食い始めている人達が大勢居た。
それを横目を俺は通り過ぎていく。
さすがに視線が集まって来る。
そりゃそうだ。12時過ぎ、まぁもうすぐ13時になろうとしてるんだが、そんな時間に学校にカバン持って登校してくる生徒ってのは異様だろう。
そりゃ注目を集めるのも当然だ。
そして俺はある一人の女の元へ歩いていく。
「えー
俺が話しかけると唯野と言う女性はこっちを向いた。
「あなたは誰?」
当然の反応である。
だから俺は名刺を渡す。
「私は学校公認サークル、『相談屋』の
そして軽く会釈する。
「それじゃ、その相談屋のあなたがどんな用なの?」
「それはですね。先日、私の元に一人の女の子がやって来ました。その女の子には相談事があったんですよ」
そして一枚のプリントをカバンから取り出して唯野に渡す。
「これは?」
「これが依頼内容です。なになに? 佐久間うざい。消えろ? これまた酷い誹謗中傷ですね。そして探してみたら色々と見つかりましたよ」
そう言って紙の束を放り投げてばら撒く。
その紙の内容は全てその佐久間と言う女性を貶すような文章が書かれているというものだった。
「酷いですよね。ここまでやるなんて……」
「これの犯人を探すのが依頼ってこと?」
「そういう事。まぁ、犯人をどうこうしようって訳じゃないですがね……」
そして紙の一枚を拾い上げて指を指す。
「あなたはこれに心当たりはありませんか?」
「私は犯人じゃないわよ」
俺は釣れた! と俺は思った。
「私はこれをやったのがあなたかなんて聞いていませんが?」
少し煽るような口調でそう言う。
「それは誰が聞いたって詮索してきてるじゃない!」
「はは、確かに」
俺は分かっててやっている。
「もしかしてあなた。最初から犯人を分かっててやってる?」
「ふん。答えはもちろん。イエスだ」
と俺は腕を組みながら言った。言い逃れできないという現実を突きつけてやった。
「でも全てあの女が悪いのよ!」
そう言って涙を浮かべる彼女。
そして俺は諭すような口調で言葉を並べた。
「あんたはいつもそうやって他人のせいにして生きてきたんだな」
うるさいうるさいと言葉を跳ね除けてくるがめげない。
「そうやって他人のせいにしててもなんにもならないぞ」
そう言って帽子を深く被る。
そしてカバンから一通の手紙を彼女に渡した。
「俺があんたが怪しいと佐久間に伝えた時もそいつはあんたを信じていたんだ。絶対にあんたじゃないと」
そしてその場を後にする。
もうそいつの信頼を裏切ってやるなよ。
俺は部室にて昼寝をしていた。
昼はいつもこんな感じだ。
飯を食ったあと椅子に座って眠る。
すると急にドアが開いた。
「誰だ?」
「私です! 佐久間です」
ああ。件の依頼人か……。
「で、要はなんだ?」
「あの。ありがとうございました!」
と深く頭を下げる佐久間。
「俺は礼を言われるのが苦手だ」
そう言うと頭を上げる佐久間。
「湯花がさっき謝りに来たんですよ。でも正直に謝ってもらえてスッキリしました。ありがとうございました」
苦手だと言ってるのにまた謝ってくる。
「まぁいい。で、どうしたんだ? 許すも許さないもお前次第だ」
「最初は怒ってたんですが、あんなに真剣に謝ってくる姿を見て私はもう怒らなくてもいいと判断しました。なので許します」
そうか。それでいい。
んじゃ
「今回の依頼も
そう言って二度寝を決め込む。
ちなみに俺は授業を幾らサボってても良いという好待遇だ。
なぜなら俺は『相談屋』だからだ。
この相談屋は教師や生徒会の面倒事を全て押し付けられているだけあって大変なのだが、結構な好待遇であったりする。
ちなみに俺はこれを好きでやっている訳では無い。先生方の推薦で決まるんだ。
なんでこんな『不良生徒』を選んだのかが分からない。
「とりあえず次もサボりだな」
そして瞼を閉じた。
起きるとタイミングを見計らってたかのように一人の女子生徒が入ってきた。
「お金ならあるので助けてください!」
金髪の少女は入ってきて単刀直入に言った。
お金……か。まぁ相談内容次第だな。
ちなみに俺は長い間、相談屋を続けたことにより相手の心理を読み解くことが出来るようになった。
「そうか。お友達が不良にね……」
「なんで分かって!?」
そして立ち上がる。
「しかし、何時も思うんだが何故不良である俺に頼むんだ?」
「たとえ不良でもあなたに頼んだらなんでも解決するって」
そして俺は金髪少女の肩に手を置いてすれ違う。
「なんでもってのは買い被りすぎだ」
そして欠伸をし眠い目を擦りながら歩く。
そして帽子を被り直して気合を入れる。
「まぁ。こう言うのは相談屋の仕事じゃないと思うんだがいっちょやるか」
俺は学ランの前ボタンを全て開けてラフな格好になる。
「今回は緊急みたいだから報酬は後でな」
そして学ランのポケットに手を入れる。
「そんじゃ。
はい!第1話終了
今回はここまで!
学校公認サークルと言う謎設定。
ここでの意味は学校が独自に作ったサークルです。
そして色々と高待遇でありながらあまり気乗りしていない様子の主人公。
実は主人公は不良と呼ばれているんですよね。
理由は次回……。
今回はヒロインが出てこなかったですね。
それでは!
さようなら