東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 一輝は(性的に)身の危険を感じた。



 それではどうぞ!


第11話 人生相談?(ミッション)

side一輝

 

「あのー。すみません」

 コンコンと言う音が聞こえる。ノックだ。

 

「ん〜」

 その音に釣られて俺は目を覚ます。

 さて、仕事の時間だ。

 

 被っていた帽子を椅子の横に置き、「どうぞー」とノックに返事をする。

 するとガラガラガラと扉が開き、可愛い女の子が入ってきた。

 小柄で童顔、大学でこんな小動物みたいな子居るんだ。

「あ、あの! 私、依頼をしました和成 結乃(ゆいの)です!」

「ああ、君が和成か。依頼内容は人生相談だったよな」

 苗字がなんかどこかで聞いたような……。

 俺は紙とボールペンを取り出す。

 ちょっとカッコつけて取り出す時にボールペンを回してみたり。

「はい! 実は最近悩んでることがありまして……」

 正直俺に相談するのは間違っていると思うがそれでも仕事なもんで聞かざるを得ないのだ。

「実は……」

 俺は真剣にじっと次の言葉を言葉をしっかりとペンを握りしめながら待つ。

 そして数秒後和成が漸く口を開いた。

「せ! 先輩はっ!」

「あ?」

「先輩は好きな人とか居ますか!?」

 和成は俺の心に急に爆弾を投げつけてきた。

 その爆弾が俺の心にクリーンヒット。KOだ。

「……よし、人生相談はここまでだおつかれ」

 そう言って俺は和成の驚く顔を横目で見ながら荷物を持ち、部室から出ていくと真横から腕を掴まれた。

 俺は「なんだ」と睨みつけるとそこには俺の知っている人がいた。

「なんだ進奏」

「久しぶりだな、ここで会うのは。それにしても寂しい部室だこと」

 進奏は勝手に部室の中に入っていく。

 手を掴まれているので部室の中に引きずり込まれてしまう。

 それによって逃げられない状況に。

「何するんだ進奏」

「お前よぉ、人生相談くらいのってやってくれよ。俺の可愛い妹なんだ」

「……は? 妹?」

 そうして二人を見比べてみる。

 確かに口元とか髪質とか似ているかもしれない。

 そして何より和成という苗字。違和感があると思ったら進奏の苗字だ。道理で……。

 しかし妹さんもこの学校に通ってたんだな。素直に驚いた。

「そ、それで先輩は好きな人とか居ますか?」

「まだ言うか!! それまだ言うか!?」

 俺は実は恋愛という物にトラウマを抱えている節がある。

 昔は俺も好きな子が居たさ。だけどな、

「お兄ちゃんは私のモノなんです。勝手に他の人のところへ行ったら……私、何するかワカリマセンヨ?」

 怖すぎる。

 何も言ってないのに好きな人が出来る度にこう言われる為、一時期は飛鶴のことを人の心を読める超能力者だと思っていた頃もあった程だ。

 その為俺は恋愛にトラウマが出来てしまった。

 ちなみに俺が他の女の子と仲良くしてるのは非常にジェラシーらしいが宇佐見だけは許されていた。

 宇佐見は飛鶴にとっては姉さん的存在だったもんな。

 

 んで大学に入り、恋愛しようかなと好きな子が出来ないままズルズルと今に至り、再び飛鶴が居るため恋愛なんか出来たもんじゃない。

 今では昔よりは少し良くなっているが少し離れてた分、昔よりも俺に固執していると思う。

 だから今彼女なんか作ってしまったら本当に飛鶴は壊れてしまうかもしれない。

「はぁ……」

「まぁ、お前に好きな人が居ないのは分かった。んじゃ話の続きを聞いてやってくれ」

「ん? ああ」

 俺は諦め、再びいつもの椅子へと腰を下ろす。

 そしてペンと紙を再び取り出し、話を聞く体制に入った。

「すぅ……はぁ……」

 和成妹は深呼吸を繰り返し、気持ちを落ち着かせているようだ。

 ただ人生相談するだけなのにそんなに緊張するものなのか? そう思ったが多分ただならぬ事情でも抱えているのだろう。

 そうなったら全力でサポートしなくては、

「大丈夫だ。兄が着いている」

「う、うん」

 そして和成妹は息を大きく吸い込み、告げた。

「私、和成 結乃は先輩に一目惚れしました! 私と付き合ってください!」

 深々と頭を下げる和成妹。

「………………んで、なんか言ったがぁっ!」

 俺は全力で和成兄に頭を殴られた。

 勢い良すぎて上から叩かれたから机に勢いよく顔面を強打した、痛い。

「おい、それでも男か!? 鈍感系主人公でもこの場面でそれは無いぞ!! 逃げるのか!?」

 逃げる?

 そうだな。俺は逃げたかもしれないな。今後の未来を予測して恐怖を抱いたんだ。

 今俺が恋人を作り、飛鶴とあまりいられる時間が無くなったら。

 そして断れなかった。

 初対面だし、断ればいい。進奏の妹じゃなければな。

 兄の前でフる事が出来なかった。

「んじゃあ分かった和成妹よ」

「はい?」

 少し涙目のまま返事する和成妹。

「まぁ、お互い初対面だ。いきなりってのは無理だが友達からなら。ただし学校内限定でな。外で友達してると厄介なことになるんだ」

 俺は詳細は説明できなかったが軽く説明した。

 そして友達から始める事になるが、学校内限定の友達と言うこと、そしてお互いの事を深く知り、それでも付き合いたいと思うならばその時にまた告白して欲しいと。

 もしかすると俺から告白するかもしれないが、それをやったら飛鶴が黙ってないだろうなぁ。

「んだよ。せっかく俺にも弟が出来ると思ってたのにな」

「お前が兄とか死ぬほど嫌なんだが?」

「んだとぉ?」

 

「と言うか人生相談じゃなかったのか?」

「えーっと……告白って書くのが恥ずかしかったので……告白も人生に関係しているのであながち間違ってないです!」

 確かにそう言われてみると……そうかも。

「まぁとりあえずこれからよろしくな」

「はい!」




 はい!第11話終了

 今回は人生相談の筈が告白に

 そして新キャラ和成 結乃。

 これからの展開が楽しみです。

 それでは!

 さようなら
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