東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 校長に一輝のことが認められた。



 それではどうぞ!


本編(後)
第24話 最強の情報屋(犯罪臭)


side一輝

 

「えーっ!」

 

 翌日、俺らは昨日校長室であったことをメリーに報告したら滅茶苦茶驚かれた。

 まるでこの世の終わりのような形相だが俺と宇佐見はとても冷静に紅茶を飲んでいる。

 

「私は知らなかったんだけど、と言うか蓮子はどうやってその事を調べたの!? 普通に学生生活を送ってたらそんな情報は中々入って来ないよね!?」

 

 まぁそれが普通なんだけどな、今回は情報屋が居たから仕方が無い。進奏はなぜその事を知っているんだと言う様な情報をゴロゴロと持っている。この学校の事で進奏に分からない事は無いであろう。

 いつもその情報をどこで仕入れているのかは不明だがあいつの情報量に助けられた事も何度かある。

 その情報を聞いて宇佐見は来たんだろう。

 

「そうだよね。ははは」

 

 進奏の情報量を知っている宇佐見は苦笑いをする。

 まさかあいつ、情報を集める為にストーカーなんかしてねぇだろうな?

 

「でも良くあの校長先生が認めたね」

「ん? どういう事だ?」

「生徒間で堅物だって有名なんだよ」

 

 そうだったのか。俺にとっては結構優しそうな校長だって印象だ。

 だがまぁ、あんな風に退学させまくって居たらそりゃそんな噂も立つよな。

 確かに相談屋は優遇されるがその代わりルールが厳しい。こんな風に優遇されるからって相談屋なんて安請け合いはしないのが身の為だな。

 まぁ断る事が出来ないってのが現実なんだがな。

 

「そうなのか。まぁ俺は大丈夫だったんだしもう別に良いや」

「ありがとうね。しばらく見ない間にすごく強くなっててびっくりした」

 

 まぁ、めっちゃ頑張ったしな。

 相談屋は危ない事も多いからこれくらい強くならないと自分の身を守ることが出来なかったんだ。

 故に相談屋は学園内で最強で無ければならない。どんな状況でも冷静に分析出来る精神力が必要。学園生活でここまでのハイスペックを求められる事はそうそう無いよな。

 

「それよりも二人とも」

「「なに?」」

「なんで紅茶を飲んでるの!? ここ、学校だよね!? どこで淹れて来たの!?」

 

 そう、俺と宇佐見は現在紅茶を飲みながら会話を交わしているのだが、ここは別に家では無い。学校だ。俺らは今、学校で紅茶を淹れて飲んでいる。

 校長に見逃された翌日に俺は早速職権乱用をしているという事だ。

 

「俺、校則に関しては殆ど免除されてるから」

 

 その代わりもっと面倒で厳しいルールに縛られてるけどな。

 

「輝山君に関してはまぁ良いとして、蓮子はダメでしょ!?」

「これで私もふりょーデビューだね」

 

 悪い事は言わないからやめておけ。不良になっても全く良い事は無い。

 

「はぁ、頭が痛くなって来たわ……」

 

 宇佐見は昔から変わらないなと懐かしく思いながら哀れみの目を蓮子に向けた。

 頭脳が中学位で止まってしまっている。なんて可哀想な子、俺は君が可哀想で可哀想で……笑えてくる。

 

「そう言えば秘封倶楽部って普段は何やってるんだ? オカルトサークルなんだろ?」

「まぁ、オカルトサークルって言ってるけど降霊術をやっている訳でもなければ占いが出来る訳でも無いのよね」

 

 無い無い尽くしじゃないか。じゃあ逆にいったい何が出来るんだよ……。

 そう思っていると蓮子ははいはい! と手を上げてアピールを開始した。何か言いたい事があるんだな。

 

「なんだ?」

「私、星を見ると現在の時間と現在地がわかるよ!」

 

 星を見るだけでか!? これなら道に迷うことも無いだろう。いつの間にそんな力を身につけたんだろうか。昔は方向音痴だった様な気がしたが……俺の読心術みたいに生活する上で必要不可欠になったから会得したって感じか?

 俺のこの読心術だって最初から持っていた訳では無い。相手の嘘を見抜く必要があったからそれに応じていつの日かできるようになっていた。

 

「私は境界の境目が見えます。あなたは他の世界、平行世界(パラレルワールド)って信じる?」

「やっとオカルトっぽい話が出て来たな。まぁ、この世界があるんならあるんじゃないか? 世界は一つだけってのは人間の決めつけだ」

「中々いい筋ね」

 

 まぁ、蓮子の大体の心を読んであるってのはわかった。俺には嘘はつけないから恐らくこの心は本当の事を言っているだろう。

 それにしてもパラレルワールドかぁ。考えたことも無かった。

 俺らの別の未来、あったかもしれない未来の話か。少し気にならないと言えば嘘になる。

 

「二人はそんな力を持っていたのか。確かにオカルト的な力を持っていた訳だな」

 

 そこで俺のも言おうと思ったが、読心術の事は言うべきでは無いだろう。心を読み取るなんて気持ち悪い以外の何物でもないと思うしな。

 

「それでどんな事をしているのかだっけ? 実はね、これと言ったことはしてないの。いつも蓮子とお茶会したり」

「会というには少ないけどね」

「蓮子の突発的な行動に付き合ったり」

「それは危ないからやめなさい」

「酷い!?」

 

 蓮子の突発的な行動は幼馴染である俺が想像つかない訳が無い。大方、山でも探検しようとしたりしたのだろう。だが危ないからそういう事はやらないで欲しい。

 

「んじゃあやる事ないなら俺の手伝いを頼めるか?」

「「手伝い?」」

「ああ、別にアシスタントをつけたらダメなんてルールは無いからな」




 はい!第24話終了

 次回からまた物語が進んで行く予定です。

 それでは!

 さようなら

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