東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 服屋にてイチャイチャしている結乃と一輝を見て蓮子が死にかけた。



 それではどうぞ!


第29話 営業妨害だ(ミッション)

side一輝

 

「すみません!」

 

 俺が店員さんを呼ぶと一人の店員さんが出て来た。人当たりの良さそうな営業スマイルをうかべ、こちらへ来た。

 

「ご注文ですか?」

「はい。俺はこのオムライス、ドリンクはコーラで和成妹は?」

「なんでしょうか……和成妹と呼ばれるのは寂しいですが……私はこのハヤシライスで」

 

 店員さんは俺と和成妹の注文をメモすると注文を厨房に伝えるために戻って行った。

 久しぶりにここに来たので少し内装を見てみる。すると少し内装は変わっていたものの、殆ど昔のままだ。変わらないあの暖かい雰囲気。

 あたたかい光に静かな雰囲気、とても落ち着ける空間だ。しかも立地もいい。ここは少し高い位置に建てられているため、窓からの景色も最高だ。俺的にはもう少しこのカフェは人気になってもいいと思うが、この物静かな雰囲気がこのカフェの良い点の一つなので、これ以上増えても良くないのかもしれないな。

 

「先輩はこういうところよく来るんですか?」

「良くというか……昔はこういう所によく来ていたんだけど最近は来ていなかったな。街が変わるなら俺も変わるってことだろう」

「その理論は分かりませんよ……」

 

 まぁ、月日が経てば人も変わるってことだ。

 それにしても、何度来てもここはすごいなと思う。俺たちの元々住んでいた場所は結構な田舎だった。

 近くにコンビニはないし、ましてやスーパーなんてなかった。近くに小さい学校が幾つかあるだけだ。

 そんな辺境の地に建っていた施設だったのだ。

 

 そのため、こっちに来てから初めて見るものも多く、色々と驚いたりもした。

 一番驚いたのはバスの本数だ。あっちだと一時間に一本だったのに、こっちに来てみたら直ぐに次のバスが来るんだからびっくりした。

 

 そんな話をしていると注文した料理が届いた。

 とても美味しそうで、久しぶりに見るその料理たちは俺の食欲を駆り立てる。

 

 このカフェ特製オムライスだ。スプーンを入れてふわふわ卵とケチャップライスを同時に口に含む。

 うん。ここのオムライスは変わらず美味しい。特にこのふわふわ卵は素晴らしい。俺は固い卵はあんまり好きではない。その情報をどこで仕入れたのかは知らないが、飛鶴が「このふわふわ加減がすきでしたよね」と完璧なオムライスを出してきた時は驚いた。

 

「このハヤシ、美味しいですね」

「ここの料理は基本的に完璧だ。どれを頼んでも基本的に外れない。ここのマスターが完璧主義だからだ」

「でも先輩がオムライスって可愛いですね」

「俺は卵系ならなんでも好きだぞ?」

 

 そう言って俺ももう一口パクリ。

 

「そういえば先輩知ってましたか? 先輩、一部の人たちからは今世紀最優(さいやさ)のヤンキーって呼ばれているんですよ」

「なんだそれは……褒めているのか貶しているのかどっちなのかが分からない。反応に困るぞ」

 

 でもヤンキーっぽいってのは認めよう。たまに恐喝してきた相手を恐喝し返したりしているしな。これはあれだな、良い子は真似しないでねってやつだな。

 それにしても最優ってのはどうしてかわからん。俺は優しくした覚えなど微塵もない。

 俺は基本的に気心知れている奴にしか優しくしないので優しいって噂が広がるはずがないのだ。

 

「どこでその噂が広まったんだ……。営業妨害だ」

「なんで!? 依頼を呼び寄せるために優しいって思って貰えた方がいいんじゃないんですか?」

「俺的には今の傍若無人で人の心を持っていないんじゃないかと思われていたようが楽なのだが」

「そんなこと思われたこと過去一度もありませんよ!?」

 

 そんな馬鹿な。俺は結構冷たくしていたからそう思われているに違いないと思われていると思っていたんだが。

 依頼が多いとその分だけ仕事量が増える。それも、大して重要じゃないことまで俺の元に来る。この仕事は仕事の大変さを加味された報酬なので、大変な仕事を1個こなしたら重要度が低い仕事を10個こなしたレベルの報酬が手に入る。

 つまり、大変な仕事を1個こなせればそれでいいのだ。

 

 今やっているデートの依頼は多分重要度低めと判断されるだろう。だが俺にとっては知らない仲じゃないんだから俺の中では重要度高めになっている。

 

「確かに先輩なら大変なのでも達成できるでしょうが……ちなみに大変なのってどんなやつですか?」

「そうだな……相談屋ってのは学内以外からも依頼を受け付けているんだが、たまに警察から手伝ってくれって依頼が来ることもあるんだ。その中にある銀行強盗を捕まえた時が一番大変だったな」

「先輩の大変のベクトルが違いました……」

 

 でもこれくらいなもんだろう。恐喝は逆に臨時収入が入ってラッキーだし、泥棒、強盗退治は俺の足の速さで余裕で追いつく。

 唯一銀行強盗は充分な準備をしている可能性があるため、少し厄介なのだ。

 でもまぁ、銃の無いこの日本だったら武器がナイフってことが多いのでそんな装備じゃ俺の相手じゃない。

 

「さて、食べ終わったか。次に行くか」

「はい!」

 

 そして俺たちはデートを再開した。このあとも楽しくデートを行うことに成功。今日のデートは個人的には大成功だ。

 

「今日はありがとうございました」

 

 ぺこりと頭を下げる和成妹。

 

「どういたしまして」

「最後に良いですか?」

「どうぞ」

「え……と、結乃って呼んで貰えませんか?」

 

 それは俺にとってはハードルが高いおねがいだった。

 宇佐見でさえ苗字読み、飛鶴は妹みたいな存在だからまだ下の名前で呼べる。

 そもそも俺は人との距離をとるために苗字読みで呼んでいるのだ。

 でもこれは依頼だ。最低な考え方かもしれないがこれなら呼べるかもしれない。

 

「……結乃」

「はい! 先輩」

 

 俺が結乃と呼ぶと顔を赤らめて返事をしてきた。どうやら喜んでもらえたようでよかった。

 

「今日は本当にありがとうございました! さようなら~」

「ああ、じゃあな」

 

 さようならの挨拶をしてから俺は振り返った。

 ところで迷っていたらデートが終わってしまったが、ずっと後ろを着いてきた2人には突っ込むべきだろうか。

 まぁ、いいか。あいつらは害はない。どうして尾行なんて真似をしたかは知らないが何か理由があるのだろう。

 

 さて、帰って飛鶴の美味い飯でも食べますかね。

 

「お兄ちゃん、遅い」

 

 案の定、怒られました。




 はい!第29話終了

 今回でデートは終了です。

 それでは!

 さようなら
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