東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜   作:ミズヤ

32 / 51
 はい!どうぞみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 飛鶴が一輝の事を探るために動きだした。



 それではどうぞ!


第32話 忠告(ミッション)

side一輝

 

 俺は今日も今日とて講義をサボって部室に居た。今日ばかりは来たくはなかったが、仕方がなかったのだ。来なかったら写真をばらまくと言われたので来なくてはいけない状況だったのだ。

 ちなみにこんな仕事(こと)をやっているとこういうことは度々ある。しかし、今までの脅しの内容はどうでもいい事だったので無視して返り討ちにしていた。

 しかし、今回のは今までの事とは訳が違う。これに従わないと宇佐見や飛鶴が……。自分の身を犠牲にしてでも守り抜いてみせる。

 

 と、そこでやってきたようだ。この足音、あの男たちの足音だ。地獄の時間の始まりの様だ。

 

「よう、ちゃんと来たようだな。おい、お前ら」

「「はい!」」

 

 一人の男が指示をすると二人の男が俺を取り押さえる。別にそんなことをしなくても逃げたりする気は無いんだがな。そして動けなくなったこの俺を男たちが殴り続けるという腸が煮えくり返りそうな内容だ。危うくこの男たちを殴り飛ばしてしまいそうだ。

 でも俺が殴りそうになると男は写真をチラつかせてくる。これが非常に俺の神経を逆撫でする。こいつら絶対にぶっ飛ばしてやる。あんな写真さえなければ一瞬であいつらを……っ!

 

「おいおい、あんまり痛めつけんじゃねぇぞ。こいつが入院なんかして教師陣にバレると厄介だからな」

 

 教師陣にバレることをこいつらは異常に嫌う。基本的に俺たち相談やがボコられたからと言って教師陣は無干渉なのだが、弱みを握るなどの卑怯な方法でボコった場合、警察で言う公務執行妨害的なので厳罰が下るのだ。そこら辺は俺も詳しくはない。規約にもガイドブックにも乗っていないから裏のルール的なものなのだろう。以前にそれで退学処分が下った人がいたのだとか。

 だからこれは男たちにとっても教師陣に知られたくないことってことだ。そしてこれは男たちの弱みにもなる。でもこれをチクッたりなんかしたら速攻あの写真が出回ること間違いないだろう。だから今この切り札を切るのは悪手だ。

 さらに俺はあんまり教師を頼るのはあんまり好きじゃない。教師の力に頼らずに俺はこの状況を切り抜けてみせる。

 

「お前、人形なんじゃないのか?」

 

 男の一人が俺を見ながら呟いた。

 多分何度殴っても顔色一つ変えない俺を見て、そう思ったのだろう。でも俺だって当然人間だ、痛みを感じないなんてことはない。ただ、こいつらの拳は我慢できるほどだって事だ。

 でも同じところを何度も殴られたら流石に痛いな。昨日の傷も癒えていないというのにされに殴られて……。

 

「いってぇな」

「やっぱりお前も人間か。って、なんだぁその反抗的な目は?」

 

 俺が睨みつけるとやはり写真をチラつかせてくる卑怯な男たち。やっぱり俺の神経を逆撫でするのが得意なようだ。

 せめて一発だけでもいいから殴りたい。

 基本的に依頼以外で暴力を奮ってはいけないが、相手から暴力を奮って来た場合、それは正当防衛になる。

 しかし、俺みたいなやつをこんなにいたぶって何が楽しいんだか……。

 

 こうして俺は講義が終わるまでずっと殴られ続けた。

 

 講義が終わり、やっと解放された俺は校門から出るとそこには見知った人物が居た。

 

「ん? 宇佐見、メリー、進奏、結乃……みんな揃ってどうした?」

「とある伝から輝山君が変な事件に巻き込まれているんじゃないかって通報があったのよ」

 

 ……宇佐見に通報? それってもしかして、もしかしなくとも飛鶴しかないよな。ってことは飛鶴に勘づかれていたのか?

 でもどうしてだ? 昔から飛鶴は妙に勘が良いところがあるから気を付けていたつもりだったのに勘づかれていたとは……。

 

「一輝、何があるんなら俺らに相談してくれ」

「先輩の役に立ちたいです」

 

 和成兄妹もそう名乗り出てくれる。しかし、今回の件は絶対に他人の手を借りる気はない。俺一人の力で解決しないといけない。これは俺の問題だ。この相談屋のいざこざを他人にもちかけるつもりは毛頭ない。

 そう考えて断ろうとした時だった。めりーが一歩前に出てきた。

 

「私はあなたと関わっている回数は少ないけど、それでも私たちは相談屋の仲間なのよ」

 

 俺は仲間に引き入れたつもりは無いけどな。そう言いかかったけども、流石にこの場面でこれを言うほど空気が読めないわけではないので、これは途中で飲み込んだ。

 

「そうだよ! 私たちは仲間だからなんでも言って」

 

 普通ならここで言うのだろう。それが本の世界でのテンプレパターンってやつだろう。しかし、今回の俺の意思は硬いので絶対に言わないと決めたら絶対に言わない。

 

「話すことは何もない」

 

 そう言ったが、進奏は俺のことを呆れた目で見てきていた。あの目は全てを見透かされているみたいで気持ち悪い。

 そんな事を考えながら怪訝な目で進奏を見ていると、真相はこっちに近づいてきて耳打ちをしてきた。

 

「大切な人のために身を粉にするのはいいが、あんまり自分を虐めすぎるなよ」

「ご忠告感謝する」

 

 やっぱり進奏には見透かされていた様で気持ち悪い。やっぱりこの自称親友様には勝てないか。

 それにしてもあれ、どうしたものかね……。全くさくが思い浮かばない。大切な人のためだからいつも良い身長になっているんだな。

 でもあいつらだけは絶対に殴る!




 はい!第32話終了

 果たして一輝はどうなってしまうのか?

 それでは!

 さようなら
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。