東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 一輝の事件全て解決! 二人の絆が証明された。

 しかし、相談屋の物語は終わらない。今度はどんな物語が展開されるのか?



 それではどうぞ!


第38話 落ちてきました

side一輝

 

 あの事件から三日が経った。しかし、学校側から何もお咎めがないということは本当にあいつらはこの部室であったことを口外していないのだろう。

 それなら俺も一安心だ。今まではあいつらが来るからって碌に昼寝も出来なかったが、これからは安心して昼寝が出来る。

 ちょうど昼時だ。窓から丁度いい日差しが入り込んできて、眠気を誘う時間帯。この眠気に勝てる者など誰一人いない。

 そして、俺はいつも通りにキャップを深く被り、腕を組んで寝る体勢に入る。その時だった。

 

 急にガタガタと物凄い音が鳴り始めた。

 その音がなんだろうかと疑問を持ってキャップを上げて周囲を確認しようとした瞬間、俺は地獄のような光景を目にした。

 この部室は廊下で繋がっているものの、元々は古いプレハブ小屋らしい。なので、老朽化が進んでいるのだとか……。

 

 そこまでいえば何を目にしたのかわかるだろう。

 俺は危機感知能力は人一倍優れているので直ぐにバッグを持って部室からは飛び出して、廊下に滑り込んだ。

 すると、部室の天井が崩落してきて、部室全体を押し潰してしまった。

 俺が見た時には天井が歪んでいたからもうすぐ崩落するかもと思っていたが、こんなに直ぐに崩落してくるとは思わないだろう。どれだけメンテナンスをしていないんだよ……。

 

 命の危機にあったが、そこまで危機感を感じておらず、俺は大学に不満を漏らしている。

 仕方がないか……これを一応校長に話してから今日はもう授業を受けるしかないか。

 そうと決まれば早速校長室にやってきた。

 

「校長、少し話が」

「なんだ? 輝山君じゃないか」

 

 どうやら仕事をしていたようでパソコンに向かって俺と話しながら何かを打っている校長。

 この際その状態でもいいので、話を聞いてもらうことにする。

 

「実は校長、相談屋の部室がかなり老朽化していたようで、天井が落ちてきました」

「なに!?」

 

 すると、校長は信じられないとでも言いたげな様子で俺の事を見てくる。しかし、俺にとっては校長がそんな反応の方が信じられないんだが……老朽化なんてよくある話だろう。なのになんで信じられないとでも言いたげな様子なんだろうか。

 

「まぁ、分かった。修理を依頼しておく。その間は相談屋の仕事は休んでいてもいいぞ」

「わかりました」

 

 俺の唯一の収入源が途絶えてしまった!

 これは非常にまずいことになってしまったかもしれない。このままでは飛鶴に貧しい思いをさせてしまう。それだけは避けなくてはならない……。

 最悪俺だけならば進奏の家に厄介になればいいが、そこに飛鶴を連れていくのはまずいだろう。俺は多分その瞬間、高校生を連れ込んだとして社会的に抹殺されてしまう。

 

 宇佐見は正直あんまり迷惑をかけてたくないんだよな……本人は何時でも頼ってと言ってくれているが、そうも行かないのが現実だ。

 

 どうしたものか……早急に対策を打たなくてはならない。

 

 でも、今ここで考え込んでいても仕方が無いので教室に向かうことにした。

 俺は今、大学生ながらリストラされたサラリーマンのような気分を味わっているぞ。

 

「はよー」

「はよーってもう昼だぞ〜って、えぇぇぇっ! 一輝が教室にきた!」

 

 いつも通り騒がしい進奏である。そんな進奏を無視して俺は自分の席に座ると、キャップを深く被り、部室に居る時のように寝始めた。

 部室が使えなくなってしまったのは痛いが、この席もなかなか日光の温もりを感じて悪くない。昼寝場所としては当分ここで問題ないかもしれない。

 

「って、教室に来て速攻寝るのかよ……お前には部室という絶好の昼寝スポットがあるだろう?」

「崩落して使えなくなった」

「おう……それは災難だったな」

 

 崩落したということは勘のいいこいつなら相談屋のことにも気がつくだろう。

 そして俺はこいつには家庭事情は殆ど話している。唯一話していないといえば、飛鶴のことだけだ。なので、進奏は小声で聞いてくる。

 

「お前、大丈夫なのかよ……前に相談屋の報酬だけで生計をやりくりしているって言っていたけど」

「正直大丈夫じゃないな……今月は大丈夫だけど、工事が長引いたら最悪もやし生活だ」

「じゃあ、俺んち来いよ。お前ならお袋も歓迎だって言っているぜ」

 

 前にも進奏の家に行ったことはある。その時に何故か気にいられてしまったらしく、ことある事に家に来いと誘われるようになってしまったのだ。

 しかし、今だけは厄介になる訳には行かない。飛鶴を連れていく訳には行かないし、かと言って一人にする訳にも行かない。

 何かほかにバイトでも始めようかな。

 

「なぁ、お前は俺に合いそうなバイトって何か知っているか?」

「お前にか……そうだな、当たり屋?」

「それは事件に発展しそうだし、大怪我しそうだから却下だ。しかし、なんでそれなんだ?」

「お前って頑丈そうだし、ずる賢いから裁判になっても勝てそうじゃん?」

 

 おすすめされた理由が酷すぎるんですが……。

 

 それにしても、今回の被害は甚大だったようだ。俺が活動出来なくなることによって相談屋に相談出来なくなる。つまり学園内で事件が多発する危険性が大だ。

 それに俺に報酬も入らなくなる。それは収入が無くなるのと同じ感じだ。つまり、俺の家計が回らなくなる……どうしたものか……。

 

 このあとの授業は元々寝るつもりだったが、そのことについてずっと考えていたせいで寝ることが出来なかった。

 重要な建物ならもっとメンテナンスをしていて欲しかった。

 

 この時、俺はまだ気がついていなかった。そんな俺の様子を見て口元を歪めて笑っている人物がいることに……。




 はい!第38話終了

 波乱の展開。部室が倒壊してしまいました。
 しかし、これは本当に老朽化の問題なのでしょうか?

 それでは!

 さようなら
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