東方現代物語 〜最強の相談屋が華麗(物理)に事件を解決します〜   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 罠に嵌められた一輝たち。絶体絶命かと思われたが、一輝の機転により逃走成功。

 果たして一輝たちは逃げ切ることが出来るのか?



 それではどうぞ!


第47話 もうおしまいだ

side一輝

 

 屋敷から飛び出し、俺たちは走り続ける。

 俺は二人の手を取り、二人を引っ張っているような状況だ。しかし、その状態では体力の消耗が激しい。ずっとこの状態で走り続けることは出来ない。

 厄介なことのなってしまったものだな。

 

 ここで俺が奴らを返り討ちにするのも吝かではないが、そうなった場合、ほぼ確実に退学だろう。

 そうしたら飛鶴になんて言ったらいいんだろうか。

 

「……輝山君。輝山君はあいつらを倒せる?」

「これだけの広さがあれば行けるな」

「じゃあさ、」

「お前らが依頼するってのは却下だ」

「え、なんで?」

 

 これには列記とした理由がある。

 実は以前にも相談屋に複数人所属していたことがあったんだ。その時から決まっていたことだが、

 

「相談屋の協力者含め、本人は相談屋に相談をすることは出来ない」

「え、そんな」

「だからその手はもう使えない」

 

 前の一見ではまだ宇佐見たちは協力者にはなっていなかった。俺が一方的に秘封倶楽部にスカウトされていただけだった。

 だが、今回は二人は協力者だ。

 これを破ってしまうと一発退学になる可能性がある。それくらいに重いのだ。

 

 そんな危険を冒してまでこいつらを追い払う意味などない。ということで俺たちは逃げ続ける。

 

 かなり走っただろう。

 森の中に入り、俺たちは奴らから逃げ切ることに成功した。だが、

 

「もう真っ暗だな。道も何も見えない」

 

 俺たちは必死に走っていたせいで道に迷ってしまった。

 この状況はかなりまずいな。

 

「空が葉っぱで隠れていて方角が分からない」

 

 どっちに走れば元の道に出ることが出来るのかが全く分からないので迂闊に動くことが出来ない。

 だけど、こちらの方に向かってきている足音は聞こえていた。この足音は人間の足音だ。

 

 どうやらまだ俺たちを探していたようだ。この状況で見つかるのは避けたいのだが……。

 それにこの状況では走るのは危険すぎる。

 かくなる上は二人を逃がすために俺が戦うというのもある。これは本当に最終手段だけどな。

 

 そうして警戒しながら音のする方角を見ていると、なんと宇佐見と似たハットを被った少女がでてきた。

 

「んーこの場所に逃げ込むのはナンセンスかな」

 

 その少女は俺たちを見るなりそう言ってきた。

 俺は先程の男たちではなかったのを見て警戒を解く。そして、その少女を見て既視感を覚えていた。

 この少女、どこかで見たことがある気がするのだ。

 

「あ、さっき質問に答えてくれた人」

「覚えてくれてたんだ。へぇ〜君って結構昔のことでも覚えているタイプ?」

「いや、すぐ忘れるが」

 

 というか、ついさっき出会った人の事を覚えることと昔の事を覚えていることは関係ないだろう。

 それにしても、どうしてこの人がこんな薄気味悪い森に? しかも夜だ。この辺りは真っ暗で何も見えないはずだ。

 

 少し気になる人だな。

 

「まぁ、とりあえず早くこの場所を離れた方がいいよ。君たち、追ってに追われているんでしょ? もうすぐ傍に来ているよ」

 

 この少女の言っていることが本当なのだとしたらかなり危険だ。早くこの場所を移動しないとまずいな。

 しかし、この何も分からない状況で行動するのも危険だ……。やっぱり俺がこの場を引き受けて二人を逃がすしか……。

 

「ねぇ、あっちの方に空が見えるポイントがあったよ」

「本当か!」

 

 宇佐見に空を見せることが出来れば方角を調べることができる。

 この少女が嘘をついている可能性も考えられるが、今はそんなことを考えている暇はない。とりあえずその教えてもらったポイントに行ってみてから考えよう。

 

「二人とも、あっちの方に行くぞ」

 

 そんな感じに歩いていくと、なんと本当にそのポイントに光が差しており、上を見てみると綺麗な空が見えていた。

 星がキラキラと輝き、月もとても大きく見える。街中だとこんなに綺麗な空を見ることは出来ないだろう。

 

 しかし、これで宇佐見に月を見せれば方角を調べることができる。

 俺はこの森の街からの方角はわかっているため、あとはここからの方角を調べるだけなんだが――

 

「おい! 見つけたか!」

 

 どうやら時間切れのようだ。こっちの方へ物凄い勢いで走ってきている音が聞こえる。

 俺は仕方が無いので、宇佐見たちに注意が行かないようにその音の方に向かっていく。

 

「宇佐見。方角が分かったら東の方に走れ。そうしたら街に出ることができる」

「え、輝山君?」

「気をつけて帰れよ」

 

 それだけ言って俺は走り出した。

 もうこうなってしまっては仕方がない。退学上等だ。ただし、宇佐見たちには指一本触れさせない。

 指をポキポキと鳴らしつつ、男たちの前に立ふさがる。

 

 そうして俺を見つけた男たちはニヤリと笑った。

 

「もう鬼ごっこはおしまいか?」

「あぁ、もうおしまいだ」

 

 確かにおしまい。だが、今度はタダでやられると思わないことだ。

 

 俺の事を取り囲む男たち。

 一人で戦うことが出来なくて、大勢で集まって一人の人間を袋叩きにして喜んでいる奴らに負けるような俺じゃない。

 

「あー、帰ったら飛鶴になんで言おうか」

 

 相談屋が喧嘩などしたらこんな森の中でも直ぐにバレてしまう。そのため、隠し通すことは出来ないだろう。

 そうなったら俺は退学だ。

 

 どうしたものか……。

 

 そうして俺は男たちと戦いを始めた。




 はい!第47話終了

 やばい展開になってきましたね。

 自分の事を犠牲にして蓮子たちを逃がした一輝。どうなってしまうのでしょうか。

 それと無意識の恋 Second stageの後書きでも書いたのですが、リアルの都合にて無意識の恋 Second stageの次回投稿は再来週となります。
 こちらの方は問題なく投稿できるかと思いますが、もしかしたらこちらも次回は再来週となるかもしれません。
 転生者は気まぐれ勇者の方は貯め書きが腐るほどあるので毎日投稿は継続出来ます。

 それでは!

 さようなら
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