問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ? 作:天月照詠
白夜叉がそう宣言すると何やら聞き覚えのない鳴き声が空に響き渡る。
「この鳴き声、聞いたことがない」
「ふむ、あやつか。おんしらを試すには丁度良いかも知れんの」
白夜叉が手を上げると一匹の獣が空から姿を現す。
頭と翼は鷲、下半身は獅子、さらにその大きさは本来の鷲をも獅子をも上回る大きさだ。
「一体コイツはなんだ?」
「もしかして……グリフォン!?」
コイツがグリフォンだと!?
そんな幻獣までいるのか箱庭には?
って思ったけど十六夜が世界の果てに行った時にジンたちがそんなこと言ってたな。
「ほう、知っておるのか?そう!やつこそは鳥の王にして獣の王であり、このゲーム盤での空の管理者である。力、知恵、勇気を兼ね揃えたギフトゲームを代表する幻獣の一角じゃな」
そう白夜叉が自慢しながら胸を張っているがはっきり言って全員目線がグリフォンの方に行ってしまっているので見ていないし聞いていない。
白夜叉が手を2回たたくとグリフォンが俺たちの前に降り立つ。
「では、このグリフォンに跨り、この湖畔を一周してくることを試練としようかの」
「随分簡単そうだな」
「そうでもないぞ?このグリフォンは認めたものしか背中に跨ることを許さぬ。力、知恵、勇気をもってグリフォンに認められなければギフトゲームを始めることすらままならんぞ?」
白夜叉がもう一度手を叩くと俺たちの前にギフトロールが現れる。
『ギフトゲーム名 "鷲獅子の手綱"
プレイヤー一覧 :春日部 耀、久遠 飛鳥、逆廻 十六夜、池上士人
クリア条件:グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。
クリア方法:力、知恵、勇気の何れかでグリフォンに認められる。
敗北条件:降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開始します。
サウザンドアイズ 印
「さて、誰がやる?」
「私!私がやりたい!」
おぉ、いつも静かそうな春日部がやけにやる気だ。
「たとえグリフォンに認められたとしても跨って飛ぶのは標高の高い湖畔だ、相当の寒さになるぞ?そんな服装で大丈夫か?」
「大丈夫、問題ない」
……おい、誰だ!いまフラグ乙!って言ったの。
「いま、何か変な言葉が聞こえたきがするわ」
「俺もだ」
「俺も」
「??」
どうやら春日部には聞こえなかったらしい。
「んじゃ、行ってこいよ」
「頑張ってね、春日部さん」
「面白いことをしてくれることを期待してるぞ?」
「うん!頑張る、期待に添えるかはわからないけど」
春日部はそう言いながらグリフォンの方に近寄っていった。
おまけ:ここはセリフオンリー、状況は想像してね♪by天月
十六夜「にしてもお前って意外と食いっけあったんだな士人」
飛鳥「えぇ、私も意外だったわ」
士人「ん?あぁ、いや俺シリアスな空気が嫌いなんだよ」
飛鳥「……ガルドのときにあれだけのことをしておいてよく言うわね」
士人「まぁ、そこは気にすんなよ」
白夜叉「まぁ、あのあとおんしが私に決闘を挑んでくれれば面白かったのだがのう」
士人「ん?白夜叉、来てたのか?」
白夜叉「うむ、あちらで一人扇を広げておっても寂しいからの」
士人「な~るほど、白夜叉は寂しがり屋だったわけだ」
白夜叉「なっ!?」
十六夜「ヤハハッ!さすがの魔王さまも一人じゃ寂しいってか!」
飛鳥「あらあら、可愛いところもあるのね魔王白百合ちゃん♪」
白夜叉「違うわ!ええい温かい目で私を見るな!頭を撫でるな!黒ウサギ!私を助けてくれ!」
黒ウサギ「……………………ハッ!」
白夜叉「おいぃぃ!?出番無かったからって寝るなぁ!?」
黒ウサギ「ね、寝てませんよ!?」
白夜叉「嘘じゃ!?ええぃ!それはいいから私を助けろ!」
黒ウサギ「は、はい!少々失礼します!」
十六夜「おっと」
飛鳥「あら」
士人「ん?」
黒ウサギ「大丈夫ですか白夜叉様」
白夜叉「ふぅ~助かったぞ……おい」
黒ウサギ「はい?どうかしましたか?」
白夜叉「なんで、私を抱っこしておるんじゃ~!」
飛鳥「駄々をこねた子供みたいね」
十六夜「黒ウサギはそれを諌める姉さんってか」
士人「微笑ましいもんだ」
白夜叉「おんしら…………その目はやめろ~!」
春日部「向こう楽しそうだなぁ」
天月:予想外におまけが伸びちゃった~