問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ?   作:天月照詠

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第二十二話「だからお前は魔王じゃない」

「なんじゃ、ジョーカーのカードか?しかし、このようなジョーカー、箱庭のトランプにあったかの~?」

「えっ?」

「箱庭のジョーカーは一般的には道化、もしくは既に消失した魔王を使っておるからのう」

「てことはこの絵柄はかつての魔王ってことか?」

 

だとしたらコイツは……

 

「さぁの、残念ながら私は東のホストマスターであり魔王ではあるがほかの魔王をすべて知っておるわけではないのでの」

「って!そういえば白夜叉様が魔王だったのはもう数百年も前のことではないですか!?」

「なに!?てことは元魔王なのかよ?」

 

黒ウサギのある意味爆弾発言に十六夜が突っ込む。

 

「ホホホ、さて、どうじゃったかの」

「そういやぁ士人、お前さっき白夜叉が魔王って名乗ったとき否定してたよな?なんか根拠でもあんのか?」

「なぬ?本当かおぬし」

 

ちっ!十六夜め、いらんことを。

 

「まぁ、確かに言ったな」

「なんでだ」

 

はぁ~めんどくせ。

 

「まず、白夜叉が魔王だったとして、魔王にコミュニティを壊された黒ウサギが白夜叉に協力を求めたり手を借りたりはしない。例え白夜叉がいいやつだったとしても魔王という存在が黒ウサギに嫌悪感をもたらすだろうからな」

「なるほど」

「黒ウサギのせいでバレたではないか」

「く、黒ウサギのせいですかぁ!?」

「話はまだ終わってないぞ」

「なんじゃ、まだあるのか」

「ある、お前がサウザンドアイズの幹部だということだ、コミュニティの幹部に魔王を置くとか周りを脅すことにしかならんからな。サウザンドアイズは商業コミュニティらしいな」

「ふむ」

「そんなところの東側を任せられるやつが魔王では商売とて買い手がなくなってしまう可能性は大いにある。故にお前は魔王じゃないか、魔王としての危険性がないか、のどちらかだ」

「むぅ、私の発言だけでそこまで判断するか」

「士人さんって意外と頭が良かったんですね」

 

あぁ!?

 

「黒ウサギ、あとで捻る」

「な、何をですか!?」

 

黒ウサギはサッと耳を抑えていた……フハハ、わかってんじゃねぇか。

 

「あとで覚悟しとけよ」

「いやです!」

 

まぁ黒ウサギの相手はこのくらいにしておいて。

 

「実は一番明確な理由があるんだよ」

「………………まだあるのかの?」

「あぁ、一番の理由がな」

「なんじゃ?」

「それはな……」パチンッ!

 

………………

 

「なにも起きねぇぞ?」

「呼びましたか?」

「うおぉ!?」

 

俺が指を鳴らすと十六夜の真横に俺たちがサウザンドアイズの店先であった割烹着の店員がいた。

 

「魔王が部下の店員にやられるとか俺的にねぇ」

「一番曖昧な理由ではないか!?というかおぬしどうやってここに来た!?」

「看板娘ですから」

「意味がわからん!しかも自分で看板娘って言いおった」

「意外と人気なんですよ?私」

「知らんわぁー!」

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