問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ? 作:天月照詠
「さて、それでは鑑定も済みましたし、コミュニティの方へ参りましょうか」
白夜叉をさんざんいじり倒した俺たちはサウザンドアイズからでて、黒ウサギのあとについて行っている。
「魔王って全員あんな感じなのか?」
「そんなわけ無いでしょう、白夜叉様が魔王だったのは数百年も前のこと。かなり丸くなっておられるのです」
「なるほどねぇ」
「というか白夜叉みたいなのにコミュニティ壊されるのは想像できねぇけどな」
十六夜の言葉に俺たちは白夜叉に最初にやったことを思い出し軽く腹筋を崩壊させた。
「いやぁ、それにしてもうまく決まったよなぁ」
「士人は中継役しかやってねぇだろうが」
「一番重要なところだろうが」
「でも、あそこで白夜叉を縦向きにするとは思わなかった」
「あのままだとダメージなく十六夜の方に行きそうだったからな」
「それにしてもお嬢様が参加するとは意外だったぜ」
「するに決まってるじゃないのあのままだったら私、ぼっちじゃない」
「まぁ、たしかに」
あの状態では参加できなかったよなぁ
「そこで俺はお嬢様の方に白夜叉を蹴り飛ばしたってわけ」
「なるほど」
「でも、どうやってあの店員を焚きつけたの?」
「士人のせいで印象最悪だったのになぁ?」
「ちょ、俺のせいかよ」
「おう」「うん」
「……OTL」
まぁ、ホントは気にしてないけど。
「で、どうやったんだ?」
「え~っと実は……」
「私が久遠さんを焚きつけたんですよ」
『わぁ!?』
またもや登場割烹着!
「またか!」
「ホント、どうやって現れてるのかしら」
「全然気配感じなかったぞ」
「匂いもしなかった」
「看板娘たるもの、店内の清掃をしていようが休憩していようがお客様が来た場合はすぐに入口に行かなければなりませんので」
「看板娘クオリティってやつか」
すげぇな看板娘って。
「ていうか店放置してきていいのかよ」
「もう、店は閉めたので問題ありません」
「へぇ、それで?お嬢様を焚きつけたってのはどういう事なんだ?」
「普段からの鬱憤が溜まっていたので私も参加させてもらおうかと思ったのですが、ちょうど私の隣にいた久遠さんがいましたので、どうですか?と誘ったところ」
「袖を肘までまくってたからラリアットの構えだってわかったからもちろんって感じでね」
そして二人のツインラリアットが発生した、ということか。
「白夜叉もまさかあんたにやられるとは思ってなかったろうな」
「えぇ、ですから油断してくらってくれましたよ」
この店員計算ずくだった。
「あざといなぁおい」
「看板娘ですから」
「関係なくね!?」
ホントなんなのこの人!?
「ところで」
「ん?」
「皆様どちらへ行かれるのですか?」
どこって
「俺たちのノーネームだけど……」
「どこにあるかわかっているのですか?」
「いや?全然」
「だからこうやって黒ウサギについて……あ」
『え』
飛鳥が前方の黒ウサギの指さそうとしたがそこには何もいなかった。
「黒ウサギがいないわ!」
「一体どこに」
「まさかさらわれたのか?」
「くそ!俺としたことが」
俺たちは思い思いに言葉をこぼすが……。
「いえ、立ち止まって話をしてしまったのが原因であり黒ウサギは先に歩いて行ってしまったのでは?」
……………。
………………………。
………………………………………………。
『ですよねー』
完全に立ち止まってたわ俺ら。
一方で黒ウサギはノーネームに到着
「さて、みなさんここが私たちのコミュニティで………………………あれ?」
黒ウサギは後ろをむいて今のコミュニティの現状を説明しようとしたが、そこには誰もいなかった
「え~、なんですかこれ~」
天月:これからも割烹ちゃんはちょいちょい出てくる予定です!