問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ? 作:天月照詠
士人:作者はクリスマス誰かと過ごしてるのか?
天月:…………………………
士人:どうした?
天月:こんな時間に投稿してるんだから察してよバカァ!
士人:…………すまんかった
「でさぁ、お前の方はどんな生活してたんだ?」
「別に、ただ―――――――――だったくらいだ」
「マジかよ、俺なんか―――――――――だったぜ?」
俺と十六夜世間話をしながら屋敷の外に来ていた。
大切なお客様を逃がさないためにも。
「あ、十六夜。靴紐ほどけてるぞ?」
「ホントだな、よっと」
十六夜に注意を促し十六夜が体を曲げて地面に手を伸ばす。
靴紐なんかほどけちゃあいない、ただ石を拾わせるのに理由をつけただけだ。
「にしても、外は静かだよなぁ」
「あぁ、静かすぎる」
「おかしいよなぁ」
「だよなぁこんなに気配があるのに静かなんて何かあるとしか言えねぇよなぁ!」
十六夜は声を張り上げながら茂みに向かって石を投げると爆音が鳴り響きながら大量の土煙が出る。
その音が聞こえてきたのかジンが屋敷から出てきた。
「一体何事ですか!」
「早かったな」
「たまたま出口を通りかかってましたので」
「お客さんだよ」
「客人ですか?」
「あぁ、ただし無作法な客だ」
土煙のむこうには獣人の男性が何人かいた。
「なんと力だ」
「ノーネームにこれほどの人材がいたとは」
「さすがにまずいんじゃないのか?」
「でも、ガルドさんの命令だしなぁ」
男四人で何こそこそ話してんだ?
「おい、お前らここに何の用できたんだ?」
「っと、そうだった!明日のギフトゲームについてガルドさんからノーネームに伝えてくれとのことでな」
「なんて?」
「ギフトゲームの内容は1VS1だガルドさんがそちらの出場者全員に勝てばガルドさんの勝ち、逆に一人にでも負けたらそちらの勝ちだそうだ」
「随分とこっちに優しいルールじゃねぇか」
「それが『最初のギフトゲームだ、厳しすぎるのもアレだからな。これくらいでちょうどいい』だそうだ、あ!あと動きやすい格好でこいだと」
ガルド優しすぎるだろう!?
アドバイスまでくれたぞ!?
「だけどあの時のガルドさん、なんか様子が変だったよな?」
「変?」
「あぁ、何かに耐えているような、そんな感じだった」
「何かを抑える……ねぇ」
虎にそんな習性あったか?
「で?話はそれだけじゃねぇんだろ?」
「そうなんですか?」
ジン、いまさら会話に参加かよ。
「そんなことを伝えるくらいだったらひとりでも問題ねぇだろうが」
「それもそうですね」
「で?どうなんだ?」
十六夜の言葉に男たちは顔を見合わせていた。
「ようがないんなら俺たちはもうもどるぜ?」
「待ってくれ!ようならある!それと聞きたいことも!」
「なんだよ」
「用事というのは、――――――――――――――――――ということだ」
「なるほどね、その件に関しては考えておくとしよう」
「それで聞きたいことというのは」
「あんたたちが何故ガルドさんと戦うことにしたのか、だ」
あぁ、そのことね。
「それh「そいつはだな」十六夜ェ」
割り込むなよ、てかお前その時いなかっただろうに。
「名を売るためだ」
「名を?ノーネームのか?」
「いや、『ジン・ラッセル』のノーネームをだ」
「!」「?」
十六夜の言葉に分かってるやつとそうでないやつがいる。
というか、ジンもわかってないのかよ。
「見て聞いての通りこのコミュニティは魔王によってありとあらゆるものを奪われた。そいつを取り戻すためには魔王と戦う必要がある」
なんとなくわかった。
「だが、魔王ともなればかなり上位のコミュニティに属しているだろう、元魔王で4桁にいる白夜叉がいい例だ」
「そのとおり。そいつらに喧嘩を売るにはまず俺たちがどんな存在下を知らしめる必要がある」
「だが俺たちには旗も名もない」
「なら売るものは一つリーダーの名だ」
「僕のですか!?」
「あぁ、そのためにはガルドを利用させてもらう」
「ガルドさんを利用するだと!?」
「まぁ、そんなにおこんなよ。別に悪いことをするつもりはねぇよ。まぁガルドが悪党だったらぶっ倒して旗を返上するとかして名をあげるつもりだったがそれもできないんでな。この東区をまとめているガルドに勝利することで俺たちの名を上げようってわけだ」
…………以上が十六夜が足跡で考えた戦う理由だ。
あいつ口からよくもまぁあんなに方便が出るもんだ。
「話はわかった、とりあえず俺たちはもう戻ることにする。明日、頑張れよ」
「俺たちの応援すんのかよ」
いいのか?
「構わんよ、といっても明日はガルドさんの方につくがな」
「当然だろ?」
「では、検討を祈る」
男たちはそう言うと暗闇の中に姿を消していった。
「それにしても十六夜さん、あんなこと考えてたんですか?」
男たちがさったあと、俺たちは屋敷の中に戻りながら話をしていた。
「あれは十六夜の足跡の理由だ」
「えっ!?そうなんですか!?」
「ヤハハ!士人は気づいてたのか」
「当然だろ?お前が一瞬だけ顎に手を添えていたの、見てたからな」
「それだけで分かんのかよ」
「でも、どうしてあんなことをいったんですか?」
「魔王に喧嘩を売るには目立つ何かが必要だ。しかし、名と旗を取り戻したとしても、それじゃあ足りない」
「何がですか?」
「ジン、お前だよ」
「僕?」
まだわからんのか。
「例え名と旗を取り戻してもそれでは前のリーダーと変わらないだろう。ジン、お前は先代のリーダーを超える必要があるんだ」
「先代を超える……」
ジンが思い悩んでいるな、それだけ先代のリーダーの印象が強いのだろう。
「まっ!そんなことはあとでもいいだろ。詳しい話は男同士、風呂で話すとしようや」
「だな」
「はい」
俺たちはそのまま風呂場に向かっていった…………てか寒いな、ほんとに。