問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ?   作:天月照詠

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第二十九話「黒ウサギ、忘れた方がいいこともあるんだ」

あれから風呂に入った俺たちはボーイズトークに花開かせていた。

以外にもジンがむっつりだったという事実にびっくり。

まぁ黒ウサギが近くにいりゃあ仕方がないのかもしれないけど……。

でも知識の方はあんまりないから十六夜のセクハラトークには追いつけなかったらしい。

そんなんで長風呂したせいか完全にのぼせてしまったジンを介保しながら風呂から出た俺たちは歓迎会……もとい親睦会をした。

以外にも年長のリリという狐っ娘の二尾の女の子が口いっぱいになるまでバームクーヘンを口に詰め込んでいた。

顔がリスみたいになっていたので俺たちは和んでいたが、ほかのガキどもは大爆笑、ジンも後ろをむいて肩を震わせていた。

さらにどこから持ってきたのか酒を飲んだ黒ウサギが真っ赤になってくるくる回っていた。

ここで注目して欲しいところだが黒ウサギは俺たちよりも先に風呂に入っていたため服装は浴衣だ。

そんな状態で激しくくるくる回っていたためどんどん服装が乱れていた。

飛鳥と春日部をはじめとする年長組みの女子が黒ウサギを全力で止めていた。

それを男子、特に十六夜はニヤニヤしながら見ていたし、ジンは苦笑いしながらも視線はガッツリ黒ウサギに向かっていた、このジン・ハッスルが!……まぁ思春期だから仕方がないということにしよう。

俺?俺はあれだよ、子供たちの耳を塞いでた。

まだ早いってことだ。

そんなんで黒ウサギを寝かしつけ、バームクーヘンを食いまくって親睦会は終わり、とうとう朝を迎えた。

 

 

 

「う~頭が痛いです~。一体黒ウサギの身に何があったというのですか~?」

「知らないほうがいいわ」

「うん」

「まっ!あの時の黒ウサギは最高だったけどな!」

「知っているのですか十六夜さん?」

「あぁ、知ってるぜ?教えないけどな!」

「うぅ~」

「にしてもジンは意外と「言わないでください士人さん」なんでだよ?」

「なんでもです」

「しゃ~ないな」

 

そして今日はガルドとのギフトゲームの日。

俺たちはギフトゲームの舞台、フォレス・ガロの本拠地に向かっていた。

途中途中であうフォレス・ガロのメンバーからはお願いしますよ?という熱い視線が感じられる。

男からそんなもんもらっても嬉しくはないがな!

 

「っと、ここか」

 

俺たちが付いた場所は木々が生い茂った森。

その奥に屋敷が見えることからそこがガルドの家?なのだろう。

 

「よく来たな」

 

森の奥から現れたのは俺たちが初日であった時の格好とは違い、かなり動きやすいモノになっている。

その上腕と足にはそれぞれ防具が付けられている。

付けている形が独特なものであるところを見ると、獣の姿になっても使えるようになっているのだろう。

ただ…………。

 

「来なかったらお前ずっと待ってることになったからそれはそれで虚しかったんじゃないか?」

「…………まぁな」

 

…………なんか変な空気になってしまった。

 

「ゴホンッ!これがギフトロールだそれを確認手放せ、そしたらギフトゲーム開始の合図だ」

 

そういうとガルドは森の中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

ギフトゲーム名:森のコロシアム

プレイヤー一覧:春日部耀、久遠飛鳥、池上士人、ジン・ラッセル

ホストプレイヤー:フォレス・ガロ リーダー ガルド・ガスパー

注意事項:・プレイヤーの参加は一人づつとする。

     ・降参したプレイヤーにはホストは手を出してはならず、プレイヤーはホストに手を出してはならない。

     ・一度降参したプレイヤーは再度参加することはできない。

     ・森の中にある武器は自由に使って良い。

クリア条件:ホストプレイヤーの打倒、もしくは降伏、服従。

敗北条件:上記を果たせなくなった場合。

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

  

                         フォレス・ガロ印』

 

 

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