問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ?   作:天月照詠

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第四話「話が進まねぇ」

黒ウサギの耳が色々な意味でやばいことになってから小一時間後

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

「いいからさっさと話せ」

 

うなだれていた黒ウサギが「大丈夫、大丈夫ですヨ黒ウサギ」っとなんか自分を励ましてから立ち上がった。

 

「それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ? 言いますよ? さあ、言います!「却下」言わせていただきます!!」

 

なら了解とるなよ。

 

「ようこそ“箱庭の世界”へ! 我々は皆様にギフトを与えられたものたちだが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

「ギフトゲーム?」

「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆様は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

「それは、誰でもどこでも始められるのかしら?」

「yes。はじめるホスト側と受ける側の双方が了解し、内容、報酬、条件などを決めさえすればはじめることができます」

「かけるものにはそのギフトをかけなければならないのか?」

「いいえ。チップは多種多様。食料、武器、骨董品、家畜、名誉、人間、権利、様々なものをかけることができます。当然ギフトも賭けることはできますヨ? そして、ギフトゲームに勝てばそのチップにふさわしい報酬が待っています」

 

なんとなくわかったけどなんとなくしかわかんねぇ。

 

「説明だけ聞いてもわかりづらいな」

「キラーン! そうでしょう!そこで試しにここで簡単なギフトゲームを行ってみましょう」

 

黒ウサギは腕を上にあげて指を鳴らすとそこからポーカーとかで使う賭場用のでかいデーブルが現れた。

 

「何をするんだ?」

「はい、これからこの52枚あるトランプの中から一度だけカードを選び、そのカードが絵札であればあなたがたの勝ち。逆に外したら私、ホスト側の勝ちということになります」

「私たちは何をかければいいのかしら」

「皆様は箱庭に来てから間もないですし今回は必要ありません、敢えて言うのならば皆様のプライドをかけていただきます」

 

なかなかふっかけてくれるねぇ。

 

「なら、その報酬は何なんだ?」

「そうですね、もし勝てたのなら、黒ウサギが出来うる限りのことをさせていただきます」

「へぇ~」

 

おい十六夜、完全に視線が黒ウサギの顔から下に移動してるぞいやらしいこと考えずぎだ思春期のガキか。

いや、思春期のガキだったな全員。

 

「い、いやらしいことはダメでございますよ!?」

「なんだ、ダメなのか」

「……サイッテー」

 

残念そうに肩を持ち上げる十六夜に冷たい視線を向ける飛鳥の姿があった。

まぁ残念ながらスタイルは黒ウサギほどではないからな。

 

「いま、何か変なこと考えなかったかしら?」

「いや、何も?」

「そう」

 

あっぶね、心読まれかけた。

っと黒ウサギの話が途中だったな。

 

「コホン、続けますね。ちなみにこの箱庭にはコミュニティというものが存在します。コミュニティ、共同体、社会集団。箱庭に来ていただいた方には必ずどこかのコミュニティに属していただかなければなりません。いえ、属していただきます。」

 

黒ウサギがそこまで説明すると急にこっちを馬鹿にするような目で見ながら

 

「皆様を私の所属するコミュニティに入れて差し上げても構わないのですが、ギフトゲームに勝てないようなお荷物な方々では困るのですヨ、はっきり言えば足でまとい。そのような方々は必要ないのです。あぁ、ちなみにこれから行うギフトゲームも自信がないのでしたら断っていただいても構わないのですヨ?」

 

こいつ、完全に挑発してやがる。

みろよ、ほか三人の目を完全にイラッ☆ミっと来てる目だぞあれは。

 

「おもしれぇ、受けてやるよ」

「舐められるのは尺だしね」

「……」

 

ほらほら完全に火ついちゃってんじゃんか特に春日部、黙ってる分余計に伝わってくるぞ?

 

「まぁ、いいか」

 

俺たち全員の返事を聴き終わった黒ウサギはどこからともなく紙を出して

 

「yes!それではギフトゲームを開催します!」

 

そう宣言した。

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