問題児と死にたがりが異世界から来るそうですよ?   作:天月照詠

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第六話「いってらっしゃい」

「な、なぜジョーカーなのですか!?」

 

俺がおいたジョーカーのカードを見て黒ウサギは驚いている。

いや、黒ウサギだけじゃない、反応自体は違うが十六夜も春日部も飛鳥も驚いてはいる。

 

「ジョーカーのカードは52枚のカードの中には入っていません!士人さん、何をしたんですか?」

「別に何も? さっき言っただろ?ババ抜きが嫌いだって、俺が最後に引くカードはほぼ大抵ジョーカーになるんだよ」

「そ、そんなの納得できません!」

「なら俺の行動は反則なのか?」

「それは…………」

 

黒ウサギが飛鳥達の時と同じく耳をピクピク動かすと

 

「うっ、箱庭から問題なしとの判定がくだされました。士人さんもクリアです……」

「それはよかった」

 

これで反則負けにされたらたまらんからな。

 

「絵札がねぇ中でどうするか楽しみだったが、まさかジョーカーを出すとは思わなかったぜ」

「ほんとね、素直に外すと思ってたわ」

「意外」

「お前らひどくね? ていうか絵札もうなかったのかよ」

 

三者三様の言葉に俺はため息が出た。

つーか、俺本来はクリアできなかったってことじゃねぇか。

 

「絵札がなくなったのは十六夜くんの提案のせいよ」

「おまえかよ」

「おいおぃ、勘違いするなよ。それに、その提案に乗ったのはお前だぜ?」

 

言い返せねぇ。

 

「それにいいじゃねぇか、クリアはできたんだし?」

「…………わかったよ」

 

これ以上言っても無駄な気がするし。

 

「それじゃあ、黒ウサギ。早速だが言う事を聞いてもらうぜ?」

「い、いやらしいことはダメですヨ!?」

 

黒ウサギに近寄りながら語る十六夜に茫然自失としていた黒ウサギはハッとして体を隠すような姿勢をとっていた。

あれってよく発育いいやつがするけど逆に強調されるから逆効果だと思うんだよな~。

 

「まぁ、それも十分魅力的だが……おれが聞きたいことはただ一つだ」

 

そういう十六夜の顔は今まで以上にないくらいに笑いながら

 

「この世界は……面白いか?」

 

といった。

まぁ、わざわざ連れてこられたところが詰まんねぇんじゃ意味ねぇわな。

 

「YES!『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加

できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、

黒ウサギは保証いたします♪」

 

それを聞いた十六夜はさらに深く不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

「それでは、今から箱庭へと案内しますので黒ウサギについてきてください」

 

そう言いながら黒ウサギは俺たちに背中を向けて歩き出していた。

 

「おい、池上」

「なんだ? ていうか士人でいい、俺は十六夜って呼ぶし」

「ハハッ、そうかよ。ところでなんが俺は今からちょっと世界の果てまで行ってくるがお前はどうする?」

 

こいつ、早速やらかす気かよ。

 

「面白そうな提案だけどやめとく、お前が世界の果てに行ってる間両手に花を楽しませてもらっておくよ」

「そいつは楽しそうだな、あとで感想聞かせろよ」

「そっちもな」

 

そういうと十六夜はおうといいながら俺たちとは逆方向にダッシュしていった。

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