「動くな!個性を解いてその子を離し地面に伏せろ!」
びっくりした~!僕たちを囲んでいたのはヒーローや警察だったらしい。
多勢に無勢で、女の子を人質に捕っていた敵も観念したのか渋々言われた通りにする。
女の子が1番近くに居た僕らの方に走って来たので、マシュに抱っこしてもらいそのまま警察に保護してもらった。
建物を出ると女の子の母親らしき女性が駆け寄って来る。安心したのか号泣しているが怪我はないようだし…よかった。
僕らもその場で軽く事情聴取を受けて家に帰された。
ちなみに燕青はちゃっかり普通の服を着ていた。い、いつの間に…さすがはアサシンクラスのサーヴァントといったところだろうか。
ランドセルは事件前に購入できていたので、そのまま家に帰るとちょうどチヨさんが来ていて、今日はタコを持って来てくれていた。やった!たこ焼き食べたい!あとタコ飯!
チヨさんも事件のことは知っていたらしいが、まさか僕らも人質になっていたとは思わなかったらしい。そりゃそうだ。
まあ、かすり傷ひとつ負っていないので心配には及ばないが。ああ~!このたこ焼き外はカリカリで中はフワッフワ!出汁の味が効いててソースなんか付けないでも食べられる!
エミヤママには何を作らせても美味い。どこに出しても恥ずかしくない味だ。
どこにも嫁がせる気はないがな!!!ドヤ!
チヨさんはご飯だけ食べて帰って行った。夕飯で余ったタコ飯のおにぎりはしっかり持って帰っていたが。
最近本当にご飯だけ食べに来るな…ママすごすぎ。
なんやかんやあったが僕も無事小学校へ進学できました!拍手!
うわあ、小学校なんて久しぶりだなあ。
正直幼稚園児だった頃の記憶はあまりなかったので幼稚園はそこそこ新鮮だったが、小学校は6年間も通ったし懐かしさを感じる。
"へえ~ここが小学校ってところなのか。マスターくらいの子供が大勢いるねぇ"
校門を抜け桜並木が綺麗な道を歩く。新しい季節って感じだ。
"先輩にお友達ができなかったらどうしましょう…!いえ、先輩は優しくて気さくな方、友達の1人や2人できない訳がありません!マシュ・キリエライト、全力で見守ります!!"
優しさは時として残酷なんだよ、マシュ…
"羽虫程度の有象無象をよくもここまで集めたものよ…子供のうちから国が定めた教育機関で必要なことを学ばせるというシステムは確かに有用ではあるが、年齢ではなく本人の実力に見合い、学ばせる内容を変えていくべきであろう。これでは却って才能を潰しているようなものだ。全く…度し難い"
文句言うのなら付いて来なければいいのに…そんな大それたこと口が裂けても言えないけど。
"小学校からは幼稚園と違い家庭科室…という部屋があるのね。主に料理や裁縫について学べるとは…実に興味深いわ"
君の興味は毎度のことながらそれだね。まあ楽しそうだから何でもいいけど。
"マスター、教室はそちらではありません。反対側です"
う~ん一度に喋られて頭パンクしそう、ありがとうメデューサ。と思いながら教室を目指して踵を返す。
聖徳太子の英霊とか居ないかなあ。話を同時に聞く方法をぜひ伝授して欲しい。
先日、新宿のアサシンを呼んでまた魔力が上がったのか、念話が使えるようになりました!
霊体化したままのサーヴァントともこれでお話できるよ!やったね!相当メディアと試行錯誤したけど。
マスター は レベル が あがった !
ちなみにエミヤママはフヨおばあちゃんと一緒に保護者として既に体育館に向かいました。
いつものことながらビデオカメラまで準備して…ちょっと…いや、かなり恥ずかしいけど、後から召喚されて来る仲間の為だと分かっているので僕には何も言えなかった。
やっと書けたーーー!
もう全然スラスラ書けなくなってきちゃってやばいです。
気になる引きにしておいてなかなか更新しない小悪魔みたいなことをしてしまった(してない)