指揮官と言う役職はストレスが溜まる。それは、怒涛の勢いで追加される緊急任務であったり、依頼人の要望をねじ込むせいで非効率的に進む任務のせいであったり、それを生業にしているおかげでどこにも不満を出すことが出来ないせいであったり等々。ストレスが溜まる原因は様々だ。
溜まる一歩のストレスを指揮官は不器用な方法で低下を図ったのはほんの少し前までのこと。今は戦術人形達が書類の整理など、手伝える範囲を率先して手伝うことによって指揮官の負担は軽減され、彼も自分の時間をとる余裕が出来ている。
戦術人形達は指揮官の自由時間の一部を分けて貰い、その時間で自分の存在をアピールするついでにそれぞれが考えうる癒しを彼に与え、彼のストレスを低下させることに成功したのだ。
結果を言えば、彼のストレスレベルは減少の軌道に乗り、ストレスの限界値にあった頃よりも効率的に業務を進めることが出来、さらに指揮官の自由時間が増える、と言う様な良いサイクルが出来ている。
戦術人形と触れ合うことで、他人と触れ合うことで指揮官の余裕は取り戻されこうして良い循環を作ることが出来ているのだ。
だが、ストレスを下げる方法は一つでは無い。それは、自分の趣味や楽しみを全うすることで下げることも勿論可能だ。
今までは怒涛の業務に追われて、全うすることが出来なかった指揮官の趣味。それは――
「はぁ~~~」
大きく感嘆の息を吐き出しながら、バスタブに溜まったお湯に身を沈める指揮官。彼の趣味とは、入浴であった。
「今までは忙しくてシャワーしか浴びれなかったからなぁ……」
手の平でお湯を押し出し、自分の肩や首筋にお湯を当てて全身を温めようとする指揮官。先ほどの彼の発言の通り、最近は湯船に身を委ねることなど全く出来なかった。理由は簡単、次の日も、その次の日もと言った具合でずっと任務とやるべき業務が溜まっていたので、貴重な睡眠時間を確保するために楽しみであるが時間が大きくとられる入浴をやめて、シャワーで済ませていたからだ。
元々彼には入浴の習慣は無い。しかし、候補生時代の休暇中、同期に誘われる形で行った居住区にある移民街の温泉施設で初めて入浴をしたときに、たっぷりとお湯を張ったバスタブに身を沈める喜びを知ってしまいド嵌りしてしまったのだ。全身を包むお湯の柔らかさ、身体の芯まで温まる感覚。虜になった彼は一時間ずっと湯に浸かってたせいで逆上せてしまい呆れた同期に救出されるまで入り続けていたのだ。
それからと言うものは入浴の虜だ。候補生の育成施設にはシャワースペースしか無いためバスタブに身を沈めることは出来ない。なので、休みを見つけては自分から同期達を誘って、温泉施設に行くようになるくらいには彼は入浴と言うものに憑りつかれたのだ。
指揮官として基地に配属されてからは、中々基地から出れないこと、シャワースペースしかないことに我慢が出来ず、ポケットマネーをはたいて自室のシャワールームを改装し東洋風のバスルームに改装してしまったくらいに彼は入浴を楽しみとしていた。
自室の一部を改装してまでの楽しみをやっと堪能出来るのだ。
「ふんふんふ~ん」
思わず鼻歌を歌いだし、ちゃぷちゃぷと音を立てお湯で遊んでしまうのも仕方の無いことだろう。
全身の毛穴と言う毛穴が開き、貯まりに溜まった老廃物が汗と一緒に流されていく。身体の外からじっくりと焦がされるようなサウナとはまた違う、毛穴から温かなお湯が入り込んで内側から温まるこの感覚が指揮官は好きであった。
そう。指揮官は夢中になっていた。久しぶりの趣味を。それを楽しむことの幸福感に身を委ねていた。
だからだろう、彼の私室に、満月のように金色の輝きを帯びた双眸を持つ影が侵入したことに気づかなかったのは。いや、その双眸の持ち主は情報戦及び潜入に特化したモデル。例え気を張って入浴した指揮官であっても、彼女が侵入した気配に気づくことは難しかっただろう。
侵入者は脱衣所に辿りつくと、曇りガラス越しに聞こえる指揮官の鼻歌を耳にして小さく息を飲む。彼の歌声を聞いてしまうと、これから自分が行おうとしていることの恥ずかしさをどうしても意識してしまうから。
――大丈夫。大丈夫……。
自分を奮い立たせる言葉を頭の中で思いながら、先ほど吸った息を吐き出して自分の気持ちを整理する。
自らの頬が火照っていくのを感じながら、衣服に手をかける。最初は上着、次にスカート、次いでシャツと言ったように衣服を脱いでは簡単に畳み、身軽になっていく。
幸いまだ侵入には気づかれていない。脱衣所の電源は落とされたままな事と、指揮官は入り口に背を向ける形で湯船に浸かっていること、更には鼻歌に夢中になってることで防音効果の高い扉から漏れる衣服と肌が擦れる音にも気づいて無いようだ。
――なんで、こんなことをしてるんだろう
ストッキングに手をかけながら、これからする事への疑問を覚えてしまう彼女。本当にこれからやることに意味があるのだろうか?どうしてここまでしようと思ったのだろうか?そんな根本的な疑問を。
――指揮官の恥ずかしがる顔をみるためだから。そうが目的……
羞恥に火照る身体を冷ますように何度も体内に空気を循環させて、一糸まとわぬ姿になった彼女。予め持ってきたバスタオルで上半身と下半身を大まかに隠し、最後に大きく息を吐いて精神を統一し、指揮官の私室の電源系統に仕込んでいた細工を起動させた。
「うわぁ!?なんだなんだ!?」
湯船から出て、これから体を洗おうとした指揮官はパニック状態に陥る。それもその筈、指揮官の入っているバスルームの照明が突然落ちたのだ。
「停電か?!」
突如として照明が落ちた原因をさぐるために一度バスルームを出ようとしたしたところで、彼の後方に位置するバスルームの出入り口から、背筋を撫でるような風を受けた。
「!?」
その場で背後を振り向くと、そこには二つの満月が、
「ヒェッ!?」
先程から理解が出来ない事態が連続し、ついに情けない悲鳴をあげてしまった指揮官。そんな彼の姿に、双子の月は若干傷ついたようにトーンの下がった声を発する。
「そんなに驚かないでよ、しきかーん」
わざとらしい、脳内に染み入る様な甘ったるい声。その声の持ち主には指揮官も心当たりがある。
「お、お前は――」
指揮官が侵入者の正体を口にしようとしたところで、バスルームの照明が再び作動し、侵入者の容姿を露わにする。片目に大きな切り傷を残した金色の双眸。灰がかった茶色い長髪。タオルに包まれたスレンダーながらもバランスの取れた体型。
「UMP45!」
「正解♪」
指揮官が告げた名前。それは、情報戦特化の戦術人形UMP45であった。自分の名前を言い当てた指揮官にパチンと指を鳴らして褒めたたえると、45は指揮官に顔を寄せる。
「じゃあ、ご褒美に」
「な、なんだ……!?」
45は指揮官の肩に手を置いて、そのまま彼の体のラインを浮き彫りにするかのように手を動かすと、妖艶な笑みを浮かべる。彼は45から発せられる色香に惑わされそうになって無意識に息を飲んだ。
「指揮官の背中、流してあげようか?」
困惑と羞恥に顔を赤くする指揮官に45はおかしそうにくすりと声を漏らして笑った。
その後、散々断ろうとする指揮官に『私と一緒にお風呂に入れないの?』、『私のこと嫌い?』と彼の良心に散々訴え、最終的には『ここで救難信号を発したらどうなると思う?』と言う脅しに屈して、45に背中を流してあげることを認めたのだ。
「じゃあ、いきますよ~。かゆい所があったら言ってね」
「……あい」
45は指揮官からセクハラされたと言う嘘の証拠を作るためにやっているのではないか?彼女の真意がわからず指揮官の震えたままの背中を見て、スポンジを泡立てる45は苦笑を漏らす。
「別に、とって食ったりなんかしないわ。力を抜いて平気」
「わ、わかってるが、本当に何が目的なんだ?」
「もう……純粋に指揮官の背中を流してあげようと思っただけよ。私ってそんなに信用ない?ちょっと傷ついちゃうな~?」
「信用してるさ!けれど、信用も信頼もある仲でも、不安に思うときくらいあ――ホワァ!?」
指揮官の口から信用していると力強く言われて嬉しかったので、そのお礼として泡立ったスポンジを彼の身体に押し付けた45。まだ、背中を洗ってこないと油断していたようで彼は今まで聞いたことが無い悲鳴をあげた。それもそのはず、スポンジは温められておらず、先程まで湯船に浸かって温まっていた彼の身体には冷たい上に泡立てられたスポンジを押し付けられることは冷水を浴びせられるのと同じようなものだったのだ。
「ちょっ!?冷たっ!?」
スポンジの冷たさに驚く指揮官に、45はクスクスとおかしそうに声を抑えて笑う。
「慣れるわよ。だから、我慢してねしきかーん」
「確かにそうかもしれないが、流石に冷たいスポンジは――」
指揮官の小言を無視して45は彼の背中に泡を広げる。正規の軍人では無いが、彼の背筋は軍人のそれと負けず劣らず筋肉の付き方がいい。弛んだ筋肉も無駄な脂肪も無い、鍛え上げられた背中に45は感心する。
「へぇ……ちゃんとトレーニングしてるんだ?」
「まぁ、な。いつ戦場に出て、皆を指揮できるようなことになってもいいように」
「トレーニングする余裕を休憩することに回したら?」
「うぐっ……確かにそうかもしれないが」
「冗談よ」
「……冗談が凄く心に刺さるのだが」
疲れたように息を吐き出す指揮官が、バスルームに取り付けられた鏡越しに映る。そんな指揮官の様子を、45は鏡を見て一瞥しつつ、彼の背中をゴシゴシと洗う。忙しい中でも、しっかりと清潔感を保つ努力はしているようで泡は白さを保ち続け、垢らしきものもの殆ど出て無かった。
「……大きい背中ね」
「そんなにか?」
「うん……。大きい」
彼の背中は大きい。45の知る限りの男性の平均身長より高いのもあるが、そう言った理論的なものや根拠に基づいた話をしているわけでは無い。彼は、この基地に所属している戦術人形、ひいては所属する職員たちを引っ張る需要な歯車。基地に居る上司としては上級代高官などはいるが、一番責任が重いのは誰かと言われれば、大抵の人物は指揮官だと答えるのではないだろうか。
そう。指揮官は最近までずっと一人で責任を背負ってきた。誰にも負担をかけないをかけないようにと。全員が気兼ねなく動ける様にと、ずっと、ずっと。それこそ、限界に近くなるまで。
「45……?もういいのか?」
指揮官の背中は一通り洗い終えた。彼の背中は、真っ白で清涼感溢れる石鹸に包まれている。これを流してしまえばもう終わり。背中以外の部位を洗おうとするのは、甘いところのある彼でも許してくれないだろう。
じっと彼の背中へと思いを巡らせる45は、彼の言葉で我に還った。
「あっ、ごめん指揮官。じゃあ、シャワーをちょうだい」
彼からお湯を出したシャワーを受け取り、45は洗ってあげた背中の泡を流していく。露わになったのは、洗う前と同じく整った筋肉のついた背中。しっかりと洗ってあげたおかげか、先程より彼の肌が艶やかになった気がする。
泡は完全に消え去り、彼女の役目も終わる。
――このまま終わっていいのだろうか?
45は自身の中枢へと問いかける。
確かに、彼の背中を流すしてあげたいと思ったのは本心だ。そのついでにちょっとからかってやろうと言う下心もあったのも本心。
指揮官はどんな時でも気を張りすぎている。それこそ、自分が追い込まれる位忙しい中でも律儀にトレーニングを続けるくらいに。
だから、彼女の悦のついでとして、彼にリラックスをして貰おうと思って、彼に背中を流す算段を立てたのだ。
でも、本当にこれで終わりでいいのだろうか?確かに彼女の当初の目的は果たされた。このまま終えても何も問題は無い。
けれども、まだ足りないと、彼女の中枢にある何かが訴えている。
言いたい事は言葉にしなければ、と。
カツンと硬質な音が浴室に響き渡る。条件反射でも起きたかのように、気がついたら45の腕が指揮官の首に回っていた。
「よ、45?」
指揮官の身体がビクリと驚きで震えるのが、タオル越しの45の素肌に伝わる。
ああ、でも、そんな薄い一枚の布きれさえも今は邪魔に思えてしまう。自分の中の思いを全て彼と共有したいのだと。
45は指揮官の背中にあった水分を吸ったタオルの結び目を解いて、素肌で彼と触れ合った。
「よんごー!?」
先程とは違い、驚愕では無く、困惑の声。それもそのはず、先程まであった布地の包み込む様な感覚が無くなり、肌同士の張り付く様な感触へと変わったのだから。
そんな彼の声を楽しむ余裕は、今の45にはない。彼女は素直な言葉を口にすることに集中しているのだから。
「しきかーん……」
いつものような甘ったるい彼女の声色。けれどもそれは、いつものような作られたものでは無く、自然な音。それも、雨に打たれた子ネコが途方に暮れて鳴くような弱々しい声。
「あんまり無茶しないで……、もっと人に頼ってね」
「……それ、45が言える言葉か?」
「そうかも……。でも、指揮官が辛そうにしてるのって、私も何だか辛いの。だから、辛かったら、口にしていい。指揮官には頼れる人がいっぱいいるんだから」
「ありがとう……。それと、45もな。いつも大変な役割を任せてるし」
「うん。ありがとう……指揮官……」
45は瞳を閉じて彼の大きな背中の逞しい肉付きを素肌で味わう。しっとりと、水気を帯びて張り付く肌。背骨越しに伝わる彼の強い鼓動。鼻腔を擽る石鹸の清涼感のある香り。彼と触れ合ってわかったことを全てメモリーへ上書きしていくかのように。
「……そういう事、もっと別の状況で言ってくれればもっと嬉しかったんだが」
「……嫌よ。こんなの私らしく無い。皆の前で出来る訳ないでしょ」
拗ねたように言いながら、指揮官の首元に鼻先を埋める45。気恥ずかしさを感じているのか彼女の体温が若干上がっているのが触れ合っているおかげでわかる。そんな彼女が何とも愛らしい。彼女のネコのような気まぐれな行動に胸の内に温かな火を灯されて、彼は小さく口角を持ち上げながら45の頭を撫でてみる。鏡越しに映る45の閉じられた瞼が若干緩んだ気がした。
暫くは落としたシャワーから水が流れる音をBGMの代わりにして彼の手と体温の感触を受け入れていた45であったが、気持ちの整理がついたのか名残惜しそうに彼に絡みつけた腕を解いた。
「指揮官」
「なんだ?」
「今から目を瞑りながら30数えて。それと、このことは無かった事にして」
彼女の頼みの真意を読み取れないほど、指揮官は鈍感では無い。流石の45でも、こんな大胆な行動は恥ずかしかったのだろう。いや、もしかしたら最初から無かったことにするつもりだったのかもしれない。彼女のオリジナル機がいる404小隊のように。
「わかった……ありがとう45」
無かった事になる。それでも、彼女の心遣いと思いやりは確かに指揮官へと伝わった。その礼だけは、45にしっかりと伝えた。
指揮官は彼女の言いつけ通り、目を瞑り、お別れの歌を紡ぐ。
「1……2……」
鏡で指揮官が目を瞑ったことを確認すると、45は先程解いたバスタオルを拾う。
「5……6……」
自分の痕跡を綺麗さっぱりと消し去るために。
「9……10……」
自分の勝手で始めた触れ合いを、自分の勝手で無かった事にするために。
「12……13……」
しかし、彼女の胸にはまだ靄が残っている。このもやはここで晴らして置くべきなのだろうかと、自分の中の自分が訴えてくる。
「16……17」
けれど、弱音を吐く自分は今は抑えつけることにした。だって、ここにあったことは『無かったこと』になるのだ。それなら、言ってしまった方が断然得策だから。
そもそも、45が気に入ってる、相手のことを心配しているからと言って、ここまでするのは、彼のため以外でも何でも無い。これは決して誰にでもやる訳では無い、本当に特別な事。
ここで一旦この想いを晴らしてしまえば、明日からはもっと――
「19……20……」
45は指揮官の耳元に口を寄せる。自分の頬が風呂場の熱気以外で熱くなっているのがわかる。だけど、その熱すらも言葉にして、彼へと伝えればいい。小さく息を飲んで状態を整えた45は、
「……大好きだよ、指揮官」
――もっと、彼と本心から向き合えるような気がしたから。
風呂場でも反響しないような、本当に小さな声で彼への想いを囁いた。
「に、24っ!?25っ!?」
今日の指揮官はびっくりしてばかりだ。今日のこの事が無かった事と扱われなければ、ずっと45に弄られるのではないかと心配してしまうくらいに。
そんな風に驚きながらも目を瞑り続ける指揮官に赤みが差した頬のままクスクスと微笑みかけると、45はまたパチンと指を鳴らし、バスルームの照明を落として、バスルームから立ち去った。
「……30」
指揮官が瞼を持ち上げると、目に入ったのは真っ暗な世界。後方から聞こえるのは布で擦る音。自分を慕う本当は心配性な誰かがそこに居る証。
幾らか時間が経過してその音も止み、再びバスルームの照明が灯される。背後の曇りガラスには、何のシルエットも残っていなかった。これで無かったことになった。当事者たちの記憶の中以外は。
「裸の付き合いってやつか……」
自分に入浴を教えた同期の言葉を思い出す指揮官。因みに、その同期からは最初は、トップレスで組みあう古から伝わるレスリングことスモゥを風呂場でとることと教えられ、他の客から怒られたのは今でもいい思い出だ。
お互いに嘘偽りなく本心を伝え合う関係。微かな時間ではあったが、45とはそんな付き合いになれた気がした。そして、明日からはもっと、彼女と心から向き合える。お互いに向き合うというこれから先に得れるであろう癒しを得れて、指揮官は表情を緩ませた。
「ありがとう45」
お湯を出したままのシャワーを手に取って顔に当て、指揮官は彼女から伝わった熱のクールダウンを図るのであった。
「よっ!調子はどうよ!」
『珍しいな、君から電話が来るなんて。……ぼちぼちかな。そっちはどうなんだ?かなりの激戦区と聞いたけど、なんか良いことでもあったのか?』
「まぁーちょっとな。最近忙しかったけど、癒されることが多くてな」
『……そうか。私は色々と大変だよ』
「……どうした?」
『……知らない方がいい。うん、戦術人形の相手って案外かなり疲れる、って話さ……』
「そうか?色んな子がいて飽きないしいいと思うんだが」
『そこは認めるけど、その……肉体的に……』
「……うん?????」
『やっぱり君は知らない方がいいよ……。うん……。君は健全に仲を深めていって……』
「……お、おぅ???」