惑星コンサルタントでの元老院定例議会から暫く、ハルプスブルク帝国首都惑星ウニーン。
「インチョリの反乱でヴァローラム議長の地盤はだいぶ揺らいでいるな。マリアーヌこれでお前もやり易くなるだろう。」
「もう共和国の腐敗は止められないわ。あなた達の計画も時が来たと言う事かしら?」
「フィニーズ・ヴァローラム元老院議長は、今度の失態で失脚することは確実だ。すでに仕込みは弟子が済ませている。」
ハルプスブルク帝国女帝マリアーヌはベットの上で内縁関係にあるヒーゴ・ダマスクと同衾したまま、マリアーヌと彼が出会った時と比べ彼の皺が増えてきたその顔を弄びながら訊ねた。一方のヒーゴは嫌がる様子もなく、彼女の方を向いて丁寧に答えてやることにした。
先祖代々の姻戚関係を持って、銀河の主要な国々に対して圧倒的な影響力と外交力を持つ彼女の影響力は彼の計画には不可欠なものであった。
若い頃こそ、冷酷な性格でいた彼であったが年を追うごとに性格が丸くなり、このマリアーヌと言うラットキンの女を内縁の妻として自分のテリトリーに迎え入れた。
マリアーヌがベルを鳴らすと、宮殿の使用人達が扉を開けて入って来て二人の着替えの手伝いをし始める。
「ヒーゴ、今回はどれくらい滞在するのかしら?」
「今回は、少し長めに居させてもらう。弟子に仕事の大半を任せているので、儂はあまりやることがないのだよ。それに、もう一つの仕事は君に任せたじゃないか。」
彼の言葉にマリアーヌはドレスの紐が結べてないまま、彼に抱き着いた。
「大変だったのよ。経済外交的には良好とはいえない彼らの頭を縦に振らせるのは。」
「だからこうして、報いてやっておるではないか。」
二人はじゃれあいながら、ダイニングテラスに足を運ぶ。
朝食を二人で取っていると、一足先に済ませていたのかマリアーヌの娘であるナネットが挨拶にやってきた。
「おはようございます。母上様、ヒーゴおじ様。」
「おはよう。」
「おはよう。」
この人と母上はいつ籍を入れるのだろうか?
いつもはクールビューティーな母上がベタ惚れのムーニンリストの老人は、いずれ私の義理の父上になるのでしょうし、私自身は母上が誰と再婚しようが構わない。幸せになってくれればそれでいいのです。
「ナネット、今日のあなたの予定は?」
「たしか、惑星ローディアへの支援物資の提供とそこの元老院議員との会談です。」
「最近は精力的に動いているのね。この前はマンダロアやナブーにも行ってたし・・・。」
「はい、新マンダロア政府との協議でベイカー鉄の取引交渉も糸口がつかめそうですよ。」
久しぶりの、目に見える功績に母上もご満悦の様子の様ですね。
今後の死亡フラグ回避のために、主人公勢力と接触を持とうとコンサルタントから戻って来てからはジェダイ評議会の人たちや、ナブーにクローンウォーズでパドメ・アミダラ繋がりの縁があるオンダロアやローディアとも関係を持ったのだ。
反乱者の主人公たちとも接触しようとしたけど、よく考えたらまだ生まれてなかったよ。
「えらいわ。ナネット・・・惑星政府間での外交は任せてもいいくらいね。そろそろ、企業とも付き合いをさせてもいい頃かしらね。」
企業、企業ね。あんまり、良いイメージがないな。
「IBCとならおじ様との関係でお話したことがありますよ。それにダマスク・ホールディングス社ともですよ?」
これで、テクノ・ユニオンや通商連合なんて出てきたら独立星系連合ルートに入ってアヘ顔ダブルピース(piece)を披露することになってしまう。それだけは、それだけは避けなくては!?
「あ、解りました!スター・ツアーズ社ですね!ハルプスブルク帝国の観光地政策の強化ですね!」
あ、母上の視線が冷たい。
解ってますよ!解ってます!おじ様の会社がナブーの埋蔵プラズマで利益を得ていますのでね。あの企業とのお付き合いがあるのは知ってますよ!ちくしょー。
「つ、通商連合ですよね。」
「旅行会社とか馬鹿なことを言ってないで、解っていたなら素直にそう答えなさいな。本当にこの子は・・・。」
うわー!マジかよ!マジであいつらかよ!peaceな人生を求めてpieceな最期を迎えるフラグが見えてきちゃったよ!?
「うむ、ナネット姫も聡い姫君だ。マリアーヌ、流石は君の娘だな。それはそうと、そこまでわかっているのなら彼と引き合わせるのは早い方がいいな。」
おじ様までもが、奴らと蜜月になろうとしてる!?死亡フラグですよ!!おじ様!!
「そう言うと思って、彼にはウニーンへ来てもらっていますわ。通商連合総督ヌート・ガンレイには・・・。」
母上が使用人達に扉を開けるように合図する。白く塗り上げられた木製の両開き扉の向こうから現れる緑灰色の肌に暗赤色の眼、ニモイディアン達。
ヌート・ガンレイを先頭に恭しい態度をとって私たちの前、会話ができる距離まで歩み寄ってくる。
「マリアーヌ陛下、ダマスク氏。御声掛けいただき感謝いたします。こちらのお嬢様がナネット姫殿下であられますか?姫殿下、お初にお目にかかる。通商連合総督ヌート・ガンレイです。今後は宜しくお願い致します。」
かなり丁寧に、私に向かって挨拶をしてくる。
ん?立場的には私の方が上?なのかな?
ここで母上から衝撃の一言が!!
「ナネット、貴女。この人と結婚なさい。」
「ふぁ!?」
はぁああああああああ!?なんですとぉ!?