コズミックバランサーの担い手   作:永遠神剣を求む者

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沙月からの解放ではなく結晶からの解放です


クリスト達の解放

次元の狭間に入った俺達

 

「お前らここなら外に出ても平気だぞ」

 

クリスト達は何故か躊躇なく結晶から出てきた

 

ユーフォリア「この人たちがあの結晶の中にいた人ですか?」

 

「そうなるな」

 

それからしばらくクリスト達は走り回ったり武器を持って模擬戦を行ったりしたが倒れる事は無かった

 

ゼゥ「本当に大丈夫なのね」

 

ユーフォリア「永遠神剣?」

 

「彼女らも永遠神剣を持ってるぞ? 望達とは違って守護神獣は持たないけど」

 

ユーフォリア「何故ですか?」

 

「あの結晶は拘束具のようなものだからその影響だろう」

 

ユーフォリア「何故そのようなものを着けるのですか?」

 

「簡単に言うと環境が合わないからだろうな」

 

ユーフォリア「環境がですか?」

 

「彼女たちはここと学園を除くとして、結晶の外に出るとマナ欠乏で数分で倒れるんだ。そのまま助けが無ければおそらくは消滅するだろうな。あの結晶はマナの消費を抑えるのと吸収量を上げる物なのだろう」

 

ユーフォリア「そうなのですか……」

 

「まぁ学園では見たことないから動ける時間が延びた程度だとは思うけど」

 

ユーフォリア「なんとかならないんでしょうか?」

 

「なるぞ?」

 

ユーフォリア「なるんですか!?」

 

「これを取り込むとここからマナが供給されるようになるからここから出ても結晶を必要とはしないぞ」

 

俺は五色の結晶を取り出した

 

ミゥ「それをどうすれば良いのでしょうか?」

 

いつの間にか横に来ていたミゥがそう問いかけてきた

 

「ほれ」

 

ミゥに白い結晶を渡した

 

ミゥ「え?」

 

すると結晶はミゥに吸収されるように取り込まれた

 

ミゥ「なんでしょう? 身体が物凄く軽いです。これで外に出ても本当に問題ないのでしょうか?」

 

「マナが流れ込んでるのが見えるから平気だと思うぞ」

 

ミゥ「それでは試してみます!」

 

ミゥはそう言うなり出ていった

 

「余程嬉しかったんだな。お前ら出るぞ!」

 

俺が呼びかけるとクリスト達は結晶の中に入りぶら下がってきたのでそのまま外に出た

 

ミゥ「すいません、嬉しさのあまり、はしゃいでしまいました」

 

それからしばらく経ってもミゥは倒れる様子は無かった

 

他のクリスト達はそれを見て驚愕の表情を浮かべた

 

「大丈夫なようだな」

 

ミゥ「他の皆もよろしくお願いします」

 

「順番にやっていこうか」

 

俺は赤、青、緑、黒の結晶を取り出した

 

「順番に出てこい」

 

するとゼゥがやってきたので黒の結晶を渡した

 

ミゥと同じくゼゥに吸収されるように取り込まれた

 

ゼゥ「なんなのこれ!? 身体が物凄く軽い!?」

 

次はポゥが出てきたので緑の結晶を渡した

 

その次はルゥ、その次はワゥの順番で渡した

 

「これで全員に渡ったな。今は身体が流れ込んでくるマナの量にビックリして身体が軽く感じるけど明日には今まで通りになると思うからあまりはしゃがないようにな」

 

クリスト達は頷いたがやはり嬉しかったのか部屋の外に出ていった

 

ユーフォリア「良かったですね。でも渡りを行ったら……」

 

「俺がいなくなっても取り込まれた結晶の効果は問題なく続くから『最初から結晶無しで歩いた』という風に改変されるだろうから平気だと思うぞ」

 

ユーフォリア「む~」

 

「膨れても今はなにも無いぞ? 多分そろそろ沙月が来るだろうな……」

 

バンバンバン!

 

「どうぞ~」

 

沙月「あれはどういうことよ!?」

 

沙月は開けるなりそう叫んだ

 

「あんたには先に正体を話しておくか。ユーフィー閉めてくれ」

 

ユーフォリア「は~い」

 

沙月「正体?」

 

「なんとなく感づいてると思うが俺とユーフィーは親戚ですらない」

 

沙月「確かに親戚にしては似てなさすぎるわね」

 

「それにどうせこいつがポカやらかして他の人が出来ないことをやったんだろうし」

 

沙月「やっぱりあの時のは悠久ちゃんなのね……」

 

「防音結界って呼ばれる魔法だ。こいつは習得こそしてるが練度が低いから違和感を感じる人は感じるだろけど」

 

沙月「確かに閉塞感みたいなのは感じたけど……」

 

「ちなみに今、張ってるぞ」

 

沙月「なにも感じないわよ?」

 

「練度が高いとそうなる」

 

沙月「それで本題は?」

 

「そうだな……エターナルって知ってるか?」

 

沙月「エターナル……知らないわ」

 

「簡単に言うと第三位以上の永遠神剣と契約した者の事だ」

 

沙月「エターナル……永遠者……もしかして寿命が無くなるのかしら?」

 

「寿命どころか例外を除くと成長も止まる」

 

沙月「それで悠久ちゃんがエターナルなのかしら?」

 

「ユーフィー、ちゃんとした名前で名乗ってやれ」

 

ユーフォリア「第三位『悠久』の担い手、悠久のユーフォリアです」

 

ユーフォリアは自己紹介しながら自らの武器を取り出した

 

沙月「悠久のユーフォリア……悠久ってそこから取ったの?」

 

ユーフォリア「はい、分かりやすい方が良いと思いまして」

 

「ちなみに俺もエターナルだぞ」

 

沙月「嘘!?」

 

「本当だ」

 

沙月「それじゃあユーフォリアちゃんみたく、本当の名前が?」

 

「いや、ユーフィーとは違って時乃刹永が本当の名前だ。エターナルとしての名もあるが、今は内緒だ」

 

沙月「もしかしてユーフィーって元々はユーフォリアちゃん由来の愛称だったりする?」

 

「そうだ」

 

沙月「いつエターナルになったの?」

 

「ユーフィーは元からだが、俺は5歳の時だ」

 

沙月「5歳!? それにしては……そういえば先程例外があるって」

 

「ユーフィーも俺も一定時期までは成長する。ユーフィーはまだエターナルとしては子供だからまだ成長するが、俺はこれで止まっている」

 

沙月「まだ秘密がありそうな予感がするわね」

 

「あるけどな。俺の前世は全くの別世界の人間だ」

 

沙月「全くの別世界?」

 

「簡単に言うと上位世界の人間」

 

沙月「上位世界!?」

 

「理解出来る概念かは置いておくが、俺の前世ではこの世界も物語として存在していた。つまりは『この世界を観測することが出来る世界』だ。まぁ俺が来たことによって『観測していたとは別の世界』になってるが」

 

沙月「パラレルワールドとかそういうやつ?」

 

「『この時間樹の世界そのもの』の事を言うならそうなるな」

 

沙月「カティマについて行けたのは」

 

「『知っていた』からな。それに俺は本来の物語をかなり改変してるがな」

 

沙月「どういうこと?」

 

「まず一つ目『剣の世界のユーフォリアはいない』、二つ目『アズライールは滅ぼされている』、三つ目『物部学園は一緒に行動している』、四つ目『クリスト達は学園の特定の部屋以外で結晶の外に出ることはない』、五つ目『エヴォリアは死ぬまで敵対する』。多く分けるとこんな感じだ」

 

沙月「アズライールは無事だったわよ?」

 

「俺の永遠神剣は化身になることが出来るからな。アズライールを守ってもらった」

 

沙月「死ぬまで敵対ってどういうこと?」

 

「光をもたらす者はある存在の操り人形だったからな。エヴォリアはそいつらに妹を人質に取られて結局死ぬまで敵対してたんだ」

 

沙月「家族を!?」

 

「そいつらもエヴォリアが死んだ後か前かはわからないがエヴォリアの妹を殺している。つまりは使うだけ使って人質ごとッポイってわけさ」

 

沙月「そういえばあの時降ってきた気持ち悪い奴がいたわね……」

 

「そいつらがその存在だ。俺はそいつを欠片も残さず完全に消滅させたからな。だからエヴォリアには俺達や『旅団』と敵対する理由が無いんだ」

 

沙月「なるほどそういこと……なんで『旅団』のこと……前世での物語ね」

 

「殆どうろ覚えに近いし、多分これからは違いが増えてくるだろうから当てには出来ないと思うが」

 

沙月「あの気持ち悪い奴って何者なのかしら……」

 

「大昔にとある神に殺された南天神の亡霊の集合体だ」

 

沙月「南…天…神…」

 

「お前の正体も知っているが言うつもりはないぞ? それは俺の役目じゃないからな」

 

沙月「……そう。ところであなたって守護神獣はいるの?」

 

「いるぞ? デカいから呼び出すことはあまりしないけど」

 

沙月「どのぐらい?」

 

「ゆーくんやケイロンよりもデカイ。 コンパクト化は出来るが」

 

沙月「それでお願い」

 

「ウィツァルネミテア、コンパクトサイズで来い!」

 

ウィツァルネミテア「呼んだか?」

 

沙月「それが?」

 

「俺の守護神獣、ウィツァルネミテアだ」

 

ウィツァルネミテア「ウィツァルネミテアだ、よろしく」

 

沙月「なんか、物凄い力を感じるのだけれど?」

 

「前世で物語として観測していた世界の一つにいた神が元だしな」

 

沙月「神!?」

 

「その世界においてウィツァルネミテアとは大いなる神とも邪神ともうたわれるものとも呼ばれていた」

 

沙月「まるで元々の世界で聞いたことあるような話ね」

 

「そしてその世界ではウィツァルネミテアに髪の毛の一本に足るまで全てを捧げると誓うと人知を超えた力が得られる」

 

沙月「なるほど……確かに神ね」

 

「よし、戻っていいぞ」

 

ウィツァルネミテア「わかった」

 

ウィツァルネミテアは消えた

 

「というわけだ」

 

沙月「疲れてるところに四方八方から魔法を射たれた気分だわ……」

 

「俺が言うのもなんだが、ゆっくり休んで寝ろ」

 

沙月「そうするわ~」

 

沙月は立ち上げって手を振りながら出ていった

 

「ユーフォリアは……」

 

ユーフォリア「すやすや」←寝たフリ

 

「はぁ……」

 

寝たフリをしているユーフォリアを俵持ちにして外に出た

 

ユーフォリア「(そうじゃない!)」←とりあえず寝たフリを続けている

 

ゆっくりとユーフォリアを床に下ろした

 

「寝たフリをしている悪い子にはそこがお似合いだ。それじゃあおやすみ」

 

そして俺はこっそり認識阻害と防音の結界をユーフォリアに張り部屋に戻った

 

ユーフォリア「う~お兄さんのばかー!

 

ユーフォリアの叫ぶ声と走りさる音が聞こえた。そして悠久に乗ってこっそり部屋の前に来て横になった気配がした

 

『完全に寝たら回収して放り込め』

 

永劫『了解しました』

 

(完全寝たら解除するようにして、と)

 

しばらくすると永劫がユーフォリアを抱えていく気配がした

 

(やれやれ、早く気付いてほしいものだが、それとも既に……)

 

とりあえず寝た




沙月はヒロインじゃないです←断言
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