コズミックバランサーの担い手 作:永遠神剣を求む者
店仕舞いをしていると望達が帰ってきた
「おう、お帰り」
望「た、ただいま」
「交渉は出来たのか?」
沙月「交、渉……?……あ」
希美「忘れてました」
ソルラスカ「お前ら何してたんだ?」
タリア「はぁ~」
望「一応情報は聞こえてきただけですけど仕入れてはいます」
タリア「期待できないけれど聞きましょうか」
望「大まかに分けると精霊側に娘と呼ばれる人間がいる。誰かが殺された。人間側は精霊を退治すると決めた。この3つです」
タリア「私達はそれに加えて退治すると宣言したのはロドヴィゴと呼ばれる人物という事まで掴んでいるわ?」
望「部分的に聞こえてきただけで詳しく聞いたわけじゃないですし……」
タリア「入ってきた時の二人の様子を見れば予想はつきますけど」
「レチェレさんはロドヴィゴって知っていますか?」
レチェレ「知っていますよ。ロドヴィゴさんはこの街……ウルティルバディアの一番偉い人です」
「ロドヴィゴさんはどれぐらい精霊を嫌っているのかわかりますか?」
レチェレ「お兄さんが死んで帰ってきてからは精霊撲滅を強く訴えているのはよく耳にしますのでかなり嫌っているのかと思います」
タリア「刹永がどちらかの変わりに行った方がより情報が集まったかもしれないわね……」
「「ぐっ……」」
額を押さえながらタリアの言った言葉に希美と沙月は言葉を詰まらせた
(どうせ望の腕の引っ張り合いでもしてたんだろう。情報を仕入れたのもレーメだろうけど望の守護神獣だから望の手柄と捉えて問題はないな)
するとトイレから誰か出てきた
?「ん~……ん?」
沙月「ヤツィータ?」
ヤツィータ?「あら、沙月じゃない? いつ来たの?」
沙月「今日ついたばっかよ……って今までトイレに?」
ヤツィータ?「呑み過ぎてトイレに籠って全部出した後に便座下げてその上で寝ちゃってたみたい」
望「沙月先輩、この人は?」
沙月「旅団のメンバーのヤツィータよ」
ヤツィータ「ヤツィータよ、よろしくね」
望「世刻望です。よろしくお願いします」
希美「む~~」
希美はまるで胸を押しつけるように先程までよりも望の腕に密着した
望「希美?」
希美「永峰希美です」
ヤツィータは希美に近付き耳打ちをした
ヤツィータ「安心しなさい。取る気はないわよ」
希美「!?」
ヤツィータ「分かりやすすぎよ? 私は取らないけど、他の人に取られるかもしないけどね」
「はぁ~……恋人でも無いのにいつまでそうしているんだ?」
希美「え?」
「望の腕、真っ青になってきてるぞ?」
希美「え、あっ! ごめん望ちゃん!」
望「大丈夫だよ(危なかったー)」
「希美さん、ちょっと」
希美「は、はい」
「レチェレさん、今空いてる部屋ってありますか?
レチェレ「は、はい。ありますよ。ご案内いたします」
レチェレの案内で俺と希美は
望side
『刹永さん、なんか怒ってなかった?』
レーメ『吾の口からはなにも言えぬ』
『話し合いに説教という呼び方が浮かんだんだが』
レーメ『それは正しいと思うぞ』
『二人って一人は希美だけど……もう一人って沙月先輩か?』
レーメ『汝はそういうことには気付くのだな』
『そういうこと?』
レーメ『まぁこれであやつらも大人しくなる……と良いな。出来れば汝の胃に穴が空く前に』
『そうだな』
side end
案内された部屋に入り、扉を閉めた
「さて、そこに正座」
希美「は、はい」
震えながらも正座をした希美
「希美さんが望のことを好きなのはわかりきってることだからあーだこーだは言いませんが、恋人でもないのに腕に密着するのはどうかと思います」
希美「で、でも沙月先輩が」
「言い訳無用!」
希美「は、はいぃ!」
「沙月先輩に取られのが怖くてああいう行動を取ったのだと思いますがはっきり逆効果です。幼なじみし優しいですから望の方から赤の他人になることは無いでしょう」
「そして、どうせ沙月先輩が離さないから自分も離さなかったんでしょうし、沙月先輩に離すように言い合ったのでしょうけど、そんなことよりも聞き込みをした方がよかったと思いますよ?」
希美「そ、そんなことって」
「黙らっしゃい! その言い合いの結果はどうなりました?」
希美「うっ……」
「おそらくレーメが二人の声に遮られながら聞こえ来た単語を組み合わせたのでしょうけど、言い合って無かったら望自身は沙月に取り掛かりになっていたとしてもあなたはロドヴィゴさんまでたどり着けた可能性がありますよ?」
希美「あなただってあの子達の気持ちに」
「気付いていますよ? しかし悠久はまだ自分の感情に気付いていませんし、クリスト達は結晶から解放された喜びに隠れていますし昔の友人か親友か想い人かわかりませんが踏ん切りが着いていないので見守っているだけです。それに受け入れる覚悟は出来てます。が、今は関係ないです」
「それに沙月先輩と望を二人きりにしたところで進展があると思います?」
希美「……無いと思います」
「沙月先輩が望にちょっかいをかけたとしてもレーメもいますし、軌道修正は可能だったでしょう」
「どうせ、今まで一緒にいたから最終的に私のところにくるとでも思っているのでしょう?」
希美「うっ……」
「確かに待っていれば来る可能性はあるでしょう。でもあなたは待ってていると思いますか?」
希美「待てていないと思います」
「そうですね。待てているなら嫉妬の表情は向けても同じように抱きついて低レベルの言い争いをした挙げ句に他の仲間に迷惑をかけたりはしてないはずです」
「告白して返事待ちの状態でそういう行動を取るならまだわかりますが、告白もしていないただの幼馴染みの状態でそういう行動を取っても何も意味はありません」
「これ以上長々と言うつもりはありません。沙月先輩にも
「最後に一言だけ言っておきます」
希美「は、はい」
「少し自分の行動を見返してみてはどうですか? 他人の振り見て我が振り直せという諺を少し変えて自分の過去を振り見て今の自分の振り直せです。それでは下にいきましょう」
希美「足が痺れて……」
「罰です。頑張って歩きましょう」
俺は足が痺れて歩きずらそうな希美を放っておいて皆のところに向かった
ソルラスカには言われたくないとは思いますが、それでも交渉相手を探すために外に出たのに交渉どころか交渉相手を探す事自体忘れて情報もタリア達以下なので言い返す権利はありませんね
それでもレーメのおかげとはいえ情報を仕入れた望はまだマシでしょう
刹永さん、堪忍袋に穴が空きました。沙月にも似たような説教を行います。これってアンチ・ヘイトになるんでしょうか?破れた場合はその場で説教です。今回の場合はとりあえず望だけ帰してその場でまとめて説教ですが穴が空いただけです