コズミックバランサーの担い手 作:永遠神剣を求む者
サレス「いきなりで悪いが君はどこまで知っている?」
「質問の意図がよくわかりません」
サレス「君を観測しようとすると計算が乱れる。君以外ではユーフォリア君だが、あれはこの世界樹の人間ではないから乱れて当然だろう。しかし君は途中から乱れるようになった。そして報告からも君は『未来の事を知ってる』かのように行動している」
「例えばどういったところとかですか?」
サレス「一つ目は剣の世界でカティマくんが王の証を取りに行った時だな。偶々起きていて、偶々黙って出ていくカティマくんを見つけて追いかけた。ここまでは私もなっとく出来る。だがある程度の距離が無いと精神的な余裕が無いとはいえカティマくんに気付かれるだろう。しかし君はカティマくんから見つからないであろう距離をとったうえに誰にも聞かずに追いかけれた」
「ふむ、『どこに向かうかわかっていないと追いかけるのは不可能なはず』と言いたいわけですね?」
サレス「そうだな」
「とりあえず二つ目を聞きましょう」
サレス「二つ目はピラミッド内での会話だ。機械を壊すために残ったのは良いとしよう。そのあと絶と言ったか、そいつとの会話だ」
(わざと記録するようにしたのだが、ちゃんと釣れたか)
サレス「何故望達が知らないはずの神名の事を知っている?君の行動はまるで望くん達を成長させるように動いている感じがするのだが?」
「流石だな。満点とはまではいかないが、わずかな手掛かりでそこまでいくとは」
サレス「なるほど、それが君の本来の口調か。今はその口調で良い」
「満点になるのことは無いとわかってたがな。手掛かりを残したのはわざとだしな」
サレス「私はまんまと君に釣られたわけか?」
「あんたは旅団の団長だしな。話しておくか俺の正体と考えを」
サレス「聞かせてもらおう」
そうして俺はサレスには沙月が話していないことも話した
流石のサレスも驚愕の表情を隠しきれないようだ
サレス「驚いた。だからか君が全てを知っているような行動をとるのは。『コズミックバランサーの担い手 セツエイ』か……なんとなくコズミックバランサーに関しては知識にはあるが、なるほどログにも残さないで行動することが出来るわけだな」
「エターナルとしての名を名乗ったのは初めてだがな」
サレス「ユーフォリアくんにも話してないのか……」
「『写しの世界』でナルカナに会ったらどうせバレるだろうし、刹那もナルカナに手を出すだろうしな。その時に全員いるだろうし、全部話すさ」
サレス「光をもたらすものはここに来るのか?」
「全戦力をもって来るだろう。一応一般人には死者は出ないように約束はしてるが、戦いに巻き込まれた場合はわからない」
サレス「それも彼らの成長のためか?」
「後はあの世界に行く理由を作るためためだな」
サレス「あの世界?」
「『浄戒』の力を使って世界をループさせてる世界だ」
サレス「そんな世界が?」
「あるのさ。絶を救うには望がそこで『浄戒』を取り戻すしかないのだが、だが絶の今の状態を知らなければあの世界に行く理由が無いからな」
サレス「なるほど、それでこの世界で終わったら光をもたらすものの処遇はどうする?」
「敵対する理由も無いからな旅団に取り込んでしまえ。監視の為とでも言えば納得するさ。その後は彼女ら次第だろう」
サレス「ならばそうしよう。ニーヤァがフィロメーラに化けたエヴォリアに色々されるのは本当なのか?」
「前世の記憶が正しければな」
サレス「奴には良い薬だろう」
「下半身を露出してアレがああなってるのを妹に見られるのは兄としてどうなんだろうな」
サレス「元々評価は低いからな。そんなに変わりは無いかもな。ところで私の正体も知っているのか?」
「管理神というか?安心しろ俺は誰にも言うつもりはない。いずれバレることだしな。今の内に覚悟しておけサルバル」
サレス「その名は捨てているがわかった覚悟を決めておく」
「そこにいる6人は後でお仕置きして黙らせておく」
サレス「6人?誰かいるのか?」
「集中すればお前ならわかると思うが」
サレス「ふむ…………確かに何も無さすぎる空間があるな」
「一部の会話はこっそり防音結界を張ってたから6人も聞こえてないがな。そこのがきんちょ共!姿を見せないとライトバーストを撃ち込むぞ?」
サレス「出てこないな」
「5」
「4」
「1」
サレス「飛ばしただと!?」
「ライト……」
ユーフォリア「わあああ!!ごめんなさいごめんなさい撃たないで撃たないでー!!」
サレス「あっさり出てきたな。しかも全員スライディング土下座をしたぞ」
「お仕置きは撤回しないからな?」
ユーフォリア「お仕置きってもしかして?」
「(ニヤ」
ユーフォリア「ひぃ!」
サレス「そんなに恐ろしいのか?」
「サレスも一緒に行くか」
この場で次元の狭間を開いた
サレス「む、これが乱れた原因か」
「それはわからんけどな」
俺は抵抗するユーフォリアと抵抗しないクリスト達を引きずって次元の狭間に入った
サレス「ここが次元の狭間か」
「お仕置き部屋はこっちだな」
俺は隔離部屋に向かった
サレス「隔離部屋と書いてあるのだが?」
「何故かこの空間には珍妙なモノが多くてな。一部は下手したら精神を抉るようなモノがあってなそれをまとめて隔離しているのがここだ」
サレス「頑張ってスルーしていたのだがユーフォリアくんが物凄い抵抗しているのだが?」
「好奇心で1回、お仕置きで何回か入ってるからな。ここの怖さがわかっているのだろう」
俺は扉を開けた
サレス「な、なんだこれは……」
流石のサレスも中の光景には絶句を通り越した顔をしている
そんなサレスを尻目にユーフォリアとクリスト達を投げ入れて逃げないように拘束魔法をかけた
サレス「た、確かにこれはキツイな……」
「大丈夫みたいだな」
サレス「管理神だったときに色んな世界を見てたからな。ここで奇妙なのはいなかったがある程度の耐性はある……はずだ。しかしこの部屋には1日もいたくないな」
「ちなみにここの100年は向こうの1日だ」
サレス「なに?それじゃあ君たちの実年齢は……」
「下手したらサレス達を凌駕してるかもな。さてサレスの時間が狂わない内に出るか」
俺は叫ぶユーフォリアを無視して扉を閉めた
サレス「なにも聞こえなくなったな」
「防音結界が自動で張られるからな。永劫!」
永劫「ご用ですか?マスター」
「こっちの時間で1日経ったら出して良い」
永劫「了解しました」
サレス「あなたが?」
永劫「天位の永劫です」
「他の二人も紹介しておくか刹那と調律も挨拶しろ!」
刹那「地位の刹那。ナルカナは私の娘」
調律「鞘の調律だよーマナの調整はお手の物だよー」
サレス「サレスだ。よろしく」
サレスと握手をして永劫と刹那と調律は姿を消した
サレス「何も感じないはずのなのに震えが止まらないな」
「戻るぞ」
サレス「あ、ああ」
俺とサレスは次元の狭間を出た