コミトレの原稿が辛いです。
ぷぇええ
けど小説も頑張ります
感想はガソリンだぜ!!!!
ありがてぇありがてぇ……
「あれは…シンの家族か…!こんなタイミングで!」
くそ!最悪なタイミングだ!そうラリーは心で吐き捨てる。Destiny冒頭でシン・アスカはこの戦闘に巻き込まれ、家族を失い孤独の身となる。いわば、彼はこの戦争の被害者だ。Destinyでは、このヤキンドゥーエの戦役で多くの傷を負った者たちのその後を描いている作品でもあり、それがこの世界の行く末を暗く陰らせることになる。
自分が加わり、トールが加わり、状況は大きく変わったというのに、彼の運命は変わらないというのだろうか。ふと、ラリーの中でモルゲンレーテで出会った二人の兄妹の姿が浮かぶ。
気がつくと手足は勝手に動いていた。
迷いは、なかった。
「レイレナード大尉!?」
「ラリーさん!?」
絡み合う空戦域に背を向けて、ラリーはオノゴロ島の上空めがけて進路を変えたのだ。高機動ユニットから黒煙をあげる機体を降下させながら、ラリーは戦線を離れた自分に驚いているキラとトールへ通信をつなぐ。
「一般人だ!俺たちの真下に避難しようとしてる人間がいる!!」
「なんですって!?」
空戦域を離れるラリーの機体。それは同時に敵に背を向けるということと同じだった。
「とりゃあああ!!撃滅!!」
「背中を見せるなんて、撃ってくださいって言ってるようなもんだぜ!!」
背後から追ってくるクロトのレイダーと、オルガのカラミティに目を向けて、ラリーは顔をしかめた。ここで撃たれたら進行方向にいるシンの家族に被害が及ぶのは明白だ。
「くっ…迷ってる時間は無いか…!」
操縦桿から手を離して、コンソールパネルに備わるパネルを操作する。途端、黒煙を上げていた高機動ユニットの接合部が炸裂剤によって弾け、細かいパーツがホワイトグリントからパージされていく。
「頼むぜ、宇宙用だけは勘弁してくれよ……!!」
各部の隙間を防御するアーマーが外れ、姿勢制御用のスラスターが外れ、大型翼、黒煙を上げるブースター。次々とホワイトグリントを形作っていた外装が外れて、真後ろにいるクロト達の方へと流れていく。
「な、なんだこりゃあ!?」
「装甲を切り離し……いや、外装を脱いでいるのか!?」
パージした部品がクロト達の機体に当たり、機密保持用に備わった爆薬によって爆発する。それは一種の攻撃の役目も果たした。
「逃すかよ!!おらあぁあああ!!」
そんな金属片の嵐を抜けたカラミティが、外装を外したホワイトグリントに向かって腹部に備わるエネルギー砲、スキュラを放った。モビルアーマー形態に格納されていた影は、まだ起動ができていない。
「ラリーさん!!」
「動けぇええええ!!」
キラの叫び、その中でラリーはモビルスーツ用の操縦桿を握りしめ、フットペダルを存分に踏み込んだ。
////
シンは、目の前に現れた巨大な影に見ほれていた。スキュラを見事に受け止めた機体は、空中から緩やかに降り立ち、その重厚な体を地へと下ろしている。
「な、なんだ……あのモビルスーツは……」
「というか、モビルスーツ…なのか?」
たしかにそれは人の形をしていた。
だが、全身に多重装甲を装着し両腕部に多重盾、両腕には装甲から銃身のみが出ているビームマシンガンを装備している。
ゴテゴテに鎧を武装した上半身。
腕部以外は実質稼働不可であり、本来の格闘性能は80%もダウンしているが、高機動ユニットと同じく手動で外装パージ可能であり、フリーダムとジャスティスの同系列の強靭なフレームによって構成されている機体だ。
その容姿は動く城壁。
周囲の見解からすれば「立ってるだけで異常」なほどだった。
「この野郎!!飛行機になったりモビルスーツになったりと!!てぇええりゃああ!!」
呆然と見上げるシンの頭上から、猛る声を上げたクロトが鉄球を地に降りたホワイトグリントに向けて射出しようとした時だ。
《待て!!》
立ち上がったホワイトグリントから、広域通信で声が響く。その一瞬、空戦を繰り広げていたメビウスライダー隊と、メビウス隊の動きは止まった。
《ここにはまだオノゴロ島の避難民がいる。オーブ軍、地球軍、両軍とも戦闘を停止し、非戦闘員の保護を行う義務がある!違うか!》
リベリオンに乗るリークも、ホワイトグリントの足元にいる避難民の家族を捉えた。アズラエルが提出した地球軍の軍事協定の中には、確かに非戦闘員の保護の項目が記載されている。
《たしかに、その通りだ》
「兄貴!」
武器を下ろしたリベリオンに、クロトが食い下がるように通信を入れたが、リークの見解は変わらなかった。
「そういう決まりで、この戦争は成り立ってるんだよ。ここで僕たちが戦闘を継続すれば、地球軍はルールを守らない無法者の集団に成り下がることになる」
優しく論するように言うリークの言葉を聞いて、カラミティもフォビドゥンも構えていた武器を下ろしていく。
「わかったよ、兄さん」
「兄ちゃんの言うことなら」
「ちぇー、良いところだったのにさ」
しぶしぶ、といった風に武器を下ろしたクロトのレイダーを見て、ホワイトグリントはオーブ軍の回線も繋ぎ、広域通信でさらに声を上げる。
《オーブ軍も良いな?避難船が離脱するまでは戦闘は禁止だ!》
艦砲射撃やミサイル迎撃をしていた船も、それに迫っていた地球軍のモビルスーツ隊も、通信を受けて一斉に戦闘を中断する。
「ぷっはぁあ……助かったぁー…」
「一時的な休戦…ですね」
その様子を見て、キラとトールは、強張っていた体をシートに預けた。アラスカやパナマとは違って、ここに攻め入ってきた軍人達は、軍人としての矜持を大事にしているらしい。その事に安心したのだ。
形はどうであれ、オーブと地球軍の戦闘は一旦の節目を迎えようとしていた。
////
「マユー!!!」
「お兄ちゃん!!」
避難船の乗り場にたどり着いたマユをシンは力一杯抱きとめた。
戦闘が落ち着いたオノゴロ島では、取り残された避難民の救助がオーブ軍によって進められていた。
地球軍は協定に従って、その場で待機か、海上で戦闘をしていた者たちは各母艦や輸送船へ一時的に撤退している。
「よかった…無事で…!!」
シンの両親も爆風で吹き飛ばされたシンの無事に安堵して、涙を流しながら四人で抱き合っている。その様子を見ていたラリーに、ひとりのオーブ軍人が敬礼を打った。
「オーブ軍所属のトダカ三佐です」
トダカ。天涯孤独となったシンをザフトに送り届けるまで世話をした人情深い人物。そんな彼の敬礼に、ラリーもヘルメットを脇に抱えながら敬礼で答えた。
「メビウスライダー隊のラリー・レイレナードだ。貴艦が最後の避難船か?」
「はい。乗客リストでも、逃げ遅れた一般市民が多く……」
そう暗い顔をするトダカ。おそらく、すでに巻き込まれた市民もいるのだろう。ラリーは上空にいるトールに通信を繋いで指示を出してから、トダカに向き直った。
「とにかくこのエリアは非戦闘エリアとなる。逃げ遅れた避難民への呼びかけは、我々が引き受けよう」
「助かります」
そう敬礼をするトダカを見送ると、抱き合っていたシン達がこちらに向かって駆け寄ってくるのが見えた。
「あ、あの!」
シンが戸惑ったように声を出す。彼が戸惑うのも無理はない。ラリーが身につけていたノーマルスーツは地球軍の物だったからだ。
地球軍が攻めてきているのに、地球軍が自分たちを助けてくれたのか?そんな混乱に似た考えの中で、とにかく家族を助けてくれた相手に何か声をかけようとしどろもどろする。
「あ、ありがとうございま……」
「あー!!あの時、マユの携帯を拾ってくれたお兄ちゃん!!」
感謝の声を出そうとした瞬間、隣にいたマユが思い出したようにラリーの顔を指差した。妹の言葉通り、シンも記憶を辿ると確かに目の前にいる人物は、モルゲンレーテの敷地内で妹の携帯端末を拾ってくれた人物と同じだった。
「あなた……パイロットだったんですか」
「まぁ、色々あってな」
シンの言葉に困ったように笑いながら答えて、ラリーは二人の頭をノーマルスーツでゴワゴワした手で優しく撫でた。
「次は絶対に落とすんじゃ無いぞ?」
「うん!助けてくれてありがとう!」
「さ、早く避難船に。君らのご両親も待ってるよ」
マユは元気よく頷くと、後ろで待っている両親の方へと走っていく。シンはまだ何か言いたいのか、ラリーの方へ視線を向けていた。だが、ラリーにも知りたいことがある。そんなシンへ背を向けようとした時。
「あ、あの!!」
意を決したように声を出すシンを、ラリーは振り返って見つめた。するとシンは深く頭を下げてラリーに今度こそ、感謝の言葉を伝える。
「ありがとうございました!なんて、お礼を言えば良いのか…」
「俺は軍人として市民を守る、その当たり前のことをしただけだよ」
ハッと思い、シンは顔を上げたがラリーはすぐに歩いて行ってしまった。その背中がシンの中で強く焼き付いて、親や妹に呼ばれても、シンはしばらくそこに立ち尽くしてしまうのだった。
ホワイトグリント第二形態のイメージは、ブレイクブレイドのデルフィングの第三形態みたいな感じです
あれが二段クイックブーストしながら空を動き回って両手のマシンガンで蜂の巣にしてくるイメージです
マッハで蜂の巣にしてやるぜ(真顔)
キャラデザイン
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他キャラも見たい
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キャラは脳内イメージするので不要