ガンダムSEED 白き流星の軌跡   作:紅乃 晴@小説アカ

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第177話 閃光の刻 2

 

 

ヤキンドゥーエの目と鼻の先。

 

その周辺には集ったザフトや地球軍の艦艇に続き、オーブ製のクサナギ、そしてヒメラギが備わる武器から火を放ちながら、ヤキンドゥーエの要塞、そしてジェネシスに向かって猛然と前進していた。

 

だが、その勢いにも待ったが掛かる。ヤキンドゥーエの防衛網はそれほど柔ではない。メビウスライダー隊がこじ開けた道は、じわじわと閉じ始め、こちらに気づいたザフトのモビルスーツ隊が、船を沈めようと躍起になっていたのだ。

 

「アサギ!?」

 

その中でモビルスーツの迎撃に奔走していたマユラが、片腕を撃ち抜かれたアサギのアストレイを見て悲鳴のような声を上げた。

 

ついさっきから現れたザフトの精鋭機部隊に翻弄されつつあったグリフィス隊は、ついにその動きを捉えられてしまった。

 

マユラの機体も飛来したミサイルによって大きく揺れる。ジュリもなんとかビームライフルで応戦しているが、その動きはすでに後手に回っていた。

 

アサギ機のコクピットにも、ビームの熱でオーバーロードした回路から稲妻が流れており、撃ち抜かれた衝撃でアサギの手はまるで石のように固まっていた。

 

目の前にはモノアイを輝かせたザフトのモビルスーツ。手には二本のビーム刃が備わっており、それを振りかぶってアサギのいるコクピットを貫こうとしていた。

 

マユラやジュリの叫び声が聞こえる。

 

ふと、アサギの目にオーブにいる家族の顔が浮かんだ。

 

母さん、父さんーーーごめん。

 

迫り来る閃光はアサギのヘルメットのバイザーを光に包み込んでゆきーーー。

 

「てぇりゃああああ!!」

 

突如として過ぎ去っていった。

 

友軍機の通信音声に、アサギは半ば諦めかけていた意識を覚醒させて、視線を目の前へ向けた。そこには、投げ放った鉄球を引き戻しながら、中破したアサギの機体を守るように位置を整えたレイダーの後ろ姿があった。

 

「貴方…」

 

「ボーッとすんなよ!死ぬ気か!?」

 

死にそうになったアサギに対して、クロトは容赦なく声を荒げる。途端に鉄球を再び振り回して、飛来するミサイルやビームを次々と弾いていく。

 

突然現れたレイダーに動揺するザフトのモビルスーツの横っ腹を、鮮やかなビームが貫いた。胸部からのエネルギー砲を放ったカラミティが、その武装を駆使して敵を次々と撃滅していってるのだ。

 

「うらぁああ!!」

 

マユラのアストレイに取り付こうとしていたゲイツを大鎌で一刀両断するフォビドゥン。ちょうど三人は、前線から一度戻り、エネルギーや武装の補給を受けたばかりだった。

 

「フォビドゥンも…!」

 

驚いているアサギに、カラミティのパイロット、オルガから通信が届いた。

 

「お前らは船の護衛を!敵はこっちがやる!」

 

そう簡潔に告げると、三機はスラスターを閃かせて迫り来るザフトのモビルスーツを鉄球で叩き潰し、ビームで粉砕し、鎌で両断。それら全てを圧倒していく。

 

「アサギ!無事なら船の護衛に行くよ!」

 

「りょ、了解!」

 

しばらく、その姿に見惚れてしまったアサギは、マユラにそう告げられると大急ぎでクサナギへ向かう。モビルスーツの大部隊を三機で引き受けてくれているのだ。今のうちに補給を受けて、こちらも前線に復帰しないとーー!!

 

アサギはコクピットの中で、逸る気持ちを抑えながらクサナギを目指す。

 

(どうか、無事でいてよ…お礼も言えずになんて、ごめんだからね!)

 

 

////

 

 

《こちらヤキンドゥーエ上陸制圧部隊、シーゴブリン!要塞からの対空防護が厚い!誰か援護してくれ!こちらの強襲艦が持たんぞ!》

 

ヤキンドゥーエには、エターナルから発艦した強襲艦が編隊を作って突入せんと進路を進めていた。アスランやカガリ、カルロス率いるブラックスワン隊も護衛をしているが、敵の対空防護が想像以上に硬い。

 

このまま進めば、上陸部隊の半数が落とされかねない。そうなれば、ヤキンドゥーエの制圧が不可能になってしまう。

 

そんな強襲艦の編隊の脇で鮮やかな旋回を行い前に躍り出たのは、メビウスを駆るトールだ。

 

「ライトニング3より、ブラックスワン隊へ!これより敵施設の対空防護施設の破壊に入る!各機、対応できるものは続け!」

 

「ブラックスワン6、コピー」

 

「ブラックスワン7、了解!」

 

「ブラックスワン8、ついていくわ!」

 

「ブラックスワン1よりライトニング3へ!流星隊と飛べるのは光栄だ!これより突入する!」

 

護衛の手を緩めるわけにもいかない。ブラックスワン隊からは数機がトールのもとへ集い、三角形の編隊を組んで飛行していく。その機体を見つめたトールは、よしと頷いて機体を鋭く動かしていく。

 

メビウスが突入作戦に起用されたのは、機体出力にある。武装面のエネルギー供給を極端に控え、推進剤も極力控えれば、機体はNジャマー影響下ならば、かなりの隠密性能を発揮出る。

 

「ブラックスワン隊!要塞の壁面部を飛べ!離れたら捕捉される!ギリギリまで維持しろ!」

 

機体エネルギーを抑えつつ、ヤキンドゥーエの要塞壁面に取り付いたメビウスは、トールの指示のもと、低推力と惰性飛行を行いながら要塞の壁面部すれすれを飛行していく。

 

上陸部隊の突入予定場である港口、そしてその近辺の迎撃装置を破壊しないと、今作戦は失敗に終わる。

 

《スカイウォーカーより、各機へ!ヤキンの防護施設はオートマチックで行われているわ!どこかに制御施設がある!そこを叩いて!》

 

エターナルのアイシャからの連絡を受けて、トール率いるメビウス編隊は、岩肌から飛び出して大口を開けているヤキンドゥーエの港口へその姿をあらわにした。

 

「よし、各機散開!怯むな!」

 

了解!、と声が響き各機は解散。それぞれが対空防護兵器の破壊を行なっていく。

 

『反応捕捉!そんな!?13番港に敵です!』

 

『馬鹿な!なぜ捕捉できなかった!ええい!撃ち落とせ!』

 

対するザフトの指揮官は驚きを隠せなかった。敵がこちらを攻めるために使ってくるのはモビルスーツだと予測していたが、それは大きく裏切られた。今モニターには、停止状態のゲイツや対空機器を軒並み破壊していくメビウスの姿が写っている。

 

「ええい!倒しても倒してもキリがない!」

 

低出力のアグニでモビルスーツやビーム兵器を破壊していくシャムスは、次々と出てくる敵や兵器にうんざりした様子で機体を反転させる。

 

「早く見つけないと、こちらの弾薬が持たないわよ!」

 

ブルメビウスを駆るミューディーもシャムスと同意見だった。このままでは敵を潰し切る前にこちらの兵装が底を尽きる。

 

トールの隣にいたブラックスワン隊の機体がビームの直撃を受けて火を吹き、キリもみながらヤキンドゥーエの発進ベイへと墜落していく。その様子を見たトールは、声を荒げた。

 

「ブラックスワン6!俺とエレメントを!」

 

「ブラックスワン6、コピー」

 

スウェンのメビウスノワールと連携し始めたトールは、真っ直ぐとザフトの発進ベイに向かって機体を直進させていく。その後ろからはスウェンが露を払うように入り口付近の対空機器を破壊していく。

 

トールの機体は開いた武装を閉じ、弾切れの余計な武装をパージするとモビルスーツ一機が通れるような隙間へ、全速力で躊躇いなく突入した。カルロスの機体からトールの機体反応が消える。

 

「ライトニング3の反応が消えた!?落とされたのか!?」

 

「いや、違う!要塞内に突入したんだ!」

 

「なんで技量だ!信じられねぇ!」

 

一部始終を見ていたシャムスはあまりのことに思わず笑い声を上げてしまった。

 

トールは狭い通路内を巧みに潜り抜けながら、あたりのマッピングを行なっていく。構造物や物資、そして部品状態のモビルスーツーーそして。

 

「制御施設は、あれか!」

 

目的のものを捉えると、トールのメビウスはするりするりと柱の合間を抜けて、目的地へと機体を飛ばしていく。

 

制御施設にいたザフト兵は、ふと目に入ったそれを見て目を細める。そこには、まるでよく知った場所を飛び交うようなメビウスが、武装を展開してこちらに向かってきている光景があった。

 

『お、おい、なんでこんなところに地球軍のモビルアーマーが!?』

 

迎撃!そう叫んだがすでに遅かった。

 

「当たれぇええ!!」

 

開かれた翼端に備わるミサイルと、ビームライフルが極光を打ち出し、いくつもある制御施設を的確に捉えた。制御を担っていたオペレーターたちは、直撃したミサイルやビームの衝撃で後ろへと吹っ飛んでいく。

 

『制御施設が…!ば、バケモノめ!』

 

そう呟いた区画長が最後に見た光景は、ほんの僅かな隙間でインメルマンターンを決めるメビウスと、迫り来るミサイルの姿だけだった。

 

「敵、防護兵器の沈黙を確認!」

 

火に包まれるヤキンドゥーエの防衛施設。突入した発進ベイから飛び出したトールは、機体をくるりと回転させてコクピットの中で雄叫びを上げた。

 

「出てきやがった!あんな狭い場所をよく飛び回れる!」

 

「凄まじい腕前ね!」

 

「流石だな、流星!」

 

そんなトールの機体に合流したブラックスワン隊が口々にそう言う中、アスランたちと残りのブラックスワン隊に護衛された強襲艦が、次々とヤキンドゥーエの港口へと強行突入していく。

 

《こちらシーゴブリン!仕事が早いな、ライトニング3!これより上陸する!》

 

《行け行け行け!時間との勝負だ!司令室までの最短ルートを進むぞ!》

 

《コンタクト!!》

 

強襲艦のコンテナが開くと、黒い地球軍のノーマルスーツを着た兵士たちが無重力の中へと飛び上がっていき、手にした特別製のカービンライフルで遭遇したザフト兵を次々と排除していく。

 

目指す場所は司令室、ただひとつだ。

 

「トール!こちらも上陸するぞ!」

 

そう叫んだアスランは、ジャスティスを下ろしてコクピットから飛び出していく。その後ろを何か叫び声を上げながらカガリが付いていく様子が望遠カメラに写っていた。

 

「俺とブラックスワン隊は周辺の確保だ!」

 

目の前には異変に気づいたザフトのモビルスーツ隊だ。全機、続け!そう叫んだトールに従って、ブラックスワン隊も戦闘機動へ切り替えていく。

 

もう残された時間は少ない。

 

 

////

 

 

ヤキンドゥーエ宙域。

 

ジェネシスと要塞の狭間。

 

激戦の火から僅かに遠下がったその場所では、二機のモビルスーツと、一機のモビルアーマーが火を吹いてぶつかり合っていた。

 

「見つけた!クルーゼぇえ!」

 

《ムウか!しかしそんな機体で!》

 

ムウが放つメビウスゼロのガンバレルを、高速機動形態で躱すクルーゼは、お返しと言わんばかりに垂直ミサイルをムウめがけて撃ち放つ。

 

「これが望みか!貴様の!」

 

《私の望みなどではない!だが、必然でもある!人が人である故のな!》

 

ミサイルを避ける最中にも、クルーゼは人型へと変形してリニアカノンを打ち出す。ガンバレルを回収したムウは、それを避けるのに精一杯だった。

 

「チィ!何を!!」

 

「ムウさん!」

 

ギリギリを縫うムウの機体をカバーするため、キラもフリーダムで応戦を試みるが、放たれたハイマットバーストもクルーゼを捕らえることはない。速度も反応も、明らかにクルーゼが優っていた。 

 

モビルスーツ…フリーダムやジャスティスと同型とは言えない奇怪な四肢をした機体は、ブゥンとカメラアイを光らせながら、暗い宇宙の中を縦横無尽に駆け巡る。

 

その機体に備わるチェーンビームガンが容赦なくキラのフリーダムとミーティアを襲った。

 

《君も知っているだろう!!憎しみに縛られた人の末路だ!そして、それを食い止めるのは私ではない!そんな者たちの末路など知ったものか!》

 

その役目は別の誰かのことだ。世界の憎悪を一身に受けて、その呪いと共に世界を滅ぼす?馬鹿馬鹿しい。そんな下らない妄言に付き合うほど、〝今の〟私の命は安くはない。

 

「ふざけるな!」

 

そう叫んでムウがガンバレルを放つが、撃ち出されたビームを、クルーゼは片手に備わる多連装ビームブレードで難なく切り払った。

 

すかさずキラもミーティアの大型ビームサーベルでクルーゼを捉えようとしたが、軽々と躱された上に、切り払いでミーティアユニットを〝両方〟切り裂かれた。

 

(な、なんだ…何をしたんだ!?)

 

その動きは、キラにも見抜けなかった。ただビームブレードを半月状に振るって、片方はビームブレードで、片方は余波で出来た斬撃を飛ばしただけ。だが、その動きが見事すぎてキラには何をされたのか判断できなかった。

 

《競い、妬む、憎んでその身を喰い合う!その光景こそが、この戦争だ!その戦争を終わらせようとしない者たちに何を救いだと言う!?何を救済だと伝える!?そんなもの、慰めにもならないことを君が1番知っているだろう!?》

 

「でも、僕たちはそれを止めるために、ここに来たんだ!」

 

キラは諦めずに残ったミーティアユニットを駆使してクルーゼに肉薄しようとするが、リニアカノンとチェーンビームガン、近づけばビームブレードの斬撃と、ハリネズミのような攻守一体の戦い方に手も足も出なかった。

 

《君もまた、その光景から生まれてきた者だろう!!誰よりも強く、本物であらんとするために!そうだろう!?》

 

フラッシュバックするのは、メンデルの光景。

 

本物を目指さんとするために生み出された理想。

 

コーディネーターの最高峰たる肉体。

 

ヘリオポリスから今まで、図られたように戦いに身を投じてきた全てが、定められていた事だったとしたら…。自分は、こんな戦いの中でしか生きられない存在だとしたら…。

 

ーーそれでも!!

 

「僕は…!それでも僕は!力だけが!僕の全てじゃない!!」

 

その暗い闇をキラは打ち払う。種を砕いたキラの動きは格段に鋭さを増して、クルーゼ目掛けてありったけのミサイルを放った。突然の咆哮に、クルーゼは距離を取ってビームブレードとリニアカノンを使って向い来るミサイルを撃ち落としていく。

 

「たくさんの人がそれを教えてくれた!だから僕は、明日のために戦ってるんだ!!」

 

たくさんの、多くの人と出会い、別れ、そして託され、手渡されて、言葉を貰った。

 

たとえ自分が最高のコーディネーターだったとしても、一人では何もできないから。一人ではここに立っていられないから。だから、僕はーー!!

 

「僕は、一人なんかじゃない!!」

 

「ええい!クルーゼ!貴様の理屈を!!」

 

形勢を押し戻しつつあるキラとムウ。

 

だが、二人は気付いていなかった。

 

クルーゼが背中に備えている武装。このヤキンドゥーエで完成した最新鋭の武器を、全く使わずに二人を圧倒していたことを。

 

《ああそうとも!私も君も本物には程遠く、真理も知らぬ!だからこそ、私はそれに興味はない!君たちという業にもな!勝手にやっていてくれたまえ!私は……》

 

「ーークルーゼエエエエエエエ!!!!」

 

刹那、三人の頭上から怒声が降りてくる。キラが上を見上げると、一つの流星が落ちてきた。

 

《私は、この戦いに身を投じる!!!!遅かったじゃないか……ラリー・レイレナードォォォォ!!!!》

 

クルーゼは途端に二人への興味を無くしたように飛び上がると、真上から降ってくるラリーのホワイトグリント目掛けて、リニアカノンとチェーンビームガンを放ちながら、ビームブレードを振るった。

 

「ここで死ねえええええ!!!!」

 

その全てをラリーが駆るホワイトグリントは、避けた。押し寄せる攻撃全てをさばいたラリーは、すれ違い様に放たれたビームブレードを紙一重で避けて、かわりにクルーゼのリニアカノンをビームサーベルで切り落とす。

 

《ちぃい!!流石だな、ホワイトグリント!!だが貴様こそ、ここで私が葬ってくれる!!!》

 

満面の笑みを浮かべるクルーゼは、出し惜しみせずに背中に背負った武装を展開する。

 

放たれた八つの球体。それは宇宙に放られた瞬間に稲妻を放ち出し、その対流したエネルギーを纏って機敏に動き始めた。

 

ラリーは迫る球体にビームカービンを放つが、その攻撃はことごとく曲面の装甲を流れるように逸れてゆく。球体はラリーの眼前に迫る。咄嗟に抜いたビームサーベルで一閃。そして、それも躱された。

 

「なっ、この武装は…!!!」

 

まるで瞬間移動のような速度で飛ぶ球体。真横に避けたそれが放つのは、ビームとは言い表せれないエネルギーの放流。構えたシールドに歪な赤い線が穿たれていく。

 

この武装…この動き…!!

 

マジかよ…!!

 

ラリーは心の中で叫び声を上げたくなった。デザインといい、動き、攻撃の全てが、薄れていた最悪の変態兵器の記憶を呼び覚ましていく。

 

「ソルディオス…オービット…!!」

 

放つ攻撃を尽く無効化していく空飛ぶ変態球。クルーゼが放った八つの武器はまさにそれだった。

 

《ソルディオスオービット…か。いい名前だ。ドラグーンシステムよりも歯切れもいい!!!》

 

くっそ!厄介な武器を!!!ラリーの愚痴も響く間も無く、クルーゼはオービットの隙間から飛び出してラリーと肉薄した。離れればオービット、近づけばクルーゼ。まったくもって最悪の布陣だ!!

 

「キラ君と隊長はジェネシスを!!こいつは僕とラリーで倒す!!」

 

さっきまでとは比べ物にならない挙動でラリーと切り結ぶクルーゼに茫然とするキラとムウ。その二人へ合流したリークは的確に声をかけた。

 

「ラリーさん!!」

 

「また…あとで会おう!!」

 

キラの声に、ラリーは閃光の狭間で声を絞り出した。その声に弱さはない。いつものラリーの声だ。

 

負けるはずはない。彼は、とても強いのだから。

 

「ーー行くぞ!キラ!」

 

ムウが踵を返すようにジェネシスへ矛先を向ける。飛び立っていくムウに続くキラは、通信範囲ギリギリのところで言葉を紡いだ。

 

「はい!ベルモンド大尉も、ラリーさんも、どうかご無事で!!」

 

《二人の流星が相手か!面白い!!歓迎しよう、盛大にな!!!》

 

八つのソルディオスオービット。

 

その先にいるのは、ハリネズミのような武装を持つプロヴィデンス・セラフ。

 

高笑いするクルーゼを前に、ラリーとリークは操縦桿を強く握りしめた。

 

「言ってろ!今日こそ貴様を殺してやる!!」

 

「サポートは僕がやる!ラリーはクルーゼに集中して!」

 

そう言ったリークを背に、ラリーはセラフすら上回る機動性を持ったホワイトグリントを飛翔させて、ソルディオスオービットを纏うクルーゼ目掛けて突貫する。

 

「うおおおおおおお!!クルゥーゼェエエエ!!!!」

 

《来い!!ラリィイイーー!!!!》

 

二人の、二人だけの最終局面が、始まろうとしていた。

 

 

 

ジェネシス発射まで、残り十分ーー。

 

 

 

 

 

 

 





やっと出せた❤︎

ちなみにソルディオスオービットの動力はプロヴィデンスのNジャマーキャンセラーから送電されてます。つまりプロヴィデンスが落ちない限りラリーを追いかけるモノ。なにこれふざけてるの?(憤慨

キャラデザイン

  • 他キャラも見たい
  • キャラは脳内イメージするので不要
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