ガンダムSEED 白き流星の軌跡   作:紅乃 晴@小説アカ

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第94話 中立という幻影

 

「さて、とんだ茶番だが、致し方ありますまい。公式発表の文章は?」

 

執務室から記者会見場へ向かうウズミとホムラは、忙しく付いてくる側近から今回の事態に対する対応をまとめた書類を受け取りながら、歩みを進めていた。

 

「既に草稿の第二案が出来ています」

 

「いいでしょう。そちらはお任せする。あの船とモルゲンレーテには私が」

 

「は!」

 

そう頭を下げて側近は別の部屋へと入っていく。記者会見に向かうホムラと、オノゴロ島のモルゲンレーテに向かうウズミはここで別れることになる。

 

「どうにもやっかいなものだ、あの船は」

 

「今更言っても、仕方ありますまい。どういう経緯があれ、あれを作ったのは我々なのだから」

 

別れ際に疲れたように眉間に指を添えるホムラの肩を叩いて、ウズミは踵を返してモルゲンレーテに向かう。この決断が吉と出るか凶と出るか……実質、サハク家の独断専行の尻拭い的な処置にはなるものの、ウズミにはそれを見定める義務と責任があった。

 

 

////

 

 

《指示に従い、船を18番ドックに入港してください》

 

「オノゴロは、軍とモルゲンレーテの島だ。ザフト、地球軍からの衛星からでも、ここを窺うことは出来ない」

 

モルゲンレーテ社。

 

オーブ連合首長国のオノゴロ島に本社と工場施設を置き、兵器などの開発、製造を行っている国営企業だ。

 

航空機開発などを行うグループ企業を自社で揃えており、複数の軍需企業と取り引きしている地球連合軍・ザフト軍とは異なり、オーブは国内のみで艦船の開発・製造を行っているーーと、マリューは上辺の情報は知っていた。

 

実際は大西洋連邦との初期GAT-Xシリーズの開発にあたっているほか、Gシリーズの母艦となるアークエンジェルなどの宇宙用艦艇も開発しているが、国営企業であるためオーブの政府との繋がりも強く、その存在は謎に包まれている。

 

モルゲンレーテ社の専用ドックは巨大で、ほかのドッグは閉鎖されているものの、アークエンジェル級の宇宙用艦艇が、あと数隻は収まるほどの規模だ。

 

「そろそろ貴方も、正体を明かしていただけるのかしら?」

 

そう問いかけるマリューに、キサカはピシリと敬礼を行い自分の正体を明かした。

 

「オーブ陸軍、第21特殊空挺部隊、レドニル・キサカ一佐だ。情けない話だが、これでも護衛でね」

 

「あっちゃ~、じゃあやっぱり本物…」

 

悪い予感があったように髪の毛を掻き上げるムウを他所に、マリューは真っ直ぐとした瞳でキサカを見据えた。

 

「それで?我々はこの措置を、どう受け取ったらよろしいのでしょうか?」

 

モルゲンレーテの心臓部とも言えるオノゴロ島に連れてきたのだ。無償でーーなどといううまい話はあるまい。

 

そう問いかけるマリューに、キサカは繋がれた連絡橋から入ってくるオーブ兵士と共に、マリューとムウに手を差し伸べる。

 

「それは、これから会われる人物に、直接聞かれる方がよろしかろう。オーブの獅子、ウズミ・ナラ・アスハ様にな」

 

 

////

 

 

 

アークエンジェルで待機を命じられたクルー達は、出て行ったマリュー達の身を案じながら、自分たちがこれからどうなるか思いを巡らせていた。

 

特に、オーブに家族がいるキラの学友たちは思うところがあった。

 

「まさか、こんなふうにオーブに来るなんてなぁ」

 

「こういう場合どうなんの?やっぱ降りたり、って出来ないのかな?」

 

カズイの言葉に、サイは顔をしかめる。その言葉にはどこか、この船から逃げ出したいような、そんな感情が含まれていたからだ。

 

「降りるって…カズィ、さすがにさ」

 

「いや、作戦行動中は除隊できないってのは知ってるよ。けどさぁ、休暇とか…」

 

「可能性ゼロとは言わないがね。どのみち、船を修理する時間も必要だし」

 

サイたちの会話に加わったノイマンは、「とりあえず食っとけ、何か食べれば気は紛れるさ」と、ミリアリアたちに食堂から持ってきたサンドイッチと飲み物を渡していく。

 

「ですよねぇ」

 

受け取りながら、ミリアリアは少し寂しそうにため息を吐いた。

 

「でもまぁ、ここは難しい国でねぇ。こうして入国させてくれただけでも、けっこう驚きものだからな。オーブ側次第ってところさ。それは、艦長達が戻らないと、分からんよ」

 

「父さんや母さん…この国に居るんだもんね」

 

「会いたいか?」

 

そうノイマンが聞くと、全員が微妙な顔をする。仮にここで降りれたとしても、キラは残るだろうし、フレイも残るだろう。彼らを残して降りるのは心苦しい。それに、戦場での命のやり取りを見ていた以上、すぐに戦争とは無関係な生活に戻れるとは考えられなかった。

 

ただ、親に会うことは悪いことではない。ノイマンはすでに戦争で母を亡くしている。家族に会える時に会えるというのは、幸せな事だとノイマンは思った。

 

「まぁ会えるといいな」

 

励ますようにかけられた言葉に、サイたちは戸惑ったように頷くことしかできなかった。

 

 

////

 

 

 

アークエンジェルのハンガーでは、先ほどの戦闘から戻った戦闘機やストライクの整備が行われていた。こういう時だからこそ、いつも通りの仕事に徹するべきと、ハリーとマードック指揮の元、スカイグラスパーとスーパースピアヘッド、そしてストライクの点検が、それぞれのチームに分かれて進められていく。

 

「フレイはどうするの?」

 

「え?別に何も。あ、キラ。36番の電工セットを頂戴。あとテープと軟化剤も」

 

「36番の電工とテープと軟化剤ね」

 

ストライクのコクピットの周りの配線チェックをするフレイに話しかけながら、キラは指示された工具を素早くフレイに渡していく。

 

「ありがと」

 

作業着の上を脱いで、黒のタンクトップ姿になっているフレイは、軍手を黒く汚しながらキラから工具を受け取って、再び装甲の隙間に潜っていく。

 

「オーブに上陸…出来るかもしれないって」

 

「ふーん、そうなんだ。んー、ここはもう少し直した方がいいかなぁ。8番から16番は綺麗に纏まったんだけどなぁ……また配線し直しかなぁ」

 

キラが話しかけていてもフレイの手は休まらない。ストライクの各所に張り巡らされた配線のチェックをし、絡まっているところや劣化してるところはアダプターを付け替えて随時交換していく。

 

「フレイも、オーブに家あるんでしょ?降りなくていいの?」

 

その言葉に、フレイの手は止まった。彼女はストライクの隙間から体を起こした。

 

「オーブにもあるけど誰も居ないもの。ママは小さい時に死んだし、パパも今はどこにいて何をしてるのか」

 

「そっか…」

 

「それよりも!」

 

手袋を脱いだフレイは、前かがみになりながらしゃがんでいるキラの顔を指差した。

 

「キラはどうしたいのよ?」

 

「え、僕…?」

 

視線を彷徨わせると、タンクトップからフレイの胸元とわずかにはみ出した下着が見えて、キラは表情をわずかに強張らせてスッと視線をそらした。

 

そんな年頃なキラの反応に気づかないまま、フレイは言葉を続ける。

 

「キラは自分のことになるとからっきしなんだから、たまにはわがまま言いなさいよ?抱え込むのは良くないって言ったのはキラでしょ?」

 

作業員の仕事に慣れていない時に、よくキラとサイが手伝ってくれたり、教えてくれたりしたものだ。わからないことは溜め込まずに聞くようにと、二人はよくフレイに言ってくれたのを今でもよく覚えている。

 

「うん…ありがとう、フレイ」

 

「わかればいいのよ」

 

あとそこの新品の配線を取ってくれると嬉しいな、とフレイは笑顔で言って、キラもまた彼女の点検作業を手伝っていく。

 

ふと、下をみるとボロボロになり、並べられた消耗品の前で正座させられているラリーと、その前で仁王立ちするハリーが見えたが、キラはあえて見て見ぬ振りをするのだった。

 

 

 

////

 

 

 

「御承知の通り、我がオーブは中立だ」

 

モルゲンレーテ社の会議室に招かれたマリュー、ムウ、ナタルは、関係者とともに椅子に座るウズミ・ナラ・アスハとの会談に臨んでいた。開口一番にそういうウズミに、マリューは地球軍の帽子を手に持ったまま頷く。

 

「公式には貴艦は我が軍に追われ、領海から離脱したということになっておる」

 

「助けて下さったのは、まさか、お嬢様が乗っていたから、ではないですよね?」

 

斬りこむようにウズミに問いかけるマリューに、ナタルは少し驚いていた。状況に流されやすかった彼女の姿が嘘のように、今のマリューは立派な地球軍の艦長としての貫禄を持っていた。その背中には、かつて自分を叱り飛ばした歴戦の第7艦隊の艦長の姿が、おぼろげにだが見えている。

 

そう斬り込まれたウズミは、少し頭に手を添えて深く息をつく。

 

「国の命運と甘ったれたバカ娘一人の命、秤に掛けるとお思いか?」

 

「失礼致しました。しかし状況が状況でしたのでーーそれに、この船の出自のこともあります」

 

「すまない。まぁ…そうであったならいっそ、分かりやすくて良いがな。ヘリオポリスの件。巻き込まれ、志願兵となったというこの国の子供達。聞き及ぶ、戦場でのXナンバーの活躍」

 

聞けば聞くほど、この国がもたらした災厄というのは計り知れないものだった。地球と宇宙の均衡は目に見えて崩れて、新たな局面を迎えようとしている。今になって嘆くのは愚かなことだとわかっているが、嘆かずにはいられない。

 

おかげで、オーブとしても変わりゆく情勢に備えて、軍備を整えなければならない羽目になった。

 

「正直に言えば君たちの人命のみ救い、あの船とモビルスーツは、このまま沈めてしまった方が良いのではないかと大分迷った。今でもこれで良かったものなのか分からん」

 

「……ヘリオポリスや子供達のこと、地球軍の軍人として私などが申し上げる言葉ではありませんが、一個人としては、彼らや、巻き込んでしまった被災者方には、本当に申し訳なく思っております」

 

「ーーすまんな、あの件は我々に非のあること。国の内部の問題でもあること。我等が中立を保つのは、ナチュラル、コーディネイター、どちらも敵としたくないからだ」

 

強すぎる力は、どちらに加勢したとしても大きな流れの変化を生む。この国の成り立ちは、まさに真ん中だ。どちらにも属さず、どちらにも媚びず、どちら側にも傾かない。そうやって、ナチュラルとコーディネーターの共存を生み出した。

 

どちらかに付くということは、今まで国を支え、国を愛し、国で生きるどちらかの種族を見捨てるにほかならない。

 

「ーー力無くば、その意志を押し通すことも出来ず、だからといって力を持てば、それもまた狙われる。軍人である君等には、要らぬ話だろうがな」

 

しかし、時代は望む望まぬを差し置いて、力こそが全ての様相を呈している。力というのは、持っているだけで相手からは魅力的に見えるのだろう、それがどんな力であったとしてもだ。

 

「ウズミ様のお言葉も分かります。ですが…」

 

マリューはそこで目を細めた。地球に降下するとき、敬愛する第八艦隊のハルバートン提督は、心の底からこの戦争のあり方を憂いていた。

 

 

〝ザフトは次々と新しい機体を投入してくるのだぞ?なのに、利権絡みで役にも立たんことばかりに予算を注ぎ込むバカな連中は、戦場でどれほどの兵が死んでいるかを、数字でしか知らん!〟

 

 

若い人が多く死んでいる。あまりにも多く、あまりにも痛ましい犠牲が。だから必要だったのだ。この戦争を膠着を打開する、活路を切り開く強大な力が。

 

「我々にも果たすべき使命がありますので」

 

得た力で、使命を果たす。生きて、生き延びて、この戦争を早急に終わらせる。その使命を果たすために、マリューはウズミを前にしても引くつもりはなかった。

 

そんなマリューを見て、ウズミは小さく笑みを浮かべる。

 

「ふっ、どんな艦長があの船を操ってるかと思ったがーーいい艦長じゃないか」

 

さて、本題に戻ろうと、ウズミは深く腰掛けていた椅子から立ち上がると、改めてマリューたちを見据えた。

 

「こちらも貴艦を沈めなかった最大の訳を、お話しせねばならん」

 

一体どんな要求なのか。マリューとナタルは少し心当たりがあったが、どうか金銭的な欲求であってほしいと願うばかりだった。

 

だが、ウズミの言葉は見事に悪い予感の的を射抜いた。

 

「ストライクーーならびに流星。二人のこれまでの戦闘データと、パイロットであるコーディネイター、キラ・ヤマト、ラリー・レイレナード。そして流星の機体を改造したハリー・グリンフィールド。彼らのモルゲンレーテへの技術協力を我が国は希望している。叶えば、こちらもかなりの便宜を貴艦に図ることとなろう」

 

マリューの横でムウが頭を抱えそうになったが、マリューも深く思考を巡らせている。彼らが要求しているものはーーーつまりーーー。

 

 

////

 

 

「ぶぇーーっくし!!」

 

「うひゃあ!汚い!」

 

空戦のエグザンプルデータを用いたシミュレーションをするトールに、ラリーは容赦なくクシャミを飛ばした。それに思わず体をすくめたトールの機体は、データ上のイージスに体当たりして撃墜判定を貰うことになった。

 

「悪い悪い、なんか鼻がね」

 

「風邪ですか?最近、無理な出撃が多かったですから。それにクルーゼの相手も」

 

隣でトールの空戦データをまとめるキラが心配そうに言ってくるが、ラリーは大丈夫と手をひらひらさせて答えた。

 

トールがやっているシミュレーターは、ラリーとキラ、そしてアイクが共同でデータを出し合って作った模擬戦データだ。通常のシミュレーターに備わるデータよりも、より実戦的でリアリティを追求している。

 

だが、いかんせん難易度がめちゃハードだ。ハードを通り越してハーデスト、もしくはインフェルノモードと言っても過言ではない。

 

テストで出撃したカガリが会敵五秒後に撃墜されたのだ。トールに至っては最初の頃は保って三秒が良いところだったが、今では何とか食いついてミッションの半分くらいまでは到達できるようになっている。

 

ラリーとキラ、アイクは順列でスコアランクを占めていますが何か?

 

「あれは、まぁ、あれだから…とにかく俺は平気だ。けど、なんか嫌な予感がするんだよなぁ」

 

「えぇ…」

 

その嫌な予感がよく当たるから困るとキラは顔をしかめるが、深く考えてもどうしようもないので、二人は教導に熱が入るアイクとトールの姿を見つめているのだった。

 

 

////

 

 

「私は反対です」

 

アークエンジェルの艦長室に戻ってくるや否や、久しく見てなかったナタルの仏頂面をマリューとムウは見ることになった。

 

「そう言われたって…。じゃどうする?ここで船降りて、みんなでアラスカまで泳ぐ~?」

 

「そう言うことを言っているのではありません!修理に関しては、正当な地球軍からの金銭での代価をと!」

 

「分かるけどさぁ、どう?艦長」

 

そうムウからのパスに、マリューは考えるようにあご先に指を添える。

 

「それで済むものかしら。何も言わなかったけど、ザフトからの圧力も、もう当然あるはずよ?それでも庇ってくれている理由は、分かるでしょ?」

 

それほどまでに欲しいのだろう。他にはないG兵器の実戦データとOSを。マリューとナタルが1番恐れていた事態ではあるが、目の前に良質なモビルスーツの運用データがあると分かるなら、オーブ側がそれを提供してほしいというのは必然であっただろう。

 

それに、地球軍中最強のモビルアーマー乗りと言っても過言ではない流星、ラリーの実戦データ。そして彼の機体を手がけたハリーも加わるとなるとーーと、マリューはそこで考えを区切った。

 

それ以上想像することが叶わなかったから。

 

「しかし、ヤマト少尉とレイレナード大尉の戦闘データと技術的協力とは…まったくどこまで技術力に貪欲なのですか、この国は」

 

プリプリと怒りをあらわにするナタルにマリューも同感する。どこまでも技術に貪欲であり、それによりもたらされるものは大きい。

 

「故に作れたのでしょうね。モビルスーツとか、アークエンジェルを」

 

そう、そこに行き着くからマリューは困っているのだ。元を正せば、このアークエンジェルもオーブが関わっている。それに自分たちがいるのは、衛星でも探知できないモルゲンレーテのドックだ。下手を打てばアークエンジェルから荷物をまとめて放り出されてもおかしくない。

 

ここはおとなしく、向こうの要求を飲み、早々にここを発つのが先決とマリューは判断したのだ。

 

「私は、艦長がそう仰るなら反対する気はありません。ですが、この国は危険です。それだけは心に留めておいてください」

 

そう言ってナタルは「艦の指揮がありますので」と艦長室を後にしていった。

 

「丸くなったよなぁ、彼女も」

 

「ふふ」

 

ムウの言葉に、思わずマリューも小さく笑うが、状況は芳しくない。

 

「まぁ、ボウズとラリーには、悪いけどな」

 

「ええ。はぁ…また貴方達に迷惑をかけちゃうわね」

 

彼らにかかる負担が大きいのはわかっているが、それでも頼るしかできない自分が情けないとマリューは肩を落としていた。そんな彼女にムウは静かな声で言葉を紡ぐ。

 

「いい艦長だってよ」

 

「え?」と聞き返すマリューに、今度は微笑みながら、ムウは改めてマリューに敬意を払った。

 

「俺もそう思うぜ?ラミアス艦長」

 

「ふふ、先生が良かったからかしらね」

 

「はっはっは!違いないや」

 

 

 

////

 

 

 

オーブ、オノゴロ島。

人気のない海岸に着いた船から降りた四人の人影は、そこに待機していたモルゲンレーテの社員と闇夜に紛れて密会していた。

 

社員が船から降りた数人に近づくと、規律良く敬礼を打つ。それに倣って船から降りた内の一人が敬礼を返した。

 

「クルーゼ隊、アスラン・ザラだ」

 

「ようこそ、平和の国へ」

 

 

 

 

 

 

 

キャラデザイン

  • 他キャラも見たい
  • キャラは脳内イメージするので不要

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